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登山やカメラなどなど

【登山】新型テントが気になるも「MOBI GARDEN LIGHT WINGS DAC UL 1」が気に入っているという話


アライテントのSLドームに心揺れるも…




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登山欲高まるも天気おい頑張れ

SIGMA sd Quattro H + SIGMA 24-105mm F4 DG DN HSM | Art


久々にブログ書くかと思ったら前回更新から10日間も経っておりました。
丹沢ボッカ駅伝やら出張やらとあれやこれやと動いていたし
動画も作ったりしてたからブログ更新できませんでした…ってのが理由です。
まぁ私のブログなので自分のペースでやればいいだけの話ですが、一応言い訳。

ブログ更新してない時は動画が上がってたりするので
もしよろしければYoutubeの方も遊びに来ていただけると嬉しいです。

www.youtube.com






youtu.be


で、今回は登山ネタ。
本年は静岡に戻ってきたこともありなるべく山に行けたらいいなぁと考えております。
上にちょい書いたボッカ駅伝では不甲斐ない結果に終わってしまったため、
大会終わった後もトレーニング継続中。
やはり体動かすとモチベーションも上がってくるわけで、今は山行きたい欲高まってます。
しかしそれとは反対に天気はグズグズ、
まぁ梅雨なのでこればっかりは仕方がない。



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アライテントの新製品「SLドーム」が気になるも…


…ということでそんなやり場のないやる気をどこに向けるかと考えた結果が「買い物」です。
登山用品はある程度そろっていますがここは更なる軽量化を目論み買い替えるかと考えました。
そんな時、ちょうどいいタイミングで気になるテントがアライテントから出てきました。


引用:アライテントHP


それがこの夏発売になる「SLドーム」。
arai-tent.co.jp



2人用&ダブルウォールながらも最小携行重量が約980g。
グラウンドシート入れても約1200gと軽量だし性能も良好。
しかも色も結構渋くてこれがなかなかにカッコいい。
軽いし広いし、ダブルウォーラーな私的にはとても惹かれるテントです。
(お値段以外)


しかも私が見た時ちょうど予約受付中だったので
これいっちょいっとくかとポチる寸前までいったのですが…
結局思いとどまりました。


何故かというとですね、
改めて自身のテントを見直してみるとこれ、
今使ってるテントで満足してるんですよね。
広さはともかくとして重量見るとそこまで変わらず、
だったらもうちょい様子見るかと結論に至った次第です。


…ということで今回は私が愛用しているテント、
Mobi Garden LIGHT WINGS DAC UL1 JPNについて改めて紹介していきたいと思います。


ちなみにこの記事後半でも触れますが、
現在紹介しているテントと全く同じテントは販売されていません。
ただし一部を変更したモデルが販売継続中です。


過去にも一度紹介してるのでよろしければこちらも。

www.for-toru.com


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やっぱいいのよ「Mobi Garden LIGHT WINGS DAC UL1 JPN」

スペックについて


改めて製品スペックをご紹介します。


設営時寸法  
全体 1650㎜(1250㎜)×2050㎜×1050㎜
居住部 1050㎜(650㎜)×2050㎜×950㎜
前室部 600㎜×2050㎜

収納時寸法(実寸)  
袋収納時 130㎜×430㎜

総重量 約1300g

その他、各部の材質や耐水性についてはこちら。

詳細  
フライシート 15D330Tリップストップナイロン シリコンコーティング 3000mm防水
(KOLON社製)
インナーテント壁面 メッシュ, インナーテントボトム
20D400Tリップストップナイロン シリコンコーティング(4000mm防水)
ポール DAC Featherlite NSL Φ8.5
ペグ DAC J-STAKE 10本
フットプリント 20Dリップストップナイロン
PUコーティング 4000mm防水



