昨年末に冬山登山装備を一通りそろえた私でしたが、
思うように冬山登山に出かけることが出来ないまま春がやってきてしまいました。
幾つか目標としていたのに残念…って悔しがるのはまだ早い!
ということで行ってみたかった場所の一つである冬の「上高地」に出かけてきました。
- 今回のダイジェスト
- 冬の上高地でテント泊をしよう!
- 今回の行程
- 気合を入れて前乗り&車中泊
- 悲報:タクシー予約に失敗する…
- 中の湯前到着
- 釜トンネルを徒歩で進め!
- いきなり猿に遭遇
- 大正池を眺める
- 積雪あるも雪山装備なく進む
- 人のいない上高地バスターミナルで盛大にこける
- 河童橋貸し切り
- テントを張ろう!
- 散歩しながら写真を撮ろう
- あっという間に夜
- 朝起きると…
- 撤収作業開始
- さよなら、冬の上高地
- タクシー待ちの間の密かなお楽しみ
- 人のいない上高地は不思議な世界
- 備考:冬季上高地に入山する際に見ておきたいサイト
- 今回の使用機材
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今回のダイジェスト
超簡潔にまとめると今回はこんな感じでした。
【19/03/23-24】上高地テント泊
— 市川 (@memo_1kawa) 2019年3月26日
以前より行ってみたかった冬の上高地へ。初の雪上テント泊でしたがやはりちょっと寒くて改善の余地あり。
人のいない静かな上高地は不思議な感じでした。#上高地 #登山 #テント pic.twitter.com/9M16AyI6CU
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冬の上高地でテント泊をしよう!
全国あちこちで桜の開花宣言が発表されてる今日この頃、早いもので季節はもう春を迎えました。
昨年末に気合を入れて冬山登山装備を整えた私でしたが、結局思うように冬山に出かけられず…
当初目標としていた山々には登ることが出来ず非常に残念な思いで日々過ごしておりました。
冬山装備をしまうか…なんて考えていた時にふと思い出したのがこの時期の「上高地」でした。
なんでもこの時期の上高地は人が少なくさらに絶景が広がっているらしいし、
何より装備さえきちんと整えていれば技量も必要なさそう。
調べた結果、私でも問題なく出かけられそうということで冬山登山を〆るべく出かけてみることにしました。
また今回は1泊2日のテント泊にて日程を組みました。
実は私自身、雪上でのテント泊は経験したことがなく(昨年7月の燕岳では若干雪が残ってましたが…)
GWを前に一度経験しておきたいと考えていたからです。
冬山装備&テント泊装備にカメラなどなど…とにかく初体験ばかりの行程となりましたが、
今回はそんな様子をだらだらとお送りしたいと思います。
何方かの参考になれば幸いです。
今回の行程
2019/3/23-24(土・日)
天気:曇時々晴れ
登山人数:1人
沢渡第二駐車場
↓
(タクシーにて移動)
↓
中の湯前
↓
釜トンネル
↓
上高地トンネル
↓
大正池ホテル
↓
大正池
↓
上高地バスターミナル
↓
河童橋
↓
小梨平(幕営地)
(二日目は逆順)
※行き…大正池ホテル~上高地バスターミナルまでは梓川沿いルート
帰り…上高地バスターミナル~大正池ホテルまではバス道ルート
※今シーズンは積雪量が少ないとは言われていますが雪山登山に変わりありません。
十分な雪山装備と無理のない計画の上お出かけください。
気合を入れて前乗り&車中泊
※iPhone固定&レリーズにて撮影
春分の日の3/21が仕事だった代わりに翌日3/22はお休みだった私。
ちょっと待てよ…ってことは三連休じゃねーか!ヒャッハー!
