FTR

登山やカメラなどなど

【改造】純正レンズフードに穴をあけてCPLフィルター操作窓を作ってやりました

削ったり開けたりヤスリかけたり。







スポンサードリンク


sd Quattro Hを山に持っていく準備をしよう


カメラネタです。
この数週間、仕事やら動画やらでなかなか写真を撮りに出かけることが出来ませんでした。
そもそも改めて振り返るとプライベートの時間の大半を動画編集に取られている気がします。
本音いうと動画よりも写真の方が100億倍楽しいと思ってるので外に出たいわけです。
まぁ、私の要領が悪いのもあるんですが…このままでいいのか?と思ったりしています。





話変わって、今回はsd Quattro Hのネタ。
購入して以来あまり話題に出てませんがもちろんまだ手元にあります。
現在のカメラと比べると操作性などの部分で苦労することもあるのですが、
それ故逆に足りない部分は人の手でカバーしなければならない、
いわば技量が試されるあたりにロマンと楽しさを感じてます。
撮れる絵はどこかフィルムっぽいようなそんな雰囲気も良き。
突然の出会いだったけど思い切って買ってよかったなぁって思っております。




で、そんなFoveon機について、
そろそろ山に持ち出してみたいなぁと考えています。
前回、八ヶ岳の全山縦走テント泊を行ったのですが、
いかんせん毎日行動時間に気を取られて写真をほとんど撮ることが出来ません。
…となると今度は写真欲を満たしたくなるわけで、
次の登山はのんびり写真撮影登山に行きたいなと思っております。


そんな八ヶ岳登山の様子を写した動画をYoutubeにて公開中です。
クッソ長い動画なんですがお時間あるときなどご覧いただけると嬉しいです。
なおこの後、第二段第三弾に続きます、
そしてどれも長いです。

www.youtube.com

www.youtube.com


どうせ連れていくならなるべく快適に撮影をこなしたいわけなんですが、
今までsd Quattro Hを使っている中で、
(これ少し手を加えればもっと快適になるんじゃね?)
…ってことがいくつかありました。
丁度梅雨時期で家にいることも多いしこれはいい機会、
とばかりにその部分を改善することに。
切って削って穴開けて…ちょっくら作業してみました。




魔改造な夜


昼間は仕事しなきゃなので夜な夜な改造を施しました。
夜の方が涼しいし、また大した作業ではないので捗るだろうという算段。
一つは簡単に終わったんですが…追加で始めた作業がなかなか時間かかり結局汗だくになりました。


SIGMA 24-105㎜ F4 DG DN HSMのフードにCPL操作窓を開けちゃうぞ


一つ目がレンズフードにPLフィルター操作窓を開ける作業です。
sd Quattro Hには「Foveon」というセンサが搭載されています。
これがあってこのカメラを使っているわけなんですが、
実際のところまだまだ理解と言いますか仲良くなれてはいません。
未だよくわからんセンサって感じ。
でも撮れる絵は好きだし上にも書いた通りで、
不便な分技量でカバーしなければならない辺りの操作感を楽しんでるという感じです。


で、そんなこのFoveonセンサなんですが光に対してとっても敏感な気がしています。
特に気になるのが反射光でこれをうまく処理してあげないと思い通りに撮れないってことが結構ありました。


そこで使うのがPLないしCPLフィルターです。
私もこのsd Quattro H用にCPLフィルターを購入しました。
あ、ちなみに今回購入したのはKaniさんのPremium CPL 82mm -Ultra slim model-です。
さらについでに超余談なんですが、
Kaniさんの製品を購入される際などに、
HPで「クーポンNo.0804 」を入れていただくと市川割で5%安くしていただけます。
もしよろしければご活用ください。

www.loca.design





で、そんなCPLが無事到着しよっしゃ使うぞと思ったんですが、
そこで気が付いちゃったのが操作性。
フードつけた状態だとレンズ前から手を入れて回さんといけません。
これがまぁなかなかに不便です。


じゃあフード外すか?…となると今度は外光が気になります。
気になる…というよりもやはり光に対して敏感(だと思ってるので)、
フレアやゴーストを避けるためにも、
なるべくは取り付けた状態で撮影を行いたい。
また登山時に携行も考えているとなると、
落下や衝突等の可能性も高くなるわけで、
…となると猶のことつけて使いたい。
結局、CPLを操作するときに一度フードを外したり、
また前から指を突っ込んで無理やり操作したりしながらここまで撮影を続けてきました。
これが超不便で、
CPL操作するつもりがフィルター触っちゃって指紋ついちゃうなんてことが頻発してました。
めっちゃストレス。





で、ここでひらめいたのがフード改造です。
手持ちのα用純正FE24-70㎜ F2.8などはご丁寧にPL操作窓(しかもスライド式蓋つき)が搭載されています。
ここまでのギミックではなくとも穴さえあければフードつけながらPLフィルター操作出来んじゃね?
作業も大したことはなさそうなのでよっしゃいっちょやったるかとなり今回の作業に至りました。


ちなみに社外品のフードでフィルターにねじ込むゴム製の折りたたみ可能なタイプのものもあるわけですが、
これだと広角端でケラレることもあるので今回採用はやめました。





使った物と用意したもの

用意したものと使った物について。
今回は一番多用しているレンズである、
「SIGMA 24-105㎜ F4 DG DN HSM Art」のフードに加工することにしました。
まずは念のため予備用のレンズフードを購入。
失敗にチキったってのもあるのですが、
穴を開けてしまったら元に戻すことはできないわけで…、
この状態で万が一変に光を取り込みやすくなったり逆の効果が発生した場合、
フードを取り寄せて撮影に出かけられなくなるなんてことが発生したらいやだな
と思い念のため買っときました。
山も天気変わりやすくいつ行けるかわからんわけで、
なるべくすぐに出られるように準備はしておきたいわけです。