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気に入ってるところ

ここからはお気に入りポイントをご紹介。

①軽い&フライ一体型で収納できるので携行しやすい

まずは「軽量」なところ。
私は今現在3つの山岳用テントを所有しているのですが、
この中でもLIGHT WINGSが一番軽いです。
ちなみに所有しているテントは以下。

mont-bell ステラリッジテント1型(スリーブ式の旧製品)
アライテント トレックライズ2

これと今回ご紹介してるLIGHT WINGSの計3つです。

ステラリッジはともかくトレックライズ2は2人用だし
比較に出すのはおかしな話ではあるのですが、
ともあれこの中では一番軽量なのがLIGHT WINGSです。


ステラリッジの重量は総重量で約1440g、
対するLIGHT WINGSは約1300g。
僅かな差ではありますがLIGHT WINGSの方が軽量です。


ちなみにトレックライズは約2130g…
もしもこのテントをメインで使ってたとしたら
間違いなく上のSLドームを躊躇なく予約してましたね。
ただコロナ禍以降、
お連れ様もあまり山に行ってないのでしばらく出番はなさそうです。
私1人でこのテント使うことはないだろうなぁ…。





また携行時の利便性もLIGHT WINGSの方が上回ってるかなと思います。
ステラリッジはインナー、フライ、グラウンドシートが別れている製品、
そのため、収納する際などにはそれぞれを別にしまう必要があります。
まぁ力業で如何様にもなるといえばなりますが…
ただこのように点数が多い製品の場合、
パッキング時にも少々面倒だったりなにより忘れ物にもつながりかねません。
やばい、フライ入れ忘れた!…とかね。





その点、LIGHT WINGSは楽です。
全てが一つのデカい袋に入ります。
何ならポールも一緒に入れられる…みたいなのですが、
ポール入れるとザックの中で横向きに入れるのに苦労するので、
私は別に入れてます。
とはいえこれならば点数も少ないので忘れ物防止できるのではないかなと思います。


なお上の写真だとそこそこの大きさに見えますが、
これきれいにたたむとこのくらい。
ただしギューギューと詰め込むと半分ちょいくらいの大きさまで圧縮出来たりします。
その代わり開いた時しわしわですけどね。





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②設営がめちゃんこ楽


一番気に入ってるのはここですかね。
設営がめちゃんこ楽です。
これに関しては言葉で説明するのあれなんで、
以下の動画見ていただければと思います。
テント張り始めてるところから再生するように設定してます。




どうですか?早くないですか?
上の2つの動画は約2年前のものなのでまだあまり慣れてませんが、
今はもっと早く張る自信あります。
ペグダウン除けば数分で行けるんじゃないかな?ってくらい楽です。





設営が楽な理由はいくつかあるのですが、
まず一つが吊り下げ式テントというところ。
吊り下げ式って何かというと…
テントポールでフレームを作って、そこにテント本体をパチパチ留めてくってやつです。
今のステラリッジはこの方式になってるかと思います。


この反対にスリーブ式というのがあるのですが、
こちらはちょっと時間かかっちゃいます。
私の旧製品ステラリッジはこの方式なのですが、
ポールを通すのにも途中で引っ掛かっちゃったり、
また片付けるときも途中でポールが外れてうまく取り出せなかったりと、
やや時間かかったりまたイライラしちゃうときもあります。



設営楽な理由はそれだけではありません。
ステラリッジの場合、フライ・本体・グランドシートはそれぞれ独立していましたが、
このLIGHT WINGSはこれら三つを全て接続した状態で収納することが出来てしまいます。
要はテントポールを外してしまえばあとはテントを丸めるだけで収納が終わる、って感じ。
設営はその逆ね。


この製品の四隅には小さなバックルが備わっています。
これによりフライ・本体・グラウンドシートを接続することができ、
まるで一体品のように取り扱うことが出来ます。
ちなみにもちろん外すことも可能ですが、
私はほとんど外したことがありません。


設営時にグランドシート引いて、本体立てて、フライかけて…
ってのはやはり時間かかりますし、
風が強かったりなんかするとちょっと大変。
そんな時にも一体型のこのテントならさほど苦労せず楽に素早く設営が可能です。


登山時となると急な天候変化も考えられますし、
また疲れてるときなどはやはりパッパと設営撤収を済ませたいものです。
このあたり考えると吊り下げ式のLIGHT WINGSはよいのかなと思う次第です。





