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登山やカメラなどなど

【撮影機材】SIGMA 「70mm F2.8 DG MACRO | Art(SA-mount)」を買えなくなる前に購入しておきました。


買えるときに買っておくべき




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ついにマクロレンズに手を出した

ここ最近は時代に逆行するような内容をお送りしている当ブログ。
今回もカメラネタです。
実は先々月にレンズを購入しておりました。
もちろんSAマウントです。





購入したのはこちら。
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Artです。
名前の通りのマクロレンズなんですが、
これ実は以前からずっと欲しかったレンズなんですよね。






SIGMA 24-105㎜ F4 DG HSM | Artにて撮影

リアルな質感表現が魅力のFoveonセンサ。
そんなセンサとマクロなレンズで植物や人工物を撮ったらめっちゃ楽しいんじゃね?
…などと以前から妄想しておりました。
夜露で濡れた葉の表面や鮮やかな花の色などなど、
クローズアップして撮れば今までとはまた違うものを見ることができそうな気がします。


確かに楽しそうなんだけど問題なのはその気軽さ。
このレンズを手に入れてさえしまえばあまり被写体に困らなくなります。
特に我が家は田舎寄りな場所なので自然や植物やらはちょっと歩けば山ほどある状況。
そうなるとこれマクロ買ったら近場での撮影にハマってしまい、
SD Quattro H(以下SDQH)を山に連れ出さなくなるかもしれない。
そんな具合で欲しいけど手出すのは今ではないような…。
と少々迷うそんな存在でありました。


ただやはり気になるレンズ。
ネットでちょこちょこ在庫をチェックしていたのですが、
月日経つにつれ新品で購入できるお店が日に日に少なくなってきました。


昨日までは購入できた店舗もSold Outになってたり、
はたまた納期約2ヶ月になってたりと、
これEマウント用じゃなくてSAマウント用なんだけど間違えてませんか?
と思わず疑いたくなるくらいでした。
間違えて買われたのか、それとも同じような人間がいるのか…世界は広い。


そんなわけで、このまま買わずに悩んでいたら、
もしかしたらそのうち本当に買えなくなるかもしれない…。
欲しい時に買えないのはこれ本当に困るからじゃあとりあえず買っとくか、
とそんなわけで購入した、というのが今回の話の長い前置きです。




SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Artを見てみよう





スペックについて

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
画角 34.3°
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最小絞り F22
最短撮影距離 25.8cm
最大撮影倍率 1:1
フィルターサイズ φ49mm
最大径 × 長さ φ70.8mm × 105.8mm(SA)
質量 515g(SA)
対応マウント SA/E/L(マウントによってサイズ・質量が異なります)
発売年月日 2018年6月22日(SA)


公式HP

www.sigma-global.com


公式オンラインショップ

https://www.sigma-onlineshop.jp/shop/g/g271565/www.sigma-onlineshop.jp


Amazon





どんなレンズ?

鋭い描写と解像力に定評のあったSIGMAの70㎜マクロレンズ
通称「カミソリマクロ」の最新モデルがこれ。
高画素機に対応しさらに新たにArtラインに仲間入りしました。
先代以上の高画質を実現した一本となってます。
詳細は公式HPを見てね。




外観について

ここからは実物触ってみての感想を。



まず見た目。
見た目は相変わらずカッコ良いです。
他のSGV後のレンズ同様、シックで落ち着いたデザイン。


このレンズ、販売価格は割とお求めやすいお値段なのですが、
それだからと言って安っぽさは全くありません。
質感や素材感考慮すると全体的にお得感あふれてる気がします。





重量は515gと重量は重すぎず軽すぎずといったところ。
ただ筒自体が細身なので軽めに見えるのかもしれません。
なんとなく缶コーヒーのロング缶っぽい雰囲気があります。
太くないんだけど長いみたいな。





ピントリング部。
操作部はかなり広めに取られてます。
ゴム部もデカいので操作性は良好です。
手がデカいの私も特に不満なく操作できそう。
ちなみに絞り環は非搭載、全てカメラ側で操作する必要があります。