ということでついに憧れていた冬の上高地へと向かいます。
3/22の午後、車に荷物と希望そして夢と憧れなどをたんまりつめこんでさわやか県を出発します。
下道をちんたら走ること約5時間で「沢渡第二駐車場」に到着しました。
最初第一駐車場に向かったのですが車が一台も停まっておらず、おかしいぞと思い第二に回ったら数台止まっていたのでこちらに停めました。
入り口付近にはタクシー予約の看板も発見、どうやらこちらで間違いなさそう。
とりあえずこの日は車中泊をして朝を待つことにします。
車乗り換えてから初の車中泊でしたがなかなか快適でした。
すぐに寝ようかと思ったのですが意外と元気だったので動画見ながらおかし食べてダラダラします。
家にいるのと変わらんな…。
悲報:タクシー予約に失敗する…
朝6時前に起床。
車の温度計では-2度の表示でしたが風が強く、体感的にはそれ以上でした。
この日一番寒かったのはこの駐車場で間違いないです。
今回の装備はこんな感じ。
普段のテント泊装備+12本アイゼンやワカンなどの冬山装備、
さらにカメラにレンズ3本と角型フィルターやら三脚という欲張り装備でやってきました。
とはいえ今回は登山というよりもハイキング的な要素のほうが大きいので問題ないはず。
ちなみにいつも重量は計らず一度背負って行けそう!って思ったらそのまま担いできてます。
数字見るときにしちゃうので自分がいけると思ったなら行くのみ!…というのが私のやり方です。
多分あんましいいやり方ではない。
さてさて支度も整いつつあるのでそろそろタクシーをと思いタクシー会社へと連絡をすることにしました。
上高地開山中であればここ沢渡からバスにて上高地バスターミナルまで移動することが可能ですが、
冬季閉山時期にはそれをつかうことが出来ません。
そのため釜トンネル手前の中の湯までタクシーやバスまたは徒歩にて移動しそこから歩いて入山をする必要があります。
とはいえバスは本数に限りもあるということでタクシーでの移動が一般的となっているのだそうです。
実際駐車場には予約した方を待つタクシーの姿がありました。
私もタクシーにて移動しようと考えていたのですが出発時間については支度の兼ね合いもあるので、
ある程度めどがついてから連絡して予約すればいいやーと安易に考えていました。
よしよし支度も終わりそうだしそろそろ予約をと思い、入り口付近にあった看板の電話番号に連絡すると…
なんとネットワーク障害にてお繋ぎできませんというアナウンスが。
ええ…まじっすか…。
仕方なく予約した方を待っていた運転手さんに直接話してみた所、しばらく待ってもらえれば大丈夫だよとのありがたきお言葉が。
とりあえず40分くらいぼーっと待っていたら先ほどの運転手さんと共にタクシーが戻ってきました。
しかしながら他の予約の方のお迎えだったらしくもう少し待つのか…と思っていたらなんとご一緒させていただけることに!
やったー!ありがとうございます!ということで私も相乗りさせていただきました。
ちなみに帰りのタクシーは行きに乗った方に迎えに来ていただくのが一般的のようです。
具体的には行きの車内にて運転手さんの携帯電話番号付きの名刺をいただき、下山する際にに一度連絡をしておくという方法です。
そのため運転手さんの携帯番号を忘れないように注意が必要となります。
名刺のままだと無くしてしまう可能性もあるのでワン切りなどデジタルとして残しておくのがいいかと思います。
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中の湯前到着
そしてタクシーは中の湯前に到着。
料金は2900円でした。
とはいえ相乗りということでお代も割り勘でOKとのこと…本当にありがとうございます。
ここ中の湯前には登山ポストが設置されています。
上高地に冬季入山する際は必ずここで入山届の提出をするようにと入山ルールにも記載されています。
届け出を出すのを忘れずに。
http://www.kamikochi.or.jp/pdf/winter/kamikochi-touki-no-nyuzan.pdf
釜トンネルを徒歩で進め!
入山届の提出を終えたらいよいよ上高地目指して進みます。
上高地入り口はここ「釜トンネル」。
夏時期はバスでしか通ったことのないこのトンネルを歩いて進みます。
なんかすごいロマン感じるぞ。
いざ出発です。
ここからしばらくは登り勾配のあるトンネル内を進みます。
この日は土曜日でしたが工事用のトラックが結構な台数走っていました。
そんなトラックの排ガスがまぁ辛いこと辛いこと…。
今回の行程の中で一番つらかったのは間違いなく行きの釜トンネルで間違いありません。
やっと出た!と思ったら目の前に待ち構えるは「上高地トンネル」。
まだまだトンネルは続きます…。
歩くこと数分で何やら外が見えてきた!
