以前より気になっていた、
SIGMA14-24㎜ f2.8 DG DNのレンズ後方に取り付けるタイプのNDフィルター、
「HAIDA リアNDフィルター(HD4567)」を購入してみました。
写りや使用感について今回から複数回に分けて記事を書いていきます。
- HAIDA(ハイダ) リアレンズNDフィルターキット(HD4567)についてお送りしていきます
- 超広角レンズとフィルターについて
- HAIDA(ハイダ) リアレンズNDフィルターキット(HD4567)を購入しました
- 使用してみた感想
- 製品を紹介した動画を作ってみました
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HAIDA(ハイダ) リアレンズNDフィルターキット(HD4567)についてお送りしていきます
カメラの話です。
「HAIDA(ハイダ)」というメーカーの「HAIDA リアレンズNDフィルター(HD4567)」というものを購入しました。
今回から複数回に分けてこのフィルターを使ってみての感想などを書いていきたいと考えています。
なんで複数回に分けるかって?
テスト撮影のために滝のあるところに出かけたはいいものの、
夏休みということで何処もかしこも大混雑で記事公開までに写真が用意できなかったからだよ!
まぁこれは仕方ないですね、みんな涼しいところに行きたくなりますからね。
ということで、撮影できそうな場所が空いてきたら、
角形フィルターとの比較や写りなんかについても見ていこうと考えています。
とりあえず今回はリアフィルターを使うにあたっての大まかな流れや使用感についてお送りしていきます。
超広角レンズとフィルターについて
ということで本題です。
昨年αへとカメラを買い換えたときに数本のレンズを同時に購入しました。
その時に超広角枠として選んだのがこの「SIGMA 14-24㎜ F2.8 DG DN」というレンズです。
広角端14㎜スタートかつズーム全域F2.8通しという、
一眼レフでいう大三元と呼ばれるスペックを有するこのレンズ。
えーでもそれってお高いんでしょ?と思いきやお値段はなんと純正の約半額程度。
それでいて写りもSIGMA Artシリーズなだけに大変に良好ということで、
発売以来とても人気のあるレンズです。
そのスペックに似合わぬお値段に魅了され、私も思わず購入してしまいました。
超広角レンズの特長ともいえるのが出目金と呼ばれる前玉が飛び出した形状。
色々と気をつかいそうな見た目ですが、
超広角を実現する為にはどうしてもこれを避けることが出来ません。
こういった出目金レンズを運用していくにあたり問題となるのが「フィルター」です。
他のレンズとは違い円形フィルターは取り付けできず、
またこのような形状のレンズにフィットするフィルターというも発売されていません。
構造上無理なんだと思います。
そんな出目金レンズでのフィルター運用のの救世主も言えるのが「角形フィルター」。
レンズを覆うことが無理ならば光が入ってくる場所を覆ってしまえば万事解決や!
…という勢いで誕生したのかなと勝手に思ってます。
「ホルダー」と呼ばれる専用治具を使いレンズ前方に取り付け後、
そのホルダー部分に効果のある角型で板状のフィルターを取り付けることにより、
各種フィルターの効果を手に入れることが可能です。
角型フィルターについては私は現在フィルターをNiSiのもの、
ホルダーをKaniのものを使用しています。
何ともどっちつかずな感じではありますが問題なく使用できています。
以前記事を書きましたのでよろしければこちらもご覧ください。
ただしこの角形フィルターというのはなかなか大変です。
そもそもあれだけ大きな前玉全域をカバーするとなると取り付けるものも大きさとなります。
私の手持ちで最大サイズは150㎜×170㎜…デカいですよね。
さらに丸形同様一枚ごとに効果も異なるわけで、
となると複数枚携行することになるのですがそうなると結構な重量となります。
何より一枚当たりの金額というのも大変にお高く、
割らないようにと毎度毎度ひやひやしながら撮影をしていたりします。
私も昨年初めからこの角形フィルターを愛用しています。
たーまに登山にも携行していますがやはりその重量や取り扱い方法から、
常に「山へと持っていくぞ!」という気には正直なりません。
逆に登山以外、車移動での撮影等々重量を気にしなくてよいのであれば全く問題ありません、
ただ単純に登山というアクティビティが重量を無視できないというのが理由なだけです。
とはいえ登山中に超広角かつフィルターを使いたいと思う時がやはりあるわけです。
稜線用では自分の居場所からさらに先へと山々が続いている風景が広がっていたら、
これはもう超広角レンズをついつい取り出してしまいます。
さらにそんな時に雲なんか出てたら…これはもう長時間露光したくなりますよね。
携行出来るものならしたいけど重量や取り扱いが…もっと楽にならないかしら?