左側側面には他のSIGMA製品同様に各種スイッチ備えています。
上からAF/MF切り替えスイッチ。
その下に距離制限スイッチ。
距離制限についてはAF動作時のみ動作します。
操作は特に困ることはないかと思います。





フィルターについては49㎜径。
かなり小さめなのお財布にも優しいです。





SDQHに取り付けてみました。
どうですか?スタイリッシュな見た目ですよね。




その理由はこれ。
SDQHの飛び出た電源部分の径とレンズ径がほぼ一緒なんです。
これによりボディとレンズが一体でかっちょよく見えています。
魅せレンズとして使ってもいいかも、まぁそんな時があるのかはわからんけど。





レンズは他のマクロ同様「前群繰り出し式」です。
これピント位置合わせるために筒部分が前へと繰り出してくるというもの。
最短撮影距離まで動かすと1.5倍くらいの長さになります。
見た目もアレですがぶつけそうで心配ですね。





そんな時に役立つのがフードです。
フードは最大量稼働している状態でもしっかりと全てカバーできるように深めに設計されています。
またフードの先端部分にも実はネジ切ってあるらしい(65㎜径)
マクロフラッシュレンズなどもこの部分に取り付けるらしいです。



使用感

ということでちょいちょい持ち出して使ってみました。
ボディはSDQH、簡単に感想を。




SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70㎜ F2.8 MACRO | Art (ISO100 F10 1/4sec)

まずAFについて。
AFは早くもなければ遅くもない、という感じ。
マクロレンズという特殊性を考えると決して遅くはないと思います。
距離制限をうまく使えば使い勝手もある程度改善されるはず。




SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70㎜ F2.8 MACRO | Art (ISO100 F6.3 1/20sec)

ちなみにSDQHと別にMC-11経由でαでも使用してみました。
使い勝手に関しては対して差はないかなという印象です。
別段問題もなく普通に使うことだ出来ます。
ただしEマウント用が発売されてるので、
よほどの理由がなければEマウント用購入された方が良いかと思います。




SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70㎜ F2.8 MACRO | Art (ISO100 F8 1/125sec)

一番気になったMF時のピント操作について。
このレンズはバイワイヤ方式が採用されています。
これ要はフォーカスリングと内部が信号でやりとりしている方式のこと。
ざっくり説明すると、
リング回した量をデジタル変換→その量分決まっただけフォーカス動かすって感じです。




SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70㎜ F2.8 MACRO | Art (ISO100 F4 1/200sec)

カニカルな部分が少ない分、軽量かつシンプルにできる反面、
操作時のリニア感やレスポンスが損なわれる可能性もあったりします。
特にマクロはシビアな操作が求められるわけで、
果たして大丈夫なのかなと少々不安ではありました。




SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70㎜ F2.8 MACRO | Art (ISO100 F7.1 1/500sec)

そんな中での試写。
確かに初めはフォーカスリング回しても変化を感じることができない場面が多々ありました。
うーん、そんな動きで大丈夫か?と思いましたが、
よくよく考えたらこれは単純にSDQHのEVFの画質が悪いので、
ただ自分が変化に気が付けなかっただけみたい。


αにつけてみたところかなり細かな操作でもきちんと反応していることを確認できました。
ちなみに最短撮影距離は25.8㎝、
個人的には70㎜よりもさらに望遠の方が使い勝手良いように思います。


ピントリングは広めなので操作もしやすく、
またトルクも重すぎず軽すぎずでちょうど良い感じです。
きちんと見えさえすれば微調も容易、
バイワイヤだから…ってことも特に問題もないように思いました。




SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70㎜ F2.8 MACRO | Art (ISO100 F3.2 1/100sec)

この回転量と動きの量を自由に設定出来たらと思いました。
折角バイワイヤ化されたのでできなくはないはずです。
一応USBDockにも対応してるようなので実は出来るのかな?
まだ調べられてないのですがもし変更出来たら嬉しいです。
まぁSAマウント用のUSBDockが手に入るのかはわかりませんが…




SIGMA sd Quattro H + SIGMA 70㎜ F2.8 MACRO | Art (ISO100 F2.8 1/60sec)

