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【登山】自粛後初の登山「愛鷹連峰」を日帰りで縦走してきました!


登山…再開しました!




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登山再開しました


先週の金曜日…久しぶりに登山へと出かけてきました!
前回出かけたのは3月の小遠見山、約2か月ぶりの登山です。
いやはや長かったですね…。
コロナウイルスの影響で当初計画していたいくつかの山行は中止せざるを得なくなったわけですが、
再び山に出かけられるようになったのでとりあえずはよかったです。


ただし依然としてコロナウイルス感染のリスクが潜んでいます。
今だワクチンもない以上、あとは自分たちで「感染しない・させない」用に対策をしていくしかありません。
今回から再開した登山ですが今後はこの辺りについても対策しつつ、
最新の状況や情勢垣間見て活動していきたいと考えています。



そんな久しぶりの登山に選んだのは「愛鷹連峰」。
富士山の麓にそびえるこの山々を私は小さいころから見ており、
近くの公園で水遊びしたり林間学校に参加したという思い出があります。
この山は私の住まいから近くにあり、登ろうと思えばいつでも?登ることが出来たのですが、
ついついいつも風景綺麗で写真も撮れそうな遠くの山ばかりに出掛けてしまっていました。
今回、未だ感染リスク高い中での登山再開ということでまずは県内の山に登ろうと考えました。
その時目が行ったのがこの愛鷹連峰、長い間遠くから見ていたこの山へついに登る日がやってきました。


ちなみに愛鷹山ではなく愛鷹連峰と書いた通り、今回は日帰りで縦走してきました。
後述しますがこの愛鷹連峰の一部は崩落の危険があるため通行止めとなっている区間があります。
この部分が気になるというのも今まで登らなかった理由の一つだったのですが、今回沼津市HPにうっすらと迂回ルートを発見、
また各登山サイトの報告からこのルートを使えば回避することが可能なことを確認。
これにより一気にやる気が漲ってきて今回の登山と相成ったという流れです。
ということで2020年愛鷹連峰日帰り縦走、始まります。




今回の工程


登山日  :2020年6月5日(金)
天気   :晴れときどき曇り
人数   :一人(ソロ)
体調   :良好
出発時体温:36.2℃


十里木登山口駐車場
 ↓
展望台
 ↓
馬の背
 ↓
平坦地
 ↓
前岳
 ↓
呼子
 ↓
割石峠
 ↓
(通行止め区間迂回ルート)
 ↓
位牌岳
 ↓
池ノ平分岐
 ↓
袴腰岳
 ↓
馬場平
 ↓
愛鷹山
 ↓
愛鷹神社奥宮
 ↓
林道出口
 ↓
コメダ珈琲沼津鳥谷店
 ↓
(お迎え隊と合流し車回収の為出発地点へ)


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十里木登山口駐車場

朝5時、出発地点である「十里木登山口駐車場」へとやってきました。
この日は平日金曜日ということで私以外登山者の姿はありません。
久しぶりの登山ということで段どり忘れてしまいあれこれと苦労。
先が思いやられます。



駐車場は約20台ほどの車が止められる広さ。
また近くには水洗式のお手洗いが完備されています。
ただし飲料水ではなさそうなのでお水は持ってきた方がよさそうです。



熊が出るらしい

今回はここからほぼ正反対となる静岡県沼津市の登山口に抜けていきます。
実はこの時点ではその先にある千本浜海岸まで行く気満々でした。
久しぶりだったからやる気はあったのですが結果は…。




出発~越前岳

久しぶりすぎて忘れ物がないか不安すぎて何回も荷物確認してしまいましたが、
ようやく出発。
二カ月ぶりの登山スタートです。




スタートしてまず待ち構えているのがこの階段。
とはいえ見た目とは裏腹に登ってみると大したことはありません。
大体約15分ほどで登り終えることが出来ます。




この登り切った部分には展望台が用意されています。
そしてもう見えてますが…




どん!と富士山が目の前に現れます。
周り開けているので裾までばっちり望むことが出来るこの場所、
登山目的でなくともちょっとしたドライブ等で通りがかる際は立ち寄ってみるといいかもしれません。
少し写真や動画を撮った後、再び出発です。



