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登山やカメラなどなど

Apple Watch SE(第二世代)を登山に携行することはもうやめます宣言


やっぱりバッテリーが…





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登山でApple Watchを使うことをやめました

登山ネタです。
ここ一年間ほど公私・さらには登山の際(時々)にApple Watchを付けて活動しておりました。
色んな便利機能あり生活変わりそうな雰囲気のあるこの時計。
登山でもさぞ便利かと思いきや…
結局私は山にはつけていかないことにしました。
まぁ結論書くとバッテリー持ちの部分が原因なんですが一応理由など書いてみます。



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一年前にApple Watchを買いました


ここ一年間、わたくしはApple Watchを使用しておりました。
所有しているモデルは「Apple Watch SE (第二世代)」です。
大きさは44㎜のでっかい方。


そもそも購入した理由というのは我が家でやたら進められていたから。
転倒時に通報やらなにやらの便利機能もあってなのか、
我が家の同居人からApple Watchがあると生活が変わるからか買いなよ!と、
まるでAppleから何かをもらってるのかと思うくらいに勧められていました。
いや時計だしそんなわけないだろうしそもそも何が出来るのかわからん。
さすがに大げさに言いすぎなのではないでしょうか?とやや疑いつつも、
まぁ確かにAppleならそんな体験を提供してくれるような気もしなくもない。





そんな中、さらに追い風となったのが
登山地図アプリであるYAMAPがApple Watchに対応となったことでした。
普段スマホや紙地図にて地図確認していたわけですが、
これが腕に付けた時計で見れるとならばなるほどそれは確かに便利かもしれん。

info.yamap.com




さらにさらにちょうどこのタイミングで、
一番廉価版であるApple Watch SEも第二世代に進化。
安価ながらも最新機種だし数年は使うことが出来そうだし、
何より山でも使える、となればこれもう買うしかないやん。
…ということで昨年の夏に購入しました。






で、あれから一年。
プライベートから登山まで色々な場面で使用してみたのですが、
結論としては「登山でApple Watchはなくてもいいかな…」という結論に至りました。





①使い方次第で電池は持つけど1泊2日まで

引用:https://www.apple.com/jp/watch/battery/

恐らく皆さん気になるのが電池持ちかと思います。
私の持つApple Watch SEⅡの場合、
公式サイトには最大で「18時間のバッテリー駆動が可能」との記載があります。
じゃあこのバッテリー容量で果たしでどれくらい登山で使えるのかというと、
私が使用した限りでは充電せずに1泊2日まで使用することは出来ました。


…ただしこれには条件がありまして、
やはりフル機能で使うとこの時間持たせることはできません。
具体的にどのくらいの機能を削るんかというと、
私は登山時には「シアターモード」に設定していました。




引用:https://support.apple.com/ja-jp/guide/watch/apd06bc15da1/watchos

このシアターモードはコントロールセンターの中にある顔の絵文字をタップすることで設定できるモード。
このモードを設定すると、

・着信音や通知音をOFF
・各種通知OFF
・手首を上げても画面点灯しない

これらを一括で設定することが出来ます。
表示通知系がOFFとなるだけでバッテリー持ちが持続するよ、って感じです。





この状態であれば上に書いた通りで1泊2日の山行でも充電なしで利用することはできます。
ただし、これはもちろん途中で画面表示させたり何かしらの操作をしたり、
画面の明るさやらアプリ動かしたりしてればもちろん持続時間は短くなります。


また、私の場合も二日目の午後くらいに下山して車に到着した瞬間に残量0となったりしたので、
1泊2日、夜まで持つぜ!とは確実には言いきれないかなぁという感じ。
多分もっと持たせたいならApple Watch Ultra買えよってことなんでしょう。


…となるとある程度の操作も考えると、
やはり現実的な電池持ちとなると実質日帰り程度に考えたほうがよいかなぁと思います。
特に上に書いたようにYAMAPアプリ等の地図アプリもがっつり使いたいとなるとなおさらです。
日帰り以上の泊まりの山行となると充電器及びモバイルバッテリーは必須です。


ちなみに一泊二日以上のテント泊の際には夜に充電を行っていました。
ただ私の場合、スマホのほかにカメラ用バッテリーなども充電することがあるため、
やはり充電する端末が増えるのはあまりうれしくはありません。
もっとバッテリーが持てばなぁと思うことは多々ありました。


