昨年末にNikon D850からSONY α7RⅣに乗り換えてから早いもので約3か月が経過しました。
今回はSONYのミラーレス機を使ってみて私が思ったことを書いていきたいと思います。
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SONYに移行して大体3カ月が経ちました
昨年末にカメラをNikonからSONYへと変更しました。
登山時の重量減やレンズラインナップ等に魅力を感じたのが要因です。
で、それからあっという間に約3カ月が経ちました。
とりあえず使ってみての感想や堅牢性について私が思ったことを書いていきたいと思います。
今後ミラーレスに乗り換えを検討されている方の参考になれば幸いです。
αに乗り換えてよかったこと
撮るのが「楽」になった
乗り換えて一番感じたのは「とにかく撮るのが楽になった」ということでした。
これはαに乗り換えたから…というよりもミラーレス機だからという要因が大きいかと思います。
私が一番それを実感するのがベタですが、
「MFでのピント合わせ」の時です。
今までの一眼レフでは光学ファインダーで細かなピント調整をするのはなかなか大変、
そのため背面液晶にて拡大表示して合わせていたのですが、
この場合特に日中では光の反射で画面が見づらく合わせ辛いということがよくありました。
ミラーレスでは光学ファインダーが電子ビューファインダーに進化しています。
これはもう例えるなら映画館でスクリーンを眺めているような状態なわけで、
天候等の外因もなく常に快適に確認することが可能となりました。
さらにピーキング表示や拡大表示といった便利な機能を併用することにより、
ピント調整が格段にやりやすくもう困ることはないといっても過言ではありません。
また風景でいうと星や天の川を撮るときも楽です。
上の機能を使えば星へとピントを簡単に合わせが可能です。
さらに地上の風景を入れて撮るときなどは「ブライトモニタリング機能」を使用すれば、
まるで満月のように周りの風景もはっきりと見ることができます。
一眼レフ時代はこういった便利な機能がなかったため、
少しカメラを動かしては撮影、そして確認…を繰り返して自分が思った構図を探していました。
これだと無駄に時間やバッテリーを消耗してしまうだけでなく、
天体が移動してしまい思った通りに撮れなかった…ということにもなりかねません。
というより私は結構やっちゃいます。
あまり風景だと体感できないのですがやはりAFはヤバいです、便利です。
なんにも考えずに適当に撮ってもばっちり合わせることが出来ます。
未だに瞳AFは使ったことないのですが果たしてどうなんでしょう?
雷鳥の瞳にAF合わせてくれるのかが気になって仕方ありません。
これ以外にもミラーレス機には撮影をより楽にしてくれる機能が様々搭載されています。
まだまだ使いこなすまでには時間がかかりそうですが理解できればより便利に撮影が出来そうです。
「楽」ができる分、より撮影に集中できるようになるのではないかなと感じています。
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持ち運びやすくなった
本来の目的である軽量化という点において、
やはりミラーレスへの乗り換えは成功でした。
ボディ+標準ズーム+超広角の組み合わせだと従来比約2㎏の軽量化、
これだけの重量差はさすがに体感できるレベルです。
この恩恵は登山のみならず普段時もだいぶ楽にカメラを携行することが可能となりました。
最近ではより気軽に持ち運ぼうとショルダー型の小さなカメラバックを購入。
これによりちょっとした散歩程度でも気軽にカメラを持っていくことができるようになりました。
これはまぁ今までできなかったわけではないのですが、
ミラーレスの軽量かつコンパクトさが持ち運ぶ気にさせている…のかもしれません。
登山に関してですが、まだあまり連れ出せていないのが現状です。
なんか最近登山に行きたいのに行けないことが多いんですよね…。
とはいえ数回程度ですがそれでも重量減を感じることができているため、
当初の思惑通りに事を進めることが出来そうです。
登山時の機材重量増の要因となるのはレンズに依存するところが大きいため、
今後は場所や狙う構図に合わせてレンズ選定をしていきたいと思います。
またボディが小型化したことにより、
携行時に使っているトップローディング式のバックを一回り小さなものへと変更することができました。
実は今までつかっていたバッグはそれだけで重量が約800gあったため、
以前から何とかしたいと考えていたのです。
一回り小型化したことで約400gの軽量化を実現しました。
