ここ最近、毎週末登山に出掛けていたこともありドタバタと過ごしていた私です。
以前さらっとご紹介したのですが、
この度Widetradeさまより軽量コンパクトなカーボン三脚「LS-254C」をご提供いただきました。
この三脚をあちこちへと連れ出して使用してみましたのでその様子をお送りいたします。
商品提供:株式会社ワイドトレード
- LS-254Cをご提供いただきました
- らいてふ小屋でもお取り扱いしております
- Leofoto&株式会社ワイドトレードについて
- LS-254Cを知ってるかい?
- LS-254Cを登山で使ってきました
- LS-254Cをより便利に使おう!
- 登山に携行するのであればLS-254Cをおススメします
- 動画もあります
- そのほかのLeofoto関連記事
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LS-254Cをご提供いただきました
以前、燕岳登山記事の中で少しだけご紹介したのですが、
Leofoto正規代理店であるWidetradeさまよりLS-254Cという三脚をご提供いただきました。
αに乗り換えて以来、コンパクトな三脚を使用してみたいなぁと考えていました。
メインで使用しているLS-324CEXだとミラーレス機ではやや大きすぎるように感じることがあったからです。
やや大きいとはいえ、私はこの三脚を非常に気に入っているのでメインとして使うに変わりはないのですが、
これとは別に軽量かつコンパクトで携行性に優れる三脚があれば日帰り登山や縦走、
さらに岩場などの危険個所のような今まででは三脚の携行を断念していたような場所にも携行できるのではないかと考えました。
大は小を兼ねるとはいえど、やはり登山となるとなるべく持ち運びやすいほうがいいですよね。
そんな時、久しぶりにワイドトレードさまとお話しさせていただく機会があり、
ご相談させていただいた結果、使わせていただけることになり今回ご提供いただいたという次第です。
らいてふ小屋でもお取り扱いしております
当方が運営しております「らいてふ小屋」にてLeofoto製品の取り扱いを開始致しました。
ご入用の際など利用いただけますと幸いでございます。
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Leofoto&株式会社ワイドトレードについて
Leofotoについては当ブログでも何度も取り上げておりますが改めて…
Leofoto(レオフォト)とは中国を起点に三脚などの写真機材を製造、販売しているメーカーです。
以前はOEM製品の三脚を主に手がけていましたが、
2014年にLeofotoブランドを立ち上げ現在の姿に至ります。
Leofotoの製品の特徴は「非常に高品質ながらもお求めやすいお値段」を実現しているところ。
現在販売中の三脚の殆どは日本の東レより仕入れた炭素素材を原料としたカーボン素材を使用、
また一部の金属部品には超々ジュラルミンと呼ばれるアルミニウムの合金が使用されていたり、
はたまた金属パーツは贅沢にも削り出しの一点ものを採用するなどなど、
細かなところまでもこだわり抜いた高品質の製品を次々と生み出しているメーカーです。
そんなLeofotoの日本正規代理店が今回製品をご提供くださった株式会社ワイドトレードさま。
ワイドトレードにて購入した製品にはもれなく保証がついてきます。
製品によっては並行輸入などのほうが多少は安く購入できる場合もありますが、
保証や万が一の修理の際などを考えると正規代理店での購入されたほうが安心かなと思います。
楽天スーパーセールの時は驚くような金額で販売されていることがありますのでお見逃しなく。
LS-254Cを知ってるかい?
話戻って、ここからは実際に製品を見ていきたいと思います。
改めて、今回ご紹介する製品は「Leofoto LS-254C」という4段式のカーボン三脚になります。
スペックはこんな感じ。
LS-254C | |
---|---|
耐荷重 | 8㎏ |
重量 | 0.93㎏ |
全伸高 | - |
伸高 | 1200㎜ |
折り畳み時長さ | 446㎜ |
段数 | 4段 |
足の径(上から) | 25/22/19/16㎜ |
箱の中には専用ケースが入っています。
三脚はこの中に収納されています。
よく見ると中央部にロゴマークが入ってますね。
以前はなかった気がするのですが最近増えたのでしょうか?