なおiPhoneApple Watchを同時に充電できる、
一本で二つなまるで一首居なくなったキングギドラみたいな充電器も発売されてます。
これ私使ってましたが普通に充電出来たのでApple Watchユーザーにおススメです。







②バッテリー気にしだすと時計として不便

で、次の話…なんですが、これ上の話に続きます。
バッテリーが持たないのでシアターモードなどで、
機能制限し持続時間を伸ばすわけなんですが…
これを使うと今度は「時計として不便」になります。


例えば上に書いたようにこのシアターモードを使うと、
手首を動かしても画面点灯しなくなります。
じゃあ表示させるにはどうするかとなると、
この場合、画面をタップする操作が必要となります。


Apple Watch SEⅡの場合、
画面は常時点灯機能がないため通常は真っ暗な画面です。
そこに手首の動作がトリガーとなり画面が点灯し時間や各種情報が見られるようになります。
つまり手首と連動して画面点灯しているわけなのですが、
シアターモードにするとこれが無くなり、
わざわざ画面を触らんと情報がわからない…と、なかなかに不便。



例えば登山行程中、何気なく時間を確認すべく手首をくるっとやるわけなんですが、
バッテリー持ちを気にしてシアターモードにしていたら、
この動作を行っても画面が表示されず、結局時間確認できません。
そこからさらに画面をタップ(もしくはデジタルクラウンを操作)する必要があるのですが、
時刻や情報確認するためにわざわざタップ動作を行うというのは少々めんどくさいです。
そもそも既に大抵の人は体自体が腕時計=手首をひねれば時間がわかると思いこんでしまっているわけなので、
これが出来なくなるだけで不便レベルが大幅に上がったように感じてしまう…はず。


結局、スマホ取り出さずに色々確認でき、
様々な場面で楽に便利になるかと思いきや、
時間を知りたいときに知ることが出来ないとなるとこれ逆に不便では…
なんというか本末転倒なような、そんな風に感じてしまいます。




③結局地図アプリも携帯で見ちゃう


最後も本末な話なんですが、
結局各種登山地図がApple Watchに対応したところで、
時計画面で地図情報を見ることはほとんどありませんでした


当初はスマホ出さずに地図見れるのは便利だろう!と思ったんですが、
そもそもApple Watchの画面は小さく視認性はあまり良くはありません。
また上のバッテリー時間を気にしてしまうと結局スマホを取り出したほうが早いし見やすい。
結局YAMAPを見ることがほとんどありませんでした。
(活動時間表示など見れるとはいえど上の使い方だと結局画面操作しないといけないし…)


パッと見、スマートでかっちょいいし便利そうではありますが、
結局はそんなこともないのかなぁという印象。
やはり地図アプリでルート確認するのであれば現状はスマホ一択なのかなと私は感じました。
またApple Watchでの操作に関してもタッチパネルに対応してはいますが、
あの小さい画面での操作となるわけで…やはりスマホの方が早いし見やすいかなと。


また細かなウェルネスログを計測するとなると
Apple Watchがあればより様々な情報を取得できるわけなのですが、
そもそもYAMAPアプリをApple Watchで確認する場合、
大抵スマホ側でも活動記録のためにアプリが動いているかと思います。
心拍数や平均ペース等の細かな情報を取得するのであれば、
Apple Watch等の端末が必要にはなりますが、
私の場合はそこまでのロギングは必要としていません。
YAMAP側で取れる情報(高度・活動時間・ペース等)で十分、
となるとスマホだけでもいいのかなぁ…と私は思いました。
もちろん細かくウェルネスログ取りたいって方はつけるだけでも価値はあるとは思いますが、
そこまで必要としていない私にとってはスマホアプリ単体の情報で十分でした。




登山だと便利っぽいけど不便、だけど日常は良好

結局、登山で使用するとなると「便利に見えるけど逆に不便」なのかなというのが私の感想です。
多機能で色々と可能性も感じる便利な時計ではあるのですが、
登山という環境で持続時間を気にして設定してしまうと「時計」として満足に使うことが出来ず、
スマホ携行している以上はそちらで操作確認する方がいいなという結論に至った次第です。
まぁすべての原因はバッテリーにあるわけなので、
この部分が解決したらまた話が変わってきそうですが…。





