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登山やカメラなどなど

【撮影機材】「SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE」を2か月使ってみての感想

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「SAMYANG AF 18㎜ F,28 FE」というレンズをご存知ですか?
発売前からこのレンズα7Cとの相性が良さそうだなと考えておりました。
今回はこのレンズを約2か月ほど使用してみましたので感想など書いてみたいと思います。
一番下に数枚写真を載せてあります。

(商品提供:株式会社ケンコー・トキナー)






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SAMYANG 18㎜ F2.8 FEを約二か月間使ってみました!

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かわいい

各所で様々な意見を見るこのカメラですが、
写真もベース機であるα7Ⅲ譲りの性能を有しています。
また動画面では、
4K撮影時のフレームレートによってはクロップされてしまう点が気になるものの、
バリアングル液晶やECM-B1Mが使えるという充実ぶり。
何よりそこそこ軽くてまぁまぁ小さいとまぁホントに重宝しています。



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今回はそんなα7Cの話…ではなく、レンズの話。
以前このカメラに合いそうなレンズはこいつらだ!という記事を書いたのですが、
その中に「SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE」というレンズがありました。





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実はこのレンズをアンバサダーに任命いただいている、
株式会社ケンコー・トキナー様よりご提供頂いておりました。
約二か月間ほどα7Cのメインレンズとして使用してみましたので、
今回は私なりの感想など書いてみたいと思います。

www.kenko-tokina.co.jp



SAMYANGのレンズを知ってるかい?

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SAMYANGについては
以前、こちらの記事でもご紹介させていただいておりますので、
よろしければこちらもご覧ください。

www.for-toru.com





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SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FEを見てみよう

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とまぁそんなわけで、ここからは実際の製品を見ていきましょう。
スペックはこんな感じです。

Model name 絞り幅 最短撮影距離 フィルター径 重量
AF 18mm F2.8 FE F2.8 ~ 22 0.25m Φ58.0mm 145g

外観・サイズ感


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まずは外観です。
製品サイズは「63.5x60.5mm」とかなりコンパクトです。
F2.8とはいえ、18㎜という画角を考えるとかなり驚きのサイズ感です。
実際に手に取ってみても大変に軽いです。



数字だけ見ても良くわからないと思うので、
売れ筋レンズである「SONY FE 24-105mm F4 G OSS」と、
同じ超広角代表として「SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN|Art」を並べてみました。
両者と比べると大分小さいですよね。



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おまけに重量はなんと「145g」、
F2.8とはいえ、18㎜という画角を考えるとかなり驚きのサイズ感です。
実際に手に取ってみても軽いです。



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軽さの理由は外装に使われている材質にあります。
軽くてつやつやピカピカしている素材…そうプラスティックです。
金属が使われてそうな部分はマウント部分と絞り羽くらいでしょうか?
それ以外はとにかくプラ、通りで軽いわけです。


実売価格は約4万円、
18㎜、F2.8というスペックのレンズは他社から発売されておらず唯一無二のレンズです。
欲しい方は欲しいレンズではありますが…値段と比較するとうーん、悩みますね。
軽さやお値段を追求した結果と見るか、
はたまたストレートに受け取るかで意見が別れそうです。



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SAMYANGのレンズにはもれなくレンズケースが付属してきます。
このレンズケースはよいですね。
登山や外に持ち出すときにもこれに入れて収納するだけで保護が出来ます。
他のメーカーだとこういったものが付かなかったり、ついても巾着のようないつ使おうかと悩むものばかり、
この辺りは実用的でよいなと私は思いました。
こういうケースって単品で買うと微妙にいい金額だったりするんですよね。



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α7Cにつけてみました。
サイズ感や重量はとても良好です。
特に重量についてはα7Cの重さしか感じないほどで、
レンズの重さ分145gはほとんど体感できません。



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カメラを撮影者側に向けて自撮りする時などもさほど苦労はないかなと思います。
この大きさで広角18㎜の画角がついたフルサイズセンサ搭載カメラとは…
外出先での動画撮影が大変に捗りそうです。