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やはりその軽量かつコンパクトさは登山でも十分力を発揮しそうです。
コンパクト故に操作性が気になるという方も中にはいらっしゃるかと思いますが、
とりあえずα7RⅣであればそこまで気にしなくとも大丈夫かなと思います。
どうしても気になったらL型プレートなどで厚み増してあげれば大丈夫。
とはいえこの辺りは個人差ありますので一度確認されることをおススメします。
バッテリー持ちがいいぞ
ミラーレス移行に関して堅牢性の次に気になったのが「バッテリー持ち」でした。
EVFやら便利機能等々、バッテリーはフルサイズ一眼レフよりも消費することは間違いありません。
果たしてどれだけ使えるのか?とやや心配してたのですが…
いざ蓋を開けてみたらまぁそんなに心配する必要もなさそうです。
前回の天狗岳登山の際は満充電のバッテリー二本を携行しました。
この時はいろいろと撮らなければならない写真が多く、
最終的には約1000枚の静止画と合計10分程度の動画を撮影したのですが、
下山時の残量は約30%、驚いたことに一本すら使い切ることができませんでした。
過去のαと比べても改善されているとは聞いていたのですが、
まさかここまではとは…。
ただしこれは使用する機能にも影響するかと思います。
素人目ですが夜間に便利なブライトモニタリングなんて機能はかなりバッテリー使いそうです。
またフルサイズ一眼でもそうでしたが長時間露光の際はバッテリーの減りも早そうですし、
環境にも左右されるかと思いますので参考程度にお願いします。
二世代前くらいのαは氷点下域で使用していると、
突然バッテリー残量が0付近まで落ち込み利用できなくなる現象が多発していたそうです。
ということで軽くテスト。
氷点下-15度くらいの場所で三脚に固定し15分程度使用してみました。
正直気温は大体なのですが風もそこそこ吹いていてまた前髪が凍るくらいの寒さではありました。
果たしてその結果は…!?
…全く問題ありませんでした。
さらにそのまま撮影を続け、
最終的には写真のように一部凍った状態でしたがそれでも何も起こらずいたって普通、
αはだいぶ強くなったようです。
思ったよりも持ちがよく、正直一眼レフと遜色なく使用することができています。
とはいえ一応いざという時の為にバッテリーをもう一本追加する予定です。
またα7RⅣはUSB給電にも対応しているとのことなので、
こちらも積極的に活用していきたいと思います。
とりあえずαのバッテリー問題はもうそんなに気にしなくとも大丈夫なのかなと私は思います。
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ここが気になる…
動作がややもたつく、きびきび動かない(時がある)
私がαで一番気に入らないのがこの部分です。
先にお伝えしておくとSONY独自のメニュー構成は慣れればそこまで気になりません。
Nikon機と比べるとカスタムの幅が広いため主要な機能はカスタムボタンに割り振ることができます。
それでも不足している場合にはよく使う機能をマイメニューへ入れる等した結果、
操作性は大幅に改善されました。
こんな感じで使い勝手に関しては改善することができるわけなのですが、
気になるのはその処理速度についてです。
全体的に操作から動作まで0.2秒くらいのラグがあるような感じがします。
これがなんだかまぁ気になります。
一番気になるのが絞り操作時。
Nikon時代は絞りをさっと操作してもそれに追従するように動いてくれていたのですが、
αの場合、操作からワンテンポ遅れて動作を開始する印象があります。
これがまぁあまり気持ちよくなくて毎回気になってしまっています。
頻繁に操作するだけに非常に気になる。
操作するとわかるのですが、数値の動きは若干加減速感のある演出をしているように感じます。
正直数値の変わり方よりも重要なのは操作性と現在値なので、
演出をOFFにして操作性を重視できるようになればいいなと思いました。
またメニュー操作しているときもたまにフリーズっぽく動かなくなることが何度かありました。
私の個体だけのかはわかりませんがこういったところは不満です。
上の絞り操作についてはまぁ使ってくうちに慣れていくとは思いますが…
アップデートで改善されることを切に願います。
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センサーにゴミが付きやすい
これはまぁ私の運用方法に問題があるのかもしれませんがやっぱりセンサーにゴミが付きやすいです。
特にレフ機からの乗り換えであればレフ版がなくなったことで余計にゴミを入れてしまいやすいのかもしれません。
しかしそれでも入りやすい…ブロワーなしでは持ち歩けなくなりました。