ただし、今回のようにあくまでも登山で使用する場合の話であって、
日常生活では便利な端末なのかなと思います。
山よりも気軽に充電できるしバッテリーも一日は持つので、
仕事の通知やお財布機能等をスマホ取り出さずに使用できるところはとても気に入っています。
また歩いたり走ったりすると勝手にアクティビティ検知してロギングしてくれるところもよいし、
衝突や転倒検知、その他ウェルネス機能についてもあれば便利かなと思います。
さらに音楽も本体に入れることが出来てBluetoothにてイヤホンに飛ばせるので、
日常生活やランニングやお散歩等のトレーニングのお供には大変よいと気にいっています。



なお使ってみて気が付いたのですが、
Apple Watchは女性の方がお気に召される確率が高いように思います。
女性の場合、男性のようにスマホをポケットに入れて気軽に出かける、
…ということはなかなかに出来ないのかなと思います。
バックの中に入れたりして携行するわけで、
スマホの画面や通知みたいけどすぐに取り出せない、
そんな状況が頻繁にあるのではないかなと。


…となるといちいちバックからスマホ取り出さずに確認できる端末があれば便利なわけで、
そんな状況で活躍できるのがApple Watchなのではないかと考えました。
進めた人と私での反応の違いはおそらくこの辺りにあるのかなと思います。


女性ユーザーの中でちょっと生活を便利にしたいなって方は一度検討されてみてもよいのかも。
ただし登山に携行するならば日帰り、もしくはキチンと充電器とケーブルをお持ちになられれば、
登山等でも活用いただけるかと思います。
あくまでも私が使って感じたことになるので一つの意見としてお読みいただければ幸いです。




ちなみに今回私が購入したApple Watch SEⅡは一番廉価なモデルのため、
バッテリー持ちも一番悪いモデルです。
更に上位のモデル、例えば最強なApple Watch Ultraであればその倍である、
最大36時間(省電力で最大60時間)持つみたいなので、
コチラであればまた体感はかわるかと思います。


ただしApple Watch Ultraはお値段約12万円。
しかもApple Watch系はほぼ毎年新型が出ているとなるとなると、
これ飛び込むのもなかなかに大変です。
事実、私も購入しようかと思いましたが、
どうせ来年さらにバッテリーも持つモデルが出るんじゃろ?
と考えてしまい結局手を出すことはできませんでした。
時計と考えるとまぁそれほどでもないような金額ですが、
デジモノと考えちゃうとなかなか…
うーん、不思議な時計ですね。




そんなわけで、結局私は普段はApple Watchを、
登山時はまたSuunto Traverse Alphaを活用しています。
私の場合は時計で時刻と月相がみれたらそれでほぼ十分なので、
そうなるとやはりSuunto Traverse Alphaで事足りちゃってます。


他社からもアウトドア向けかつ様々な情報をロギング出来る時計が発売されてますが、
結局これらもスマホに取り込まれてるのかなぁ…なんて記事書きながら思いました。
よりコアなユーザーには受け入れられたり重宝されてますが、
私のようにとりあえず自分が歩いたり走ったりした距離や時間、平均ペースくらいであれば、
今の時代スマホで十分です。


また、そもそも登山となると別に時計だけで完結させる必要はないような…
ランニングなどあまり荷物を持ち歩きたくないアクティビティであれば理解できますが、
登山とあれば収納は比較的容易なので別に時計だけで完結させなくてもいいような気がします。


無論荷物は軽くなるほうがいいんですが、
軽量化図りスマホを置いていくことはさすがにないですよね。
ただしそのスマホが壊れた時などにバックアップとして地図見れれば助かりますが、
Apple Watchスマホ本体側にて起動しているアプリと連動しているので使えるかは不明(多分無理)
いっそのこと時計単体で地図が見られるような端末の方がいざという時含めてよさそうですね。


もしも登山でApple Watchを使うのであれば、
地図を常時確認するような使い方ではなく、
登山アプリで記録出来ない情報を記録するための端末、
…として携行するのが一番よいのかなと思います。
地図などは割り切ってスマホや紙で確認するなど、
アプリと時計でそれぞれの長所活かしてなおかつ充電もする、
これであれば一番なストレスもなく山で使える気がします。
あくまで日常メイン+山では上の使い方程度であれば楽しく付き合えるんじゃないかなと私は考えました。


ということで、ひとまず私はApple Watchを登山に携行することはやめることにしました。
まぁデジモノの進化は早いので今現在の不便さが改善された際にはまた使うかもしれません。


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