さくさくと開封してみました。
第一印象はとにかく軽い。
今回の製品は雲台無しのモデルなのですが、その重量はなんと約930g。
持ってみると数字以上に軽いように感じました。
LS-254Cはレンジャーシリーズと呼ばれるモデルになります。
レンジャーシリーズの特徴はセンターポールレスな点です。
これにより収納したときの全体径やサイズをコンパクトとすることに成功しました。
また、センターポールがないためその分より低いポジションでのセッティングが可能で、
最低地上高約66㎜まで低くすることが可能となっています。
足の最大径は25㎜。
やや細い気もしますがその耐振性が気になります。
足の伸縮操作はほかのレンジャーシリーズ同様にツイストロック式です。
ラバー部分は縦方向にスリットが入っているため、
素手ではもちろん、手袋をしている状態でもきちんとグリップするため操作に困ることはありません。
もちろん、感じ方は人それぞれかと思いますが、
少なくとも私はこの3年くらい様々なLeofotoの三脚を使ってみて不便を感じたことはありませんでした。
すべての足を延ばした場合の高さ(伸高)は1200㎜。
この部分は後ほど確認していきますのでここでは軽くご紹介します。
足の開閉は付け根にあるこのロック部分を操作します。
開閉角度は他のLSシリーズ同様に3段階まで対応、
引き上げて足を開き、ロックを押して固定状態にしていきます。
径が細いためこのロック部分もコンパクトに作られていました。
手袋をはめた状態での操作感はどうかな?と思い試してみましたが特に問題もなさそうです。
相変わらず細かな部分までしっかり作られている印象を受けました。
普段使用しているLS-324CEXと大きさや値段がが違う為、
多少なりとも製品の品質に違いがみられるかなと思いましたが、
そんなことは全くありませんでした。
むしろ小さいのにしっかり作られているためこちらの方が所有欲が満たされる気がします。
付属品をご紹介します。
専用ケースのポッケに格納されています。
付属品類はこちら。
・保証書類
・外付けセンターポール
・石突
・ねじ付きカラビナ
・専用工具
・L字工具
保証書類はともかく、メンテナンスに必要な工具類も同梱いただけるのはうれしいところです。
専用工具は上部がカラビナ式になっているため携行もしやすく、
私も登山時にもっていっています。
外付けセンターポールはこちら。
この三脚に付属するものの型式は「DC-222」というものでした。
センターポール自体も二段階までの伸縮が可能です。
ただし当たり前ですが収納時以下の高さで調節はできませんので、
その場合には三脚側で調整する必要があります。
細かな部分ですがこの辺りがセンターポール内臓式三脚と異なる部分かなと思います。
なお、センターポール自体の重量は約100g、三脚と合わせて携行してもそこまで苦労せず移動できそうです。
しかし…相変わらず充実した付属品類ですね。
これだけあればしばらくは何も買わなくても大丈夫そうです。
全伸高
全体的にコンパクトな三脚ということで、気になるのが伸高です。
一番伸ばした状態だと約1200㎜です。
私は身長が174㎝あるのですが、
この三脚にカメラを設置した際にファインダーを覗くとなるとやや屈む必要がありました。
長時間撮影を行うのであればファインダーよりもモニタ操作を行いたくなるかなと感じました。
より高さが欲しい場合は、
上でご紹介した外付け式のセンターポールを使用することにより高さを稼ぐことが出来ます。
センターポールは二段階の伸縮が可能で、最大迄伸ばせば全伸高は約1605㎜まで伸ばせます。
ただしセンターポールは揺れの原因となりますので私的には使用はあまりお勧めしません。
この高さ以上を使うことが多い方は潔く上のサイズを検討されたほうがよいかと思います。
個人的には…やはり少し低いように思いました。
とはいえ携行性を優先していると考えると致し方なしかなと思います。
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LS-254Cを登山で使ってきました
ということでサイズ感についてある程度お伝えしたところで、
いよいよ使用した感想などを書いていきたいと思います。
約2カ月間の間にあちらこちら登山へと連れ出すことが出来ましたので、
使ってみて感じたことなどを書いていきます。
①携行性
一番気になる携行性について。
実際に使ってみて感じたのですが、
登山に携行するのであればこのくらいのサイズが理想的なのかなと思います。
体感的に40リットル以上のザックとの相性がよさそう。
このくらいのザックであればザック横に取り付けても飛び出す可能性は少ないかと思います。
この飛び出てる飛び出てないの差は非常に重要です。
仮に三脚をザックに取り付けた時ザックよりもより高くなった場合、
