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【登山】真夏の八ヶ岳テント泊縦走記(#1)

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真夏の八ヶ岳をテント背負って縦走してきたお話です。
今回は1日目、観音平を出発してオーレン小屋を目指します。
全体の日程や装備品についてはこちらをご参照ください。
www.for-toru.com


真夏の八ヶ岳縦走、はじまります!




 
 
 
 

今回の工程

【1日目】観音平登山口→編笠山→青年小屋→水場→権現岳キレット小屋

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期待と不安

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(大丈夫かな…?)

去年の表銀座の時もそうだったけど「縦走」はとにかく不安。
忘れ物、ケガ、ルートプラン…
普段よりも日数が長くなる為些細なことでも気になってしまうのです。
私の場合、期待と不安の比率は2:8くらいで登山道に着くまでに何度もやっぱりやめようかなと思ってしまいます。
でもそこでやめるという選択が出来ない辺り無事に登山脳になってきている証拠なのかもしれません。
ゴールしたときのあの喜び、あの達成感をまた味わいたい…そんな思いがあるのもまた事実。
そんな混沌とした気分を胸に中央道を一路小淵沢に向けて車を走らせます。



この日も会社を定時に出た後、一度自宅へ戻りシャワーや荷物を回収しすぐさま出発、
目的地である「観音平登山口」には23時頃に到着しました。
周りは6台程度しか駐車されておらず好きなところに停めることが出来ました。
一息入れて仮眠を取ります。




3泊4日八ヶ岳テント泊縦走スタート

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翌日は朝4時に起床。
多少標高が高いとはいえどもやはり夏、
車中泊は車内が暑くて結局パンツ一丁とTシャツという姿でようやく眠りにつくことが出来ました。
(※注意:目隠ししてます。)



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外に出ると駐車場はすでに満車の状態。
どうやら私が眠りについた0時以降に車が流れ込んできたようです。
やはりどこの駐車場もこの時期は可能な限り前日入りしたほうがよさそう。



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支度を済ませいよいよ出発。
さあ、3泊4日の縦走の始まりです。




観音平登山口から編笠山

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観音平登山口から編笠山までの高低差は約1000m、
コースタイムは3時間25分の道のりです。
序盤は平坦な道から始まり段々と勾配が付いていく道なので、
ウォーミングアップに丁度いい感じ。


今回八ヶ岳縦走してみて一番悩まされたのが「アブ」の存在でした。
序盤から最後までとにかく何処もかしこもアブだらけ。
動いているときは問題ありませんでしたが、止まるとタイツの上からでもガンガン刺してきます。
モスキートネットも携行したのですが、アブは下半身を狙ってくるためあまり意味もありません。
気になる方は長ズボンを装備されたほうがよさそうです。


さらにこの時期の低山はとにかく蒸し暑い。
前回の燕岳同様、序盤からすでに汗だくとなってしまいました。
標高2000m付近までは蒸し暑いのでご注意を。
ペース配分と水分補給に気を配りながら先へと進みます。



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進むこと2時間程度で目の前に段々と青色が見えてきます。



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振り返ると絶景の気配。
あと一息。










編笠山登頂

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観音平を出発すること約2時間30分で編笠山(2524m)」に到着。
このルートを進むのは初めてでしたが、思いのほか短く楽なルートでした。


この日のお天気は快晴。
編笠山山頂からは富士山・南アルプス北アルプスの山々が一望でき、
多くの歓声で賑わっていました。
私的に編笠山八ヶ岳初心者の方にはぴったりな山なんじゃないかなって思ってます。



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左奥に見えるのが今回のゴールとなる「蓼科山」です。
数々の山々を超えて3日後無事にあそこに立てるのか…?




編笠山から青年小屋へ

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休憩そこそこに先へと進みます。
編笠山の反対側に出ると眼下に「青年小屋」、そして目の前には次に向かう「権現岳」の姿。
降りて登るのか…。




青年小屋の水場で給水タイム

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数分で「青年小屋」に到着。
遠い飲み屋の提灯は今日も元気に吊るされていました。
相変わらずのレトロな雰囲気が素敵です。



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ここでザックを置いて水場へ水を汲みに行きます。

実は今日幕営予定のキレット小屋、
一応は水場があるらしいのですが時期によっては枯れていることもあるらしいのです。
また、そのネット上では「あまりおススメではない」という気になる一文も目にしてしまったことも気がかりの一つでした。
そのため万が一のことを考え、
青年小屋近くの水場である「乙女の水」でがっつり補充をしていこうと考えたのです。