しばらく進んだところで出てくるのが「馬ノ背」です。
馬ノ背ってどこかで聞いたことがあるなと思ったら富士山ですね。
こんな近くにも同じ名前があったとは。



この馬ノ背にはベンチとテーブルがいくつか用意されていました。
お散歩がてらここまで来てお弁当食べるのも楽しいかも。



前岳まで一気に500m登ります

ここから越前岳までは地味にきつかったです。
じわじわとした斜面に足元は凸凹、これがしばらく続きます。


また愛鷹連峰のほぼ全域で言えることなのですがコースがわかりづらいです。
いわゆるピンクテープも新しものはあまり見受けられず、
今回立ち止まって辺りを見回すということが結構ありました。
このことからも登山経験が少ない方はお一人で挑戦されるのは控えたほうがよいかと思います。



「平坦地」という変わった名前の場所に出ました。
写真だと分かりずらいのですが確かに平坦でした。
富士山は若干見えづらいかも。


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前岳山頂

駐車場を出て約1.5時間で「越前岳」山頂に到着しました。
人がいたらマスクを…と思いましたが山頂は私一人貸し切りでした。


残念ながら越前岳から富士山を見ることはできませんが、
代わりに駿河湾を望むことが出来ます。
この下の町は富士市、先へ進むと桜エビの有名な由比やちびまる子ちゃんの舞台となる清水へと続きます。
余談ですがここ数年、桜エビが採れないことが県内ではニュースになっています。

https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/697628.htmlwww.at-s.com




前岳呼子

前岳を後にした私が次に向かうは「呼子岳(よびこだけ)」。
上の写真の一番右にある小さな山がそれ。
ここからしばらくは尾根上を進んでいきます。



約30分ほどで「呼子岳」山頂に到着。
山頂は非常に狭く、また木々に覆われていてあまり眺望もよくありません。



看板の下にはなぜかお地蔵様の姿。
登山の無事を祈り先へと進みます。




呼子岳~割石峠

呼子岳を出て次に向かうのは「割石峠」。



ここから東方向へと向かうため段々と富士山の姿が見えなくなってきます。
このルートは富士山がどこからでも見えるようなイメージがあったのですが、
結局見えたのはこの辺りまででした。


割石峠までの道も相変わらずの尾根ルート。
特に危険個所はありませんでしたが虫が多く、
また何者かの足跡とフンが多数落ちてました。
熊ではないとは思いますが、私の警戒レベルが高まりました。


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割石峠


約20分ほどで「割石峠」に到着しました。


本来であればこのままの流れで次の「鋸岳」に進みたいところなのですが、
この鋸岳と位牌岳の一部は通行止めとなっています。
これは平成10年の秋の長雨によりこの縦走路の殆どが崩壊、非常に危険なため通行止めとなりました。
それ以降現在に至るまで修復等はされておらず今でもここを通る事はできません。
お出かけの際はご注意ください。
となるとここで縦走も終わり…と思いきや、実は迂回ルートを発見しました。



上の地図は「沼津市観光情報」HPの愛鷹山というページに記載されているものです。

https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/asobu/hiking_walking/ashitaka/index.htmwww.city.numazu.shizuoka.jp


この地図の「鋸岳」と文字が書いてある部分をよく見てみると、
うっすらと道の線が見えているではありませんか。
最初はここはルートなのか判断できなかったのですが、
縦走された方のお話の中に「少し下った沢にある迂回路を利用した」というのがありました。
これはもしかしたら…と思いこのルートを進んでみることにしました。
ちなみにダメだったらさらに下にある迂回路を利用して「前岳」を経由するつもりでした。




通行止め箇所を迂回するルートへ

ここから一路「須山」方面へ下っていきます。
折角登ったのですが…仕方ない。


雨の日だけ沢になるのか、それとも元沢なのかはわかりませんが、
まるで川底のように岩がたくさんありました。
これがまぁ地味に歩きづらい。



ようやく下り終えたあたりに「大杉」なる看板を発見。
上を見上げると…



なるほど、確かに大きい杉!
大きさ以上に気になったのが木の枝。
ほぼ垂直に曲がっていてとても不思議でした。



しばらく進むと分岐が現れました。
実はここが例のV字型迂回路の入り口。
この看板を背にしよく見ると右側のような比較的新しい看板を見つけることが出来ます。
迂回路の始まりです。



