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登山やカメラなどなど

【登山】今年もダイヤモンド富士で有名な「竜ヶ岳」に登ってきました

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あっという間に11月も最後の週。
そんな最後の3連休は久しぶりに登山へと出かけてきました。
今回登ってきたのは…私の登山デビューの山こと「竜ヶ岳」です。
この時期はダイヤモンド富士が見られることで有名なこの地。
今後登られる予定の方の参考になれば幸いです。




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今回の行程


11/25(日)

天気:晴れ
登山人数:1人

本栖湖キャンプ場駐車場
   ↓
ベンチがあるところ
   ↓
  東屋
   ↓
湖畔登山道分岐
   ↓
 竜ヶ岳山頂
   ↓
(下り逆順)
   ↓
本栖湖キャンプ場駐車場



冬山目指すも登山してない事実に気が付く

冬山登山の支度をしているものの、実は最近全く登山に出掛けておりません。
あれ?前回出かけたのはいつだっけ?と思い返してみると最後の登山は涸沢カール。
ちょっと待てよ?出かけたのは10月の頭だったから…2か月も山に行っていないではないか!
さらにソロ登山となると…なんと8月の鹿島槍ヶ岳が最後。
…衝撃です。


この事実を目の当たりにした私。
(おいおい、こんな登山離れした状態で冬山なんて行けるのか?)
ととても不安になってしまいました。
ickwの登山離れが深刻…ふと頭にこんなフレーズを思い浮かべて思わず笑ってしまいました。
いや、笑えねーよ。


ということでこの三連休はどこかの山に出かけよう!と考えていました。
当初は塔ノ岳に行こうかと思いましたがきっとめちゃ混みだろうなぁ…
そんな時に思いついたのが「竜ヶ岳」でした。





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竜ヶ岳は山梨県本栖湖のほとりにありある山で標高は1485m。
危険個所も少なく難易度の低い山。
またその行程のほとんどで富士山を眺めることができることから気軽に登山を楽しめることで有名なスポットです。
ちなみに私初登山の山もこの竜ヶ岳。
そのため個人的にかなり思い出深い山の一つなのです。






Mt.Fuji


そんな竜ヶ岳でこの時期有名な現象にダイヤモンド富士というものがあります。
これは簡単に言うと富士山山頂と登ってきた太陽が重なるという現象のこと。
実はこれを竜ヶ岳含む山梨で見られるのが12~1月までのこれからの時期なんです。
富士山と日の出ってなんか縁起が良いですよね。
そんなわけで年始にはその光景を一目見ようと竜ヶ岳も賑わうそうです。


実際完璧なダイヤモンド富士を見るには12月に入らないと見ることが出来ませんが、今の時期でもそれっぽいものを見ることが出来ます。
写真的にも久しぶりのリハビリ登山的にも丁度良い山ということで出かけてみることにしました。




本栖湖人気はやっぱりあのマンガの影響…?

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若干寝坊しながらも6時過ぎに本栖湖キャンプ場駐車場に到着。
ickwの登山離れは想像以上に深刻で目覚ましが鳴っても布団から出ることができませんでした。
私寒がりなんですよね。
こんな私が冬の雪山目指すとか…大丈夫かおい。


久しぶりに早起きして山へと車を走らせましたがやはり考えることは不安ばかり。
忘れ物がないかとか寒くないかとか行動食は持ったかな?などなど、考えだしたらキリがありません。
挙句の果てにはやっぱり帰ろうかな…なんて思ってしまうこともあります。
でもこういった不安があるからこそ登頂できた時はうれしいのかなって思いました。
とはいえ何年たっても登山は不安だらけです。


話戻って今回車を停めさせていただく本栖湖キャンプ場」に到着です。
今回登る竜ヶ岳の一番最寄りの駐車場がこちら。
なお料金は無料となっています。


竜ヶ岳は富士五湖の一つである本栖湖の湖畔にある山。
この駐車場も湖のすぐそばにあります。
駐車場に到着するまでの道のりからも感じたのですが、キャンパーの姿が普段よりも多いように感じました。
もしかしたらやはりあの漫画▲の影響なのでしょうか?
私もゆる〇ャンしてみようかな。


そんな風にあれこれ考えながら登山靴に履き替え出発です。

ゆるキャン△ コミック 1-7巻セット

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  • 発売日: 2018/10/11
  • メディア: コミック




キャンプ場を抜けて登山道入り口へ

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駐車場を出発すると、しばらくキャンプ場内を進み登山道を目指します。
6時過ぎということもあり朝食の準備をされている方の姿もありました。
どこからか美味しそうな匂いも…オナカヘッタ!