超余談ですが値段とスペックで近いものとなると、
TAMRONから発売されている「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F050) 」というものがあります。
SAMYANGよりもやや狭い画角ですがこちらもよさそうです。
機会あれば使ってみたいですね。


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実際に使ってみました

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お次はみなさん気になる写りについて。
写真と動画それぞれで使用してみましたので、
順番に私が感じたことを交えながらご紹介します。


写真

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まずは静止画撮影。
実はこのレンズ、α7Cが来る前にα7RⅣで使ってみたことがありました。
正直言いますと「α7RⅣのような高画素機ではすこし厳しいかも…」というのが素直な感想でした。


α7RⅣや以前使用していたNikon D850などのいわゆる「高画素機」は、
使用するレンズを選ぶカメラだな…と数台渡り歩いてきて学びました。
そりゃそうだろとおっしゃられる方もいるかとは思いますが…。
振り返ればNikon時代の最後の方では写りへの不満はほとんどありませんでした。
これはF2.8通しという高スペックのレンズを使用していたからなのかな思います。


α7RⅣも同様、というよりも有効画素数で見ると約6100万画素とD850以上の高画素機です。
この画素数は車で例えるならこれは高出力エンジンみたいなもの、 
そのパワーを出来る限りロスなく使うためには、
伝達されるタイヤもそれ相応のものを使わなければならないわけです。
これは車だけでなく様々なことに言えることかと思います。
いいお肉を使っても焼き方を間違えるとおいしく食べる機会が失われるし、
登山でもいい装備品があってもスキルがなければその性能を十分に生かすことが出来ません。
カメラに関してもこういった関係が当てはまるのではないかなと思います。


…というわけで「SAMYANGのレンズが悪い」というよりも、
「α7RⅣとの相性が悪い」と言ったほうが適切かなと思います。
それ故、それよりも画素数少ないα7Cであればより活用できるのでは?と思った次第です。


ということでここからはα7Cに取り付けて使ってみての感想になります。
率直な感想、やはり何点か気になる部分がありますが十分に使用できるレンズ、
付加価値を考えると価格以上の満足感が得られるのではないかなと私は思いました。




開放での使用について

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実際に使ってみます。
F2.8と言えど単焦点となると開放で使ってみたくなりますが、
やはり開放付近はちょい甘目、正直多用するのはちょっと厳しいかなと思います。
F5.6程度ぐらいまで絞ればかなり改善されるので、
ポートレート等よりも風景撮影等の方が向いているかもしれません。


ここで気になるのが周辺減光です。
開放付近ではそれをはっきりと見て取れます。
この辺り、補正前提で使うのであればまだしも、撮って出し運用だと厳しそうです。
この部分はLightroomにてプロファイル適用すれば改善されます。




AF速度・フォーカスリング

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AF速度はとても早いです。
この部分に関してはさほど気にしなくても大丈夫かなと思います。
あまり書くことがないくらい気になることはありません。
AF動作音も私は気になりませんでした。


フォーカスリングは適度な重さがあります。
軽すぎず…固すぎずというちょうどよい塩梅です。
多少ヌルヌル感もあり、価格帯からすれば十分よい感じに思います。



ボケ

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一応ボケについても触れておきます。
私はボケについての知識が不足しているためあまり詳しくはお話しできないのですが、
このレンズの開放時のボケはあまりきれいではないように思います。
なんだかごちゃごちゃしているようなそんな気がします。
F2.8ということもありさほどボケを意識してはいないのかもしれません。




一番の弱点


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このレンズ最大の弱点が逆光耐性です。
少しでもレンズに太陽が映り込む、またはレンズ方向側に強い光源がある場合には、
フレアやゴーストが発生しやすい気がします。
使用する際は光源方向にちょっと注意が必要かも。







