- 鳳凰三山とは?
- 今回の工程
- 初めての南アにチキる私
- 急登なドンドコ沢ルート、ドンドコ脈打つ私の心臓
- 青木鉱泉~南精進ヶ滝間はめちゃんこルートわかりづらいから要注意な!
- あ~南アの音ぉ~!
- 滝は計3つあるけど1つ見れば大体満足
- え?なにここ、もしかして…天国?
- 鳳凰小屋着、まさかのテント場貸し切り事案発生か?
- 賽の河原なんて大嫌いっ!
- 地蔵岳登頂、オベリスクを見上げ南アルプスを望む
- やさしさに包まれた鳳凰小屋で一夜を明かす
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鳳凰三山とは?
今回登る鳳凰三山は、正式には「薬師岳」「観音岳」「地蔵岳」という三つの山のこと。
これらを総称して鳳凰三山と呼ばれています。
その中の「地蔵岳」の山頂にはオベリスクという岩の小山みたいなのがあって、
その形がまるで上を見上げた鳳凰のくちばしのようだということでこの名前が付けられたそう。
古くから信仰登山の対象とされてきたそうですよ。
ルートは青木鉱泉をスタート/ゴールとした周回ルート。
初日はドンドコ沢ルートで鳳凰小屋まで進みテント泊。
翌日テント泊装備のまま地蔵岳→観音岳→薬師岳へと進み中道ルートにて下山をする計画です。
しかしまぁこの中道というルートがまぁとにかくあれな訳でして…
とりあえず行ってみましょう!
今回の工程
【ドンドコ沢ルート(Day1】
2018/5/20~21(1泊2日)
天気:晴れ
単独登山
テント泊装備
(Day1)
青木鉱泉駐車場
↓
南精進ヶ滝
↓
鳳凰滝
↓
白糸滝
↓
五色滝
↓
鳳凰小屋
↓
賽の河原(←嫌い)
↓
地蔵岳
↓
賽の河原
↓
鳳凰小屋(テント泊)
走破距離…約7.62km
高低差…約1600m
初めての南アにチキる私
ということで山梨県韮崎市にある「青木鉱泉」さんにやってきました。
今回はこちらに車を停めさせていただきます。
駐車料金は1日750円です。
お金を払うと駐車証明の紙がもらえるのでそれを車の見えるとこに置いときましょう。
ここで払わずそのまま登ると未納の紙が貼られてしまいます。
どうせならきちんとお支払いして気持ちよく登山開始しようぜ!
ちなみにここまでの道はなかなかの悪路です。
車高の低い車だとこする可能性大なのでご注意ください。
こちらが青木鉱泉さん。
この外観に見覚えのある方多いのではないでしょうか?
私なんかこれを見た時点で達成感感じちゃいましたからね。
危うくそのまま帰るとこでしたよ。
実は今回は南アルプスデビューとなる私。
やはり初めてのエリアに足を踏み入れるときは緊張しますね。
更に南アルプスはどの山もなかなかの登りごたえと聞きます。
いやはや…若干チキってます、私。
どれくらいかというと登る前にお手洗い2回も行っちゃうくらい、ってただの頻尿…?
登山ポストはこの建物右側にあります。
ちなみに私は最近電子申請である「コンパス」に完全移行しました。
下山届(と言っても1クリック)の必要がありますが、
いざという時に自動的に緊急連絡先に連絡してくれたり何かと便利です。
PCでルートプランニングなどされる方にはおススメです。
※形はどうあれ登山届の提出を忘れずに!
今回は今年2回目のテント泊装備。
更に今回はついにあのレンズを持ってきてしまいました。
そのせいで今までの登山で最重量となっていることにこの時点では気が付いていません。
ともあれうだうだしてると日が暮れちゃうので出発です!
急登なドンドコ沢ルート、ドンドコ脈打つ私の心臓
今回挑む鳳凰三山にはいろんなルートがありますが、
私が登りに選んだのは「ドンドコ沢ルート」です。
このルートはちょっと急登なことでで有名ですが、
今後の山行を考えるとこのくらい登れていないとやばいだろ?
ということであえて自分の体にムチを打ちつべくこのルートを選択しました。
このルートの目印となるもの、それは滝です。
途中4箇所ほどの滝が見えてきます。
まずは第一の滝である「南精進ヶ滝」を目指します。
青木鉱泉~南精進ヶ滝間はめちゃんこルートわかりづらいから要注意な!
