「登れぬなら作ってしまおう国内峰」
…ということで以前から気になっていたやまつみに挑戦してみました。
自粛期間に山を思い出すことの出来るこの製品、楽しいです。
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近況(2020/05/21)
ごく一部の地域を除いて緊急事態宣言が解除された今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
解除後最初の週末はまるで何事もなかったかのように何処も混雑しており、
これは大丈夫なのかと不安を感じている私です。
それに伴い終了となるのが在宅勤務。
今まで一日おきの在宅勤務だったのですがこれも今週いっぱいでお終い。
これは非常に残念ですが、実際私の仕事というのはあまり自宅で出来ることがなく、
まぁ仕方がないといえば仕方ないのですがやはり悲しいですね。
在宅勤務を体験して一番良かったのはやはり通勤時間がないところ。
いかんせん非常に楽だし、この時間を利用して出来ることというのも非常に多いわけで、
せめて週一日くらい残してくれないかなと淡い期待を抱いています。
まぁ多分無理ですね、はい。
このまま日本にも在宅ワークが根強けばいいのですが、
それはおそらく一部の業種だけ、一過性のものになりそうな気がします。
とはいえまだ県外への移動自粛等制限のある日々が続きます。
早く今までの日常が戻ってくる様、自分に出来ることを継続していきたいと思います。
しかしそろそろ山行きたいね。
やまつみとは?
ということでここからが本題です。
山が恋しい今日この頃、以前より気になっていやまつみという製品を購入してみました。
やまつみは北海道にある「やまつみ工房」さんが発売している商品です。
北海道いいですね。実は私はまだ一度も行ったことがないんですよね。
ストップというまでどんぶりにいくらかけてくれるやつを死ぬまでに一度は体験してみたいものです。
そんなやまつみ、これを簡単に説明すると「紙でできた山岳立体模型」です。
山岳立体模型と言われてもいまいちピンときませんが、
博物館や道の駅などでその地域等の等高線が立体的になっている展示物を見たことがありませんか?
これらを日本の有名な山々に置き換え、
自宅でも楽しめるようにより小さくしたものがやまつみです。
やまつみの一番の特長はこれらを「自分の手で作れる」というところ。
誰でも制作できるように工夫がされているそうです。
Amazonレビューを見たところ、お子さんが夏休みの自由研究で挑戦されたなんていう書き込みもありました。
ただし誰でも挑戦できるとはいえそこは模型、
一部には細かいパーツもありやや苦労するところもあるそう。
特に山頂付近はパーツが非常に細かいらしいです。
しかしまぁ実際の登山も山頂が見え始めてからが踏ん張りどころなわけで…
形違えど登山の辛い部分なんてのも味わうことが出来るようです。
そんな苦労の末?に完成させたときの達成感もまたひとしお。
やまつみで使用しているデータは国土地地理院発行2万5千分1地形図を元に作成されています。
完成した姿はかなりリアルで縮尺によっては道路や登山道なんてのも確認できるものもあるそうです。
完成を飾って楽しむのはもちろん、、
完成したやまつみを見ながら次なる山行のプランを練ったり、
また過去の登山を振り返ってみたりと作り終えても楽しめそうです。
山を作り登山を飾るって新鮮ですね。
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今回購入したもの
みんな大好き富士山を作るよ
はてさて色々な山があって非常に迷ったのですが、
今回はAmazonにて「やまつみ・富士山スターターパック」という製品を購入しました。
これはやまつみシリーズの中の一座である富士山と必要な工具が一緒になった初心者向けのパッケージです。
今回は同梱されている工具を使用して作業を進めていきますが、
別に専用工具ではないため同じようなモノでも大丈夫です。
ご自身の好きな山を選び、工具も別にそろえても全く問題ありません。
やまつみ「富士山」を見てみよう
先ずはやまつみ本体から見てみましょう。
手に持ってみるとこんな感じ。
完成時の寸法は横200㎜×縦150㎜×高さ47㎜です。
iPad miniくらいの大きさな気がします。
しかしまぁ意外と分厚い…
これ全部組み立てなきゃなのか?と思いましたがうち1/3は木製の台座で占められていました。
この台座に一枚一枚パーツを貼っていき最終的に富士山を完成させていきます。
必要となる工具はこちら
今回のスターターパックに同梱されていた工具がこちらの二点。
ピンセットは細かなパーツを取り付ける際に使用します。
作成してわかったのですが想像以上に細かなパーツが多々ありました。
作業してみて刃先はとがっているものの方が作業しやすい印象を受けましたので選定の際の参考にしていただけると幸いです。
※最近はお子様がご自宅にいらっしゃる機会が多い方も思います。
取り扱いには十分ご注意ください。
もう一つが圧着用ローラー。
これは後ほどわかりますがやまつみをつんだあとまんべんなく圧着させるために使用します。
これは圧着さえできればいいのでそこまでこだわらなくともいい気がします。
セットのものと同じものがAmazonで売られていたので一応リンク貼っておきます。

