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【撮影機材】Leofotoのミニ三脚「MT-03」の更なる活用方法を模索してみた

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当ブログでも度々ご紹介している中国の三脚メーカー「Leofoto」。
その中でも人気の製品が「MT-03」というミニ三脚です。
昨年発売されたこの製品を遅ればせながら私も先々月に購入したのですが、
すでにたくさんの方がお持ちになられており、ネットではたくさんのレビュー記事を見かけます。
この状態でただ紹介するだけでは面白みがないぞ…?
ということで今回はこの三脚の更なる活用方法を私なりに模索してみましたのでちょっくらご紹介します。




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Leofoto「MT-03」を購入していたんだけど…

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久しぶりに写真機材ネタです。
今回ご紹介するのは当ブログでも度々登場している「Leofoto」から発売されているミニ三脚、
MT-03」です。
この製品、実は先々月に購入しておりその際に記事を書こうと思ったのですが…
すでに多くの皆さんがブログなどで記事にされており、正直いまさら感が漂います。
とはいえ使ってみたら満足度が非常に高く、Leofoto製品をご紹介しているあたりこれも書いときたいと思い結局記事にしてみることにしました。
そんなこの記事、前半は三脚のご紹介で後半では私なりの活用方法をあれこれと模索してみましたのでよろしければぜひご覧ください。




Leofotoのミニ三脚「MT-03」を知ってるかい?

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ということでLeofotoMT-03」を見ていきましょう。
今回もLeofoto日本正規代理店である「ワイドトレード」さまにお世話になりました。

item.rakuten.co.jp


最近ではAmazonでも売られているみたいです。

スペック

まずは簡単にスペックを見ていきましょう。

        MT-03 (足のみ) MT-03+MBH-19 MT-03+MTB-19 MT-03+LH-25
耐荷重(雲台付きは雲台のもの) 3㎏ 2㎏ 2㎏ 10㎏
重量 0.162㎏ 0.251㎏ 0.280㎏ 0.340㎏
全伸高 180㎜ 230㎜ 237㎜ 249㎜
最低高 30㎜ 79㎜ 87㎜ 99㎜
折り畳み時長さ 143㎜ 192㎜ 200㎜ 212㎜
段数 2段 2段 2段 2段
開閉角度 35°/55°/85° 35°/55°/85° 35°/55°/85° 35°/55°/85°

 

この「MT-03」ですが、
「足のみ」と「雲台付き(3種類)」の計4種類のモデルが販売されています。
足のみのモデルが発売されているのはうれしいですね。
すでに三脚を持っている方であればそれを使いまわしてもいいかもしれません。


と、いいながらも雲台付きに付属する「LH-25」という雲台は非常におススメです。
小型の自由雲台ですが非常に使いやすくさらに耐荷重は約10㎏なので非常に重宝しています。

LH-25 自由雲台

LH-25 自由雲台






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MT-03を見てみよう

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スペックシートに記載がありましたが一応重量を図ってみます。
測定は雲台LH-25を取り付けた状態で測ってみました。
スペックシート上では340gでしたが、実際には「332g」。
ほぼ同等ですね。
今気が付きましたがクイックプレートが付いていませんでした。
8gの差はそれかもしれません。


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足を広げてみました。
コンパクトな見た目ですが足一本一本がアルミ削り出しにて加工されています。
その金属感としっかりとした作りのせいか、お値段以上な雰囲気を感じました。
所有満足度は非常に高いです。


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足の開閉は3段階。
付け根付近にあるシルバーのキーを引きながら足の開閉操作を行います。


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2段階目、55°まで開いた状態です。


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3段階目、最大まで開脚させた状態です。
この時の開閉角度は85°、地上からの高さは99㎜(LH-25取り付け時)となります。
これだけ地面すれすれまで行けるのであればリフレクションや超ローアングル撮影の時に重宝しそう。




二段目の足を持つ唯一のミニ三脚

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この三脚の一番の特徴ともいえるのがこの「足」
実は一本目の足の中に収納されるような形で二本目の足が存在するのです。
操作は簡単でこのように一本目の足の裏からにゅっと足が出てくるので手前方向に引っ張りだしてあげるだけと簡単です。
この足を開いて立てた時の高さは「200㎜LH-25取り付け時)」。
小さな見た目とは裏腹に結構頑張ってくれます。



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さらにその二本目の足との付け根を関節のように使いつつ一本目の足の角度調整機能を利用すると…
なんとも三脚らしからぬ姿に変貌します。
なんだかすごく妙な見た目ではありますが…それでも不整地などで使用する際には非常に活躍しそうです。