そんな風に考えていたところ気になるものを発見し購入してみました。
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HAIDA(ハイダ) リアレンズNDフィルターキット(HD4567)を購入しました
ということで購入したのはこちら。
「HAIDA リアレンズNDフィルター(HD4567)」という製品です。
あまり聞きなれぬフレーズばかりですがまぁ見ていきましょう。
HAIDAについて
まずはHAIDAというメーカーについて。
皆さんは聞いたことがありますか?
最近SNSやネット上でよく見かける機会が多くなってきたのでご存じの方も多いのではないでしょうか?
会社について簡単に見てみると、
HAIDA(ハイダ)は2007年に中国の寧波(ニンポー)に設立した会社です。
プロ向けの写真・映像用のハイエンドなフィルターの製造及び販売が主な事業で、
ヨーロッパやアメリカを中心としてマーケティングを行っているそうです。
なお日本ではハクバ写真産業が代理店となっています。
NiSiもKaniもそうですが、最近よく聞くフィルター系のメーカーってどこも中国の会社ですね。
光学系産業はあちらの方が強いのか、それとも人件費の問題なのでしょうか?
とはいえ両者共プロの写真家の方々にも使われる高品質な製品ばかりを発売されているので、
このHAIDAのフィルターにも期待が高まります。
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パッケージ内容
改めて今回購入したのは「リアNDフィルター」という製品です。
パッケージはこんな感じ、思ってた以上に小さいです。
「手のひらサイズ」といってもいいくらい。
箱の作りはとても高級感あり値段相応に感じます。
開封してみました。
小冊子とクリアケースが入っています
このクリアケースに入っているものがそう、
噂の「リアNDフィルター」です。
超広角レンズにてフィルターを使用する場合、
上に書いた通り角形フィルターを前玉に取り付ける方法が一般的ですが、
実は一部レンズではリア側に専用形状のフィルターを取り付けることができるものも存在しています。
私が使用している「SIGMA 14-24㎜ F2.8 DG DN」もこれにリアフィルターに対応しています。
仕組み自体は新しいものではなく、リアフィルターホルダーを搭載したレンズというのは以前より発売されています。
それ以上に角形の方がメジャーかつ利便性が優れているので耳にする機会が少ないのかもしれません。
計4枚もついてくる!
肝心のフィルターは濃度が異なる4枚入っています。
濃度はそれぞれ「ND0.9[8×]」「ND1.2[16×]」「ND1.8[64×]」「ND3.0[1000×])」となっています。
海外では0.3を1段の遮光性能と上記する方法がメジャーのようでこの製品もそれに習った表記となっています。
ちなみに横の「(数字)×」というのは日本国内で一般的なND(数字)の表記です。
ND0.9はND8、ND1.2はND16、ND1.8はND64、ND3.0はND1000となります。
よく使うものが一通り1セットになっているといったところでしょうか?