看板が新しかったので手も入っているのかと思いきや、
今回のルートで一番わかりづらかったのがこの部分でした。
目印をよーく探さないと見つけることが出来ず、
この部分でかなり時間をロスしてしまいました。


辺りを見渡すと苔ばかり。
新緑の緑も相まってとても気持ちがよかったです。



その一方ルートはなかなか険しく、
最後の方はガレてしまったらしくルートの判断もややしづらい状態となっていました。
トラロープが張ってはありましたがこいつは頼ってはいけない。



ようやく道らしいルートに合流し再び尾根上へ。
この時点で通行止め箇所の迂回に成功しました。
とはいえこのルート、楽ではありませんでした。


ようやく尾根に出て一安心…と思いきやここから少し下ります。
ここからややガレ場をトラバースしていくのですが少々危険でした。
一瞬、もしかしてここも通行禁止なのか?と思ってしまいましたが、
鎖やワイヤーをよく見るとどちらもほとんど新品、
どうやら最近手を入れたようなそんな気配がありました。
通行止め箇所に手を入れることはないだろうと判断し先へと進みます。




位牌岳

そしてようやく「位牌岳(いはいだけ)」山頂に到着。
やった!ついに愛鷹連峰縦走の懸念点を攻略することが出来ました。

この位牌岳山頂も相変わらず眺望はよろしくありません。
またちょっと暗いようなそんな雰囲気。
そんなこともあり少々休憩したのち早々に出発することにしました。


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位牌岳~袴腰岳

位牌岳の次は「袴腰岳(袴腰岳)」を目指します。
とはいえここからは再び尾根伝いに歩いていくため、
先ほどよりは大分らくちんでした。



開けたところからは想像以上に山を感じる光景を見ることが出来ました。
愛鷹山(連峰)といってもどうせ大したことないだろうと思っていたのですが大いに反省。
愛鷹連峰、よき山です。



裾野市からスタートしたこの登山もいつの間にか長泉町に入っていたようで、
途中には「長泉町最高地点」の石碑がありました。
近年人気の長泉町で最も高いところはこんな場所です。




袴腰岳

袴腰岳に到着しました。
眺望は相変わらず。
ただしここから離れたところに展望台があるとのことでした。
よっしゃ行ってみるかとしばらく進んでみたところ看板を発見。
確認したらなんと約50分の文字をみてそっと方向転換し再び山頂に戻ります。


ここから愛鷹山を目指して再び先へと進みはじめますが、
あまり変わり映えしないので省略します。




馬場平


ということで次に到着したのが「馬場平」という場所。
ここが大変に良い場所でした。



周りは緑豊かな木々に囲まれた平坦な場所で、
ちょっとした公園のような雰囲気も感じられます。



ここにも非常に大きな木を発見。
葉や枝が作る日陰で休憩させていただきました。
こんないい場所があったとは…ここはまた来たいと思います。



体力回復、先へと進みます。
サンキュー馬場平。


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馬場平~愛鷹山

馬場平を過ぎればこの縦走もいよいよ大詰め。
残すところは「愛鷹山」のみとなりました。
しかし、愛鷹山に近づくにつれ段々と下っていきます。
あれ?もしかして愛鷹山って登らないのか…?



なんてことはなく下った先にはしっかりと山が聳えていました。
これが最後の山、「愛鷹山」です。
ちなみにここからのCTは15分。
本当に…?



ともあれ黙々と登ります。
途中にはこんな風なロープも用意されていました。
とはいえ別段これを使わずとも登ることが可能です。
そしてCTとほぼ同じくらいの時間歩いた結果…




愛鷹山

この縦走最後の山となる愛鷹山に到着しました。
これにて愛鷹連峰縦走完了です。
お疲れさまでした!