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三脚には3/8インチねじが用意されています。
通常の雲台を取り付ける場合には1/4インチからの変換ねじが必要です(付属します)。
雲台を変えるときなどはこの変換ねじを落としたりするのでちょっと邪魔なような気もしますが、
それでもこのようにどちらのネジにも対応しているのは便利かなと思います。
カメラ以外にストロボなどの周辺機器を取り付けてみてもいいかもしれません。
アイディア次第ではすごく便利かも。


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気になる耐荷重と便利なアイテム

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手持ちのカメラとレンズを載せてみました。
この「MT-03」自体の耐荷重は約5㎏となっています。
NIKON D850NIKKOR 24-70㎜ f/2.8E ED VRを組み合わせたと時の重量は約2㎏、
数字だけ見ると問題なさそうですね。


Nikon デジタル一眼レフカメラ D850

Nikon デジタル一眼レフカメラ D850



ただし上の写真を見てお分かりの通り、
.今回取り付けたレンズのようにやや重量が重たいレンズの場合、
重心が前にかかってしまいます。
これではいくら耐荷重を満たしていてもカメラを支えることが出来ません。
上の写真も一応は自立してるんですけど、ちょっとおっかないですよね。



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そんなときに大活躍するのが同じくLeofotoから発売されているこの「NR-140」というプレートです。

item.rakuten.co.jp



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このパーツの使い方は簡単。
雲台クランプ部にこれを取り付けて、そのあとにNR-140のクランプにカメラをセットするだけ。
そうすることにより前後方向にバランスを調整することが可能となります。
これが効果てきめんで、先ほどの危なっかしさが嘘のような安定感を得ることが出来ます。
明るい大口径レンズを頻繁に利用される場合にはおひとつお持ちになられると重宝するかも。
Leofotoの三脚以外でも便利になること間違いなしなのでおススメです。


ミニ三脚「MT-03」について簡単にご紹介しました。
軽量・コンパクトながらも実力十分で質感良好な雰囲気が少しでも伝わると幸いです。


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更なる活用方法を模索してみた

ここからはこの「MT-03」をさらに活用できるような使い方を模索していきたいと思います。
一応私調べということなのでまぁあくまでも参考程度になさってください。
一応お伝えしておきますが、挑戦される際は自己責任でお願いします。

①複数の機材を取り付ける


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まずは公式からでもおススメされてる使い方のご紹介。
この「MT-03」の足には1本あたり5箇所に3/8インチネジのタップが切られています。
実はここに様々な機材を取り付けることが可能なんです。


試しに同じLeofotoの「AM-2」という製品をつけてみましょう。

Leofoto MAGIC ARM AM-2

Leofoto MAGIC ARM AM-2

この製品は3/8インチねじを持つ二つの可動部を持つアーム。
そのため雄側をこのようにネジ穴へ入れて回せば取り付けることが可能です。



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AM-2」を三脚側に取り付け、先に様々な機材を取り付けるとどうでしょう。
こんな風に一つの三脚で複数の機材をセットすることが可能となるのです。


試しに「AM-2」とさらに手持ちのアクションカムを取り付けてみました。
例えば一台で動画を撮りながら同時にタイムラプス用にインターバル撮影やスローモーション撮影などなど…
複数台の機材を持っていても一つの三脚で済ますことができるのです。


ただし機材重量によってはバランス悪くなる可能性もありますので事前に試されることをオススメします。
なによりこのビジュアルはなかなかインパクトありますね…。
こんなの置いてあったら若干引くかも。




②自撮り棒として使用する

MT-03」の足を触るとわかるのですが、閉じた状態だと程よい太さになるんです。
しかも適度な重さでこれがまぁ持ちやすい。
先端にカメラを持った状態で握ったときにひらめきました。
「自撮り棒として使えるんじゃない?」って。



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まずは足を伸ばさず1段目のみ伸ばした状態で、雲台にコンデジRX100M5A」を取り付けてみました。

この状態で歩いてみたりもしましたが特に問題は感じられません。三脚以上に雲台LH-25がしっかりしているため安定感も得ることができました。
アクションカムであれば更に余裕かなと思います。


とは言っても雲台LH-25を取り付けた状態でもその長さ237㎜しかありませんので、
通常の自撮り棒のように被写体との距離はそこまで稼ぐことはできません。
あくまでも簡易的な使い方に限定されますがそれなりには利用出来そうな感じがしました。