いきなり猿に遭遇
トンネルを抜けるとそこは雪国でした。
といっても道路には雪がなく例年と比べると積雪量は少ないのだそう。
そんな時、ふと前を見るとなにやら動物が…猿です!
突然の登場に思わず驚いてしまいました。
さらに木の上には子ザルの姿。
やはり人なれしている様子で近づいても警戒するそぶりもありません。
無論、餌付けは禁止されてますのでご注意を。
トンネルを超えてしばらくは登りが続きますがそれもすぐに終わります。
平坦な右カーブを進んだ先に見えたのは…雪をまとった穂高連峰の姿でした。
この時点でテンションぶち上げです。
工事車両が進む道と上高地方面への分岐点辺りから道路に雪が積もっていました。
とはいえアイゼン等装備するまでもなさそうだったのでそのまま進みます。
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大正池を眺める
大正池ホテルに到着しました。
この時期はもちろん営業しておらず建物が静かに佇んでいます。
ここから夏場はバスが通る「バス道」と「梓川沿い」を歩く二つの道に分かれます。
思えば一度も大正池を間近に見たことがなかった私は梓川沿いを進むルートから進むことにしました。
数分で大正池に到着。
お天気が残念ですがこれはこれで冬っぽくていいかも。
この辺りでは複数のグループが休憩していました。
積雪あるも雪山装備なく進む
大正池を後にし上高地バスターミナル方面を目指して梓川沿いをを進みます。
雪は踏み固められており歩きにくいということはありませんでした。
結局行き帰りとも装備も冬山用登山靴のみで進むことが出来ましたが油断禁物です。
一部ではこのように雪のないところもありました。
上高地にも春は近づいているようです。
来月末には開山祭が予定されている上高地。
この雪が一か月後にはなくなってる…のか?不思議です。
目的地に近づいてきたのか段々と穂高連峰の姿が大きくなっていきました。
荷物の重さから苦労するかと思いきや、トンネル付近以外登りがないので思ったよりも楽でした。
とはいえこの装備を背負って山に登るとなると…ちょっと自信ないかも。
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人のいない上高地バスターミナルで盛大にこける
「上高地バスターミナル」に着きました。
バスターミナルはルート上にはないのですが気になったのでちょっと立ち寄りました。
夏場は多くの人で賑わうこちらも人の気配が全くありません。
雪の量はそこそこあり、これを使えば二階まで行けそうな雰囲気もありました。
とまぁとにかく珍しい光景ばかりであちこちよそ見ばかりしていたせいか…こけました。
写真見てお分かりの通りかっちかっちの部分で油断しちゃったんですね…。
最初立ち上がろうとしても重たいザックのせいでうまく立ち上がることが出来ずまさに亀状態。
ともあれケガなどなかったのが幸いです。気をつけよう。
河童橋貸し切り
バスターミナルを後に進むといよいよ上高地といえばのあの風景が見えてきました。
そう、「河童橋」です。
開山時期の河童橋ともあれば多くの人で賑わう人気スポットですが閉山時期にはそんな姿も嘘のよう。
河童橋もご覧のように貸し切り状態です。
周りには人影もなく、この時期を利用して工事をしている方々の作業の音が響いていました。
— 市川 (@memo_1kawa) 2019年3月23日
こちらがその時の動画。
工事の音は意外と大きい。
テントを張ろう!
