FTR

登山やカメラなどなど

Sony純正小型マイクロホン「ECM-G1」を買いました


もはやブログは散財報告の場となってしまってますが…
Sonyから新しく発売された「ECM-G1」も購入しました。
ざっくり簡単にレビューします。






ECM-G1を買いました



カメラネタです。
先日Sonyから新しいデジタルカメラ用のマイクが発売されました。
それがこちらの「ECM-G1」。

www.sony.jp




ECMシリーズとは?

型番頭にECMとつくラインは同社のデジタルスチルカメラαシリーズ、
シネマカメラのFXシリーズにて使用するオプションのマイクロホン類です。
Sonyの独自規格であるMIシュー経由でαと繋げば、
電源供給およびデジタルでの音声伝達が可能、
早い話がこれをつければそれだけで外部マイクとして機能させれるというもの。
手軽にかつスッキリ外部マイクが使えるということで人気の製品群となってます。


www.sony.jp





このシリーズはXLRを備えたハイアマ、プロ向け製品もあるのですが今回は割愛。
シリーズの中でも一番有名なのが「ECM-B1M」かと思います。
こちら一時生産中止となりましたが2022年秋からまた販売再開されたそうです。


www.sony.jp






2019年に発売されたこのマイク、
MIシューによる電源供給やデジタル転送はもちろんのこと、
指向性を3種類から選べたりノイズリダクションできたりと非常に高性能なマイクでした。
実際、αユーザーの方達からの評価も高く、
いわゆる「神マイク」などと称されることもしばしば。
ただし個人的にはこの神なんとかという表現はあまり好きではないです。





発売当時、ちょうど私も動画撮影にあたりマイクをどうするか悩んでいたのですが、
これを買ってからというものその悩みは一瞬で解決。
以来、普段の動画撮影はもちろんのこと登山時の撮影などでも毎度使用しております。


で、このECM-B1Mが発売された後に訪れたのがこのコロナ禍。
この影響による半導体不足で製品が品薄になったことから、
一時はネットオークションで定価の約1.5倍まで値段が上がったりもしました。
私もこの時売ろうかどうか迷いまし…(略





今年に入り再供給されるのかと思いきやそのまま生産終了となり、
かわりに新しいモデルである「ECM-B10」が登場。
マイクユニット数が少なくなった代わりにまるでモヒカンのような前頭部が短くなり、
使い勝手がよくなりました。

www.sony.jp








ECM-B10の登場でだいぶ賑わいを見せたこともあり、
しばらく新製品は出ないだろう…と思っていたところに突然現れたのが、
今回購入したECM-G1です。
前までの2機種と比べるとだいぶ機能は簡素化されましたが、
その分驚くほど小さなサイズを実現しました。




ECM-G1を見てみよう


ここからは製品を見ていきます。
今回購入したECM-G1がこちら。
今回はソニーストアで購入しました。





内容品はこちら。
本体・ウインドスクリーン・専用ケース・ミニプラグケーブル・取説類という感じです。





早速本体から。
本体を取り出して手に持った感想は…「小さい!」。
本体寸法は幅 28.0㎜ X 高さ 50.8㎜ X 奥行き 48.5㎜なのですが、
実際に手にしてみるとそれ以上に小さく感じます。







付属のウインドスクリーン、いわゆるもふもふを取り付けてみました。
毛の塊感が強い。
底部はゴムっぽくなっていて本体にフィットするように作られてます。
これをつけるとまるで一つの塊のように見えるのでやや大きく感じました。




使ってみた

早速使ってみます、といっても使い方は簡単。
MIシュー対応機種であればホットシュー部分に差し込むだけでOKです。
それ以外の機種の場合には付属しているミニプラグでECM-G1とカメラのマイク端子を接続します。


接続できたらあとは普通にカメラの電源を入れて動画撮影すればそのまま使えます。
とっても手軽かつ簡単に使えます。
これ確か電源落とした状態で接続しないと認識されないことがあった気がするのでご注意ください。
私は毎度つけたとき念のため電源を再度ON OFFして立ち上げ直してます。





カメラに取り付けてみての感想、取り回し良い!
今まで使用していたECM-B1Mは性能こそ良かったもののやや高さが高く、
カメラを持ち帰る際などにマイクに触れてしまうなどがよくありました。


また登山中の話になりますが私の場合、
動画機はピークデザインのキャプチャーを登山ザックに取り付け、
そこにマイクがついたαを取り付けて携行しています。
この場合マイク側が自然と前に出るわけなのですが、
出っぱってるのがかなり不満でした、正直邪魔で邪魔で仕方ない。
その点、ECM-G1は超コンパクトなのでこういった不満は大幅に改善されそうです。


軍幹部のあるα7SⅢ、α7RⅣの場合にはその分高さが増してしまいますが、
気になる方はECM-G1が相性良いかもしれません。
さらにα7Cで使えばよりすっきり使えそうです。