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普段あまりキャンプ場に足を踏み入れない私。
物珍しさからついつい歩きながら周りをキョロキョロと見まわしてしまいます。
そんな中、よく見るとなんか見たことのあるテントの姿が。


なるほど、登山用テントをキャンプで使うという手もあるんですね。
これなら今の手持ちの道具でで十分キャンプできそうですね。
ただし焚火したときに匂いついちゃうと山で困るような気もしますが…。
うちのトレックライズは一人だと広々使えるからキャンプによさそう。





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登山道入り口までは駐車場から10分程度。
案内看板もあるので迷うことはないかと思います。




開始早々30分でかなり上がるよ

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あっという間に登山道入り口に到着しました。
今までの平坦な道のりはここまで、ここからは登山道という名の通り山の斜面を進んでいきます。


竜ヶ岳の標高は1485m、スタート地点の標高は大体980mなので標高差約500mほどです。
しかしながらそのうちの約200mは登山道から30分ほどの道のりに凝縮されています。
久しぶりの登山の私には地味に辛い…。
とはいえ日帰り登山ということで背負う荷物はかなり軽く、ペース落とさず進むことができました。





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竜ヶ岳の登山道のほとんどはこのようなジグザグルート。
直登個所は少ないため比較的登りやすいです。





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約30分ほどでベンチのある開けたところに到着しました。
ここにはベンチが一つ用意されており小休止することが出来ますが今回はスルー。
なんとなく何か見えていますがここはあえて触れません。




ダイヤモンド富士…はまだ早かった

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ここから先は笹ゾーン。
今までと景色が変わって熊笹を分けて通っている道を進んでいきます。
この熊笹も竜ヶ岳の特徴の一つ。
周りの山の山頂付近はは木々生い茂げているのになぜか竜ヶ岳はこの熊笹で覆われているんです。
一体なぜなんだろう…。
ちなみに夏場は人が隠れるくらい生い茂っていることがあるので注意が必要です。


さて、熊笹のほかにも竜ヶ岳の特徴があるんです。
それはちょうどこの辺りから見えてきます。
その特徴とは…






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for NIKON Df + TAMRON SP 15-30㎜ F/2.8 Di VC USD (A012) (15.0㎜ F10.0 iso800 )

そう、皆さん大好きな富士山です。
竜ヶ岳と富士山の間には高い山などがないためこのように常に富士山を背に登ることができるんです。
振り向けばそこに富士山、こんな山ってなかなかないですよね。
そんな絶好のロケーションのため、登山者はもちろん富士山を撮ろうとするカメラマンにも人気の山となっています。
またこれからの季節はダイヤモンド富士を見ることができるため一年でも一番混雑するそうです。


ダイヤモンド富士というのは簡単に言うとお日様が富士山山頂から登るという現象。
普段の時期も富士山裏から太陽は上がりますが、12月から1月の間はこれがちょうど富士山山頂と重なるんだそうです。
なんか話聞くだけでも縁起が良い感じしますよね。
そのため初日の出をこの山から拝もうとする方で年始は賑わうそうです。


そんなこと言っていたらちょうど日が昇ってきました。
私もカメラを取り出して構えます。





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いよいよ太陽の登場です!…がちょっとずれてます。
やはり時期がまだ早かったようですね。
ちなみに昨年は12月10日に竜ヶ岳に登りましたがその時はそこそこ良い感じのダイヤモンド富士を拝めました。
ダイヤモンド富士狙いであれば12月に入ってからのほうがよさそうです。

とはいえ太陽も移動していきますからしばらく待てば山頂の上を通過していくわけです。
この時に写真を撮れば…それはそれで見栄えよさそう!ということでしばらく待機します。
そしてその時はやってきました。