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さらに足を延ばした状態で持ってみた姿を横から撮影してみました。
この場合、180°の開閉機構をもつ接合部にかかる負荷による影響が心配だなと思いましたが心配しなくとも大丈夫そうです。
この場合、先ほどよりも約80㎜ほど稼ぐことが可能です。
急に自撮り棒が必要となったときには試してみるといいかもしれません。


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③手持ち時のブレ抑制を狙う

「三脚だからと言って地面に置く必要はないんじゃね?」
とまたまたひらめいてしまった私。


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ということでL型プレートの横の縦方向部分にクランプを固定してみました。
これをどうするのかというと…


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このように望遠レンズ装着時に自分の肩や腕に乗せることによってブレを抑制できないかと考えました。
これがまぁ意外と便利でして、そこそこ効果を発揮してくれました。
普段から私はブラケット撮影を行っているのですが、やはり普通に手持ちした場合などはブレが頻繁に発生してしまいます。
しかしながらこのアシストがあるとその頻度もだいぶ少なく抑えることが可能となりました。


ちなみに写真ではカメラ構えるときにわきがガバガバに開いちゃってますが、
こうすることによって左腕で重心であろうレンズ部分を支えています。
あれこれ試行錯誤しているうちに一番ブレが抑えられたのがこの構え方でした。
いつもはちゃんと脇締めてるよ。


また写真はありませんが、思い切って三脚足の中に肩を入れるとなかなかの安定性が得られました。
この方法の方が脇も締めてきちっと構えられるのでいいかも。


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また、三脚座が付いているレンズの場合には三脚座に取り付けてもいいかもしれません。
その場合、三脚は左手ひじ部分になりまた脇をちゃんとしめてカメラを構えることが出来ます。
三脚座があるレンズの場合であればこちらのほうがいいかもしれません。
個人的にはこの使い方はなかなか気に入ったので今後いろんなとこで活用していこうかなと思ってます。




④大型三脚と組み合わせてブレ抑制を狙おう

そして最後は「三脚座付きレンズ使用時のブレを抑制」するために「MT-03」を使ってみましょう。
三脚で三脚のブレを抑えるとかもうなんかよくわかりませんね。
この使い方、L字プレートやアルカスイス互換のクイックプレートをを取り付けていることが条件となります。
まずは三脚座を雲台に固定、その後カメラ艇面に取り付けたプレートにこの「MT-03」を取り付けます。



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そして一本の足をこんな感じにやや開き、
格納されている二本目の足をし下からひっかけるような形でセットします。
すると…



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こんな見た目。
この「MT-03」の足が支えのような役割を果たすおかげでブレにくくなりました。
本当は一本目の足で直接固定できればさらに強くなりそうなのですが、
私が使用したLeofoto「LS-324CEX」ではちょっと難しかったのでこのように取り付けてみました。
上から押さえつけるときちんと力がかかってるのがわかるのでそれなりには効果ありそうです。

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唯一の難点といえば…この見た目。
どう見ても寄生されているようにしか見えません。


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ちなみにほかの2本の足もうまいこと三脚に乗せてますがこの二本は正直あまり意味はないかもしれません。
なによりとにかく見た目がやばい。


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三脚座がないレンズの場合でも大丈夫です。
先ほどご紹介した「NR-140」と組み合わせることによって同じように使用することが可能です。
後方に飛び出した部分にクランプ部を取り付け、足を延ばせばほとんど同じ状態になります。
試してみましたがこちらでも同じように固定することが出来ました。
三脚座一本で止めるよりも多少は効果があるんじゃないかなと個人的には思います。
次回長時間露光や夜間撮影などの時に試してみますね。


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いろいろと活躍する便利な小型三脚です

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Leooto「MT-03についてご紹介していきました。
一見すると普通のミニ三脚ですが普段の使い方に+すると非常に便利になりそうな気がします。
もちろん、通常通りミニ三脚としての実力も十分なのでおひとつお持ちになられると重宝するかなと思います。


特に登山の場合など、三脚持っていきたいけど荷物が重くなるので持っていけない…
なんて時にこの「MT-03」が大活躍しそうです。
通常三脚と比較すると高さが足りませんがそこは使い方次第。
逆にこの三脚だから撮れる写真というものもありそうですね。


またコンパクトさを生かして普段の撮影に取り入れてみるとさらに便利になったりするかもしれません。
アイディアは無限大、皆さんもおひとつ手に取って自分なりの活用方法を考えてみてはいかがでしょうか?
あれこれ考えてるときってこれがまぁ楽しいんですよね。


ということでLeooto「MT-03」のご紹介でした!


item.rakuten.co.jp

Leofoto MT-03 卓上三脚

Leofoto MT-03 卓上三脚