音質(ECM-B1M)と聴き比べて

重要となる音質について。
この部分に関しては人それぞれ聞き手による部分もあるので、
あくまでも私個人の感想として参考程度にされてください。


率直な感想としては「思ってたほど音はよくなかった」です。
ただしこれはあくまでもECM-B1Mと比較した時の話。
指向性選択できたりノイズフィルタリング機能がある上位機種と比べてしまえば、
そりゃ荒も目立つというものです。
単体で見れば必要十分だけどちょっと期待しすぎちゃったかなという感じ。





指向性について。
指向性は公式HP見るに「前方指向性」、前からの音を主に捉えるようです。
試しに各方向から喋りマイクへの入り方を聞いてみました。


前方向はやはりかなりくっきりはっきりと聞こえます。
多少距離が離れていても大丈夫でした。
マイク真横のサイドや後ろも距離が近ければ大丈夫。
意外とくっきり聞こえます。


特に後ろについてはカメラを構えながら喋るなんてことはよくあるシチュエーションです。
そういった場合にもカメラに近ければ問題なく使えるんじゃないかなと思います。





音質について。
私が気になったのは「ノイズ」でした。
αとマイク間ではデジタルにて伝送をおこなっているのですが、
とはいえそれでも低減できないものもあるようです。
ホワイトノイズというのでしょうか…そんな感じです。
使用シーンでもしBGM等がないのであれば多少の処理をしたいかなと私は思いました。
あと若干篭っているように聞こえます。


同じ条件でECM-B1Mにて試してみましたがやっぱ全然違います。
ECM-B1Mの場合、
より細かい指向性3パターンから選ぶことができるので一概に同じと捉えることは難しいのですが、
「鋭指向性」を選択して前からしゃべると声がはっきりくっきりと聞こえます。
大袈裟かもしれませんがまるでピンマイクで録音しているような、そのくらいくっきりしてます。
そしてECM-G1で気になったノイズはほとんどありません。


逆に純正マイクだとどう聞こえるのか?
純正の場合には指向性は全方位(おそらく)となっているため、
前方向から喋った声のほか周りの音も入りやすいです。
例えば街中で自撮りする時など、
場合によっては自身の声がかき消されてしまう可能性もあります。
せっかく恥ずかしさや勇気を出してカメラを前にあれこれ喋ったのに、
声がよく聞こえないなんて悲しすぎますよね。
そんなことが起こる前に早めに外部マイク導入をおススメします。





ECM-G1とECM-B1Mを使ってみて


やはり音質は上位機種であるECM-B1Mの方が良いわけですが注意点もあります。
ECM-B1Mは本体側である程度細かな設定ができるようになっています。
この部分で特に注意したいのが「指向性」の選択です。





例えば、
登山時に自撮りしながらおしゃべりする際には自身の声をはっきり捉えるように「鋭指向性」を、
森などで周りの鳥の鳴き声を捉えたい場合には「全指向性」を、
という感じでそのシチュエーションにあった指向性を選択する必要があります。


用途に合わせて指向性を選べば最適な状態で収録ができますが、
逆に言えば毎度きちんと指向性を選ばなければならないわけなので、
人によっては少々面倒に感じることもあるかもしれません。
そのほかのノイズフィルタリングやローカットフィルターの設定などなど、
ハイエンド故に初めての方には少々とっつき難いと思われるかも。





その点、ECM-G1はお手軽です。
指向性は単一、ノイズ低減やフィルター設定などは一切ありません。
ただ挿して使うだけです。
しかもサイズはECM-B1Mの半分以下と取り回しも良好。
外出のVlog撮影や登山工程の撮影などあっちゃこっちゃに移動する場合には、
機動力に長けるECM-G1の方が良さそうかなと私は思います。
あとは値段が安いので複数台で動画を撮る場合などにはマイクを統一しやすいのもメリットです。
サイズ小さいのでつけっぱなしでもいいかもしれません。



ECM-G1は初めての外部マイクによさそう


マイクという音が大事な製品なのに全て文章で紹介するという伝わりづらいレビューをお送りしました。
近々Youtubeの方でも取り上げたいと思ってますので今しばらくお待ちください。


www.youtube.com

www.youtube.com

ECM-G1をα7SⅢにつけて登山で使ってきました。
音質などの参考にしていただければ幸いです。



音質はやはりECM-B1Mに及ばないものの、
金額やサイズなどから見ても魅力的な製品ではないかなと思います。
α片手に外を走り回るアクティブな動画撮影者やVloggerの方、
これから動画撮影を始めてみたいけどマイクって買った方がいいの?
何を買えばいいの?
という方々はまずこれを買ってみて試してみると良さそうです。
なにぶん上位機種群は約2.5万〜という感じですからね…
その半額ならまだお求めやすいのではないでしょうか?


今後私はサブマイクとして登山に携行するつもりです。
岩場などでECM-B1Mが邪魔に感じることが多々あったので、
シチュエーションによって使い分けていきたいと思います。


ということで早足ではありますが、
ECM-G1のレビューでございました。
(※一部画像はメーカー公式サイトより転載いたしました。)