登山道に生える木々にひっかけたりまた天井が低いトンネルや岩場などでぶつける可能性があります。
せっかく苦労して運んだ三脚が破損したり、なにより最悪事故につながる可能性もあるわけです。
高さ感覚って行動していると結構忘れてしまうんですよね。
そんなわけで、背負っているザックと同じ又はそれ以下の高さにすると感覚もつかみやすいかなと私は考えています。
ザックの高さは頭を後ろにやればある程度わかりますからね。
重量に関しては足だけを見ると1㎏以内ですが雲台と合わせるとそれを超える重量となります。
人によっては重たいと感じる方もいるかもしれませんが、
私的には全く持って軽くて携行しやすいと感じました。
これ以上軽くなると三脚としての性能が不安になりそうですし、実際苦労するかもしれません。
とはいえもしも重量が気になるようであれば雲台をLH-25など一段コンパクトにしてしまってもよいかも。
一見小さくて頼りなさそうな見た目ですが、
耐荷重は6㎏と十分な実力があるので活躍するかと思います。
振り返ってみても持ち運びに特別困るようなことはなく、携行しやすかったなと思います。
このおかげで下ノ廊下のようなやや危険かつロングコースでも問題なく携行することが出来ました。
携行面に関しては登山との相性は非常によいのかなと思います。
②使用感
小さくてコンパクトかつ足の径が細いとなると、その使用感が気になるところです。
結論先に申し上げると、やはり外因による影響は受けやすいように感じます。
これだけ軽量かつコンパクトな為、風や振動に対しては大型の三脚よりもシビアに感じました。
今回、燕山荘前で長時間露光した際に連続してブレが発生しました。
何故だろう?と思い振り返ると撮影中に私が別のカメラで動画を撮ったりとウロチョロしてた結果、
揺れを拾ってしまったのが原因だったみたいです。
その後、一切動かずに立っていたらブレが収まってました。
以前同じ場所でLS-324CEXを使ったときはそういった記憶がなかったので、
やはり径の細さが影響しているのかもしれません。
また、北穂山頂で撮影していた際は風が多少強かったこともありぶれた写真が量産されてしまいました。
LS-324CEXは割と風にも耐えてくれていたため、
ああやはり無理してでも大きい三脚を持ってくれば…と少し後悔してしまいました。
まぁそちらを持ってきていたら北穂にはたどり着けなかったかもしれませんが…。
とはいえコンディションさえそろえばそこまで問題はありません。
三脚としてきちんと機能を果たしてくれます。
今回は登山での使用感ばかりを書きましたが、
いわゆる下界であればそこまで悪いコンディションもないかと思いますので、
そこまで気にしなくともいいのかもしれません。
まぁ運もあるよね。
コンパクト故に気になるのが「高さ」です。
やはり普段使っているLS-324CEXと比べてしまうとやや物足りなさを感じることがありました。
北穂での撮影の際は眼下に広がる大キレットを捉えようと狙いましたが、
高さ不足により足元付近までは入れることが出来なかったという悔しい思いを一度経験してしまいました。
北穂の山頂は比較的狭く、また侵入禁止の部分もあるため自身が動くにも限度があります。
登山ではこういったことが多いため思うように撮れないことが多々あるんですよね。
ただし毎回必ずしもアイポイントまでの高さが欲しいということもありません。
実際、燕岳・涸沢・北穂・下ノ廊下とLS-254Cを連れ出しましたが、
もうちょい欲しいなと思ったのは北穂での一度だけで、
それ以外は自分が撮りたいと思うものは撮ることが出来ました。
こんな時こそ外付け式センターポールを使えばいいわけです。
外付け式とはいえそこまでの重量物というわけではないので、
携行に関しても特に問題にはならないかなと思います。
ただしセンターポールを使用するとブレやすくなりますのでそれだけはご注意ください。
三脚の足のみでアイポイントまであればあるに越したことがありませんが、
そこまで賄える三脚となるとおそらく携行性は大幅に失われます。
私は今回のようなたまにあるその瞬間にも思い通りの撮影をしたいというわがままな理由からLS-324CEXを愛用していますが、
登山との兼ね合いからきちんと割り切れる方であれば、携行性を優先してもよいのかなと思います。
LS-254Cはその軽量さや足の最大径から、場合によってはと三脚としての性能にやや心許なさも感じる場面もあるかもしれませんが、
その変わり携行性は大変良好でどこにでも持ち出したくなるような気軽に使える三脚のように感じます。
携行性を取ると安定感が失われる…まさに諸刃の剣、三脚ってホント選ぶのが難しいですよね。
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LS-254Cをより便利に使おう!