いきなり文句言って申し訳ないのですが…
なんだこの道は!ルートがめちゃんこわかりづらい!
他の山と同じくルート上には一応目印が用意されてはいるのですが、
ふと見るとそれがあっちにもこっちにもあったり、
トレースがルートと違うところについていたり…
天気よくてこれだと天気悪かったら大変じゃね?ってレベル。
進む際は注意して進んでください。
そんなドンドコ沢ルートはなんとなく蝶ヶ岳三股ルートと西沢渓谷を足して割ったような感じでした。
沢沿いに進むからなのかな?なんとなくそんな印象です。
道中はメジャーな滝以外にもこんな小さな滝も見れるので飽きずに進むことが出来ます。
途中沢を何度か横切るところがあったりと水と触れ合う機会が多いのもこのルートの特徴です。
あ~南アの音ぉ~!
進むこと約2時間で「南精進ヶ滝」までやってきました。
どうやらこの看板から約150mほどのところに滝があるそうです。
割と近いようですし折角なので見に行ってみましょう。
まさかのこの登り。
大した登りではありませんがご注意ください。
近づくにつれ水の流れる音が大きくなっていきます。
そして「南精進ヶ滝」に到着。
標高は1500mです。
滝からはやや離れた位置ではありますが、
その迫力は十分伝わってきます。
ここから更に上に進むと先ほどの分岐で別れたルートとぶつかります。
寄り道にはなりますがなかなかの迫力なので寄ってみると良いかも。
さて、再び急登を登ります。
なかなかきつい…
滝は計3つあるけど1つ見れば大体満足
次の滝は「白糸の滝」。
あれ、どこかで聞いたことがあるような…?
なんかこの辺りまでくるとなんかもう見なくていいかなって感じになってきました。
いやね、滝までちょっと歩かなきゃいけなかったりするんですよ。
ここに来るまでに大きなのやら小さなの見てるから別にいいかなって思っちゃうんです。
私は諦めましたが、余力ある方はコンプリートしてみてくださいね。
登山道は岩ありの比較的歩きやすいタイプなのですが、
いかんせん勾配がきつい…
あまりペースも上がらずドンドコ沢に負けそうになってきます。
集中力も落ちてきて段々とダラダラペースに…
「五色滝」分岐に到着。
滝はもういいや…
ここもスルーです。
え?なにここ、もしかして…天国?
突然、階段という人工物が登場しました。
これはもしや…山小屋が近いのでは!?
やる気復活、もうひと踏ん張りです。
急に視界が開けたと思ったら小川流れる不思議な空間に出くわしました。
まるで公園のようなその場所はとてもきれいで、
まるでここは天国なんじゃないか?と思うレベルです。
疲れてなかったらカメラ取り出したのですがこの時はあまり余裕がありませんでした。
気になる方は実際に出かけてみてください、ほんときれいですから。
上を見上げるとオベリスクが見えますね。
なんだか最後のほうの斜面がいろいろとおかしなことになっているような…?
まぁとりあえず進みましょう。
鳳凰小屋着、まさかのテント場貸し切り事案発生か?
そしてついに建物の姿が…や、やっとついた…
青木鉱泉を出発して約5時間。
本日の幕営地である「鳳凰小屋」に到着です。
お疲れさまでした!
丁度外で小屋番さんがベンチのペンキ塗りをされていましたのでお声おかけして受付を済ませます。
幕営料は一人800円です。
日曜、しかも時間も早かったせいかテント場到着一番乗りでした。
ヒャッハー!テント張り放題だぜ!
折角だから俺はこの真ん中に張るぜ!
…なんてことはできず、結局隅っこのほうに設営。
しかし他にテント泊の人が来なかったらどうしようかと不安になってしまいました。
いくら小屋に小屋番さんがいるとはいえ一人でポツンとテント泊なんてなんか怖い。
どうしよう…。
多少不安を感じつつもいそいそとお昼ご飯を済ませます。
小屋番さん曰く、今日は山頂が晴れていてとても景色が良いそう。
よかったら行ってみてくださいねと言われたら…行くしかないでしょ。
賽の河原なんて大嫌いっ!
