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登山やカメラなどなど

【登山】南八ヶ岳「西岳・編笠山」青年小屋でテント泊してきました!

誠に勝手ながらブログ更新せず夏休みを頂いておりました。
まぁほとんどの時間をダラダラと過ごしていたんですけどね。
そんな夏休みの最後に久しぶりの登山へ出かけてきました。
今回出かけたのは南八ヶ岳「西岳・編笠山」へ、青年小屋にてテント泊をしてきたのでご紹介します。




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今回の行程


天気:晴れ

【Day1】

富士見高原リゾート登山者用駐車場
  ↓
不動清水
  ↓
林道編笠線
  ↓
西岳山頂
  ↓
青年小屋
  ↓
(テント泊)
 
【Day2】

青年小屋
  ↓
編笠山山頂
  ↓
青年小屋
  ↓
富士見高原リゾート登山者用駐車場



【Day1】

(出発)富士見リゾート登山者用駐車場

自宅を4時に出発して8時前に「富士見リゾート」にある登山者用駐車場に到着しました。
駐車場は6割ほど埋まっている状態、まだまだ余裕はありました。
支度を済ませ約半年ぶりにテント泊装備が詰まったザックを背負います。
重い…果たして無事に小屋までたどり着けるのかと正直不安です。



登山口を出発してしばらくは森の中を歩きます。
うーん、気持ちはいいけど…暑い。
まだまだ日は昇ったばかりなのにすでに肌を焼くような暑さ、
せめて上は気温が多少低いことを祈りつつ先へと進みます。



そんな日の光に照らされた葉っぱ達を見るとまぁ綺麗。
久しぶりの山を楽しみながら進むことが出来ました。




不動清水~西岳

歩くこと約20分ほどで「不動清水」に到着です。
ここは水が湧くいわゆる水場となっていて飲むこともできます。
写真がずいぶん引きなのは暑さで近づいた写真を撮り忘れたからです。
がぶがぶ飲みましたが体調に変化はありませんでした。
(※個人差があるかと思いますのでご参考までに)



ここから西岳までの高低差は約1100m、
とはいえ8割ほどは比較的緩やかな上り坂でとにかくまっすぐに登っていきます。
道中は木々に日の光が遮られさほど暑さは感じませんでした。


実は6月末の「権現岳」登山にて膝を痛めてしまいました。
それから約2か月間経過しこのように登山に行けるまでには回復したのですが、
やはり本格的な山域に足を踏み入れるとなるとまだ怖いような気がしています。
とはいえどの程度まで自分が行けるのかを確認もしてみたく、
テント泊装備で比較的負担が少なそうな山はどこか?と考えた結果、
この西岳&編笠山ルートを選びました。


富士見リゾート~西岳間はただひたすらまっすぐに登るだけ、
また足元も岩などの障害物が少ないため往復共に歩きやすい道が続きます。
私のようなリハビリ登山はもちろん、初めてのテント泊にはおススメかなと思います。
ただし西岳直下はそこそこの登りが続きますので後半はちょっと頑張らないといけません。



視界が開け空が見えてきたら山頂はもうすぐそこ。
山頂を思わせる開けた場所が2箇所ほどありますが騙されないようにご注意を。
何度も登っているのに私は騙されました。


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西岳山頂

登山口を出発して約4時間で「西岳」山頂に到着しました。
久しぶりのテント泊装備はやはり重たい、そして筋力の低下を痛感。
膝よりも太もも裏のお尻部分の筋肉が悲鳴を挙げている方が気になりました。
久しぶりのテント泊をされる際はご自身の体力の確認を忘れずに。



西岳からの眺望。
この先進む編笠山とその麓には小さく「青年小屋」を望むことが出来ます。
編笠山の右側には小さく富士山、そして鳳凰三山甲斐駒ヶ岳等々、
有名な山々を一度に望むことが可能です。
南八ヶ岳のさらに南側というのはどうも人気がないのかあまり人が多くない印象、
とはいえ今の時期は逆に丁度良いのかもしれません。




西岳~乙女の水

日を遮るものもないくっそ暑い山頂にて簡単に食事を済ませたら、
いよいよ本日のお宿である「青年小屋」を目指します。
西岳から青年小屋までは約50分ほどの距離。


ここから青年小屋までの道のりは私が好きな道のりです。
木々の間を縫って進む道とその足元に広がる苔はまさに八ヶ岳という感じで、
とても気持ちがよいです。



青年小屋からの距離もそこまであるわけでもないので、
森を撮りたくなったらこの辺りまで戻ってきて撮影する…なんてのもいいかもしれません。


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乙女の水

段々と登り坂に差し掛かったら「乙女の水」はもうすぐそこ。
この場所は青年小屋の水場ともされています。
以前八ヶ岳縦走したときには大変お世話になりました。



数年前の土砂崩れの影響で回りの様子は一遍してしまいましたが、
水は変わらずに流れていました。
ここの水も私はそのまま飲んでいますが特に体調が悪くなったということはありません。

