先月の新月期に天の川の撮影をしてきました。
SONY機に乗り換えて初めての天の川撮影、
Nikonとの違いなど私が使ってみて感じたことを含めて書いてみます。
- 近況(2020/4/7)
- SONY α7RⅣで天の川撮影に挑戦してきた
- 伊豆・爪木崎へ
- 天の川撮影開始
- ソフトフィルターも使用してみました
- α7RⅣでの星撮りはどう?
- あっという間に朝
- 天の川撮影は楽しい
- 今回使用した機材
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近況(2020/4/7)
緊急事態宣言が発令された昨日、
住んでる場所は対象地域でないとはいえどやはり多少なりとも緊張感を感じてます。
そんなわが県は無事なのかというとそうでもなく、
やはり感染された方は日に日に増えていっています。
今はまだ緩やかですが、緊急事態宣言出された関東近県からも比較的近い県なだけに、
いわゆる疎開等の影響があるのかも…などと思うとやはり今後に不安を感じます。
そんな私はといいますと、
相変わらず平日勤務先に出向いて夕方まで仕事をこなして帰宅するというルーチンをこなしています。
私が関わっている仕事というのはどうしても止めるわけにはいかないようで、
在宅勤務主体になる話がありましたが最終的には時差勤務で落ち着きそうです。
とはいえちょっと労働時間が短く変則的になるようなので今よりも時間がとれそう、
これを機に何か新しいことにでも挑戦してみようかとも思ってます。
いつ何があるかわからないので何かを残しておいた方がいいのかななんて考えたりしている今日この頃です。
皆様どうぞお気をつけて、あとご家族でけんかなどせず仲良くお過ごしください。
我が家はマスクが無くなったらどうするかで熱いバトルが繰り広げられました。
無意味。
SONY α7RⅣで天の川撮影に挑戦してきた
ここからが本題です。
少し前の話なのですが、前回の新月期(先月)に天の川撮影に出かけてきました。
天の川は大体2月ごろから明け方付近に見え始め、
それ以降はだんだんと時間早くに見えるようになってきます。
しかしながらそれと同時に日が経つにつれ向きも縦方向になっていくため、
横に広がる天の川はこの時期にしか見ることが出来ません。
何処で撮ろうかと天気図とにらめっこしていた所、
伊豆のお天気がよさそうだったのでちょっくら撮影に出かけてきました。
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伊豆・爪木崎へ
さてさて何処で撮影しようかと悩みましたが、
伊豆は爪木崎公園へと出かけることにしました。
爪木崎の先端にある「爪木崎灯台」。
この時期の天の川は灯台を背にして上がってきます。
灯台を中央に横に広がる天の川を撮影しよう…というのが狙いです。
昨年も同じ場所で撮影をしたのですがあまりうまく撮ることが出来ず、
いつかはリベンジをと考えていました。
少し早めに到着したつもりだったのですが、
すでに何名かの方が撮影していました。
私もその中にお邪魔して撮影を始めます。
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天の川撮影開始
ちなみに今回使用したレンズは「Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF 」です。
手持ちレンズの中で一番明るいレンズだったこと、
また以前天狗岳登山の際に星を撮るつもりが天候不順のため実現できず、
どんな風に撮れるか気になっていたためこのレンズを選びました。
はたしてどんな感じに撮れるのか…?
こんな感じになりました。
思惑通り、灯台を中心に左右に広がる天の川の絵をゲット。
山だとは縦の姿ばかり見ているので、
これだけ横になってるのはなかなか見ごたえがあります。
最近この画角「20㎜」をよく使うのですがかなり便利で重宝しています。
風景なら狭すぎず程よい範囲を入れることが出来て非常に使いやすい。
しかも丸型フィルターを使用できるので簡単に脱着できるしなにより軽い。
わざわざ山にやや重たい14-24㎜F2.8をもっていかずに、
思い切って20㎜の単焦点にしてもいいかも…なんて考えも頭の片隅に。
もちろん撮れる絵は全然違うわけなのですが、でもいいなぁ。
戻ってレンズの話。
「FiRIN 20㎜ F2.0 FE MF」は相変わらず使いやすいです。
今回は暗い中での撮影でしたが、
ピントリングや絞り感等の現在値は電子接点を介してα画面上で把握することが可能なため、
操作に困ることは全くありません。
描写に関しては開放時はやや周辺が流れてるような気もしますが私的には許容範囲内です。
開放F値F2.0のお陰で普段よりSSを短くして星を止めることができまたきっちりと映すことが出来ました。
まさに星撮りにもピッタリな一本、
AF機構がないことさえ問題とならなければ非常におススメの一本かと思います。
ソフトフィルターも使用してみました
また、今回はフィルターも使用してみました。
今回使用したフィルターは全体にぼやぼや効果を与えるソフトフィルターです。
私個人としては霞んでいるような表現を後からつけるのあまり好きではないのですが、
丁度手元にケンコートキナーさまより頂いた「PRO1D プロソフトン[A]」があり、
これを使うと星がどのように映るのかな?と少し興味があったので使ってみました。
で、撮影したのが上の写真。
使用しない写真と比較するとその効果は明確に分かります。
天の川や星々がホワホワとした幻想的な雰囲気になってますね。
恐らくRaw現像すれば同じようなグロー効果を出すことは可能かと思いますが、
個々の星々を写真のように輝かせたい場合はフィルターを使用しないとダメかも。
ただし地上や灯台等効果かけたくないところにもかかってしまうので注意が必要です。
とはいえ星だけや全体に効果を与えたい場合などには活躍しそうなフィルターです。
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α7RⅣでの星撮りはどう?
