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登山やカメラなどなど

【プレゼントあり】日本未発売のフィルターHAIDA「Magnetic Filter Kit (82㎜)」を使ってみました


以前リア挿入式のNDフィルターをご紹介したHAIDAさんから商品のご提供をいただきました。
今流行りの丸型・マグネット取り付け式タイプのフィルターキットです。
簡単にではありますが本製品についてご紹介させていただきます。
最後にはプレゼントのお知らせもあるよ。

商品提供 : NINGBO HAIDA PHOTO SUPPLIES CO., LTD.




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HAIDAさんより製品のご提供をいただきました

カメラネタです。
以前、SIGMA 14-24㎜ F2.8 DG DN Artのリアに挿入するフィルター、
「HAIDA(ハイダ) リアレンズNDフィルターキット(HD4567)」をご紹介しました。


角型よりも手軽に、またリアに挿入するため取り回しも楽々、
写真のみならず動画撮影でも重宝する製品でした。

www.for-toru.com
www.for-toru.com


youtu.be


そんなこの製品をブログとYoutube動画にてご紹介させていただいたところ、
本国のHAIDAの方がそれを見てくださり,
よかったらこれも使ってみませんか?と今回商品をご提供いただく運びとなりました。



ご紹介するものは丸型のND&CPLフィルターがセットになった製品です。
一番の特徴はマグネットにて取り付けるところ。
昨今流行りのこのタイプ、私自身も以前より気になっていたので今回のお声がけは嬉しいものでした。
簡単ではありますが製品についてのご紹介と感想など書いていきたいと思います。



先に知っていただいておきたい点について

先に皆様にお伝えしなければならない大切なお知らせがあります。
実はこの製品…まだ日本では購入することが出来ません。


メーカー曰く国内代理店であるハクバさんではまだ販売時期未定、
今後需要がありそうであればそちらと相談の上販売を検討するとのことでした。
少々順番も逆なような気もするのですが、
需要を見たうえで判断するというのもやり方としては間違ってないのかもしれません。


ちなみにAmazonでは並行輸入品が販売されていますがこれは明らかに高すぎます。
今回リンクは貼りませんがご購入の際はご注意ください。
どうしてもすぐに欲しいという方はB&Hとかで買ったほうがいいです。

 


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HAIDAについて



HAIDAというメーカー、皆さんは聞いたことがありますか?
最近SNSやネット上でよく見かける機会が多くなってきたのでご存じの方も多いのではないでしょうか?
とはいえ、まだまだ日本での知名度はそこまで高くないかも…?
というのが私の素直な感想です。
商品いただいといてこんなこと言うのも難ですが…すいません。


会社について簡単に見てみると、
HAIDA(ハイダ)は2007年に中国の寧波(ニンポー)に設立した会社です。
プロ向けの写真・映像用のハイエンドなフィルターの製造及び販売が主な事業で、
ヨーロッパやアメリカを中心としてマーケティングを行っているそうです。
なお日本ではハクバ写真産業が代理店となっています。

www.hakubaphoto.jp




HAIDA Magnetic Filter Kitについて

ということで製品について見ていきます。
本製品の名称は「HAIDA Magnetic Filter Kit」。
名前の通り、複数枚のフィルター及び必要となるパーツが一体となったセットとなります。
なお今回はフィルター径82㎜の製品をいただきました。
このほかに77㎜径も用意されているようです。


本国の製品リンクは下記になります。
t.co



Kit内容について


ということで箱はこんな感じ。
大きさについてざっくり説明するとキムワイプを半分にしたくらいの広さと大きさです。
男性が手を広げて片手で持てるギリギリサイズ…くらい?



