FTR

登山やカメラなどなど

魚眼レンズは星以外にも使えるしとっても楽しいよって話


魚眼のせいで海外行きたくなった。




スポンサードリンク


魚眼の世界を思い出そう

そういえば昔fisheyeレンズ持ってた気が…

引用先:https://www.sigma-global.com/jp/lenses/a024_15_14/

カメラネタ。
先日CPの話でも書いたんですがSIGMAさん新しい魚眼レンズを出されました。
なんと明るさF1.4。
レンズ同様に目ん玉飛び出ちゃうくらいのびっくりスペックです。


そんなこのレンズ、魚眼ということやスペックなど見てしまうと、
どうしても星に使うもの、なんなら星専用などと勝手ながらに考えてしまいがちです。
まぁ実際星向けっちゃあそうなんですけどね、
こう思っちゃうのはこれは非常によくない、
使い方は使い手が考えないと。


じゃあこの魚眼を色々な場面で使って撮ってみたらどんなものが撮れるんだろう?
何かサンプル的なものはないかなぁと思ってた時に気が付きました。





私、先代のモデル持ってましたね。
レンズ名は「SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE」。





そんなこのレンズに関して思い返してみるとですね、
結構楽しくて意外と色んなとこで使っておったんですよね。
ということで今回はこの明るさ違えど画角は同じな「15mm Fisheye」について書いていきます。
写真も貼っとくのでこんなの撮れるよって参考にしていただけたら幸いです。







過去に魚眼レンズを使って撮影した写真を見る

広く撮れるレンズ、だけど…

超広角域レンズよりも魚眼の方が広く撮れます。
どのくらいかというと魚眼だと約180度くらい。
非常に広い範囲を撮影できます。


そんな魚眼には円周と対角二種類が存在してます。
そしてどちらも広いです。
今回ここでお話しする例として紹介しているのは対角魚眼レンズ、
また上の新レンズも同じく対角魚眼です。
この二つを比べたらまだ対角の方が様々な場面で出番が多いかなと思います。
円周は360度カメラのように円で写るため対角魚眼以上に飛び道具感が強いです。



歪みがすごいよ

広角と魚眼の一番の違いは「歪み」。
絵の上下中心部分にそれぞれ線を引いたライン上は歪まず、
逆に中心から離れるほどその歪みは大きくなります。
その逆、広く撮りたいけどなるべく歪まないようにとしてるのが広角になります。
逆にいうと歪むからこれだけ広く撮れる感じ。


2000年代に流行となったTHE DOGというキャラクターがあります。
顔が大きく写った特徴的なわんちゃん達の写真を皆さんも一度は目にしたことがあるかと思いますが、
あの写真は魚眼レンズを使って撮られてます。
魚眼ってどんなレンズ?って聞かれた際に最も説明しやすいかなと思います。


同じように被写体を真ん中に入れて寄るとこんな感じ。
中心から外側にかけて樽型の湾曲が発生します。
この歪みにより被写体が誇張されダイナミックな写真を撮ることが可能です。
またどの魚眼も大体寄れるので最初は結構面白くて沢山こういう写真撮っちゃうかも。





はじめは楽しいけど慣れてくると…

ただたくさん撮ると人間気が付くわけです。
…なんか似たような写真ばかり撮ってね?





じゃあ違うものを撮ろうと思い撮ると今度は歪みが気になってくるわけです。
普通の広角のように撮ろうとするとこんな感じでがっつり歪みます。
無論魚眼はそういうレンズな訳なので当たり前なんですが初めて触る時とか案外わからんですよね。
私もそうでしたが憧れややる気、情熱のあまり暴走機関車のように突き進みますからね。
広く撮れて歪み少なく、いわゆる普通に使いたいなら広角の方がよいです。




左:補正前 右:補正後

歪み?Lightroomとかで補正すりゃいいんじゃね?ってお思いの方もいるかもしれません。
試しに補正(プロファイル適用)かけてみましたがどうでしょうか?
ぱっと見違和感ないようにも思えますが細部見ていくと少々無理やり感もあるような気もします。
やはり魚眼魚眼、超広角は超広角って分けたほうがショックやがっかりすることは少なくなるのかなって思います。





ただし魚眼魚眼でいいなって時もあるよ

ただし、必ずしも使い分けが正しいかと言われるとそんなこともないです。
逆に魚眼を使うとよい場合や意外と違和感なく撮ることも出来るように思います。
HDD探ってたらそんな写真も出てきたので合わせて紹介します。



この写真。
魚眼感あるといえばありますが、
先ほどのビルと比べるとまだその感じは少ないよう思います。
恐らく左右に映るものがないのでその分歪みがわかりづらくなってるからかな。
まぁもちろん出てるとこは出てますがぱっと見ではわからんかも?



