久々の山行記事です。
6月末に北アルプス「常念岳」へと日帰りにて登ってきました。
今回のルートは人気の「一の沢ルート」。
簡単にですが登山時の様子をお送り致します。
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北ア常念岳へと登ってきました!
登山ネタです。
6月末に常念岳へと登ってきました。
お隣の蝶ヶ岳には何度か上ったことがありましたが実は常念は今回が初めて。
人気の一の沢ルートはとても歩きやすく気持ちのいいルートでした。
今回はそんな常念岳登山の様子をお送りいたします。
今回の行程
2021/06/20(土)
天気:曇りときどき晴れ
活動開始:0438
活動終了:1616
一の沢登山者用駐車場
↓
一の沢登山口
↓
山ノ神
↓
王滝ベンチ
↓
胸突八丁
↓
最終水場
↓
常念乗越
↓
常念岳
↓
(帰りも同ルート)
溜まりに溜まってるYAMAPログは随時編集・更新してます。
yamap.com
実は密かにYoutubeにも手を出しております。
今回の登山の様子も動画にまとめておりますのでよろしければこちらもご覧ください。
登山開始
登山口駐車場
今回も深夜に登山口駐車場に到着し仮眠。
明るくなるまで一休みします。
暗い中歩くのは怖い(最近はだいぶ慣れた)のも理由の一つですが、
なによりも怖いのは熊。
皆さんご存じの通り、この常念付近は度々熊の目撃情報がある地域です。
この登山中、のちに地元のお父さんとお話することになるのですが、
曰く登山口~稜線まででも目撃情報はあるし
何なら小屋付近や頂上あたりでも見かけたことがあるよとのことでした。
さすがにこの状態で暗い中を一人で進むのは怖い…。
太陽やほかの登山者の皆さんが動き出すまで待つのが懸命、寝ます。
朝方4時に起床。
うっすらと明るくなってきています。
外を見るとすでにほかの登山者の方が準備をされているのが見えました。
到着時点では半分くらい空きがあった駐車場ですが、
起きた段階ではすでに満車の状態でした。
夏山シーズンっぽくなってきましたね。
寝ぼけながらもおにぎりを無理やりお腹に入れて支度をはじめます。
今回は40Lザック、重量はなんやかんやで15㎏でした。
以前夏山用にと購入したあれこれですが、
今回は靴だけを使ってみることにしました。
ザックは日帰りで50Lはデカすぎるし、寝袋は出番なし。
両者ともデビュー戦はまだ先になりそうです。
そんなわけで新しい登山靴である「mont-bell アルパインクルーザー2300」を装備。
同シリーズの2500(旧モデル)よりも200gくらい軽くなっており、
なるほど確かに体感できます。
今日一日よろしくお願いします。
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駐車場から登山道入り口
装備整え、いざ出発。
まずは登山道入り口まで進みます。
駐車場からの距離は約1キロ、舗装路を進んでいきます。
帰りのことを考えてなのか自転車で進まれている方もいらっしゃいました。
とはいえ、歩いてみましたがそこまで大変ではないかなというのが私の感想。
ノー準備、徒歩でGOでも全く問題なしです。
時折やや開けた箇所が出てきました。
先を見ればこれから進むっぽい山々と目的地っぽい山の姿。
お天気もちょこちょこ晴れ間見えてきたり良い感じです。
歩くこと20分くらい?で登山道入り口に到着。
駐車場こそないものの設備は充実しており、
お手洗い(水洗式)や登山相談所などが建てられていました。
ただし水場はありません。
登山届提出箱もこちらにあります。
今回は事前にオンラインにて提出できなかったので紙で提出しました。
準備を済ませていざ出発です。
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登山道入り口~古池
登山道入り口を出てしばらくは比較的平担な道を進みます。
道の周りは緑あふれておりいい感じです。
この一の沢ルート、名前に「沢」という通り、
沢沿いを進むルートとなっています。
行程のうち約2/3は沢がすぐ横を流れているため水の流れる音を聞きながら進んでいく形となります。
夏場はとても気持ちよいだろうなぁと思う反面、
前日までの天気によっては状況が大きく変わりそうです。
お出かけの際は当日以外の天気も確認されたほうがよさそうです。
しばらくは進行方向左手に沢の音を聞きながら進みます。
時折その沢に向かって流れる小川のようなものを超えるためにこんな橋が出てきます。
なかなかいい感じですよね。
そして出てきたのが「古池」というところ。
ここは少し水が停留して名前の通り池のようになっています。
古池と呼んでますが水は流れておりどのあたりが古いのかはわかりませんでした。
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山の神~大滝
さらに先へと進んで見えてきたのが「山の神」。
登山していると山の神というものを時々見かけるわけですが、
これが一体どういったものかあまり理解しておりませんでした。