やっぱ便利やねん
ここからは私が感じたことなど書いていきます。
今回初めてSONY α7RⅣで天の川を撮影してみたわけなのですが、やっぱり便利ですね。
相変わらずαに乗り換えてから便利としか言っていないわけなのですが…とにかく便利です。
ピント合わせは「ブライトモニタリング」や「ピント拡大機能」、
また「ピーキング」を使えばたとえ周囲に明かりがなくとも簡単に合わせることが可能です。
ただしブライトモニタリングとピント拡大機能の併用が出来ないのは残念。
ソフトウェアの制限があるのかはわかりませんがこれが出来たらホントにいいと思います。
そして、これらの機能を生かすことが出来るのがEVF(Electronic View Finder)。
Nikon D850の時は光学式ファインダーだった為、
夜間操作はできなかったため背面液晶画面にて操作や調整行っていたのですが…
これで追い込むのはなかなか大変。
さらに今回のようにほかの撮影者の方がいる場合は周囲へと光が漏れないかと非常に気を使います。
ミラーレス機のEVFは背面液晶とほとんど同じものをファインダー内に表示することが可能なため、
これらの問題を気にすることなくじっくりと追い込むことが出来ました。
Nikon時代はとにかく試し撮りを繰り返して追い込んでいたため、
本番の撮影までにかなり時間を要していましたが、
便利なαではその時間を大幅に短縮することが出来るようになりました。
いやはや、便利です。
とはいえそんなEVF、真っ暗闇で覘くときは要注意です。
光量にもよりますが真っ暗闇でEVFを長時間のぞき込むと目に焼き付き?ます。
私は以前オリンパス機の時に何度もやってしまった経験があったので、
撮影前に光量を最低に落としておきました。
実はこれでもまだ明るいのでさらに二段階くらい落とすことが出来るようになればなぁと思います。
長時間覘いたりするのは避けた方がよいかと思います。
背面液晶
画面関係で気になることがもう一つ、それは背面液晶の画素数。
以前使用していたNikon D850と比較するとあまりきれいではありません。
気になったので二台の背面液晶のドット数を調べてみたところ、
Nikon D850は「約236万ドット」で対するSONY α7RⅣは「約144万ドット」、
やはり結構差がありました。
代わりにα7RⅣはEVFの画素数が約576万ドットと高画素なため結局ファインダーにてプレビュー確認等をしてます。
背面液晶は動画撮影時等にもよく使用するのでもう少しきれいだったらよかったのにといつも思います。
ノイズに関して
αの高感度耐性は噂通り…のように思いますが結局ISO感度を上げればノイズは発生します。
上の写真はISO5000とISO6400のRAW写真を調整せずに書き出したものです。
当初はこの写真でどうですか?と言おうと思ったのですが…
あれ、ブログ程度であればそこまで気にならないかも?
とはいえ印刷や大きなサイズで鑑賞するのであれば、
当たり前ですがRAWで撮影し現像したり長時間ノイズ低減機能を使ったほうがよさそうです。
いずれにしろデジタル一眼レフの時のような手間や苦労の一切を感じることなく撮影することが出来ました。
やはり買い替えた満足度は非常に高いです。
ミラーレスを一言で表すなら、「便利」。
ただしこれに伴い失われたものがあるのも事実、
正直いいのか悪いかはわかりませんがとにかく便利です。
とはいえ道具が良くともあとは使い手次第…頑張ろう。
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あっという間に朝
気が付けば東の空がだんだんと明るくなってきました。
結局、同じ場所に約4時間くらい居座り撮影していた私。
やはり三脚を立ててじっくり写真を撮るのは本当に楽しくて、
あっという間に時間が経ってしまいます。
最後の方では一緒に撮影していた方とおしゃべりしたりと、
とても楽しく時間を過ごすことが出来ました。
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天の川撮影は楽しい
久しぶりに天の川を撮ってきた話でした。
やはり私は三脚立ててじっくりあーでもないこーでもないと言いながら写真を撮るのが好きみたいです。
当初はαが便利すぎるので操作する楽しみが失われたかも?と心配してましたが、
結局何使っても大抵楽しいです。
あとはさらに便利な機能やカメラ自体をしっかり使いこなし、
よりクォリティや自分が満足できるような写真を撮れるようになれればいいなと思います。
手持ちのストックの中で行ってきました系の記事はこれが最後かなと思います。
今後はまた物の紹介やあとは今までを振り返った記事など書いていこうかと考えてます。
以前のように何も気にせず写真を撮りに出かけれる日が早く戻ってくるといいですね。