もう少し遊んでいこうと思いましたがまずはテントを先に設営してからにしようということで一路「小梨平」へと向かいます。
小梨平キャンプ場は上高地で唯一冬季幕営可能なエリアです。
冬季上高地ではそれ以外の幕営は禁止されていますのでご注意ください。
ちなみにこの時期はお金がかかりません、お得です。
お手洗いも冬季用のものが用意されています。
一応紙も使えるタイプで用意もされていましたがご持参されることをおススメします。
小梨平キャンプ場はそこそこの広さがありどこに幕営しようかと悩んでしまいました。
そんな時、以前穂高がまるっと見える川沿いでテントを張っていた人がいたことを思い出しました。
あんな風景を見ながら寝れるなんてこりゃ贅沢だなぁ…ということで私もそちらに行ってみることにしました。
穂高橋というその名の通りの小さな橋を渡ると梓川のほとりに出ることが出来ました。
目の前には橋の名の通り穂高連峰が聳え立ちます。
生憎曇り空でしたがそれでも十分に絶景がそこには広がっていました。
私が眺めていた時にこの山に登っていた方もいるのかな?すごい。
さてさてテントはどこに張ろうかと考えていた時、なにやら雪で出来た壁のようなものを発見しました。
どうやら昨日テント泊をされた方が雪で作った風よけ(雪壁?)のよう。
運のよいことに本日は誰も使用していないようではありましたが、
なかなか立派でかなり苦労もされたのだろうと思うとこれを使わせていただくのは忍びない…
うーむ…とかなり悩みましたが結局ありがたく使わせていただくことにしました。
ちなみに今回自身初の雪上テント泊ということで防寒対策の勝手がわからず非常に悩みました。
そこでまずは試しにということで夏場も使っているサーマレストのZライトソルと100均で購入した銀マットを組み合わせてみることにしました。
果たして無事に眠れるのでしょうか?
ということで完成した本日の我が家。
お陰で立派な外壁付きという超豪華仕様です。
先人さまありがとうございました!
その後は雪から水を生成しようとあれこれ挑戦してみましたが…ちょっと微妙でした。
おそらくもっと標高の高いところできれいな雪を使わないとダメなんでしょうね。
やるならソーヤミニなどの浄水器必須かなと思います。
なんなら梓川の水のほうがきれいなんじゃね?って感じでした。
(水質的には飲料NGだそうなのでご注意を。ご持参されるのが確実です。)
散歩しながら写真を撮ろう
テント設営が終わったらあとはやることはありません。
これではもったいない!ということで機材一式をスタッフザックに詰め込み三脚とカメラを担いで写真撮影がてらお散歩に出かけることにしました。
まずはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRという望遠レンズを使います。
レンズの先にあるものは…
焼岳です。
この焼岳が異様にかっこよくて今回はほとんどこの山ばかりを撮っていました。
この日は雲の流れが速くNDを使ったら面白いかな?と思い長時間露光にて撮影してみました。
山の凸凹具合が堪らん…くぅ~かっこいいぜ。
穂高連峰を見渡せる絶景ポイントのあるベンチは超広角レンズにて撮影。
雲が残念ですがそれでもそのお姿は雄大です。
再びレンズを付け替え手前にある木々を映してみました。
穂高に負けぬその伸び方がなんかかっこよかったんですよ。
そうこうしているうちにあっという間に日の入りの時刻が近づいてきました。
再び河童橋へと移動し写真を狙います。
そして私が撮ったのは…
穂高連峰ではなく焼岳でした。
どうも焼岳が異様にかっこよく見えてしまいついつい気になってしまい撮影しました。
しかし日の反射もあり梓川が思うように撮れなかったのがくやしいです。
こういう時にこそPLフィルターの出番なのに生憎角型のものは持ち合わせておらず…
非常に悔しい一枚となりました。
とはいえ高いんだよなぁ…
ちなみに今回から登山用三脚が新しくなりました。
今回もLeofotoの三脚で型式はLS-324CEXというもの。
この三脚については次回あれこれお話したいと思います。
この子のお陰で私もようやく三脚沼から卒業できそうです。
また今回持参したレンズは下記三本です。
・TAMRON SP15-30㎜F2.8DI VC USD(A012N)
・AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
・AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
あっという間に夜
段々と日も落ちあっという間に辺りは暗くなりました。
登山であれば疲れもあり早めに就寝するのですが、この日は思ったよりも疲れなかったこともあり全く眠くありません。
更に普段であれば山小屋にてアルコールを手に入れているのだけれども持参していない為今回はなし。
唯一携帯の電波だけはバリバリあるので仕方なくYoutubeやらTwitterや写真を確認したりしてダラダラ過ごします。
なんか自宅にいるのとあまり変わらんぞ…。
その後星を撮りに外へ出たりした後、10時ごろ就寝。
果たして熟睡できるのか…おやすみなさい。
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朝起きると…
おはようございます。
3/24になりました。
初めての雪上テント泊でしたが…寒い。
昨夜は-12~13度前後まで冷え込んだみたいです。
眠れぬこともありませんでしたが夜中に二回ほど起きてしまいました。
どうも寝袋内から熱が逃げてしまっているような感じでうまく温度を保つことが出来なかったように感じます。
おそらくこれは仕方がないことだと思うのでもう少し中に着込んで寝るほうがよかったのかも。
後はマットですね。やはり私はちょっと寒いように感じたので空気入れるやつを買おうかなと思います。
今回は登山というよりハイキング程度の行程なのでよかったのですがこれが登山だと問題ですね。
やはりちゃんと寝て次の日もきちんと動けるような環境を整えたいと思います。
…そんな反省をしつつ気になっていたのは外の状況でした。
実は夜中からかなり強い風が吹いていたのです。
またなにやらカサカサという聞きなれない音がしていたのが非常に気になっていました。
そこでテントを開けてみると…
なんだこのもふもふの雪は?