ちなみにこの下ノ廊下の動画、
ジンさんはクロスオーバードームというシングルウォールのテントを使われてるのですが、
それと同じくらいの速度でMyダブルウォールテントを設営できています。
この辺りからも楽にかつ素早く張れていることがお分かりになるかと思います。
まぁのんびり張られていたのかもしれませんが…でも楽に簡単に張れるのは事実です。


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③耐水・耐風性能はアルプスでも問題ない

このLIGHT WINGSを使うまで、
私はステラリッジテント1型を愛用しておりました。
そもそもなんで最初にステラリッジを購入したんだっけ?
…と過去記事を読み返してみたところ、
どうも山に行くと沢山見かける=実績ある=安心!ってことで選んだみたいです。
北アルプスに出かけてもよく見かけるし、
マイナーチェンジこそしてるけどロングセラーな製品なわけで、
殆どの方のテント泊デビューの際の選択肢には入るかなとは思います。


こういったところからも気になるのが、
「日本の山岳環境で使っても問題がないか?」という点です。
ステラリッジを実績という面から選んだ私、
このテント…ホントに大丈夫かな?と最初はすごく不安でした。
Made in Chinaだし日本の山岳と中国の山岳って環境ちがうんじゃない?とかね。


ただ使ってみるとまぁ杞憂だったかなと思ってます。
事実今までに困ったことは一度もありませんでした。







一応、このテントを使用した山行を書き出しておきます。
カッコ内は幕営地です。

・2020/10/04 北穂高岳(涸沢カール)
・2020/10/10 下ノ廊下(ロッジくろよん~阿曽原小屋)
・2020/11/14 赤岳(行者小屋)
・2021/07/16 裏銀座縦走(双六~雲ノ平~双六)
・2021/10/02 大キレット(南岳小屋)
・2022/04/19 立山雷鳥沢キャンプ場)
・2022/07/20 蝶ヶ岳蝶ヶ岳ヒュッテ)
・2022/09/15 表銀座縦走(大天荘~槍ヶ岳山荘)
・2023/04/08 伊豆山稜線トレイル(風早峠)
・2023/04/22 甲武信ヶ岳(甲武信小屋)
・2023/05/10 立山雷鳥沢キャンプ場)


幸いにして私はあまり天候が悪い日に出くわさないのですが、
とはいえそれでも南岳や風早峠は結構風が強かったですし、
中には雨が降り出したこともありました。
そんな中ではありますがテントが崩壊やら浸水したってことはなかったです。


耐水性能についてはステラリッジよりもやや劣ってます。
インナーテントのフロアとグランドシート、フライシート部はステラリッジの方が強い。
ただじゃあ弱っちいかというとそんなことなく、
例えばフライシートはクロスオーバードームの側面と同じ
15デニールのリップストップナイロンだったり、
何ならローカスギアのクフは10デニールだったりするわけなので、
決して悪いスペックというわけではないのかなと思います。


この辺り、経験浅な私には数値だけだとなかなか判断が出来ないのですが、
ただ上の山行で使ってみて不便はなかったとだけお伝えしておきます。
ただこの辺りはどこまで攻められるのかにもよるので参考になるかは微妙ですが。






なお、よく見ると残雪期の雪の上でも使用しています。
3シーズン用ではありますが積雪等の可能性がなければ大丈夫そうな印象。
ただがっつり厳冬期は絶対に無理かと思うので、
素直にスノーフライに対応したテントをご使用ください。
私もその時はさすがにステラリッジ+スノーフライで出かけてます。
あまり頻繁には行ってないけどね…



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人によっては好み別れそうなところ

①室内形状が独特&広くはない

いいとこばかり言うのもアレなので好み別れそうなところを。
まずは「室内広さと形状」。


正直このテント広くはありません。
70Lザック+174㎝の男性が1人で寝るのでもギリギリって感じ。
私は狭いところ結構好きなので楽しんでますが、
余裕ないと寝れないって方は厳しいかもですね。




またその形状も少々独特です。
入り口側の短辺は割と広いのですが、
反対に行くほど窄まっていきます。
なのでザックを置くのであれば自然と短辺の長いほうになってしまいます。
なお私はザックを長辺と平行にして使用していますが、
仮に短辺と平行にしてしまうと私の身長だと足を伸ばして寝ることが出来なくなります。
またザック位置に関係なく割とギリギリなので180㎝くらいの方はちょい厳しいかも。