アネックス(ANEX) ステンレス製ピンセット 先曲 AA125mm No.126
- メディア: Tools & Hardware
作ってみよう
開封
ということでいざ開封。
中には台座とたくさんの紙が入っています。
この紙こそが山となる本体部分、
これをどんどん貼り重ねていき山を完成させていきます。
紙といっても厚みは約1㎜程度となかなか固いです。
ちなみに各シートの裏面は粘着シートとなっていて、
この面を貼り付けていきます。
接着剤やボンド等は必要ありませんが、細かなパーツは取れやすいので場所によっては使ったほうがいいかもしれません。
私は使いませんでしたがもしかしたら細かい部品が無くなってるかも…。
作成時の注意点
さてさて、一枚一枚貼り付けて作成していく…ということはそう、
このパーツを張り付ける順番というのが非常に重要となります。
一枚でも順番を間違えてしまうと完成しません。
パーツは順番を確認しながら張り付けるはもちろん、
作業中はごちゃごちゃにならないよう十分にご注意ください。
またやまつみ自体は紙でできているため湿気や水が苦手です。
制作時や保管する際はこういった場所を避けましょう。
なおパーツの印刷部分に水がかかるとインクがにじんでしまうそうです。
仕上がりにも影響してきますので水管理にも十分ご注意ください。
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作成開始
では作ってみましょう。
まずは台座と一枚目のシートを用意します。
このシートには番号が掛かれていて、
この順番に台座へと張り付けていくわけなのですが…。
実はこのシート一枚の中に別の部品が付いている場合があります。
間違っても一緒に張り付けないようにご注意ください。
一番最初に張り付けるシートから取り外して張り付けるわけなのですが、
シートは台座に対して微妙に小さめ、位置決めに苦労しました。
ちなみにこのシートの粘着力はかなり強め。
完全にくっついてしまったら剥がして貼り直すことはできないと考えていただいたほうがよいかと思います。
貼り終えました。
ちょっとズレたような気もしますがまあOKです。
そのあとは先ほどのローラーでコロコロしてあげます。
ちなみに貼ったシートの標高は約800m、
さあやまつみ登山の始まりです。
一枚目が張り終わったら二枚目、そのあとは三枚目…と、
基本的には完成までこの作業を繰り返していきます。
とはいえこれだけ細かいものをきちんと重ねて貼るのはなかなか至難の業です。
そこで活躍するのがこの「位置決め棒」。
張り付けたシートをよく見るとなにやら穴が二つ空いていますね。
実はこの穴、ほかのシートにも用意されています。
シートから取り外した時はここがふさがってしまっていますので、
これを外してあげます。
先ほど張った台座部分の穴に位置決め棒を立てて…


この棒に二枚目のシートの穴を通して張り付けます。
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するとこんな風にばしっと位置を決めることができます。
なるほどこれは簡単ですね。
作成を始めて約一時間が経過しました。
貼り終えた枚数は約10枚、まだまだこれからです。


大きなパーツを貼り終えて安心するなかれ、
時折このような細かいパーツがあったりします。
ピンセットを使って丁寧に貼っていきましょう。
また切り離すときもご注意を。
写真のような非常に微妙な感じでついている部分もあったりします。
切り離す際はご注意を。
更に進むこと約1時間半、位置決め棒を刺す穴が増えました。
この様に制作が進むにつれ基準位置が変化していきます。
今までの穴から位置決め棒を抜き、新たな穴に移し替えて作業を進めます。
ピントが別のところに合ってますが宝永山らしきものが出てきました。
今はまだ五合目辺りでしょうか?
焦らず登っていきましょう。
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作り始めて約二時間ほど経過。
作業はいよいよ大詰めを迎えます。
大体八合目くらいでしょうか?
さああと少しです。
集中集中…。
いよいよ最後のパーツが登場。
しかしなんとまぁ、これが驚くほど小さい。
最後の最後は最も高いところ(恐らく剣が峰?)を貼るわけなのですが…
わかります、これ?
ピンセットの先を拡大するとどうでしょう?
このちらっと見えてるパーツこそが最後の一つになります。
ゴマよりも小さくてこの時ばかりはハズキルーペが欲しいと思いました。
お持ちの方は使われることをおススメします。
極小パーツと格闘すること約5分、
なんとか貼り終えることが出来ました。


あとは付属していた木製の銘板を貼り付けます。
ここだけ粘着対応されていなかったので接着剤を使用しました。
これにて作業完了、お疲れ様でした!
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完成!
こちらが完成した富士山。
どこからどう見ても富士山です。
まずは見慣れた静岡側から。
宝永山もバッチリ再現されています。
西へ移動して大沢崩れへ。
富士宮川より見えるこの大沢崩れはかなりの距離になるのですが、
それもきちんと確認できます。
静岡側へ戻ってみます。
山本体以外の細かいところも再現されており、
富士サファリパーク付近にある別荘地帯もご覧の通り、
入り組んだ道もこのように描かれています。
これは何湖だろう?
こんな具合に完成しても眺めて楽しむことが出来ます。
とても楽しいです。
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やまつみは楽しいぞ!
噂通り誰でも挑戦できるような工夫がされており確かに作業もしやすかった印象です。
山頂を目指しゆっくり一枚一枚張り付けていく様はまさに登山しているようではありませんか。
また地図も細部まで再現されており作りながら地形を見て改めて山の美しさを味わうことが出来ました。
ただし細部まで再現されている故に想像以上に細かいパーツがあります。
最後の剣が峰等々私の想像をはるかに上回る小ささでかなり苦戦しました。
こういった小さいパーツは粘着部の面積も小さいためすぐにはがれてしまう可能性がありますので、
場合によっては接着剤やボンドなども併用するとよりきれいな作品が作れるかと思います。
今回一番の反省点は一気に作ってしまったという点。
やはりこれだけ細かくまた作りごたえのあるものだったら、
もう少し観察しながらゆっくりと進めていけばよかったと後悔しています。
次回挑戦する際はもう少し難易度の高くより作りごたえのありそうなものを選び、
山に登るように自分のペースでゆっくりと完成させたいと思います。
とても楽しいやまつみ、おすすめです。