そうなんです、実はこの日一晩で約15㎝くらいの雪が降ったのです。
昨日まであったトレースも見事に消えていてまるでリセットされたかのような世界でした。
さらに時折強い風が雪を吹き上げて舞う姿はまるで雪国。
風が収まらなければ何も出来ぬということで、しばらくはテント内で食事やら簡単に片づけなどをすませることにしました。
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撤収作業開始
しばらくすると風が収まってきました。
これはチャンスとばかりに撤収作業を開始します。
とりあえず記念撮影。
いや早くやれよ。
荷物を片っ端から外へと出します。
しかし雪の中の撤収作業は大変ですね。
雪はついちゃうし風も強いし…なかなか思うようにいきません。
なにより手袋をしながらの作業というのが大変です。
これは慣れなのかな…。
ちなみに本来であれば雪上時には竹ペグという竹製のペグが使われるとのことでしたが、
私はAmazonで購入したアルミ製の大き目のペグを使用しました。
大きめということで抜くときも前後にガシガシと動かしながら外すことができました。
とはいえ万が一凍ってしまって外せないことを考えるとやはり竹製のほうがいいのでしょうか?
うーんまだまだ勉強が必要ですね。
普段よりもだいぶ時間はかかりましたが撤収作業完了しました。
さよなら、冬の上高地
名残惜しいですが帰宅します!
人のいない「河童橋」を通過し、
静まり返る「上高地バスターミナル」を通過。
行きは梓川沿いを歩いてきましたが帰りはバスが通る道を通って帰ります。
遠くに本日の来訪者の方々を目にしつつひたすら進みます。
ちなみにほとんどの場所で新雪の下はカチコチの氷でした。
そして、一時間半かからずぐらいで「大正池ホテル」に到着。
ここで行きにお世話になったタクシーの運転手さんに連絡を入れました。
これから下山する旨を伝えると現在の混雑状況からどのくらいのペースで降りればよいかという指示をくれます。
送迎の最終は15時でそれ以降は基本的にお迎えがないそう。
また午後の14時~15時の間が一番混雑するそうです。
この日は幸いにしてそこまで混雑していないらしく普通に降りてきてくださいとのことでした。
「大正池」を横目に先へと進みます。
そして再びの「上高地トンネル」、
…からの「釜トンネル」を通ります。
幸いにしてこの日はトラックなどの往来もほぼありませんでした。
とはいえたまに車の通行があったのでちゃんと端っこを歩くことを忘れずに。
真ん中なんぞ歩いてたらいざというとき危険です。
そしてようやく、
釜トンネルを抜け中の湯前に到着。
上高地無事脱出しました!
タクシー待ちの間の密かなお楽しみ
大正池ホテルにて送迎の連絡をしていましたが、タクシーの姿がありません。
はて?と思い携帯を見ると留守電が。
どうやら急なお客さんがいたらしくゆっくり降りてきてくださいという連絡でした。
まぁここまで来れたし気長に待ちましょう。
そんな待ち時間におススメなのがこちら。
実はここ中の湯前にはライブカメラがあるのはご存知でしょうか?