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for NIKON Df + TAMRON SP 15-30㎜ F/2.8 Di VC USD (A012) (18.0㎜ F10.0 iso100 )

しかしまあ、ドンピシャだろうと思って撮ったつもりだったのですがのですがこれがまぁ難しい。
そもそも太陽がまぶしすぎて位置がよくわからないのです。
何枚か撮って一番まともだったのがこの写真でした。
サングラス持ってくといいかもしれませんね。





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for NIKON D850 + NIKKOR 24-70㎜ f/2.8 ED VR (18.0㎜ F10.0 iso160 )

この日の朝霧高原には雲が広がっていました。
それを標高の高いところから望めば…そう、雲海となって見えるのです。
それまでもくもくと漂っていた雲海でしたが、日の光が当たり暖かくなるとどんどんと消えていきました。
普段見られぬ風景にただただじっと眺めてしまいました。


結局ここで40分くらいだらだらとしてしまいました。
なんかもう上いかなくてもいいかななんて一瞬思ってしまいましたがいかんいかん。
リハビリしなければ!ということを思い出せたので先へと進みます。


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東屋到着

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しばらく進むと見えてくるのが「東屋」です。





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東屋からも富士山を望むことができます。
また東屋の前は開けているのでこちらで休憩などするのもよいかもしれませんね。





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山頂はもう一息。
先へと進みます。




振り向けば富士山

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ここからも熊笹の間を進みます。
登山道は相変わらずジグザグと続いています。
横を振り向けばそこには常に富士山の姿。
富士山好きな方にはたまらぬ光景なのでしょうね。





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富士山が背面に移動してきたらようやく登も終わりの証拠。
ここからは緩やかな登りとなります。
あと一息です。



湖畔登山口分岐

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竜ヶ岳登山のルートは今回進んだルートが一般的なルートですが他にも湖畔登山口からのルートというものがあります。
実は初めて登山に来た際、帰りにこのルートを進んだのですが失敗でした。
竜ヶ岳西側を進むこのルートはほとんど木に覆われているため、見晴らしも悪くまた暗くてなんだか少し怖かったです。
往路復路共々今回ご紹介したルートを進んだほうが開放感があるのでおススメです。





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さあ、山頂はもうすぐそこです。




竜ヶ岳山頂到着

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無事に竜ヶ岳山頂に到着しました。





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山頂からはもちろん富士山を望むことができます。
とはいえ目の前の草木がやや多いのでここに来るまでの道すがらのほうが写真には適しているかも。





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ちなみに山頂はそこそこの広さがあります。
また極端に凸凹もしていないし芝生っぽいのでレジャーシートを広げて食事することも可能です。
そのほかにもベンチとテーブルが3組ほどあったり意外とレジャー感あります。




山専ボトルを使おう!

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ここまでだらだらと書いてきましたが実際には約1時間強程度の行程。
正直おなかは全く空いていませんでしたが今回はどうしても山でインスタント食品を食べた語ったのです。
なぜならそう…今回は山専ボトルを持ってきたからなのです!


山専ボトルは冬山登山の代名詞といえるくらい有名なもの。
なんでも熱々のお湯を入れたは外で行動した6時間後でも変わらず熱々!という抜群の保温力を持っているボトルなのだとか。
雪山ではお湯を沸かす手間が省けるしすぐに暖かいものを補給できるということで非常に人気のある一品となっています。
私も以前から欲しいな欲しいなと思っていたのですが、冬山登山宣言したのでついに買ってしまいました!
早速、私の大好きな赤いきつねを作ってみます。





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ボトルの蓋を取り外し栓を緩めて傾けると…湯気とともにお湯が出てきました。
自宅を出るときに入れてきたのでこの時点ですでに3時間が経過していましたが熱々。
どうやら噂通りの性能のようです。



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待つこと5分で見事赤いきつねが完成しました。
ガスバーナー持参の場合はお湯を沸かすのに時間がかかったり、また片付けしなければならないのでこの手軽さは重宝しそうです。