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ここの水はいつ来てもとてもきれいで美味しい!
そして今回の縦走の中で一番きれいな水場となりました。
ここから先は水の確保は出来るけど…

ここでナルゲンボトルに1リットル、さらにプラティパスに2リットルの計3リットルを給水。
これだけあれば明日の昼間の行動分も賄えそうだ。
だいぶ重たくなったけど…


Platypus(プラティパス) アウトドア 給水用 ボトル プラティ 容量2L 25601 【日本正規品】

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青年小屋から権現岳

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ここから権現岳までのルートは初めての道のり。
上からは結構な急登の様に見えたので気を引き締めて挑みます。



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そんな見た目通り、この青年小屋~権現岳間はなかなか堪えました。
途中にある「のろし場」にて思わず休憩。
ここで残念ながら先ほど汲んだ水を1リットル捨てます。
さすがにいきなり3リットルの追加は重かった…。

目の前に見えるは権現岳の通称「東ギボシ
これの右側を回り込むようにして権現岳山頂へと進みます。



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初めて編笠山に登ろうと考えたとき、一緒に権現岳にも登ろうと思ったのですが、
ここの区間が危険だという記事を呼んで諦めた記憶があります。
それ以来、なかなか来ることがなく今回初めての挑戦となりました。

確かにガレ場の急登が続き、さらに登山者の数も多かったためかなり注意しながら進まなければなりません。



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さらに進むにつれその険しさも増していきます。
テント泊装備の重さもあり結構つらいぞ…



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このように切り立った崖の上を進むこともあります。
雨など降ってるときは滑りやすそうなので細心の注意を払う必要がありそうです。

先頭を進む男性ときっついですね…と励ましながら登ります。
男性は今日のうちに夏沢峠まで行くそう。
お互い頑張りましょう。



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険しい山道を登りきると再び稜線上に。
ここからは権現岳山頂まではもうすぐです。
途中に見える山小屋は「権現小屋」。
こちらで休憩してもよさそうです。




権現岳登頂

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そして二つ目のピーク権現岳(2715m)」登頂。
山梨百名山看板の上にこの看板があるのでスルーしないようにご注意を。



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権現小屋上から進んできたルートを見渡します。
よーく見ると雲の中に先ほどの青年小屋の姿がうっすら。
なかなか登りごたえがありました。




権現岳からキレット小屋へ

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ここからはいよいよ八ヶ岳主峰である赤岳方面へと進みます。
その前には危険と言われる「キレット」の存在が…。
気を引き締めなおし出発です。



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目の前には進む道のりが見えます。
また降りて登るのか…



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権現岳を出発してすぐに出てくるのがこの長いはしご。
かなり有名なものなので、見たことある方も多いはず。
段数約64段あるそうです。



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その長さ、また取り付けられた場所も非常に開放的なところな為、
人によってはかなり恐怖感を感じられることもあるかも。
また一部は取り付けがやや馬鹿になっていてガタガタするところもありましたので、
通行の際はご注意ください。
一人ずつの通行が確実です。



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はしごを通り過ぎてしまうとキレット小屋までの区間は至って普通の道が続くことになります。
周りの風景を楽しみながら先へと進みます。




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キレット小屋を目前にして「ツルネ」という場所に到着しました。
上り下りを繰り返してややお疲れ気味。
そんな私の目の前には…



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なんと満開のコマクサ!
辺り一面に沢山咲いています。
突然の高山植物の女王の登場に驚きました。

八ヶ岳のコマクサ群生地といえば硫黄岳周辺が有名ですが、
今回見てきた限りだとこちらのツルネのほうがたくさんかつきれいに咲いていました。
また、ツルネは防護ネットなどがないため更に近くまで寄ることも可能。

ここで写真を撮りたいけれどもそれ以上にテント場の様子が気になる。
先にキレット小屋を目指すことにします。



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本来なら赤岳が広がっているであろう所ではあいにくの雲。
先へ進みます。




キレット小屋到着

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観音平を出発すること約6時間、
本日の幕営キレット小屋」に到着しました。
時間・体力的にもまだ先へと進めそうでしたが、
テント場確保を優先して今回は予定通りここを幕営地とすることにしました。
幕営料金「550円」をお支払いしテント場へと急ぎます。



