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登山やカメラなどなど

MOBI GARDEN「LIGHT WINGS DAC UL1」を南八ヶ岳で使ってみました

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ご縁あってMOBI GARDEN「LIGHT WINGS DAC UL1」といテントを使わせていただきました。
先日の南八ヶ岳での登山にて携行しましたので、
このテントを使ってみた感想やMOBI GARDENというメーカーについて私なりに書いてみます。
(商品提供:株式会社 帝伸テック)




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やっぱり楽しいテント泊

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「テント泊」はとても楽しいものです。
小屋泊とは違い、プライベートな空間で過ごすことができたり
また一泊当たりにかかる費用もとても安く済ませることも魅力の一つ。
なにより、自然の中で一夜を過ごすというのは非常に気分が良いものです。




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ヘタれている筆者(白馬岳にて)

しかしながらその敷居というのはちょっと高いのかもしれません。
何より装備をそろえていくとなかなかの金額となりますし、
テントはもちろんのこと寝袋や食事等々を自身で担がなければならない為、
それなりの体力と努力が必要になってきます。



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とはいえ、それらをクリアしてまでも挑む価値は十分にあります。
上にも書いたような利点のほかにも自分の成長なんてのも感じられるかも。
私だけかもしれませんがテント泊を繰り返していくうちに、
なんとなくたくましくなってきたような気がします。
ともあれ、山をより楽しみたいのであれば是非諦めずに挑戦して頂きたいと私は考えています。


そんなテント泊登山のメインとも言える登山用品が「テント」です。
そりゃテント泊なんだからまぁ当たり前ですね。



山岳用テントの特徴


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このテント、いわゆる山岳用テントというのは実に様々なメーカーから発売されています。
一般的なテントとの違いというのは大きく分けて三つ。

①コンパクトな大きさ
②雨風に強い設計
③お値段


登山行程にて携行するということもあり、どの山岳用テントも比較的コンパクト。
キャンプ等で使うテントとは違い、1~2人用のものが主流となっています。
(4人用とかもあるよ)


山岳用テントとなると文字通り「山」で使う事を想定しています。
山というのは我々が普段生活している場所とは異なり、
想像を超えるような非常に厳しい天候に見舞われることも多々ある環境です。
そんな天候やシチュエーションにもなるべく耐えれるようほとんどの山岳用テントは設計されています。


そして最後にお値段。
やはりこういったやや特殊なものなため、お値段的にはちょっとお高めです。
(といっても普通のキャンプ用のテントも結構高いらしいのでまぁ微妙かも。)
とはいえ山小屋に一回泊まった金額を考えると数回程度で元を取れるという考え方もできるので、
値段に関しては考え方次第かなとも思ったりします。


ということでそんな山岳用テントというのはホントいろんなメーカーから発売されているわけなのですが、
そんな中で最近聞くようになったのが「MOBI GARDEN」。


私もテント場で何度かそのテントを使っている方を見たことがありました。
そんなMOBI GARDENのテントを今回使わせていただくことが出来ましたので、
私なりの感想などを書いていきたいと思います。


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MOBI GARDENを知ってるかい?


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ということで今回は久しぶりに登山ギアのご紹介です。
まずはこのMOBI GARDENというメーカーについて簡単に見ていきましょう。

MOBI GARDENとは?

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MOBI GARDENは中国のアウトドアブランドの一つです。
2003年にテントメーカーとして誕生しました。
あまり海外の登山について私は詳しくないのですが、
実はお隣中国でも登山は盛んな様子。
中国の山と聞くとつい水墨画に書かれているような岩の山をイメージしてしまいがちですが、
実際は日本のような山々もあるそうです。
さらに我々同様にテントを担いで登山することも一般的なのだそう。
そんな中国の登山用品市場において、実はトップシェアを誇るのがこの「MOBI GARDEN」です。


MOBI GARDENのテントの特徴

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MOBI GARDENのテントの特徴は「品質」と言えそうです。
製品に関してはかなり力を入れているメーカーのようです。


まずは製品開発。
開発に関しては専用の降雨設備付き風洞試験室を保有しており、
雨風の環境下を再現した検査を行っています。
また独自の耐風試験も実施することにより外観だけでなく内部にも影響がないかをきちんと確認しています。