今回はあくまでも私が使ってみて感じたことを書かせていただいておりますが、
普段使っているLS-324CEXよりも外因の影響を受けやすいのは事実かと思います。
とはいえこの携行性とサイズは登山のお供としてとても魅力的です。
そこで、LS-254Cをより登山で活用できる便利なアイテムたちをご紹介していきます。
Leofoto ストーンバック RB-1
軽さが原因となるブレや揺れ対策に効果的なのが「ストーンバッグ RB-1」です
軽量で風や振動の影響を受けやすいのであれば、
一緒にストーンバックを使ってみるといいかもしれません。
ストーンバックとは簡単に言うと三脚の足に張るハンモックみたいなものです。
各足に取り付けることにより一段の置き場を用意することが出来ます。
この部分に石などを置けばその分の重量をかけることが可能、
三脚の安定化を図ることが出来ます。
私は以前より安物を使用していますが、
今年に入りLeofotoからも発売されてます。
統一感が欲しい方にはこちらもおススメです。
ただし三脚を移動させるときには必ず石を下すようにご注意ください。
一度だけ夜中にそれを忘れていて危うく足をつぶすところでした。
ちなみにレンジャーシリーズに付属されるねじ付きカラビナを使用すれば、
手持ちのバッグ等を三脚下よりぶら下げることが可能です。
これにより同じように三脚を重たくすることができますが、
こちらは風などで動きやすいため結局ぶれてしまう可能性が高いです。
値段もそこまで高くはないので素直にストーンバックを利用されることをおススメします。
Leofoto ロングプレート NR-200
カメラを直接雲台に固定した場合、
併せるレンズによっては重心位置が前後してしまう場合があります。
そんな時にはロングプレートと呼ばれるものを一緒に使うことにより。
この重心部分を三脚の中央部に移動させることが出来てしまいますあ。
きちんと重心を合わせてあげれば揺れやブレの軽減につながるというわけです。
このプレートがあればパノラマ撮影も可能になるので、
とりあえず持っといてもいいかもしれません。
私は毎回登山にもっていってます。
Leofotoからは数種類発売されていますが私は一番長いNR-200という製品をよく使ってます。
パノラマ撮影に挑戦した様子を以前記事にしていますのでよろしければこちらもご覧ください。
こういったアイテムをうまく使うことにより、
LS-254Cの携行性を生かしながらも安定した撮影に臨むことが出来るようになります。
少しの工夫により携行性を保ちながらもより便利に使うことが出来るかと思いますので、
お悩みの皆様はぜひ一度ご検討ください。
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登山に携行するのであればLS-254Cをおススメします
簡単にですがLS-254Cという三脚をご紹介させていただきました。
三脚だけの重量が1㎏以下ながらも耐荷重8㎏とまさに登山にはぴったりな三脚なのかなと思います。
今まで使ってきたLeofoto三脚の中でも一番登山向きに感じました。
特にミラーレス機にはこのサイズがちょうどよいかと思います。
ただし、その軽量さや大きさが難点となる場合もありますので、様々な用品を組み合わせたり、
またサイズに関しては割り切りが必要となりますので、一度実物を見れればご覧になられることをおススメします。
ちなみにこの下にLS-224Cというよりコンパクトで軽量な三脚が発売されています。
恐らく購入時にどちらを買おうかと迷われる方も多いかと思いますが、
私的には登山時に風景を撮るのであればLS-254Cの方がおススメかなと思います。
LS-224Cの大きさと重量はとても魅力的なのですが、やはり少し小さすぎるように私は思いました。
フルサイズミラーレスであれば最低でもLS-254Cくらいのサイズがあったほうが撮影が捗るかと思います。
特に長時間露光や星の撮影もされるのであれば少しでも太い径の方が安心かもしれません。
とはいえやはり小さくて軽いほうもどんな感じなのか気になるという方は、
お友達のJINさんがレビューをされていたのでよければこちらもぜひご覧ください。
ちなみにLeofotoの足の径が細い三脚はどれも石突が外れやすいようです。
この辺りもう少し外れにくい、もしくは脱着に関してワンクッション何かがあるといいのかなと思います。
せっかく山頂まで三脚担いで上がったのに石突がないとか地味にへこみますよね…。
ちなみに私はというとLS-324CEXでは一度も外れたことがありませんが、
LS-284Clinの時に外れてしまったことがあります。
ともあれLS-254Cを使わせていただきましたが、
思った通りの携行性で、日帰りや険しい場所への登山にはとても活躍できるよい三脚でした。
まさか下ノ廊下に三脚を携行できるとは思っておらずとても助かりました。
実際に使ってみてこれなら縦走や険しい箇所へも持ち出すことが出来ると感じました。
まぁそういった場所に行ったときは大体疲れて写真どころではなくなってしまうんですけどね…。
とはいえいつ何時自分が撮りたいものが目の前に現れるかわかりません。
そういったときにもあきらめずに撮影に挑むことが出来るように、
用途に合わせてLeofotoの三脚を使わせていただこうと考えています。