とはいえこれでこのお値段となると私的にはかなりお得に感じてしまいました。
角型使ってる人はきっと安いと思うはず。
取り付けてみよう
取り付け方は簡単…ですが、ちょっとだけ面倒です。
とりあえず流れを書いていきますね。
先ずはレンズを外します。
が、この時すぐにボディ側にボディキャップを取り付けたほうがよさそうです。
というのもこのフィルター取り付けはやや時間がかかるので、
先にセンサが汚れぬようにした方が精神的に安心かなと思います。
このために私はカメラボディキャップを追加で一つ購入しました。
意外と安かったのでとりあえず買っといてもいいかもしれません。
お次はレンズにレンズカバーを取り付け前面を床側にしてひっくり返します。
ここではリアフィルターをケースから取り出すために一度レンズリアキャップを取り付けてあります。
ちょっとだけ面倒な理由は、このようにどこかにおいて交換しないといけないというところ。
場合によっては置ける場所がない状況もあるわけで、これはデメリットとも言えそうです。
リアフィルターを手にしたら、いよいよ取り付けです。
もう一方の手でレンズカバーを開けてフィルターを取り付けます。
取り付け自体はとても簡単。
フィルターを入れたらあとはロックレバーを左に動かして固定します。
これをやらないとレンズ取り付けた後にフィルターが動いてしまい、
最悪フィルターがセンサーに…なんてことになりかねません。
入れてみたところ、これが見事ジャストサイズに作られています。
隙間もほとんどなくかなり精度が高い印象です。
そのせいで余裕は全くといってない(あったら困る)のですが、
意外とすっと入れることが出来るのでイライラすることはなさそうです。
これにて取付完了、外し方はこれと逆の手順にて取り外します。
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使用してみた感想
取り急ぎ使用感についてということで今回はここまで。
取り付けて見た感想としては、
やはりレンズ後方に取り付けるということで面倒を感じることがありそうです。
それ以上にいろんなことに気を遣わなければならない為、なかなか神経を使います。
まずは大きさ。
フィルター本体は大変小さくかつとても薄いため、
屋外で取り付ける際など風で吹っ飛んでいく可能性があります。
登山工程、稜線上とかで使用する際は超要注意ですね。
多分飛んでったら見つからないしボロボロになりそうです。
またフィルター取り付けの一連の流れを行う際には置ける場所が必要となりそうです。
レンズ外して手に持ったままフィルターを出して、
フィルターを取り付けて再びボディにとりつけるというのは正直かなり厳しそうな気がします。
とはいえチョークバッグなどを装備して一度レンズの退避場を作れればいちいち置く必要もなくなりそうです。
運用の仕方次第では多少苦を和らげることができるかも。
こういった理由から撮影シチュエーションによってはかなり不便さを感じるかもしれません。
例えば川に入った状態で撮影している場合などで、
濃度を切り換える際などは一度川から上がってからフィルターを切り換え、
再び川に入る…という感じになるのかと思います。
角型であれば川に入りながらも抜き差しして濃度切り替えが可能、
ややリスクがあるとはいえとにかく可能なものは可能です。
この辺りは構造上仕方がないとはいえ頻繁に濃度切り替えを行いたいのであれば注意が必要です。
ここまでネガティブな意見ばかりでしたがいい面も沢山あります。
その一つがフィルター効果を得ながらも機動力が落ちない点。
これなら動画撮影でも手軽に使用することが出来るため、
超広角で日中に開放にて自撮り動画撮影…なんてことも簡単に出来るようになります。
角型でやる場合は出来なくはないけど色々と大変そうですからね…。
なによりこのサイズであれば持ち運びも容易にできます。
今まで重量やサイズから携行を躊躇っていた場所やにも容易に持ち出すことが可能となるため、
超広角での長時間露光がより身近に?なりそうです。
これなら登山時に携行しても負担になることはほぼないのでとても良いなと思いました。
今回初めてリアレンズフィルターを使用してみましたが、
このフィルターによって新しい表現や生み出すことが出来るかもしれません。
あとは写り次第…というところで続きは後編で。
ある程度使い込むことが出来たら写りに関してご紹介する予定です。
もう少々お時間下さい。