中国製品と聞くと品質の不安定さを危惧される方もいるかと思います。
しかしながらMOBI GARDENはそのあたりも徹底されており、
製造はもちろん、検査品質についても実は日本国内のアウトドア用品とほぼ同等を実現しています。
生地は全数を検査し、ポールやペグは全ロットからの抜き取り検査にて破壊や腐食検査を行い、
万が一不良品が発生した場合は全ロット不良品の扱いとするという徹底ぶりです。


とはいえこれだけでは品質に力を入れているとは言いづらいので、
あとは実物を見ながら確認していきたいと思います。


なお、先に記載しておきますが、
今回ご紹介する「LIGHT WINGS DAC UL1」は、
他の同等性能を有する山岳用テントと比較してもお値段がお安めです。
品質や検査等にこだわっているのに安い理由は中国にあります。
中国といえば世界第一位の人口を誇る国です。
2018年の段階で約14億人というとんでもない国、
そんな国でトップシェアを誇るメーカーとなればその生産量というのも非常に多く、
大量に生産することによりその結果、高品質を維持しながらも低コストが実現できています。


このMOBI GARDENのテント、現在は中国と日本でのみ販売されています。
ということは、今後世界中で販売されることになったらより安価になるのでしょうか?
ちょっと気になりますね。



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MOBI GARDEN「LIGHT WINGS DAC UL1 」を見てみよう!

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ここからはMOBI GARDENのテントについて実際に見ていきます。
山岳用テントなのだからやはり山で使わないと分からんだろう…
ということで、八ヶ岳は青年小屋のテント場にて使用してきました。


なお、このテントは代理店である「帝伸テック」さまよりご提供いただきました。
そのあたりの流れに関しては以前出かけた、
八ヶ岳「西岳・編笠山」の記事に記載してありますのでよろしければこちらの記事もご覧ください。

www.for-toru.com





種類とスペックについて

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設営の前にまずはスペックを簡単に見ていきましょう。
今回使ってみたMOBI GARDEN「LIGHT WINGS DAC UL1」はダブルウォールの山岳用テントです。


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設営時寸法  
全体 1650㎜(1250㎜)×2050㎜×1050㎜
居住部 1050㎜(650㎜)×2050㎜×950㎜
前室部 600㎜×2050㎜

設営時の寸法はこんな感じです。
居住部に関しては左右の長さが違ういわゆる台形形状となっています。

収納時寸法(実寸)  
袋収納時 130㎜×430㎜

収納した状態、いわゆるザックに入れる状態の大きさは上の通りです。
これは私が実際に測定しました。
なおこの状態はポールやフットプリント等全て含まれた状態です。


総重量  
フットプリントあり 1330g
フットプリントなし 1215g

このLIGHT WINGS DAC UL1は現在2種類が販売されています。
と言っても違いは単純で「フットプリント」と呼ばれる、
いわゆるグラウンドシートがあるかないかの違いです。


ちなみに私が普段使用しているmont-bellのステラリッジテント1型は、
フライシート含まない重量で1.34㎏あります。
フライの重さも入れた重さで比較するとLIGHT WINGS DAC UL1 の方が軽量です。


なお、現在MOBI GARDENのテントはAmazonでしか購入することが出来ません。
購入ページではフットプリント有無で分かれていますのでご注意ください。




その他、各部の材質や耐水性についてはこちら。

詳細  
フライシート 15D330Tリップストップナイロン シリコンコーティング 3000mm防水
(KOLON社製)
インナーテント壁面 メッシュ, インナーテントボトム
20D400Tリップストップナイロン シリコンコーティング(4000mm防水)
ポール DAC Featherlite NSL Φ8.5
ペグ DAC J-STAKE 10本
フットプリント 20Dリップストップナイロン
PUコーティング 4000mm防水




設営しながら見ていこう

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ここからは実際に設営したときの写真を見ながらお話していきます。



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収納袋から中身を取り出したところがこちらです。
テント本体、ポール、フットプリント、ペグ(10本)&張り縄(3本)、
これらがそれぞれ袋に入っていて、すべてを大きな収納袋に収めることが出来ます。
このすべてを一つに収納できるのってすごくいいですよね。


私が使用しているmont-bellのステラリッジテントの場合、
テント・フライシート・ポールは全て別々で一つに収納することが出来ません。
そのため出かける際など、
(あれ?ポールってちゃんと入れたかな?)と忘れ物がないかと不安になることが多いです。
途中で車を止めて再度荷物を確認するなんてこともしばしば。
やはり使うものはなるべくは一つにまとめられると何かとよいのかと思います。



