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登山やカメラなどなど

Suuntoユーザー要注意!「Movescount」が大幅に変更されるよ

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Suunto Movescountがサービス終了するってよ。




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久しぶりに時計の話です

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久しぶりに腕時計の話でもしましょう。

私が登山中に使用している腕時計は「Suuto Traverse Alpha」です。
2016年に一目惚れして購入したわけなのですが約3年で一代目が故障、
その後再び同じものを購入し現在でも使用しています。

www.for-toru.com
www.for-toru.com



Suuntoの時計を選んだ一番の理由は見た目。
当時、この時計のようにアクティビティを記録できるモデルいうのは、
どうにもこうにもデカくてごつくて…
あまり欲しいなと思うものがありませんでした。
(※あくまでも個人的な感想です)


このSuunto Traverse Alphaはぱっと見普通のデジタル時計のような見た目、
それでいてアクティビティのロギングやルート確認、
またスマートフォンと連携して走破ルートを動画化することが出来たりと、
見た目もかっちょいいのに機能もよい!ということでとても気に入っておりました。


実際、当ブログでは今でもこの記事を見に来てくださる方が多く、
やっぱかっこいいんだなこの時計、とそれを見てはいつも思っています。
実際かっこいいんだな、これが。


ところがそんなかっこいい時計を販売しているSuuntoですが、
ここ最近でかなりサービスに変化がある(あった)ようです。
中には上でいいと思った機能も今は…というものがあるらしい。
今回はそんなSuuntoのサービスについて見ていきます。


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データ確認は「Suunto Movescount」にて行ってました

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従来、Suuntoの時計で習得したデータの管理というのは
「Suunto Movescount」というもので行っていました。

www.movescount.com



これはWebベースのサービスで、
アクティビティにて収録したデータはスマホやPCと接続することによりサーバーにアップロードされ、
専用サイトやアプリから自身のアカウントにてアクセスすることにより閲覧するというもの(多分)。
つまりデータさえアップして自身のアカウントにてログインさえしまえば、
PCやスマホに縛られずにいつでもどこでも記録を確認することが出来ました。




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こんな感じのやつね。


上に書いた通り、Sunntoの時計はデータさえアップロードしてしまえばあとは端末に依存せずに確認することが可能です。
またMovescountのサイトからログデータをダウンロードすることも可能なため、
アクティビティ後にスマホと時計をBluetooth接続してサーバーにデータをアップロードしてしまえば、
帰宅後にいちいち時計を接続せずともパソコンからすぐにデータを見ることが出来ます。



また時計にて記録したGPSログデータを数種類の形式からダウンロードすることも可能です。
私はほぼ毎回の登山記録をブログ記事にしているわけなのですが、
毎回記事冒頭には走破したルートを記録したものをGoogleマップに張り付けています。


実はこれはSunntoにて記録したデータ(GPXファイル)をインポートして表示しています。
やはり地図にて走破ルートを表示できると分かりやすいし、
あとから自分で見たときにも達成感を感じれるんですよね。


何よりただスマホ(or PC)と接続するだけであとはやってくれるとなると、
ズボラな私にとってみればこれは大変に便利でした。
よりストイックな方であればヘルスデータも確認して次のアクティビティにつなげたりされてるのかも?
ともあれまさにこういった時計の性能をフルに発揮させるためには非常に必要な機能に違いありません。
そんなこの「Movescount」が大幅に見直されるらしいんですよね。




Suunto Movescountがサービス終了?するってよ


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これが今回の本題です。
何かと便利だった「Suunto Movescount」ですが今後は一部のサービス提供に限定されるそうです。
具体的にどうなるのかというと上の本文を見てみましょう。
こちらは2020年4月28日に発表された内容です。


www.suunto.com



Suuntoコミュニティメンバーの皆様へ

以前お知らせしたとおり、デジタルサービス移行の一環として、今後数か月にわたってmovescount.comを通じて提供されるサービスが断続的に縮小されます。これに伴い、同ウェブサイトが変更され、一部の機能は削除されます。現在movescount.comとして提供されているサービスは、AmbitおよびTraverseウォッチをご利用のお客様がウォッチの設定、スポーツモードのカスタマイズ、ルート計画などの機能を管理するためのサイトとして生まれ変わります。

Suuntoコミュニティの皆様には、今後も引き続き最新情報についてお知らせしていきます。


なるほどなるほど。
これを見るに新しいMovescount.comでは今までのように過去の記録の閲覧は不可となり、
時計の設定やルート計画を立てるなどの簡易的なサイトになるようですね。
ふーむ、一番重宝していた機能が使えなくなるとは…これは痛いですね。


