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登山やカメラなどなど

「SIGMA Photo Pro」が最新バージョンでサクサク快適に超進化(Windows版も)






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カメラが熱いぞ11月

α9Ⅲが出たぞ

引用:https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/202311/23-1107/

カメラネタです。
昨日、Sonyから新しいαこと「α9Ⅲ」が発表となりました。
噂通り世界初のグローバルシャッターを搭載。
私もSNS開きつつ発表会を見ていたのですがSNS等も盛り上がっていた印象です。
SSが1/80000って最初見た時は1/8000の書き間違いかと思いました。
個人的には常用ISOの最低が125スタートなのは気になりますが、
まぁ高速なSS故の制限があるのかもしれません。


ともあれ毎秒120コマのブラックアウトフリーでの撮影やプリキャプチャー、
更に押してる間だけ連射速度上げるブースト機能等々、
まさにSpeedの名を冠するα9シリーズの最新機にふさわしい一台、
αの次の10年がとても楽しみなスタートに思います。


あ、ちなみに私はここまでの連射性能は必要としてないので今回もスルー。
年一で撮る雷鳥が新幹線並みの速度で歩くようになったら考えますが、
まぁそんなことは絶対ないわけで…。
より進化したα7Rの次期機を楽しみにしつつ手持ちのαで撮影続けていきます。

www.sony.jp
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そんなことよりSPP

新バージョンは別のソフトと思うくらいサクサク

引用:https://www.sigma-global.com/jp/software/sigma-photo-pro/

で、そんな高速連射撮影機であるα9Ⅲが発表された同日、
もう一つ「高速になったもの」がリリースされました。
それが「SIGMA Photo Pro (通称SPP))」です。


SPPはSIGMAデジタルカメラのRAWデータ現像用のソフトウェア。
SIGMAのカメラで撮った写真をこのソフトに取り込んで現像処理が出来るよってソフトです。
このソフトの最新バージョンであるVer6.8.4が昨日リリースとなりました。

www.sigma-global.com




SPPについて

私の使ってる「sd Quattro H」の場合、
RAWの場合「DNG」と「X3F」という二種類のファイル形式にて記録することが出来ます。
前者はそのままAdobe Photoshopにて開くことが出来る形式、
後者はざっくり言うととSIGMAのカメラ独自の形式となってます。
そんなX3Fの現像に使ってね、と提供されてるのがこのSPPになります。
ちなみにサブスク全盛期のこの時代に無料で使えます、感謝。


このSPP、私もsd Quattro Hを使い始めてから触りました…が、
ホント失礼ながらお世辞にも使いやすいとは言い難いソフトでした。
一番気になったのが「動作速度」、とにかくモッサモサです。




SPPの編集画面がこちら。
こんな風に様々なパラメータを調整することが出来るのですが、
このパラメータの値を1つ調整してもそれが反映されるまでに数秒(場合によっては数十秒)
かかることがほとんどでした。
これ以外、特に多用する拡大縮小の際にもほぼ同様の時間がかかります。
とにかくのんびり。


お前のPCのスペックが低いのでは?と思う方もいるかもですが、
我が家のPCは、そこまで低スぺというわけでもないはず。
PCに関しては別記事書いてますのでリンク貼っときます。
ちなみにWinだろうがMacだろうがのんびりです。
M1 Maxのモリモリでものんびりしてます(M1対応前ではありましたが…)

www.for-toru.com
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そんなのんびりとしたソフトなので編集も一苦労。
パラメータ一つ弄って反映されるのを待ってる間に、
アレいま何弄ったんだっけ?忘れちゃった~、
…なんてことがしょっちゅうありました。
まぁ私が忘れっぽいというのもあるかもですけどね。




X3Fで記録するメリット

上に書いた通りでQuattro HはDNG形式での記録にも対応しています。
これを使えばSPP通さずに直接Photoshopへと持っていけるのですが、
この場合以下のようなデメリットがあります。

①ファイル容量が大体倍になる
②12bit保存(X3Fは14bit)
③RAW / JPEG同時記録不可
④SPP独自の設定項目が使用できない(一部カラーモードが使えない / Fill Light項目が使えない)