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大きな収納袋の入り口には設営方法がプリントされたシートが縫い付けられています。
入り口からアンコウの内臓を口から出すように取り出せばこれを見ながら設営することが出来ます。
テント張りに慣れるまでは苦労することもしばしば、
こういった物があるといざという時に助かるかもしれません。
ただし記載は全て中国語なのでご注意ください。
とはいえイラスト付きなので言葉がわからなくとも理解は出来るかなと思います。



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今回はフットプリント同梱版を使わせていただきましたのでまずはこちらを敷きます。
写真だと雑に石が置いてありますがこの段階で4隅をペグダウンしてしまったほうが良いかも。
なお、フットプリントも居住部同様に台形形状となっています。


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その上に本体部分を乗せましょう。
相変わらず石を使ってますね…雑ですいません。



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この時に四隅にあるバックルに注目します。
実はこれ、本体とフットプリントを接続するためのもの。
今回は初めての設営だったのでこの段階でこれを接続しましたが、
一度設営した際にそのまま接続した状態で収納してしまえば、
それ以降は単体でフットプリントを敷く必要がなくなります。

さらにフライと本体部分も同様に接続されているため、
フライ&本体&フットプリントが全てつながった状態で収納することが可能。
テント本体を取り出せばフットプリントから本体、
さらにフライシートまで全てを一度に取り出せるという便利な仕組み。
これは慣れてしまえば設営や撤収ががとてつもなく楽そうですね。



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お次はポール。
このポール、持ってみてすぐに気が付いたのですが、
どこかで触ったことがあるような気がします。


それもそのはず、実はmont-bellのステラリッジテントと同じものです。
…なんて書くと語弊があるので訂正させていただくと、
正確にはステラリッジテントでも使われているポールメーカーと同じものが採用されています。


ステラリッジはモンベルのテントだからポールもモンベル製なんじゃないの?
と思いがちですが実はテントポールというのは世界で数社ほど有名なサプライヤーが存在しており、
その優れた性能と品質からテントを製造するメーカー各社がそれらを採用しています。


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今回の製品で使われているポールは「ドンア・アルミニウムカンパニー」という韓国の会社の製品です。
その頭文字を取り、「DAC(ダック)」と呼ばたりしています。
創始者であるジェイク・ラー氏は若いころアメリカにて金属加工や工業を学ばれ、
その後韓国に帰国したのちテントポールに目を付けDACを設立しました。
以来、様々な新しいアイディアによりアルミ加工に大きな技術革新をもたらされたそうです。
製品クォリティや求められる特性に合わせた質の高い製品の製造・開発、
また環境にも配慮された加工方法などから多くのアウトドアメーカーからも評価され、
以来採用されてきたという経緯があるメーカーとなっています。


ちなみにこのDACのポールを採用しているテントメーカーというのは、
mont-bellの他、
プロモンテ・アライテント・NEMO・ヒルバーグ・ブラックダイヤモンド・ノースフェイス…等々、
実に多くの有名メーカーに採用されてきた実績があります。


そんなDACのポールというのはどのメーカーでも製品に採用出来る…というわけではありません。
実はDACに認められたメーカー、かつその製品しか使用することができないそうです。
MOBI GARDENは中国でDACに認められた2つのメーカーのうちの一社、
つまりテントも他のテントメーカーと同等にDACに認められた製品となっています。
こう聞くとなかなか見る目が変わってきますね。





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話戻って…そんなDAC製のポールを組み立てていきます。
この1セットの中にショックコードが入っており、
引っ張りながらカシャカシャと簡単に組み立てることが出来ます。
なお前後に箇所ほど接合箇所がありますがこちらも刺すだけでOKです。


特に困ることはなさそうですが、
ショックコードが伸びた時の補修はどのようにするのかが気になりました。
ポールは色も素材も触った感触もまさにステラリッジのそれとほぼ一緒に感じます。



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ポールの組み立てが終わったらあとは固定していきます。
固定方法もこれまた簡単。
四隅にある「ダルマ型」の金具に入れていくだけです。
この金具、ダルマのように下はやや大き目・上は小さめの穴で構成されています。