Macroとしてはもちろんのこと、
70㎜F2.8の単焦点レンズとして使用することも可能です。
ただ先ほど書いた通りAFの動作速度、MF時の送り量を考えると、
これを単焦点としてメインで使うってのはかなり不便かなと思います。
もしもMacro用途としてではなく単焦点として使うことを前提とされてるのであれば、
正直に単焦点買われたほうがよいかと思います。




感想


感じたこと。
解像に関しては噂通りのカリカリさ。
絞ったらもちろんそうなんですがさほど絞らなくてもキリッと写る印象です。
確かにカミソリのような切れのある描写、拡大するのがとても楽しいです。
ピント合ってたらとにかく気持ちが良い。


気になっていたMFでの微調もさほど苦ではありません。
多少の慣れが必要な気もしますがすぐに解決するかと思います。
操作よりもそれを確認できるボディの方が重要、
かなり細かな調整となるため視認性の良いEVF機の方が操作性はよいです。
SDQHだとこれなかなか苦労します。
これで完璧に使いこなせる様になったら他のミラーレスが超楽に感じるでしょうね。




Macroレンズとしてはもちろん、
70㎜の単焦点としても使おうと思えば使えるレンズです。
上にも書きましたがあくまでも操作性はMacroなので、
まぁ大変っちゃあ大変ではありますが…。


で、実はこのレンズ、テレコンにも対応してます。
1.4倍の「TC-1401」を合わせると98㎜ F4になり、
2.0倍の「TC-2001」と合わせれば140㎜ F5.6となります。
(35㎜換算)


SDQHはAPS-Hなのでこれ換算すると127.4㎜と182㎜、
この部分も購入する際に後押ししたポイントの一つでした。
Macroとテレコンの組み合わせを登山に携行し、
軽量な望遠単焦点として使えれば…なんてね。


現状、超広角・標準+テント泊でもうなかなかしんどいです。
正直これ+さらにMacroなんてなったらさすがに毎度持ち歩く気にはなりませんが、
撮影メインの小屋泊の時など荷物軽めであればよいのかもしれません。
105㎜だとあとちょい欲しいなってことが結構あるんですよね…。


ただし上でも言ってるように使い勝手はあくまでMACRO。
実際山に持っていけなくもないけどどうするかなぁという感じ。
テレコンもさほど安くないので悩みどころではありますね。





安いし性能高いし買ってよかった一本

思えばこれが人生初マクロレンズです。
なかなか楽しいんだけどまだまだ使いこなせていないというのが現状です。
幸いマクロ買ったから山に行かなくなったってこともありませんでした。


とはいえ近所にある小さな世界を撮影するというのは新しい発見にもなりますし、
また撮影の練習にもなるので総じて買ってよかったなと思ってます。
何ならもっと早くマクロレンズ買っていろいろ勉強すればよかった、
カメラ始めたての方は早々にマクロ買ってみるのもいいかもしれません。


写りも良いし質感も良いしなによりお値段もお求めやすく、
大体約6万円(実売5万くらい)で買えます。
他のマウントでもそこまで高くないはず。


カメラ購入したけどなかなか遠出出来ないって方や、
家や近場でも新しい視点で物を見てみたいなんて方には良い選択肢に思いました。
もちろん外に持ち出してバリバリ活用も出来ちゃうしね。


今回はSAマウントをご紹介しましたが、
EマウントやLマウントもあるそうなので気になる方はチェックされてみてください。



これで一応当初から欲しかったSAマウントレンズはすべて揃いました。
望遠はサイズ的にもう諦めてますが、最近はDCの超広角が気になってます。
12-24㎜は1.2㎏もあるので山に持ち出すとき辛いんですよね。
これ小さく出来れば機動力上がるのでは?と思ったりしてる次第です。
まだまだカメラと仲良くなれてませんがいろいろ模索しながら撮影を楽しんでいきたいです。
Eマウントも使ってあげないとな…。


SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art (Sony E-mount)


SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art (Laica L-mount)


SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art (SIGMA SA-mount)