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わかりずらいですがテント場は結構な面。
事前に調べたときには9張程度しか張れないとのことだったのですが、
それ以上に広く感じました。
所々に平らな部分があり、どうやらその部分が9箇所という意味っぽいです。
到着したのは12時前でしたがまだ比較的空いている状況。
とりあえず一安心です。



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無事に平らでよさげな場所を確保することが出来ました。
よかったよかった。



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ちなみに気になる水場がこちらです。
どんな水場なんだ?と確認するとなんてことはない沢の水を引いている水場でした。
奥多摩小屋の水場」とほぼ一緒考えていただいて大丈夫です。



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水もきれいそうで私的には全く問題なしです。
実際そのまま飲みましたが特に違和感も感じませんでした。

…ただし、今回この水場の使い方が見ていてあまりよくない印象を受けました。
特に混雑する夕方は要注意です。
こういう水場の場合上流側の水が流れている付近を通行すると砂などがが流れてきてしまうため通らないのがマナーだと思っていたのですが、
混雑してくるとみんな通るは通るは…
お陰で折角の水も濁ったり砂が入ったりしてしまって余計な手間がかかってしまうことになりました。

また、写真に写る水汲み用であろうお鍋に自分の汗をたっぷり吸ったタオルをぶち込み水洗いする人も…
さすがにそれはマナー的にNGなんじゃないの?と思わず口に出しそうになってしまいました。
そういった方は私よりも明らかに登山歴が長そうなおじさんばかり。
経験長くなるとそういったことも気にならなくなるんですかね?
周りは気になると思いますよ。

綺麗な水を確保したいのであれば到着後すぐに給水に出かけたほうがよさそうです。
利用者少ない時であれば水もきれいでした。

山では貴重な水場、
ここは山小屋の方に使わせていただいているわけですからなるべくマナーよくみんなで気持ちよく使いたいものですね。









のんびり散策タイム

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この後はのんびり散策タイム。
再び「ツルネ」まで戻り、コマクサの撮影を楽しんだり、



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明日上る赤岳南陵ルートに愕然としながらのんびりと過ごすことが出来ました。
(上の写真をクリックしてFlickrページに進むと写真の拡大が出来ます。
右側赤岳の登山道具合がより一層わかるかと思いますのでよろしければぜひ見てみてくださいね。)

ええ、あそこを朝から登るのか…。




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ちなみにどちらの撮影にも使用したのがLeofoto「LS-223C」という小型の三脚。
ザックの中にもすっぽりと入り、おまけにとても軽いということで今回の縦走に大活躍でした。
また別記事にてご紹介できればと考えています。





キレット小屋で過ごす夜

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あっという間に16時を過ぎてしまったためテント場へと戻ります。
するとそこには驚くくらい増えたテントの数が。
既に平らなところは埋まってしまい、斜面に張られている方の姿も。



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更には水場への道の途中や森の中にまでテントの姿が。
さすが三連休の八ヶ岳
キレット小屋でこの混雑ぶりとなると行者小屋や赤岳鉱泉、オーレン小屋などは一体…?
先へと進まなくてよかったと思わずにはいられませんでした。



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テントに戻り小屋で買ったビールで祝杯をあげます。
キレット小屋で取り扱うビールはアサヒスーパードライでした。
500mlでお値段は700円。
一応冷蔵庫に冷やしてくださってましたが、あまりの売れ行きに冷え切っていない感じでした。
とはいえ乾いた体に染みわたるうまさ。んん~おいしい!
そんな最高のビールを赤岳広がる目の前の最高の風景と共にいただく私、幸せです。




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夕飯はアルファ米にカレーというまさに縦走メシ。
赤岳を見ながら支度をしていると権現岳手前でお会いした男性が遊びに来てくださいました。
なんでも今日は諦めて同じくキレット小屋にてテント泊にしたそう。
御無事でよかったよかった。
明日の日程など聞いてみると私のほうが先に出ることになりそうだったのでご挨拶。
お互い良き山行となるといいですね。
山ではこういう出会いがあるのも楽しみの一つです。



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夕日に染まる赤岳を見つつ底に残ったビールを飲みほし、
この日は就寝。

明日は今回のハイライトともいえる南八ヶ岳の山々を超える行程。
期待と不安を感じつつ眠りにつきます。


【Day2(#2)へ続く】


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