なお、脱着時は上の大きい穴からしかできません。
下から通した後に上の穴へと移動させ外れないようにするという形で使用します。
これで大丈夫なのか?と思いましたが、実際に設営してみると全く問題ありませんでした。
脱着も簡単です。



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ポールの設営が完了したら後はテントをポールに留めていきます。
各部にある樹脂製のフックのようなものをパチパチとポールに付けていきます。
ポールの接合点は写真のような黒い樹脂製のパーツが用意されています。
こちらはスライドさせて挿入する形となります、簡単です。


ご覧のようにテントはポールから本体を吊り下げる「吊り下げ式」のテントです。
私が使用している旧形のステラリッジはポールをテントに通す「スリーブ式」ですが、
最新のステラリッジは吊り下げ式に変更されています。
実際に吊り下げ式を設営してみた感じだと確かにこちらの方が楽です。


スリーブ式の場合、
撤収するときなどにショックコードが伸びていると中でポールが外れてしまう…
なんてことがあったりするんですよね。
私はこれを結構経験してましてそのたびにややストレス感じていました。
反面吊り下げ式よりも安心感があるような気がしていたので気に入っていたのですが、
実際に吊り下げ式を使ってみた感じだと特に問題もないように思いました。
ただしポールに固定する部分が樹脂製だったので、耐久性については少し気になります。



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最後にテント本体をペグうちし張り縄を貼ってあげれば完成です。
付属する張り縄は計3本ですがこの形状がやや変わっています。
先端部分はこのようにカラビナになっていて…



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反対側はこんな風に金属製の輪っかが付いています。
このカラビナをテントポールに取り付けて、
金属輪っかの部分で長さを調整し反対をペグダウンして使います。
カラビナは確かに設営が楽ですが風で揺れたの音や耐久性などがどうなんだろうか?と思いました。


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ということで完成した姿がこちらです。
なかなかカッコよいではありませんか。
全体の寸法は1650㎜(1250㎜)×2050㎜×1050㎜です。




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反対側を見てみます。
室内は台形形状の為、こちら側は幅が狭くなっています。
数値で見ると外寸は1250㎜と反対に比べて約400㎜狭くなってます。
使い勝手は果たして?



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中を見てみます。
長辺側はこんな感じ。
こちらだけ見れば割と広くて快適そうに見えます。
人一人は寝れそうですね。



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対する反対側、大分狭くなりました。
ザックを置くとなると長辺側になりそうですね。
居住部の寸法は1050㎜(650㎜)×2050㎜×950㎜、
感覚的には多少狭いながらも寝る分には問題なさそうという感じがしました。
あとは…荷物を入れたらどうなるか?



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前室は結構広く感じます。
私が普段使用している三脚を最低の高さで立てれるくらいの奥行と高さがありました。
食事も問題なく作れそうです。
この辺りはステラリッジより使い勝手はよさそうですね。
やはり横開きタイプは出入りもしやすくて使いやすいです。




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いよいよ荷物を入れて居住準備をしてみます。
まずはザックを置いて寝袋を広げてみました。
眠れないことはなさそうですがやはり大型のザックとなるとより狭くなるように感じます。
今回使用したのはいつものカリマー「クーガー75-95ℓ」だったのですが、
本格的にこのテントを使うならもう二回りくらい小さいほうが快適かなと思います。
中の広さでいうと「ステラリッジ1型 > LIGHT WINGS DAC UL1といったところです。



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さて、このテントで一番気になることといえば内部。
実は本体はメッシュ素材となっており、フライの下はスース―の状態です。
これは中国の気候を考慮したためらしいのですが、果たして日本国内ではどうでしょうか?
私はやや寒がりなのでこの点に関しては少し不安を感じていました。
夏と言えどやはり夜は冷えますからね。




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最後に天井を。
天井には先ほどと同じカラビナが一つ取り付けられており、
ライト等を簡単に取り付けることが出来ます。

高さ方向に関してですが、私が座るとギリギリ頭が付く高さです。
といってもいまいち伝わりづらいですね…。
私の身長が174㎝なのでこれ以上高い方だとかなり苦労するかもしれません。


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一晩寝てみました

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ということで、設営後一晩このテントで寝てみました。
感想としましては、「普通に寝れました」。
といっても私は割とテント泊耐性が良好らしく、
今までテント泊で寝れなかったことは一度もない人間です。
なのであまり参考にならないかもしれません…すいません。