あとは頭の向きをどうするか問題ですね。
顔の横にザック持ってきてしまうと寝返り打つ時に超邪魔になるので、
私は短辺側を頭にして使っています。
ただこうなると今度は天井高さが緩く低くなってる形状から、
起き上がるときに頭を擦ったりするんですよね。
別に怪我するわけではないのですが天井近くなるので気になる人は気になるかも。
なお私はほとんどの場合で爆睡出来てます。


広くないし独特な形状なので正直使い勝手がいいかと言われるとどうなんだ?
と思ったりもしますが、
ただやはり狭い分なんとなくがっちりしているような印象を受けます。
これがもし2人用とかでデカかったら耐風性能も落ちるだろうし、
広さもそこまで不便感じてないのであれば風つよなほうがいいのかなって私は思っています。




②ロゴがデカい

あとはもう好みの問題なんですがロゴがデカいですね。
あまりメジャーでない&中国メーカーなのでここはもう少し控えめだったらなぁと思ってしまいます。
まぁホント好みの問題なんですけどね。




③同じものが今買えない(ポール変更されたものが新たに販売中)

そして一番の残念ポイントは今同じものが買えないというところです。
私が使っているのが「LIGHT WINGS DAC UL1 JPN」という名前なのですがこれは今販売されていません。


どうもコロナによる巣ごもりからの世界的なテント需要により、
ポールメーカーの生産が追い付かず、
私の使用しているモデルのポールが手に入らなくなってしまったそうです。
このテントでは「DAC」という有名なテントポールメーカーのポールが採用されています。
これにより強度と軽量化を両立していたのですが残念ながら今は手に入らず。
そのため販売も終了してしまっております。



引用:https://amzn.to/3J4oEvK

おい、買えないものをこれだけ長文で紹介したのかよ?と思われた方、落ち着いてください。
ポールだけ変更されたものが今でも購入できます。
それが「LIGHT WINGS 1 JPN」というモデルです。




DACのポールの代わりにA7001アルミニウムのポールが採用されて名前新たに販売中とのこと。
ただしちょっとだけ重量が増えてます(約90g)。
強度面については記載がなかったのですがおそらくそこまで弱っちいというわけではないのかなと思います。
何より価格が大分安くなっており、今Amazonで見ると2万円後半くらいで買えるみたい。
フルセットの山岳用テントとすると大分安いですね。


ポール以外はスペック全く同じなのでモデルチェンジ品といってもいいのかもしれません。
値段も安くなってるのでこちらを選んでみるのもいいかも。


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結論「1人用&3シーズンと割り切れば良テント」

ということで改めてMobi GardenのLIGHT WINGS DAC UL1 JPNを見直してみました。
やはり現在1人でテント泊出かけることが多い&今の広さでも問題ない私からすると、
まぁ現状のままでいいのかなと思いなおした次第です。


なお上にも書いた通り、
このテントは厳冬期等には使うことが出来ません。
4シーズン行くぜって方はスノーフライ対応のテントを購入されたほうがよいかと思います。
幸いにして私は複数かつ対応のテントも持ってるので状況に応じて使い分けることが出来てます。
まぁ数もですね、あればあるだけいいといえばいいわけです。
あとはお金と場所の問題ですね…。


今回はソロ用テントを基準として考えていたため買い増しには至りませんでしたが、
これがもしも2人用じゃなきゃやだとかトレックライズを買いなおすとか、
そういった状況であればSLドーム買ったかなぁと思います。
ただしHP下により耐風性能求めるならトレックライズを…
と書いてあったところが少々気にはなります。


今後SLドームも1人用が出てくるのかもしれません。
となると大幅に軽量になってきそうな予感がするわけで、
さすがに踏みとどまれるかは不安なところです。


その時にはある程度2人用を使用してみての話なども見られるかと思うので、
テント買い替えはそれまでお預けに。
今後もLIGHT WINGSとステラリッジでうまいことやっていこうと思います。