やはりCanonのミラーレスのようにレンズ交換時にシャッター幕を降ろしてほしいです。
純正レンズをつけた時にガタつく
私のαだけなのかもしれませんが、
純正レンズをボディに装着したときのレンズの遊びが大きいように感じます。
装着状態でボディを持ちレンズ全体を時計・反時計回り方向に回すとカタっと動くのですが、
これがNikonよりも大きいような気がします。
この現象は純正レンズでしか確認できず、
TokinaやSIGMAのレンズではそのようなことはありません。
仕様…なのかはわかりませんが少し気になってます。
半年くらいしたらSONYへとセンサ清掃を依頼しようと考えているので、
その際に一緒に見ていただこうと考えています。
多少の不満があるもののやはりそれ以上にメリットが多く乗り換え自体には満足しています。
一番気になるレスポンスの面はアップデートでの改善を期待したいと思います。
まぁ私の要望が叶うかはわかりませんが…。
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堅牢性は扱い方次第かと…
恐らく皆さんが一番気になっているであろう堅牢性の面についても書いておきます。
とはいえ未だ3カ月程度しか使用していないためここで判断するのはやや早いような気もしますが…
先に結論から書くと、
「常識的な使い方をしていればそこまで気にしなくて大丈夫」なんじゃないかなと私は思います。
この三か月間、αをそこそこいろんなところへと連れ出しました。
山だったり海だったり、また天気も晴れだったり雪だったり…
期間は短いですがそれでもそれなりにいろんな場面で使用することができました。
そんな中何かトラブルがあったか?と振り返るとこれがまぁ特に何もありません。
とはいえ私はこのカメラをあえて水に濡らしたり雪に突っ込んだり岩にたたきつけたりしたわけではありません。
どの環境でもただただ普通に使っていただけなので、
人によってはその程度で堅牢性を語るなとという方も中にはいらっしゃるかもしれません。
なのでここでは「常識的な使い方を~」という言葉をつけておきます。
購入する前からSONY機の堅牢性について不安感じていたのですが、
導入後はあえてNikon D850と全く同じように使用することにしました。
というより私の使用環境というのはさほど特別な環境ではありませんので、
最低限これをクリア出来ないと困るわけで…。
まぁ最悪壊れてもソニーストアのワイド保証があるから大丈夫。
この保証のお陰で割とガシガシと使えています。
とはいえもしもここで壊れてしまったらワイド保証で修理したのちEマウントをすべて売却、
NikonZへ移行しようと密かに考えていました。
そんなこんなで小雨降る中や氷点下の山でなどの環境で使用してきましたが、
特に何もトラブルはありませんでした。
運用に関しても以前のNikon機と殆ど変わりなくただただ便利です。
これらのことからよほど無茶なことをしない限り問題なく使えるのではないかなと判断しました。
とはいえやはり使用に関してカメラへの気遣いは必要です。
温度差激しいところへの出入りの際は結露対策を施したり、
なるべく水に濡らさず、濡れてもすぐに拭き取ったり、
こういった辺り前のことをきちんとしつつ普通に使えば山でも問題ないのかなと今のところは思っています。
登山でのカメラ携行時に注意していることなどはまた別の記事で書ければ書いてみたいと思います。
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よほどのことをしなければトラブルもないんじゃないかな?
SONY機へと乗り換えてみての感想を書いてみました。
乗り換え前は不安に思う部分が多々ありましたが、
実際に使ってみるといたって普通に使えています。
今では逆になぜSONY機は堅牢性の部分で弱いと思っていたのかというほうが気になっています。
私と同じように不安に感じていた方も多いかと思いますが、
とりあえず普通に使う分には問題ないかと私は判断しました。
また操作面に関してもやはりメーカーを変えたりするとかなり戸惑うことが多いかと思います。
幸いSONYはカスタム性が高いためある程度自分の設定を作りこんでしまえばあとはそれなりに快適。
ただしレスポンスだけは気になるので何とか改善していただきたいです。
悪いわけではないのですがもう少し追従速度上がるとより快適になるかと思います。
私のようにレフ機からミラーレスへの乗り換えを検討されているかたも多いかと思います。
今後も引き続き登山での使用感や体験談など私なりに書いていこうと思ってますので、
参考にしていただけると幸いです。
とりあえずαはそこまで弱くないのでそんなに不安がらずに大丈夫ですよ。