食事を済ませいらない荷物をデポし一番近い地蔵岳山頂へと向かいます。
山頂までは約1時間の道のりです。
小屋を出て少ししたところに残雪が多少ありましたがこれ以降雪を見ることはありませんでした。
五月末でこの状態なので今はもう雪の心配はないかと思います。
木々生い茂る森を進んでいくと急に視界が開けてきました。
なんだか足元が砂浜のよう…まるで以前登った日向山みたいだ。
そうなのです、ここが地蔵岳直下にある通称「賽の河原」です。
傾斜角50度くらいでしょうか…なかなかの急です。
更に足元はこのような砂、となるとなかなか力が入らず思うように進めません。
普段ストックは使わない私でしたがさすがにここは欲しかったです。
おかげで私は二歩目でこの賽の河原が大嫌いになりました本当にありがとうございます。
地蔵岳登頂、オベリスクを見上げ南アルプスを望む
文句言いながらも賽の河原を制覇し、
「地蔵岳(2764m)」登頂しました…
ホントにお疲れ様です。
ここ地蔵岳というよりも鳳凰三山の象徴ともいえるオベリスク。
これがまぁ思ったよりも大きかったんです。
あわよくば途中まで登りたい…なんて思いましたがすぐに諦めました。
周りには見慣れぬアサヨ峰や仙丈ケ岳などなどの山々の姿が。
どの山も初めて見ますがとてもきれいです。
中でも一際目を引いたのが写真中央にある「甲斐駒ヶ岳」でした。
この甲斐駒ヶ岳は古くから信仰の対象とされており、
駒ヶ岳を信仰する人々が亡くなった際に霊は山へ帰るといわれています。
そんな云々を思い出したからかしばらく眺めているうちになぜか恐怖を感じるようになりました。
そしてその見た目、なんだか他の山々とは明らかに違うような…私の目にはなんだかとても不思議な山に思えました。
ということで今回はそんな甲斐駒ヶ岳を撮影することにしました。
風が強くて難儀しましtがそれっぽく撮れたのでとりあえずは良かったです。
この地蔵岳には名前の通りたくさんのお地蔵様がいらっしゃいます。
なんでも子授け地蔵と呼ばれていて子宝に恵まれない人がお地蔵さんを下界に降ろして願を掛け、
子供が授かったら2体にして返すという風習があるそう。
なるほど…それで綺麗なお地蔵様があったりするのですね。
最近は山の歴史や山岳信仰などにやや興味を抱いている私としてはとても興味深かったです。
明日登る予定の「観音岳」を望みます。
意外と近そうに見えるけどきっと遠いんだろうな…いわゆる山あるあるの一つですね、これ。
写真や散策やらに夢中になっていたらだいぶ日も傾いてきてしまいました。
鳳凰小屋目指して慌てて下山します。
やさしさに包まれた鳳凰小屋で一夜を明かす
無事に日の入り前に鳳凰小屋に到着しました。
今日の工程はこれにて終了です、お疲れさまでした!
賽の河原で砂まみれになってしまったので顔やら手を洗います。
水場に流れる水はもちろん南アルプスの天然水。
冷たくてとても美味しかったです!
ここでビールを買いがてら小屋番さんと少しお話させていただきました。
翌日は日の出を山頂から見ようと考えていた私でしたが、
やはりあの賽の河原を通るのが嫌だなぁと思ってしまったのです。
そこで小屋番さんに相談したところ観音で見るのはどう?というアドバイスをいただきました。
ルートについての説明や状況など細かく丁寧に教えてくださりとても参考になりました。
思えば小屋番さんは通過する人にも必ず声をかけていて、時折笑い声などがテント場にも聞こえてきました。
山という空間での出会いを丁寧に対応されているように感じてなんだかとてもいい雰囲気でした。
相談に乗ってくれた御礼と明日の朝は早めに出ることを伝えテントに戻ります。
テン場に戻ると私以外にもテントが張られていました。
もしかしたら一人かも…?なんて思ってましたが、よかったです。とても安心しました。
食事を済ませ、小屋で買ったビールをいただきます。
どうして山で飲むビールはこんなにも美味しいのでしょうか!
テントに入りながらのんびり明日の予定を考えていたらいつの間にか寝てしまいました…Zzz
(Day2へつづく)

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