開封してみます。
中には黒と赤色のハードケース・取り扱い説明書が入っていました。



ハードケースの中身はこんな感じ。
フィルタ―類が計5枚ほど入っています。
それぞれが個別に包装されておりとても丁寧です。



全て開封してみました。
内容物はこんな感じ。

・マグネット式レンズ蓋
・ND64 (ND1.8) フィルター
・ND1000 (ND1000) フィルター
・C-POL フィルター
・77-82㎜ マグネットアダプターステップアップリング
・82㎜ マグネットアダプターリング

個別に見ていきます。


先にマグネットアダプターリングからご紹介していきます。
このパーツ、一見するとガラスのない縁だけのフィルターに見えますが、
実はこの中にマグネットが搭載されています。
さらに同梱されるフィルター側にもマグネットが付いており、
両者が合わさることによりくっつく…という仕組みです。


なお同梱されるのうちの一枚である「77-82mm」の方はステップアップリングを兼ねています。
Sony FEマウントでは77㎜径レンズが多い為これは重宝するかなと思います。
なお、上の仕組みの為たとえ82㎜径レンズだったとしても同径のリングを付ける必要があります。



ベースに取り付けるNDフィルターは二種類が付属します。
ND64相当となる(ND1.8)とND1000相当となる(ND3.0)です。
どちらも従来のNDフィルターにあったネジ切られている部分が無くなっているため薄く感じます。



もう一枚がサーキュラーPLフィルターである、C-POLフィルター。
これも薄いですね。
一般的なC-PLフィルターと違いねじ切り部分のほか、
回転機構部分も省略されています。
これはマグネットで取り付けた際でも回転させることが出来るため。
なるほどなぁと思う反面、NDと見た目が一緒なので使う時には気を付けたいところです。





最後の蓋は文字通り蓋です。
これももちろんマグネット入り。
パカッとはめてパカッと外すことが出来ます。
Kitのフィルターは前面部の深さが浅いため、
ベース着けてしまうとレンズに付属しているレンズキャップは取り付けできなくなってしまいます。
その対策としてこの蓋を使うという形です。


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使い方


簡単に使い方をご紹介します。
…といってもすでに上で書いていますのでなんとなくはお察しかとは思いますが念のため。



まずはレンズ前面部にをマグネティックアダプターリング(orステップアップリング)を取り付けます。
これは通常のフィルター同様にねじ切られている部分の凹凸を合わせてあげればOKです。



で、あとはつけたいフィルターを取り付けたベース部分に近づければ…



こんな感じにくっつきます。
これで完了です、とっても簡単。



ここからさらに重ね着けしたい場合には、
さらにフィルターの上にフィルターを重ねれば取り付けることができます。
日中の長時間露光撮影時やCPLと一緒に使う場合などなど、
頻繁に取り外しすることがある場合にはこのマグネット機構は便利かと思いました。



性能について

NDフィルター

最後は気になる性能について。
NDについては今回も簡易的なテストを行ってみました。



明るさの変わらない場所にてカメラを三脚に固定。
この状態で絞り優先モードを選びます。
ISO感度及び絞り値と露出補正を一定としたまま各NDフィルターを取り付けてみて、
シャッタースピードの変化を確認していきます。




まずはフィルターなしの状態。
シャッタースピードが1/125になるようにISOと絞り設定しました。
(ピンぼけすいません)





お次はND64(ND1.8)を入れてみます。
同濃度のNDを入れた場合、
計算上は1/4秒となるはずですが、
カメラ上の値は「1/3秒」でした。
うーんおしい…少し濃いのでしょうか?




そして次はND1000(ND3.0)を入れてみます。
計算上の値は4秒となるはずですが結果は…「4秒」でした。
こちらは計算通り、濃度的にもND1000濃度相当といっても問題なさそうです。



ND64の濃度は少々気になりましたが、
私のテスト方法は簡易的なものになります。
完璧ではありませんので参考程度にお考えいただければ幸いです。



C-POLフィルター

(左)効果最小        (右)効果最大 

C-POLフィルターについてはどうやってテストするかと悩んだ結果、
いいアイディアが思いつきませんでした。
こちらは比較用にそれぞれで写真を撮影しましたので、
比較いただければと思います。
使ってみての感想としてはきちんと効果が出ているように思います。