詳しく感想を書いていきますと…


まずはメッシュ素材について。
懸念していた寒さについてですが、これは全く感じませんでした。
逆に暑いくらいでトイレに出た時など逆に涼しく感じるくらいです。
これはフライシートがうまく作用して保温力を高めているのかなと思いました。
寝袋をかけて寝るとホントに暑くて汗をかく寸前までいったのにはホント驚きました。
なお、今回確認し忘れたのですが、ベンチレーションも用意されていたようです。
この辺りをきちんと調整すればより快適に出来たのかなと思います。


また就寝時以外はフライの前を開けた状態でテント内で座ったりしていたのですが、
程よく風が抜けることもありとても快適でした。
外を見つつ虫を避けることが出来、いわゆる蚊帳のような形で過ごせるのは割と便利です。
ステラリッジも入り口部分をメッシュにすることは出来るのですが、
それ以上に開口部が大きいので気持ち的にも気分よいです。
私は常に蚊帳を思い出してしまいなんか夏をすごく感じることが出来ました。


広さに関しては、やはり狭いかなと思います。
普段使用しているステラリッジ1型も狭いと思うことがありましたが、
LIGHT WINGS DAC UL1は台形形状の為、より狭く感じます。


困ったことは荷物を置きながら寝床を確保することでした。
ステラリッジの場合は長方形の為、横に荷物を置いても寝床が確保しやすかったのですが、
LIGHT WINGS DAC UL1は短辺部に近づけば近づくほど荷物を置くと寝床が狭くなってしまいます。
私の場合は、カメラの機材等々やや荷物が多いのかと思います。
またザックも大型なものを使用しているため、
快適に過ごすのであればもう少し小さめのザックを使用したり、荷物を少なくする必要がありそうです。


また、高さもやや低いです。
身長174㎝の私が座ると一番高い部分でも頭が当たってしまいました。
身長が高い方は注意が必要かと思います。


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なお、夜間小雨が降ったようで起きた時にフライが少し濡れていましたが、
中は問題ありませんでした。
安いからと言って防水性能が低いということも特にはなさそうです。


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「LIGHT WINGS DAC UL1」普通に使える良テント、ただし…

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MOBI GARDENLIGHT WINGS DAC UL1を使用してみました。
上に書いた通り、多少気になる点がありましたが普通に使えるテントかなと思います。
気になる点の居住性に関しては私の装備や携行品の問題が大きいため、
荷物が少ない方やUL寄りの方であればそういった問題にもならないかもしれません。


ただし一番気になるのはやはり内部がメッシュ構造な点です。
やはりこの構造だと利用できる季節がかなり限られてしまいます。
意外と暖かかった(暑いくらい?)のは意外でしたが、
それでも夏を過ぎた夜、標高が高い場合等はやや寒さを感じるかもしれません。
もちろん寝袋を温かめの物を使用する等々の工夫で乗り切ることは出来るかもしれませんが、
やはり夏山期間限定の方が安心かと思います。


他社のテントと比較しても性能良くお値段もお手頃なためコスパ良いように見えますが、
例えば春先や積雪時のテント泊まで視野に入れている場合には、
他のテントも候補に入れたほうが良いかと思います。
私がメインで使用してるmont-bellのステラリッジの場合は、
フライシートを変更するだけで積雪時のテント泊にも対応できますし、
夏以外でのテント泊でも特別不便を感じることはありませんでした。
テントは何個も持っていてもいいものなのですが、
毎度買い替えるとなるとなかなか出費になりますからね…。


反対に、私は夏しかテント泊しないよ!とか、
すでに他シーズン用のテントを所有していて夏山時期用に軽量で安価かつ性能よいものが欲しい!
という方におススメかと私は思います。
また私的にはフットプリントあり版を購入されるのがおススメです。
本体と組み合わせての使用は想像以上に快適です。


あとは…強いて言うならばロゴが小さくなるとよいかも。
最近あまりデカデカとロゴが入ってるものって少ないですよね。
また、個人的には赤色が苦手なので他の色だと嬉しかったです。
(↑超個人的感想)


ともあれ、この価格でこのクォリティはやはり驚きです。
MOBI GARDENは今後も日本国内に向けて様々な商品を展開されていく予定とのこと。
今後も注目していきたいと思います。

(商品提供:株式会社帝伸テック)