とはいえよくよく過去のログをあさってみるとこんなことが書いてありました。

ここでは、以前のSuunto Movescountサービスの縮小を開始すると共に、2020年夏までにサービスを終了することをお伝えします。質問や情報に関しては、今後こちらでお知らせし、必要に応じてサポートも提供いたします。

どうも本当は終了する予定だったみたいですね。
とはいえやはりこのMovescount.comというのは私以外の方々からも重宝されていたようで、
それらに答えて廃止はやめるけど機能制限するね、よろしく!ということなんでしょうか?
流れがきちんと理解できるページがないのであくまでも推測になってしまうのですが、
とりあえず機能制限されることは間違いなさそうです。


また発表が今年の4月、そこから数か月にわたって段階的に…と書いてあります。
あれ?これっていつ来てもおかしくないんじゃ…


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何故Movescountは無くなってしまうん?

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そもそもこういった腕時計の場合、
必ずしも記録データを閲覧できる場所やソフトが必要となるわけなのですが、
何故Movescountが無くなるのでしょうか?
その理由についても同ページに書かれています。

Suuntoコミュニティから、当社のデジタルサービスを簡略化できるのではないかという声が多く寄せられ、その主な理由として、同じ製品をサポートする2つの異なるモバイルアプリケーションがあることが指摘されました。Suunto Appへの移行の時期に、詳細な情報、さらには最高のユーザー体験を提供するとともに、2019年末までに、iOS AppStoreおよびGoogle PlayStoreからMovescount Appの削除を開始します。既存ユーザーは、スマートフォンにインストールされているアプリを、引き続きご利用いただけます。現時点では、具体的な廃止日は未定ですが、廃止日までに十分な時間的猶予のある現段階での発表が賢明だと考えました。詳細については、随時お知らせしていきます。

そうなんです。
実はSuuntoからはスマートフォン用アプリとして、
「Movescount App」と「SuuntoApp」というものがリリースされています。
最初はMovescount、その後でSuuntoAppという順番なのでMovescountの方が古いです。
「SunntoApp」というのはMovescountがサービス終了するから誕生した…というわけではありません。
長い期間にわたり両者のアプリは共に配信されていました。
(今はMovescountが配信終了となっています)


思い返せばSuuntoAppが配信となった時にてっきりMovescountが使えなくなるのかと思ったら、
どちらも普通に使えてしまい、なんで二つもアプリがあるんだ?と思った記憶があります。
とはいえPCでのデータ閲覧を考慮するとどう考えてもMovescountの方が便利なため、
私は今までMovescountを使用していました。


Suunto側でもこれはどうなの?となったようで、
結局これによりMovescountの方を終了しようという結論に至った…というのが流れのようですね。

とはいえスマホ用アプリの一本化はまだわかりますがブラウザで見られなくなるのはどうなんだ…?
今後のMovescountではユーザー過去データ閲覧ができないようになるというところから、
データ保管におけるサーバー運営費などのコスト削減…なんてのも理由の中にはあるのかもしれません。
いずれにしろユーザー的にはちょいと使い勝手が悪くなってしまうことに変わりはありません。




旧「Movescount App」は提供終了してます!

ということでそんなMovescountがサービス終了となるわけですが、
そのスマートフォン用アプリである「Movescount App」というアプリについては、
これがいつの間にか(2019年末)に配信終了となっています。


もうSunnto Movieは作れません!

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となると大変です、あのSunnto Movieはもう見ることが出来ません。
Sunnto Movieというのは見ていただくのが早いと思うのでこちらをご覧ください。


SUUNTO MOVIE.mp4

このようにアクティビティのGPSログデータを動画化してくれるという機能です。
今でこそSteviaというものなどありますが、当時としてはとても新鮮でした。
また、APPを起動してボタン一つで作成することが出来るためその手軽さも魅力の一つ、
更にSunntoのロゴも入りなんかすごくそれっぽかったのが良かったのですが、
これが無くなるとは残念です。



ちなみに私は提供終了となる前にインストールしていたわけなのですが、
確認したところSunnto Movieは利用できなくなっていました。
これから購入される方はホントにご注意ください。


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過去データの移行をしよう!