ということでWikiで調べてみたところ山の神というのは山に宿る神様の総称で、
具体的にどういった神様がいるのかというのは場所や地域、また祀る方々によって異なるみたいです。
詳しくはWiki見てみてね。
地元密着系っぽいため私のような部外者が果たしてご挨拶していいもなのかはわかりませんでしたが、
とりあえず山に入らせていただきますということで軽くお辞儀して先へと進みました。
ここから先も似たような道を進んでいきます。
勾配もなく歩きやすいですがやはり樹林帯ということで少々蒸し暑い。
からっと晴れてれば近くに川も流れていて気持ちよさそうですが…。
ところどころ水とエンカウントする箇所がありますがずぶ濡れになるほどではありません。
こういったところが多いので前日の天気予報の確認を忘れずに。
大滝という場所に到着。
大きな滝があるのか?と思ったけどそういうわけではないみたい。
目の前にあったのは小さい滝。
とはいえこれはこれできれいだし気持ちいいです。
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大滝~胸突八丁
ここから先は段々と勾配が登場します。
この一の沢ルート足元に岩があることが多く、
前日に雨が降った時など滑りやすくなっている場合があります。
夜間早朝等に進まれる際は十分にご注意ください(熊もね。)
しばらくすると再び開けたところに出てきました。
ここから山頂方向が見えるのですが…なんか白い。
どうやら上はガッスガスのようです。
予報では時間が経つにつれお天気回復するそうですが果たしてどうなることやら。
とりあえずは先へと進みます。
そしてここで残雪の登場。
とはいえ量は大したことなくアイゼンやチェーンスパイクを使うほどではありませんでした。
両方持っていきましたが結局出番なし、このルートこれからの季節であれば不要でしょう。
で、次の目印となる場所は「胸突八丁」という場所なのですが、
そこまでの道が少々わかりづらかったです。
ここからも沢沿いを進んでいくのですが、
途中に橋があるのでそれを渡って進むのが正解です。
橋を渡らなくとも進めそう雰囲気ではありますが…。
私が登ってるときもそちらから進まれている方がいて、
途中から無理やり沢を渡られていてなかなか大変そうでした。
なんやかんやで「胸突八丁」に到着。
一体どういう意味?と思い調べてみると…
「目標などを達成する直前の、全ての行程の中で最も苦しく難しい局面に差し掛かっているという意味の表現」なんだとか。
ということはゴールはすぐそこという事なのか?
…と思ってしまいますが安心してください、山頂はまだまだ先です。
ここからは折り返して登り始めとなります。
そしていよいよ本格的な登りが始まり、以降常念小屋までは登山らしい登山が始まります。
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胸突八丁~水場
いざ胸突八丁を出発、最初は階段~そして少々の梯子を登ります。
この辺りも雨降ってたらちょっと気を付けたほうがよさそう。
登り終えると急に高度感感じるようになります。
先ほどまで真横にあった沢は既に真下に。
急な変化それに伴い危険度も少々上がります、ご注意を。
横を見ると雪渓の姿。
冬ルートはこれを直登するのでしょうか…
大変そうです。
この辺りの登山道はこんな感じ。
すれ違うことも不可能ではないけど無理しないほうがよいかと思います。
進むと再び沢が横に出てきます。
これが見えてくると水場はもうすぐそこ。
沢を渡れば目の前です。
「水場終り」と書かれた水場に到着。
看板通りここが小屋までの最終水場です。
水は2か所から流れており二人同時プレイが可能です。
試しに飲んでみましたが美味しかったです。
この後生き返りに500㎖ずつ汲んでがぶ飲みしましたが体に変化はありませんでした。
(この辺りは個人差ありますのでお体に合わせてご利用ください)
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水場~第一ベンチ~第二ベンチ~第三ベンチ
水場から先も登りが続きます。
どこかに似てるなと思ったらこれ蝶ヶ岳三股ルートの後半っぽい感じです。
そりゃ場所も近いからそう感じるわな…などと一人思いながら先へと進みます。
水場から先には3つのベンチが用意されています。
それぞれ第一・第二・第三のいわゆる燕岳方式です。
これを目印に進んでいきます。
まずは「第一ベンチ」。
あと800mと書いてあるけど果たしてこれは標高なのか距離なのか…
標高だったらえらいことです。
お次は「第二ベンチ」。
数字は500mになってます。
とはいえここまでたどり着くまでにかかった時間は数十分程度。
これは…距離だな!?(多分)
ラスト「第三ベンチ」に到着。
数字は300mです。
ここまでもかかった時間は数十分程度。
どうやら小屋(or 常念乗越)までの距離で間違いなさそう。
となるともうすぐ稜線上ですね、期待高まります。
そんな高まる期待に比例して広がるガス。
これは…上についても何も見えないのでは…?