ここまで来れば青年小屋はもうすぐそこ。
美味しい水を飲んだらもうひと踏ん張りです。


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青年小屋

登山口を出発して約5時間、
本日の幕営地である「青年小屋」に到着しました。
テントを張る前に受付を済ませるようにと看板に書いてあったため、
まずは小屋の中で受付を済ませます。


なお、青年小屋は2020年週末中心での営業となるそうです。
また小屋泊については完全予約制となっているそうなのでお出かけの際はご注意ください。
ただしテント場については予約制ではなく、また小屋が閉まっているときにも利用することが出来ます。
料金は一人当たり600円、小屋番さんがいるときは小屋にて受付を、
いらっしゃらない時はバイオトイレの巣箱に使用料を入れる形となります。


営業日については私はTwitterの青年小屋さんのアカウントにて確認しました。
忙しそうだし連絡するのはちょっと…という方はこちらを覗いてみるといいかも。
あ、小屋泊の場合はちゃんと連絡なさってくださいね。

https://twitter.com/tooinomi_ya_tsutwitter.com



受付を済ませ、ふと入り口を見ると名物の「遠い飲み屋」の提灯が。
…あれ?以前はもっと大きかったような気が…?
見間違いかと思いながらもとりあえずテント場へ。




小屋を出て元来た道をちょっと進めば青年小屋のテント場に到着です。
私が到着した段階ですでに15張程度のテントが張られていました。
とはいえテント場は比較的広く、密になることもなく適度に距離が保たれている状態でした。
早速私もテントを設営します。


今回使用したテントについて

ということで今回使用したテントがこちら。
「MOBI GARDEN LIGHT WINGS DAC UL1 」というテントです。


Youtubeを見てくださっている方であればご存じかと思うのですが、
私は「神田南口登山部」という登山部の仲間に入れさせてていただいております。
メンバーは涸沢でお会いして以来のお付き合いであるイタガキさんと、
昨年戸隠に一緒に登った何をやっても大体さわやか好青年のジンさん

www.youtube.com

www.youtube.com


そんなお二人の力もあって、なんと登山部にスポンサーさまが付きました。
その会社さまが「帝伸テック」さんという会社さまで主に登山用品の輸入代理店をされています。
今回使わせていただいたMOBI GARDENのテントもこの中の一つの商品です。
この辺りについてはイタガキさんが動画で詳しくお話されていたのでよろしければそちらをご覧ください。

www.youtube.com


実は以前より沢山の登山道具を頂いていたのですが、
昨今のコロナの影響やら膝を痛めたりとでなかなか使うことが出来ずにいました。
ようやくテント泊に出かけられるぞ!ということで今回持ってきた次第です。


このテントについては別記事を書こうと考えてます。
先に結論だけ簡単に書いておきますが、
今回の登山においては普通に使えていつも通り爆睡することが出来ました。


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徘徊

テントを張り終えたらあとはいつも通りダラダラ過ごします。
折角なので編笠山途中の岩場まで登って写真を撮ることにしました。



DSC01004

ここからは同じく八ヶ岳の山の一つである「権現岳」を望むことが出来ます。
以前登ったのがこの権現岳ですね。
そして私が膝を痛めたのもこの権現岳でした。
その時の記事はこちらからどうぞ。

www.for-toru.com




DSC00987

段々と雲が出てきたと思いきや、雲と雲の間から日が差したりと見ていてとても面白かったです。
木々の色や空の色はまさに夏の山の色でした。
ちなみに青年小屋周辺はそこまで暑くもなく割と快適に過ごすことが出来ました。



DSC00911

パノラマにて撮影してみました。
眺望よくのんびりするにはちょうど良い場所でした。




青年小屋にて


夕方近くになりテント場へと戻ってきました。
テントで食事を済ませてぼーっと空を眺めていました。
そろそろ日が沈む時間なのですがなんか微妙な空です。
これは夕日を見ることはできないかもしれん。



散歩がてら再び青年小屋の方へと行くことにしました。
小屋の前を見ると…あれ、なんか提灯が大きくなってるような…!?