登山の方以外にも真を撮りに出かける方にもいいかもしれませんね。
寒い外で長時間撮影し終えた後に暖かいものを食べたり飲んだりなんてそれだけでも嬉しいし、なによりおいしそうです。
これからの時期寒くなりますので保温力抜群のこのボトルは重宝するはずです。

ちなみにサイズは500mlと900mlがありますが、私は大きな900mlを購入しました。
最終的に雪上テント泊したいという願望があったので大きなものを選んだのですが…
正直日帰りメインの今はデカすぎたような気がします。
購入検討中の方は実物を見てからお選びいただいたほうがよさそうです。






おなか一杯になったら下山開始

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目的の山専ボトルを使うというタスクも達成した私は満足感感じながら山頂を徘徊します。
富士山の反対側には南アルプスの山々が広がります。
左側は聖岳でしょうか?右は北岳とかそのあたりっぽいです。






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登山道は竜ヶ岳で終わりでなくこの先の雨ヶ岳や毛無山まで続いています。




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私はここまでしか進んだことがないので非常に興味があるのですが…
車の回収が難しくていつも断念しています。
案が思い浮かんだ際に挑戦してみますね。






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ちなみにここまでの記事をお読みいただいて気がついたかたもいるかと思いますが、
実は今回は私のNIKON D850のほかにお連れ様からNIKON Dfをお借りして連れてきていました。
一度登山でこのDfを使ってみたかったんですよね。
ただオールドレンズをお借りするの忘れてしまって現代的なレンズになっているのが非常に残念ですが…。
そんな使い心地に関してはいずれ書いてみたいと思います。
このミラーレス時代、いまだにFX機を楽しんでいる当ブログは今日も平常運行です。
我々はこの先しばらくも一眼レフで行きます。





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そんなこんなでいろいろと挑戦してみましたがいろいろと満足できたのでこの辺りで下山することにします。
次回は雪のある時期に来てみたいですね。


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帰りは富士山見放題

さて、上りの時に富士山が後ろにあったということは…





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そう、帰り道は富士山が常に目の前にあるという状態です。
下山時は富士山見放題。





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富士山ばかりに気をとられて転ばないように要注意です。





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その後、熊笹がだんだんと少なくなり木が多くなってきたら富士山見放題も終了。





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かわりに途中で眼下に広がる本栖湖を眺め…





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落ち葉広がる登山道で迷わぬように進むこと数十分。





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再びにぎやかなキャンプ場に出てきたらゴールはもうすぐ。





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開けたところに出ればそこがゴール。
お疲れさまでした!





手軽に感動できる竜ヶ岳は初心者の方に超おススメ

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ということで約一年ぶりに竜ヶ岳に登ってきました。
何度も登りなれた山ではありますが、富士山を見るとついついおおお~!と驚いてしまいます。
富士山歴の長い静岡県民でも驚くぐらいなのでぜひとも皆様にも試していただきたいです。


山自体の難易度は低めです。
危険個所も特にありませんがしいて上げるならこの時期の下山時はやや注意しましょう。
朝方の寒さから路面には霜がはりますが、太陽が上がるとともにこれが解けてきます。
そうすることで登山道がぬかるんだ状態となり滑りやすくなるのです。
実際、私も何度か転びそうになってしまいました。
合わせて泥んこ防止のためにゲイターなど装備されるといいかもしれません。


ちなみに低山かつ登りやすいとはいえ登山に変わりありません。
登山靴をはじめ、ある程度の装備にて登られることをおススメします。
低山とはいえ何があるかわかりませんのでたとえ写真目的だとしても装備を怠ることのないようにご注意ください。
また今後、積雪や凍結などが予想されますので軽アイゼンやチェーンスパイク等の冬山登山装備を持参いただいたほうが安心かと思います。
山頂は風を防げるものがないので長時間滞在の場合などハードシェルなどの防寒着があるといいかも。


年に数か月しか見ることのできないダイヤモンド富士
装備の準備や日程調整など、そこまでの道のりは大変かもしれませんがその価値は大いにあるのかもしれません。
今後挑戦される方の参考になれば幸いです。


しかし…低山とはいえ久しぶりの登山は楽しかった!
よい気分転換になりました。