愛鷹山から来た道を見返すとそこにはちらっと富士山の姿。
朝の大きさと比べると大分小さい、結構遠くまで来ましたね。
無事到着出来たということでホッと一息、休憩をとりました。




桃澤神社(愛鷹明神)奧宮

休憩も終え、そろそろ下山です。
とその前に、実はこの愛鷹山には「桃澤神社(愛鷹明神)奧宮」が鎮座しています。
折角なのでお参りしていくことにしました。


下山路へと進まずに逆方向に進むと鳥居が見えてきました。



桃澤神社(愛鷹明神)奧宮境内へ。
ひっそりとした境内には人の姿はありませんでした。
右手にはきちんと手水舎もありましたが水は…
そして奥には本殿の姿。

この桃澤神社は愛鷹明神とも呼ばれているらしいのですが、
実は当初それぞれは別の社だったそうです。
元々は桃澤という地区にあったのですがこちらが火災により焼失か洪水で流されてしまった結果、
愛鷹社と合祀されたのだそう。
ということは元々は愛鷹明神だったということですかね。
なのに名前は桃澤が頭に来てるところは個人的に少しひっかかります。



参拝を終え下山を開始します。


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下山


ここからは沼津方面へと下山します。
本当はここから千本浜海岸という海まで歩こうと思っていたのですが、
ピックアップしてくださる方の次の予定が押してしまった関係で今回は諦めることにしました。
山から海まで歩くとかかっこよかったんですがこれはまたの機会に。
とはいえここまでそこそこ疲れていたので少しホッとしました。


あとは下山だけ…と言っても楽というわけではなく、
山から海近くまで下るわけですから結構な標高を下ります。
歩いても歩いてもなかなか眼下の景色が変わらず、
精神的に堪えました。



そしてようやく登山道入り口に到着。
写真のことをすっかり忘れていたためアクションカムからの切り出しです。
ようやくゴール…ではなく、ここからさらに合流地点へと向かいます。


ここからは農道やら一般道の脇を進んでさらに下山していくのですが、
今回一番ここが辛かったです。
とにかく長いし面白みも0。
しかも地元の人々も登山の恰好している人を物珍しそうに見ており少し恥ずかしかったです。
安曇野や松本のように登山者慣れしてないですからね…静岡県は。



そして歩くこと1時間程度で合流地点の「コメダ珈琲沼津鳥谷店」に到着。
結局、愛鷹山から約1100mも下ってきました。
ここからピックアップしてもらい、再びスタート地点の十里木駐車場へ戻り、
自車を回収して帰路に着きました。


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登山は楽しい!

新緑の「愛鷹連峰」を縦走してきました。
通行止めの影響で縦走は不可能かと思っていましたが、
迂回路を使用することが出来たため実現することが出来ました。
また迂回路はきちんと整備されており問題なく通行可能なようです。


ただし、この部分は鋸山のDNAを汲んでいるせいなのか、
他の愛鷹連峰の登山道とはちょっと雰囲気が違います。
なんとなく戸隠山っぽいそんな雰囲気でした。
やや岩場かつ割と危険個所なのでお出かけの際は十分にご注意ください。
写真を撮り忘れてしまったのがホントに悔やまれます。


愛鷹連峰は想像よりはるかに楽しい山でした。
また全体を通して歩くと山々の変化を楽しむことが出来ます。
十里木からしばらくは本格的な山が続きますが位牌岳を過ぎるとそれも一変、
公園のようながらも気持ちの良い尾根歩きが出来ます。
今回のような縦走もいいのですが部分部分を楽しむような歩き方でも、
十分に楽しめるかと思います。


また今回の道中で4人程度の方とすれ違いました。
皆さん来られる姿を確認できたため、2m以上の間隔を空けてすれ違い等を行いました。
またマスクについては人が少ないこともあり着用をしなかったのですが、
今後は状況を踏まえたうえで着用するかを判断したいと思います。
ただしやはり登りながらマスク着用は相当きついと思います。
またこれからの時期は汗をかなりかきますので、
それを吸収したマスクを着用して効果を得ることが出来るのか?
と考えると何が最善なのか悩ましいところです。


最後に一応静岡県民なので宣伝させていただくと、
周辺にはうなぎの有名な「三島」や干物が美味しい「沼津」、
また生シラスを食べることができる「富士」にアウトレットのある「御殿場」等々、
登山以外にも楽しむことが出来る場所がたくさんあります。
今はまだ外出自粛制限が掛かる地域にお住いの方もいらっしゃるかと思いますが、
収束の暁には愛鷹山登山とこれら観光を合わせてお出かけいただければと思います。


ともあれ、無事に登山を再開することが出来ました。
今後も状況を見ながら登山に出かけたいと考えています。
久しぶりの登山、楽しかったです。


動画もあるよ

www.youtube.com