ガスの中進むと急に見えてきた残雪、
そしてその先にはなんか稜線っぽいシルエット。
どうやら気が付いたら小屋まですぐそこのところまで来ていたようです。
あと一息。
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常念乗越
道なりに進むこと数分。
開けた場所となにやら看板が見えてきました。
「常念乗越」に到着です。
稜線上となるこの場所、すぐ先に常念小屋もあり休憩するにはもってこいの場所。
稜線上ということは…そう、いよいよ北アの景色を見る時間がやってきました。
果たして…?
はい、ガッスガス。
残念ながら真っ白でした。
とはいえ見ているとどんどんとガスの先の風景がくっきりとし始めてきました。
どうやら状況は良くなっていっているようです。
ここでひとまず休憩し天候の回復を待ちます。
カメラおいて小休止。
なお今回の記事写真の殆どはこのα7Cにて撮影した動画から切り出しています。
この運用方法であればα7SⅢやFX3でもいいのでは?
…などと考えてしまいますが一旦置いておきましょう。
ちなみに私のα7C、購入時と違うところがあるのですがお分かりになりますか?
分かっても何もプレゼントできませんが探してみてください。
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常念岳山頂へ
お菓子を食べたりしつつ休憩していたら大分晴れてきました。
常念方向もご覧の感じに。
とりあえず山頂を目指してみることにします。
小屋から山頂まではCTで約45分。
とはいえそこそこ上るので1時間くらいで見ておくといいかも。
私は大体それくらいかかりました。
山頂までの道はやや岩場な感じ。
岩も動く箇所あるため落石させぬようにご注意を。
振り返ると先ほどまでいた常念乗越や赤い屋根の常念小屋が見えてきます。
なかなかいい景色。
ということで三脚取り出ししばらく写真撮影。
雲の流れがとても面白くついつい夢中になって撮影してしまいました。
はっと気が付いたらなんとまぁ一時間も写真を撮ってしまいました。
いかん、今回は日帰りだったと急いで片付け先へと進みます。
目の前の山を登り切ったと思ったら山頂はさらに先。
これ鹿島槍と同じや…。
上からは既に下山にフェーズ移された皆様が降りてこられています。
見立ては30分くらいか?と思い降りてこられた方に(山頂まで)どれくらいですか?と聞いたところ見事にピタリ賞。
やったぜと思いつつもまだそんなにあるのか…と少々意気消沈。
歩いてりゃ着くだろということで先へと進みます。
空を見ると青空広がってます。
こりゃ山頂からの景色も期待できそう、
それを励みにゆっくり登ってきます。
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常念岳山頂
いよいよ山頂まであと一息、ようやくやってきました。
槍ヶ岳ライクなお社?の姿ももうすぐそこです。
そして無事に登頂!お疲れさまでした!
気になる山頂からの景色はこれ絶景。
雲はあるものの視界妨げられることなく十分にその風景を味わうことが出来ました。
目の前には槍ヶ岳、その手前にはヒュッテ西岳がちょこんと鎮座しています。
そういえば表銀座縦走したときヒュッテから常念岳が見えたなぁと思いだしました。
穂高方面はやや雲がかかってはいましたがそれでも十分に見ることが出来ました。
毎年(おでんをたべに)行ってる涸沢や昨年みんなで出かけた北穂等々くっきりはっきり見れます。
屏風岩あたりをこんな風に見たことがなかったのが新鮮でした。
あそこをクライミングで登るんかな?と近くにいたお父さんは不思議がってました、すごいですよね。
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下山
写真を撮りながら昼食を取ったりしてたらまた一時間が経過…
時刻13時少々過ぎ、そろそろ下山します。
帰りも同様のルートでの下山。
途中小屋に立ち寄りバッジを購入していきました。
二種類のバッジが売られてました。
そういえばジュースの冷蔵庫みたらペプシコーラが売られてましたね。
山で見るコーラの殆どはコカ・コーラだったのでなかなか新鮮でした。
ちなみに私はコカ・コーラ派です。
再びの常念乗越に別れを告げて下山です。
帰りも特別危険個所はないかなという感じです。
とはいえ疲労溜まってることもあるので注意は必要。
この日はガスってたこともあり少々気を付けてすすみました。
途中から山頂でお話した地元のお父さんと一緒に進みました。
移住されて安曇野にお住まいということで長野生活についてついついあれこれと聞いてしまいました。
とりあえず車があればさほど不便ないよとのこと、なるほどですね。
コロナですっかり長野移住について考える時間無くなってしまいましたが…
長野移住かぁ。
ちなみにこの辺りやはり熊は出るそうで、
お父さんも常念登ってる時に何度か目撃したことあるそうです。
驚いたのは小屋付近や山頂直下でも出没するのだそう。
十分注意されたほうがよさそうです。
登山道入り口にてお父さんとお別れ。
お父さんパワーで乗越から約2時間ちょいでここまで来れました。
そのまま駐車場に向かい本日の登山は終了です。
安全登山敢行出来ました、お疲れさまでした。
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