そうそう、以前見たのはこのビッグな提灯!
どうやら営業時間?になるとこの大きい提灯がぶら下げられるようです。
「遠い飲み屋」の名前の通り、販売されているお酒の種類が豊富なのが青年小屋の特徴です。
特に日本酒関連が豊富でマイカップに注いでもらっている方がいらっしゃいました。
残念ながら私は日本酒が飲めないので堪能することはできませんでしたが、
ビールも美味しかったです。
(ビールも3種類くらいから選べました。)



ふと小屋の横まで移動するとなんとまぁ夕陽が見えるではありませんか!
諦めていただけにこれはラッキーとばかりにシャッターを切ります。



DSC01134-HDR

夕日が青年小屋にあたり何ともええ感じ。
満足してテントに戻りそのまま就寝…おやすみなさい。


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天の川撮影を目論むも…

その3時間後の夜10時に起床、やっちまいました。
本来であればもう少し早く起きて天の川撮影に挑もうと思っていたのですが、
なんとまぁ寝坊という失態を犯してしまいました。
久しぶりだとダメですね…


テントから上を見上げるとそこにはたくさんの星の姿と天の川の姿。
昇ってしまったとはいえ星が綺麗なので撮りに行くことにしました。
支度を済ませ再び編笠山の中腹へと向かいます。



https://www.flickr.com/photos/133115336@N06/50235107371

再び権現岳方面を撮影。
本当は天の川が映っているはずだったのに…
とはいえ久しぶりに山で見る星空だったのでどうあれ嬉しかったです。
寒くもなく暑くもなく星空観察にはちょうど良い気候でした。



DSC01194

縦構図で青年小屋を入れて撮影してみました。
中央の山は擬宝珠、その横にあるのが権現岳です。
かなりノイズがひどいですが雰囲気だけでも味わっていただけると幸いです。
やはりαは夜間の撮影がとても楽です。
今まで時間がかかっていたあれこれを簡単に済ますことが出来るのはいいことと思いながらも、
ちょっと寂しいような気もしなくもない…人間はわがままですね。



今回はとても明るいレンズを携行していたので、試しに真上に登った天の川を撮影してみました。
何というか星が写りすぎてて何が何だか…。
今まで使ったことがないタイプのレンズに四苦八苦していますがとても楽しいレンズです。
こちらはこの夏使ってみた上でご紹介や感想などを書いてみたいと考えています。


結局夜の12時ごろまで写真を撮っていました。
天の川は見られずともやはり写真を撮るのは楽しかったです。
大満足のまま、眠りにつきました。



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【Day2】

編笠山

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おはようございます、編笠山山頂よりお届けします。
ということで、朝日を拝むために編笠山山頂にやってきました。
青年小屋から編笠山山頂へは約20分ほど、割とギリギリまで寝てても頑張れば何とかなりそうです。
周りを見渡しながらのんびりと日の出を待ちます。
遠くには雲海と富士山の姿。



しばらくすると同じように青年小屋の方から3名の方がいらっしゃいました。
やはり人が多くなるのか?と思ったのですが、
結局この日山頂から朝日を望んでいたのは私含めた4名だけでした。
段々と明るくなる世界を見ながらその時を待ちます。
そして…



DSC01376-HDR

朝になりました。
編笠山から朝日を望むとやや木々に隠れてしまいますがそれでも見ることはできます。
更に朝日に照らされる赤岳などもちょっとだけ望むことが出来るので結構楽しめるのではないかなと思います。





DSC01436-HDR

朝日を拝んだらテント場へ戻ります。
お天気快晴、今日も暑くなりそうです。


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テント場へ


テント場へ戻ってきました。
既に半分ほどのテントが無くなっています。
どうやらここから権現岳から赤岳方面へと進む方が多かったようです。

赤岳方面へと進む途中にはキレット小屋という山小屋があるのですが、
2020年は営業していないそうです。
そのため縦走する方々がその代替として青年小屋にて泊まられていたのかなと思います。
私も日が登り暑くなる前に出発すべく片付けを始めます。




下山

片付けが終わったら最後に青年小屋へ。
特に何があるわけでもないのですが小屋の前まで来てみました。
昔ながらな雰囲気が残る青年小屋、いつか小屋泊でお邪魔してみたいですね。
ということでお世話になりました、下山します。



帰りも西岳経由。
来た道をひたすら戻ります。
ゴールである富士見リゾート駐車場に着いたのは青年小屋を出発した3時間後でした。
お疲れさまでした。


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テント泊初心者にもおススメなルートです

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南八ヶ岳「青年小屋」にてテント泊をしてきました。


富士見リゾートから西岳を経由するルートについては、
割と緩やかな記憶があったのですが後半は意外と急な個所がいくつもありました。
記憶違いだったのかそれとも体が衰えたのか…多分後者だと思います。
膝よりも足の筋肉が痛く体力不足を痛感しました。
久しぶりにテント泊に出かける方等はどうぞお気を付けください。


青年小屋は水場も近くまたテント場も広いためテント泊初心者の方におススメかなと思います。
道中もしっかり登山出来るし編笠山からの眺望も良好、また青年小屋で山小屋体験もできるので、
とてもいいルートなんじゃないかなと個人的には思います。
これからテント泊デビューを目論んでいる方は是非候補に入れて見てください!


登山を終えましたが膝は元気です。
よっしゃ北アへ!と言いたいところですがもう少し様子を見ようと思います。
ともあれ久しぶりのテント泊、とても楽しかったです!