発売から数年経ちますが、
一応今でも新品購入が可能らしく新宿のヨドバシで普通に買うことが出来ました。
今見たらAmazonでも売ってますね。
フード類は別途購入しやすいので作業難易度は低めかなと思います。








あとは工具関連。
フードは大体プラ製なのでミニ四駆に肉抜きする際に使うような工具類でなんとかなります。
今回はピンバイスとやすり、カッターとニッパーを用意しました。
なおこの作業の為にAmazonにて模型用のピンバイスを購入しましたが、
思いのほか厚みあり手が痛くなってきたので結局途中から電動ドリルで穴を開けました。
初めから電動でやられたほうがいいかと思います。




作業開始


早速作業開始。
今回はα純正レンズ同様、底面部に穴を開けます。
まぁ上も下も取り付け方でどうにでもなりますが…。
24-105㎜ DG DN HSMにはセンター部分に白いラインが引いてあります。
この中心を起点に左右に1.5㎝、計3㎝ほどの窓を開けてみます。





Now 下書き中…





下書き終わったらあとはピンバイスで穴を開けていきます。
思いのほか厚みがありましたが手動でも問題なく穴は開きます。
が、疲れるので電動のものがあれば電動で進めたほうがいいかも。
小学生時代にミニ四駆に肉抜きしまくったことを思い出すぜ。
あの行為に意味があったのかはわからんけど。





しばらくはひたすらに穴開けます。





穴あけ完了しました。





ここからは穴と穴を貫通させて四角い窓を開けてきます。
まずは穴と穴間にニッパーをぶっこみます。
その状態でぎゅっと締めて切っていくのですがなかなかそううまくは行きませんでした。
フードの厚みが結構ある&開けた穴径が小さくそもそもニッパーの歯が入らないという…


そこで仕方なく入れられるだけニッパーの歯を入れて表面を削り、
その後はカッターで貫通させるという作業を行いました。
元々素材がプラなので厚みさえなんとかなればカッターの刃で削ることが出来ます。
ただし力加減誤ると事故りかねないのでご注意ください。





こんな感じで穴同士を貫通させ窓を開けていきます。
削りカスがすごい出るので何か敷いた方がよいよ。





無事に窓を開けることが出来たらあとはバリ取りです。
大きなバリはカッターで削り取りました。
手を切らないようにご注意を。






あとはひたすらやすりで仕上げます。
今回は400番の紙やすりで削った後に800番のやすりで仕上げました。
この窓から指を入れて操作するためバリなどで指を切らないようにすべすべにしました。





完成!
まぁちょっといびつですが見せるものでもないので操作できればOKです。




実際の使用感について

早速レンズに取り付けてみました。
なるほど、穴が開いてるねって感じ。





気になる操作性についてはまぁ良好です。
一応CPLを操作することが出来ます。
ただし私の手はやや大きめなので快適に…とまでは言い難いです。
90度回すのに6~7回ほど動かさないといけない感じ。
ただしあまり穴をあけすぎると光の問題なども発生しやすくなるかもなので、
まぁほどほどのこれくらいがいいのかもしれません。




しかしこの窓の大きさでよかったこともありました。
万が一窓を塞ぎたいときときなどには、
指を穴に密接させ指の肉を突っ込んであげれば塞ぐことが出来ます。
まぁなんというかかなり力業だし正直持ち方的にも不便はあるのですが…まぁ何とかはなりそうです。
ただし冬時期は雪が入ってくるかと思うのでまた考えなくてはですが。
あ、水も入りそうね。




ということでこれでフードつけながらCPLを操作することが出来るようになりました。
この作業は別のレンズでも行うことが出来ますので、
より快適に撮影を行いたいって方にはいいかもしれません。
ひとまずまた使ってみて気になることなどありましたら書いてみます。



もう一つの作業


なお余談ですが、この後RRSのプレートも削ってやりました。
RRSからは残念ながらsd Quattro系のカメラ専用のL型プレートは発売されていないのですが、
こちらの記事拝見し同じ汎用品を私も購入しておりました。

https://doyacame.net/tag/sdquattro/doyacame.net


ただしそこは汎用品。
汎用故にレリーズの蓋が側面プレート内側と干渉して開けることができませんでした。
sd Quattro Hはカメラ単体だと30sまでしかシャッター開けてられません。
万が一長秒やりたいなってなった時にこれだととても困ります。
…かといってレリーズ使うために毎度Lプレート取るなんで面倒なことはしたくない、
なので削りました。
ちなみに削る際に使用したのはアイゼン研ぐ用のニコルソンのやすりです。
がりがり削れたよ。






そのおかげで無事にLプレート装着時でもレリーズを付けることが出来るようになりました。
Lプレート内側はかなりがりがりな状態ですが一応細かなやすりで仕上げたのでまぁ大丈夫でしょう。
塗装しようかとも思いましたがどうせクランプ噛ませたときなどに色剥げるだろうし、
アルミだから錆びないだろうし、
なによりその塗装に懸ける時間で一枚でも多くの写真撮ったほうがいいだろ、
と思いこのままにすることにします。
冬など時間あれば塗るかもですが。


ということで以前より気になっていた部分を解決することが出来てとても良かったです。
準備整いあとはお天気次第、早く山で使ってみたいです。
…無事に使えるかなぁ。