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動画での使用感

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このレンズを動画撮影にも使用してみました。
私としてはこちらの用途の方が目的でした。
現在Youtubeにアップしている動画の中で、「大天井岳」と「赤岳」の二本ではこのレンズを多用しています。
もしよろしければこちらもご覧いただけますと幸いです。

www.youtube.com



写りや特徴などは上に書いた通りなのですが、
実際に使用してみるとそれ以外の物理的な部分での良さが目立ちます。
一番驚くのはその重量、
上に書いた通り、とても軽いレンズなので、
α7Cに取り付けるとほとんどレンズの重さを感じません。
画角的にも自撮りにて使うことが多いかと思われるこのレンズ、
こういった用途には大変重宝するのかなと思います。


18㎜という画角が生きるのはやはり自撮り時かなと思います。
人をそこそこの大きさにしながらも周りの風景を手軽に入れることが出来るため、
登山時の動画撮影では大変に重宝しました。
自撮りするのであれば18~20㎜前後くらいがよさそうです。


反面、気になるのは謎のカリカリ音です。
使用している間、カリカリという謎の音がマイクに入り込むことが何度かありました。
毎回出るというわけではなくたまになります。
また一度AFをONさせるとこの音はなくなるという感じです。
露出っぽい気もしますがこの音は少し気になります。


また、上で書いた通り、開放時の描写はやや甘めに感じます。
そのためそれを求めるのであれば絞る必要が出てくるのも残念ポイント。
とはいえこの大きさ・値段・写りを考えるとコスパよいほうなのかもしれません。


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まとめ

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SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FEについて見ていきました。
写真、動画それぞれ気になる部分もありましたが、
画角と値段を考えるとコスパ高いレンズなのかなと思います。
とはいえ周辺減光、逆光に弱かったり開放付近での描写の甘さは気になったりと、
決してめちゃんこいいレンズとは言いきれない部分があります。


私的にはこのレンズとカメラだけで完結させる、
いわゆる「撮って出し」ような使い方よりも、
PCでの編集を前提とした素材を撮るような使い方が向いているように思います。
少なくとも上に書いたような点にさえ注意すればあとは何とかなりました。
ある意味現代の写真ニーズに合わせたなレンズなのかもしれません。


動画に関しては描写と謎のカリカリ音が気になるくらいでした。
画角や使い勝手については申し分ない性能です。
また、写真時ほど描写力や周辺光量落ちも気になりませんでした。
カリカリ音対策と少し絞って使用してみると意外と使い勝手が良いかもしれません。


多少気になる点はありましたが、
値段も考慮すると決して悪いレンズではないかと思います。
高画素機よりもα7Ⅲやα7Cあたりの画素数のカメラの方が相性もよさそうなので、
これらのカメラからデビューされた方で次は広角をという方にも良いかなと思います。
特に私のように登山にも持ち出したいのであればサイズやケースが重宝しそうです。


ただしTAMRONからも「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F050)」というレンズが発売されています。
こちらはやや狭い20㎜ですがそれでも評判の良いレンズなので競合となるかと思います。
どちらもよいレンズかと思いますので、一度お店で実物をご覧になられることをおススメします。
SAMYANGは外装の件もありますからね…。
また、やはり登山時はズームの方がいいなと思ったりすることもあったり…。
しばらくはこのレンズを使って行こうと思っています。
展示されてるお店もあるかと思いますので可能であればハンズオンされてみてください。




SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FEを使って撮影した写真

最後にこのレンズを使って撮影した写真を数枚置いておきます。
いずれもカメラはα7Cを使用しています。
どれもLightroomにて現像してますのでご注意ください。


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SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/10 SS1/800S ISO100 )


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SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/2.8 SS1/250S ISO100 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20210106084346j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/2.8 SS1/250S ISO100 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20210106084416j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/13 SS1/640S ISO100 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20210106084433j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/13 SS1/800S ISO100 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20210106084438j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/13 SS1/800S ISO100 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20210106084451j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/13 SS1/800S ISO100 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20201214204624j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/2.8 SS1/30S ISO125 )



f:id:Kyo_Ichikawa:20201214204616j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/10 SS1/30S ISO320 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20201215210550j:plain
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/10 SS1/80S ISO200 )


f:id:Kyo_Ichikawa:20201214204618j:plain.
SONY α7C+SAMYANG AF 18㎜ F2.8 FE (f/2.8 SS0.6 ISO1000 )