HAIDA Magnetic Filter Kit (82㎜)を使って撮影した写真

以下、当フィルターを使用して撮影した写真です。
Exifについてはリンク先のFlickrページにてご覧ください。


DSC00096

DSC00522

DSC00249

DSC00176

DSC00323




使ってみての感想

ということで今回はHAIDAのMagnetic Filter Kitを使ってみました。
先に性能面からお話すると、特別不満感じることもありませんでした。
今回のキットのフィルターでは極端、また目に見えてわかる色被り等も発生せず、
特に問題なく使用できるのではないかなと思います、



ただし、実はこのあとにHAIDAさんから別売りとなるND8をいただいたのですが、
これは結構に色被りしてしまいました。
なんとなくですが薄い濃度のほうが出やすい気がします。
思い返せば以前使ったリア挿入式も薄いほど出ていた記憶があります。
薄めの濃度はよく使うことが多いのででこの辺りは改善されるとより使いやすくなるかなと思います。



CPLに関しては特別何も気にはなりませんでした。
しいて上げるのであれば回すときにマグネットの磁力に頼ったまま回すため、
通常のCPLよりもスムーズに回りづらいところぐらいです。
このセットだけを見ると十分に実用的なのではないかなと思います。




性能面では問題ありませんが一番気を付けなければならないのが「ケラレ」です。
手軽に脱着できるようにフィルターベースをつけっぱなしにしたいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、プロテクトフィルター上からこれを付けることも可能ですが、
この場合フィルターを取り付けるとほぼほぼケラレが発生します。


いくら薄いフィルターといえど、やはり重ねていくとそれなりの厚さになります。
塵も積もればなんとやら…これは普通のフィルターと変わりありません。
体感的に3枚以上は注意したほうがよいかなという感じです。


折角マグネット内臓させて取り外し容易になったのだから、
使いたいときにすぐ使えるような仕様だったらよかったのにと感じます。
いっその事マグネット内臓したプロテクトフィルターが発売されたら脱着容易で楽そうな気がします。
光学的な影響等を考えると素のままつけたほうがいいのでしょうけど…。


youtu.be

この他にもケースについてや思ったことのあれこれを動画にてお話させていただいております。
よろしければ動画も是非ご覧ください。



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マグネットでの脱着は楽、だけど利用用途に合わせた選定を


以前より長時間露光時のフィルター交換にて頭悩ませることがありました。
従来のネジ式はというとやはり頻繁に脱着するとなると少々手間を感じることもあり、
またフィルターとフィルターがかみこんでしまいなかなか外れないなんてことも多くあります。
そんな悩みを一気に解決してくれるナイスなアイディアな製品かなと思います。
他社からも同型の製品が多く登場している理由が分かった気がします。


反面、この方法だと必ずしもきちんと固定されているというわけではありません。
例えば動画用途として取り付けた場合等、カメラを動かす際には手が当たったりして外れてしまう場合も考えられます。
使用用途によっては従来式の方が優れる場合もありますので、
使用する際にはどちらが適しているかを考えた上で使うといいのかなと思います。


また、そもそもマグネットというのはやはり意図せぬものがくっつく可能性もあります。
アウトドア環境での利用となると砂に含まれる砂鉄や手持ちの金属等々…
使用時には多少なりとも注意が必要です。
それ以外にも磁力によるカメラ本体やレンズへの影響というのも気になります。
今回は何もありませんでしたが長時間使うとどうなんでしょう?


より撮影が便利に楽になるようになりました。
今後この製品が日本に入ってきた際には是非ご検討されてみてください。
ホントあとはお値段次第なのかなと思います。
 


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プレゼントのお知らせ

お待たせしました。
最後にプレゼントのお知らせです。



今回ご紹介した「HAIDA Magnetic Filter」の「ND3.0(ND1000)」を一名様にプレゼントいたします。
これは今回私が使用したものではなく別のもの。
もちろん新品未開封品となります。
なおフィルター径については「67・77・82㎜」からお選びいただけます。


応募方法は下記の通り。


①下記の当方Twitterアカウント(市川 (@memo_1kawa) / Twitter)をフォロー

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②以下ツイートをリツイート

https://twitter.com/memo_1kawa/status/1412155964434747392?s=21

2021/07/09(金)締め切りです。
当選者の方には私からDMにてご連絡させていただきます。


みなさまからのたくさんのご応募お待ちしております。