あとはこういうやつ。
左右対称なやつとかも意外と違和感ないかと。
これは台湾のデカいビルの中の地震対策用の玉。
地震で揺れたときにこの球が揺れて揺れを打ち消す…的なものだった気がする。
人工物なら結構使いたいと思うシーンが多いかもね。



車内とか。
上で書いた左右対称に近いからってのもあるけど、
体験したことがある場面などは頭で勝手に補正かかって魚眼味感じにくいかも。
もちろんちょっと見ればわかるんだけどね。










あとは一人称視点感出るのでそういう表現したいときにもありかも。
そういうものを意識して撮るとまるで見てる人が体験しているような感覚にさせやすい気がします。
特に異国などの風景のような普段見慣れぬものと相まった際などにその力さらにアップするような。
登山だと槍山頂のお社、あれを周辺まるっと撮れるのもこれ魚眼ならではです。





東京駅丸の内構内縦撮り。
これも魚眼っていえば魚眼なんだけど意外とよいかなと思いました。
歪みなどを考えてうまい具合にカメラ振れば意外と騙せるのかなぁと。
いかんせん地面から天井まで入れるとなると魚眼ぐらいしか出来ないわけです。
やはり時折こういった「ならでは」の写真撮ることが出来るとなると、
手元にあったらいいねってなるレンズなのかもしれません。







今買える小さめサイズな魚眼レンズ達

魚眼レンズの発売を機に過去写真を振り返ってみた話でした。
当時はなんとなく、いいなーとか楽しーくらいにしか思ってなかったような気がしますが、
こうして振り返るとその辺りをきちんと冷静に見直せたのでよい時間過ごせた気がします。
結局超広角域を導入したことで手放しちゃったんですが…売らなきゃ良かったかもですね。


ただ今回の記事にて使用した旧モデルはF2.8なので新製品とはかなーりサイズが異なります。
そのため今回のような使い方、できなくもないけど結構大変かもしれません。
ということで最後に今購入できる魚眼を紹介しておきます。
一応ソニーFEマウント用を貼りますが場合によっては他マウントもあるから見てみてください。




SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

今回の写真は全てこのレンズで撮影しました。
レフ機用のためソニーFEへの直付けは不可ですがマウントアダプタで対応可能です。
このレンズ最大の利点は写りの良さもありますがAF搭載な点。
魚眼はサッと取り出して撮影するとよりリアルな雰囲気生み出すような気がします。
そんな場合はAFに助けられるはずです。


ニコンF以外にもCanonEFやシグマSAなどなどさまざまなマウントを展開。
間違いないのはこのレンズかなと思います。
レンズカバーが金属なのはちょい取り回し不便かも、でもそれぐらいかな。
これから値段上がるような気がしてます。




TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye ED

多分今一番色んな意味で買いやすいのが銘匠光学のこれかな。
上のSIGMAよりもさらに広い11mmです。
周りでも購入したよって方多く、結構よい評判聞きます。
写りも良いらしいのですが何より値段が約3.5万円。
これならお試しでも十分に試せる価格かなと思います。


ただし価格からもわかる通りこのレンズはMFです。
もし今回のような写真をこのレンズで撮ろうとすると多分雰囲気はまた変わってくる気がします。
ピントを合わせる時間で見える世界はだいぶ変わっちゃうんじゃないかなぁ。
自然な空気はそこで失われてしまうことが多くなるかと思うので個人的にはAFの方がいいかなぁと。
ただし星や風景しか撮らんって決めてる方はよい選択です。
お試しにももってこいです。




Nikon AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

対角も欲しいし円周も欲しいなぁってわがままな方におすすめなのがこれ。
珍しい魚眼のズームレンズがNikonさんから出てます。
これもニコンFなのでマウントアダプターが必要となります。
8mmで円周15mmで対角での撮影が可能です、なんか不思議。


Nikonさん製&AFも搭載しているため性能面は十二分かと思いますが、
F3.5という明るさのため星はちょい撮りづらいかも。
撮れなくはないですが星に重き置くならば別なレンズの方が良い、
というかその場合はSIGMAさんの新製品買われてください。







癖つよだけどその分使い方考えるが楽しいレンズです

ということで以上です。
魚眼の楽しさも再認識したと同時に旅行に行きたくなってしまいました。
なぜ台湾で魚眼ばかり使っていたのか今となっては謎ですが自身による旅行テロにやられてます。
今海外にいって写真撮ったらどんなもの撮るのかなぁと思うと気になってしまいます。
今年行けたら行きたいですね、登山部あたりでなんとかならないかな…?
おしまい。