個人的に痛いのは②と④。
センサ性能が気になってわざわざ重たいQuattro Hを山に持ってってるんだから、
得られるものは全て得ておきたいわけです。
逆にそこまでやっときながらここで妥協するのであれば、
それはもう使わないほうがいいのではと思うくらい。



④については私以外の方もこれ使えなくなると痛いなぁって方がいるかも。
SIGMAのカメラといえば様々なカラーモードが用意されているのですが、
RAWで撮影しておけばこれらを後から適用することができます。
T/OだったりClassic Yellowだったり…魅力的なカラーモードの多いSIGMA機、
SPPを使えばそれらをより手軽に楽しむことが出来ます。

またSPPにて調整できるFill Light項目は魅力の一つです。
写真の明暗の調整にはかなり有効な項目で、
私もかなりお世話になってます。
これ一度知ってしまうと…手放せません。

note.com



結局、私にはQuattroを手にした時点でSPPを使う以外の道はありませんでした。
のんびりだけどそれ相応の恩恵もあるわけです。
のんびり…まぁそれはそれで写真とじっくり向き合えるってことだよね、
とポジに解釈し今まで使っておりました。



Ver.6.8.4で生まれ変わったSPP


そんなのんびりなSPPの新バージョンである、
Ver.6.8.4が2023/11/07に公開となりました。

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主な変更点はこんな感じ。

SIGMA Photo Pro 6.8.4 Windows版】
メインウィンドウのサムネイル表示速度の向上を図りました。
「環境設定」の「GPU高速化」にチェックを入れると、レビューウィンドウや印刷ウィンドウに画像が正しく表示されない不具合を修正しました。
カラーモード「モノクローム」で撮影したX3Iファイルを印刷しようとすると、SIGMA Photo Proが終了してしまう不具合を修正しました。
他社製RAWデータ変換ソフトウェアで出力したDNGファイルがフォルダ内に含まれると、SIGMA Photo Proが起動しない不具合を修正しました。

SIGMA Photo Pro 6.8.4 Mac版】
macOS Sonomaに対応しました。
Apple Mシリーズチップのネイティブ動作に対応しました。
「環境設定」の「GPU高速化」にチェックを入れると、レビューウィンドウや印刷ウィンドウに画像が正しく表示されない不具合を修正しました。
カラーモード「モノクローム」で撮影したX3Iファイルを印刷しようとすると、SIGMA Photo Proが終了してしまう不具合を修正しました。
他社製RAWデータ変換ソフトウェアで出力したDNGファイルがフォルダに含まれると、SIGMA Photo Proが起動しない不具合を修正しました。


一見するとAppleシリコンへのネイティブ対応と軽微な修正という感じに見えます。
不具合修正もあるとのことなので、
とりあえず入れてみようかなと何気なくバージョンアップしたところ…





めちゃめちゃサクサクになってる!
あまりのサクサクさにびっくらこいてX(旧Twitter)にアップしてしまいました。
動画見ていただくと分かる通り、調整するとそれがすぐに反映されます。
右上のタスクバーが一瞬で緑になるなんて…今まであんなにのんびりしてたのに。
そんなに早く動けたのね。


何故かWin版もサクサクになってる

で、この動画撮ったのは実はWindows機の方なのです。
リリースノート見るとAppleシリコンへのネイティブ対応と書かれているので、
一見すると恩恵受けれるのはMac機だけっぽく感じてしまいますが、
何故かWindows版でもサクサク対応されております。
私の環境ではカラマネモニタはWin機に接続しているのでこれとてもありがたかったです。
Macじゃないし、Appleシリコン機じゃないし…ってかたも、
とりあえず一度アップデートされてみることをおススメします。

ちなみに上の動画はGPU高速化をオンにしてます。
搭載グラボはRTX2070Superなのでそこまで良いやつではありません。





わかる人にはわかるはず

SPPがすごく速くなってびっくりしたよっていう話でした。
まぁ分かる人にはわかりますがわからない人には全く伝わらないですよね…
でもほぼ毎日にらめっこしている私にとってはホント感動するレベルの進化でした。


時折、SPPがのんびりなので使わないですって方の声が聞こえたりするのですが、
このバージョンからはもう別物といってもいいレベルでサクサクになってますので、
是非また試されてみてください。



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