これは松本建設事務所道路気象情報というサイトのライブカメラ。
上高地周辺エリアの道路状況を24時間ライブ配信してくれている非常に便利なサイトなんです。
ということで…
一人ライブカメラにて遊んでいました。
ちなみにライブカメラの更新頻度は5分間隔となかなかの更新頻度の速さ。
冬季上高地来訪記念にスマホで確認しながらスクショ撮るとこれはこれでいい思い出になるかも?
な~んて遊んでいたらお迎えに来てくださいました。
お世話になります!
ここから再びタクシーにて車を停めた「沢渡第二駐車場」まで移動します。
上高地で雪が降ったのでこちらでも降りましたかと聞くとやはり降ったそう。
とはいえ沢渡より上はまだ凍結などの心配があるけどそれより下は全く問題ないとのことでした。
実はノーマルタイヤで来てしまった私は非常に心配していたので一安心…だったのですが、
何と私の乗ったタクシーの後ろで凍結箇所にてハンドル操作を誤った車とトラックが事故を起こしていました。
幸い速度もそこまで速くなかったようですが油断禁物です。
トンネル入り口や出口には思わぬ凍結箇所があるので十分注意するようにと運転手さんから教わりました。
春とはいえ皆様も早朝・深夜帯は十分お気を付けください。
そして無事に「沢渡第二駐車場」へと到着しました。
嬉しいことに車の前までタクシーを止めてくださるというサービス付きです。
ちなみに料金は行きと変わらずの2900円。
運転手さん二日間ありがとうございました!
この後は恐る恐る松本方面へと抜けて出発。
幸いなことに積雪や凍結もなく無事に松本に抜けれたので一安心です。
とはいえかなり心配したので早くスタッドレスタイヤ買おうって思いました。
車さえ買い換えなければ…ってそのお金でカメラ買っちゃう人が悪い。
ともあれこのあとはのんびり南へ進み無事に我が家へと帰宅しました。
お疲れさまでした!
人のいない上高地は不思議な世界
前々から一度は行ってみたいと思っていた冬の上高地。
夏場はあれだけ沢山の人で賑わう場所に誰もいないというのは非常に不思議な感じがしました。
また道中にあるトンネルを歩いて進んでいくというのがまるで別な世界にワープするような気がして余計非日常を演出したような気がしました。
行程に関しては積雪量が少ないこともあるとは思いますが苦労する箇所もほとんどありませんでした。
全体を通して12本爪アイゼンやワカン、さらにはチェーンスパイクも使うことなく進むことができました。
とはいえ冬季の行動に変わりありませんし上高地の天候は変わりやすいため必ず十分な装備でお出かけください。
また、私の様にソロでなくどなたかと行動されることをおススメします。
万全の準備をお忘れなく。
ということでついに初の冬の上高地&雪上テント泊を体験した私。
次はどこに行こうかな?うーん、楽しみです!
備考:冬季上高地に入山する際に見ておきたいサイト
①松本建設事務所道路気象情報
上高地エリア周辺の道路状況及びライブカメラ配信を確認できます。
事前に路面状況を把握しておくことにより計画の変更や中止などの判断もしやすくなるかと思います。
また中の湯前ライブカメラもこちらの中の一つです。
②アルピコタクシー株式会社 上高地周辺料金案内
事前にタクシーの予約や料金の確認をするにはこちら。
沢渡第二駐車場~中の湯前は2900円の定額と考えておいて大丈夫そうです。
とはいえメーター料金制の為多少は前後することもあるらしい。
私の様に当日困らぬためにも事前に予約されることをおススメします。
③松本自然環境事務所作成 上高地冬季入山ルール
最後は松本自然環境事務所が作成した上高地冬季入山ルールの案内。
上高地は中部山岳国立公園の一部で国指定の特別名勝、特別天然記念物・天然保護区域に指定されています。
自然環境保護の為にもルールをきちんと理解したうえでの入山するようにしましょう。
こちらのサイトのPDFにはルールや注意点、また危険個所や立ち入り禁止区域に冬季トイレの位置などが記載されています。
お出かけ前にスマホに落としておくと便利かと思います。
最後になりますが冬季上高地は十分な装備と計画の上お出かけください。
また事前にルールをご確認の上、自然環境保護をお忘れないようにご注意ください。