ということで大変です。
皆さん過去データを急いで避難させましょう!
たかがデータ、されどデータ。
アクティビティの場合というのは物理的に残せるものはなかなかありません。
となるとこういったデータというのは非常に大事なわけです。
それが突然消えてしまうなんてことになったら…ショックですよね。




Suunto App」にデータ移行する方法

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一つ目はSuunto公式の方法。
Movescountの後釜となる「Sunnto App」にデータを移行することが出来るようです。
基本的な操作手順については下記サイトをご覧ください。

www.suunto.com


注意点としては一方向への転送のみ(Movescount→Sunnto APP)のみで逆方向へは不可能とのことです。
さらに一番重要なのはデータ転送は一度しか行うことが出来ません。
またそれ以降にMovescountと同期したデータについては直接Suunto APPにて取り込むそうです。


ちなみにこのSuuntoAPPというのはスマートフォンのアプリなので、
今までのMovescountのようにPC等からデータを確認することはできません。
またログデータについては.FITファイルという形式のみで出力が可能とのことでした。
今までは多数のファイル形式から選ぶことが出来ていたので不便ですね…。
とはいえスマホでの運用がメインの方はこちらでもよいのかもしれません。
ちなみに私はまだ試していません。




YAMAPにデータを移行する方法

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お次は登山に限定されてしまうのですが、YAMAPへとデータを移行する方法です。
私はこちらの方法を使ってデータを退避させてます。
と言っても方法はとっても簡単で、
Web版のMovescountページより各ロギングデータをGPXファイルにて出力し、
それをYAMAPの登山記録に追加することにするという方法です。



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Movescountからのデータ抽出のやり方はこちら。
まずは抜き出したいMoveを表示したあとツールを選びます。
「(ファイル形式)でエクスポート」と並んでいるのでここから好きなものを選んでください。
ちなみにYAMAPの場合はGPXにしか対応してませんのでご注意を。



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YAMAPでの操作も簡単。
登山記録を書いた後に再び編集画面に入り、
下の方にある「GPXファイルを追加」を選択したら、
後は先ほどエクスポートしたファイルをインポートしてあげます。
これでOKです。


ただし何故か新規の登山記録の場合はこのGPXファイルを追加が表示されません。
書いたものを一度保存→再び編集にしないといけないのでご注意ください。


難点は個別に追加してあげなければならない点。
これは仕方ないのですが…一つ一つ記録を作ってはGPXファイルを追加するというちょっと手間がかかってしまいます。
とはいえYAMAPはやはりとても便利だしいつかはこれをやろうと思っていたのでこれは仕方ない。
そんなこんなで最近YAMAPを更新し始めた次第です。


注意点としてはYAMAP側で対応しているデータ形式がGPXのみとなりますのでご注意ください。
となるとそうなんですよね、今後Sunnto APPにて管理したデータをエクスポートしてもFITファイルなので、
YAMAPに移行することが出来ないんですよね。
どうもFIT→GPX変換も出来るようなのですがいづれにしろ手間が増えます。
微妙…。


また、移行できるデータは時間・距離・累計上昇・累計下降・GPSログのみとなります。
速度や消費カロリー等のヘルスデータは移行不可なのでご注意ください。




全アクティビティデータのエクスポート

記事を書き終わるころに気が付いたのですが…
Movescountにて全アクティビティデータのエクスポートも可能みたいです。
やり方を簡単に書いておきますね。


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まずはご自身のアカウントにてログイン後、
右上にある設定からMovescount設定へと進みます。



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すると設定項目が下の方に表示されますので、
エクスポートのところを確認します。
ここにある「あなたのアクティビティデータをエクスポート」を押すと完了です。

ただし、この方法でエクスポートをした場合すぐにデータを入手することが出来ません。
全アクティビティファイルが圧縮された形でSuuntoよりメールで送られてきます。
またどうもこのエクスポートは一度しかできないようなのでご注意ください。


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しばらくはYAMAPアプリに頼ります

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…とまぁこんな感じでかなり不便になりそうです。
純粋にSunnto APPに移行してしまえば使えないことはないのですが、
スマホのみでデータ閲覧というのは私的にはかなり不便。
恐らくSuuntoAppに完全移行となったらもう使わないと思います。
また折角データ移行しているYAMAPへ時計データを転送できない(手間がかかる)というのも面倒ポイント。
これならいっその事、登山用の時計を変えたほうがいいのかなと思ったりしています。


しかしながら最新のSunnto7からはGoogleのWearOSが搭載となっているそうで、
なんかAPPで便利になったりしないのかなと思ったりもしますが、
そうすると別にSunntoにこだわる必要もないのかなと思ったり。


カシオのプロトレックだったらYAMAPとの連携も出来るみたいだし、
また最近ではAPPLE Watchなんてのもいいかもしれないと思ったり…いまはまだ情報収集中。
しばらく登山のロギングはYAMAP Appにお願いしようと思います。
なんかいい時計ありましたら教えてください。


ということでSuuntoの時計をお使いの皆様、
突然データが見られなくなった!とならないようにご準備を。
私も気が付いてよかったです…