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登山やカメラなどなど

【登山】夏の終わりに北アルプス「白馬岳(しろうまだけ)」に登ってきました

夏に行きたい山といえば必ず名前が挙がるであろう「白馬岳」に登ってきました。
今回はあまり考えずに栂池ピストンを選んだのですがこれがまぁ意外と大変でした。
そんな登山の様子をお送り致します。




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今回の行程



(青線)往路
(赤線)復路
(黄線)栂池パノラマウェイ(ロープウェイ&ゴンドラ)



【Day1】…9/7(土)
栂池ロープウェイ乗り場→(栂池パノラマウェイ)→栂池高原自然園→
栂池登山口→天狗原→白馬乗鞍岳山頂→白馬大池山荘→
船越の頭→小蓮華山山頂→三国境→白馬岳山頂→白馬山荘→村営白馬頂上宿舎野営場


【Day2】…9/8(日)
村営白馬頂上宿舎野営場→白馬山荘→白馬岳山頂→三国境→小蓮華山山頂→
船越の頭→白馬大池山荘→白馬乗鞍岳山頂→天狗原→栂池登山口→
栂池高原自然園駅→(栂池パノラマウェイ)→栂池ロープウェイ乗り場

http://www.movescount.com/ja/moves/move306260198www.movescount.com

http://www.movescount.com/ja/moves/move306260216www.movescount.com




白馬岳に登ろう!

今年こそは登ろう!と思っていても結局登れずに次の年へ持ち越しって山、ありませんか?
私の中で「白馬岳」がそんな山の一つでした。
理由はとても単純で「遠い」んですよね。
何年か前に日帰りで唐松岳に登ったことがあるのですが、
朝の2時に出発し登山して帰ってきたらなんと同じく2時だったというまさかの0泊1日体験を経験して以来、
「白馬方面=遠いので登るよりも移動のほうがつらい」というイメージが強くなってしまいました。


とはいえそんなことばっかり言ってたらいつまで経っても登れない、
しかも私は車を乗り換えMTからATになり便利な半自動運転機能も相まって運転負担も大幅軽減された身、
これはリベンジするしかない!ということでついに白馬エリアへと足を踏み入れることにしたのでした。


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栂池に停めるなら「第二駐車場」がおススメ

金曜日、会社を定時に上がり急いで自宅に帰りすぐにパッキング。
身支度を済ませて20時にさわかか県を飛び出します。


道中は問題なく進み安曇野ICを23時50分に通過、
ああ、あと10分待てば深夜割引適用になったのに…
と通過後に気が付き後悔しながらも目的地の白馬村までやってきました。


今回登る白馬岳を目指すルートは主に二通り。
一つが「猿倉」から起点に白馬大雪渓を超えて進むルート。
そしてもう一つが「栂池」からロープウェイとゴンドラを使用し登山口へ、
そこから白馬大池山荘を経由し稜線上を進んでいくルートです。
あまり雪が得意でない私、しかもアイゼンを持っていくと重量増になるということもあり、

(こりゃどう考えても稜線歩きできる後者のほうが楽しそうではないか!)


こんな風に安易に考えた結果、今回は栂池からのルートをチョイス。
起点となる栂池エリアまで車を進めます。




栂池周辺にはいくつかの駐車場がありますがおすすめは栂池第二駐車場
ロープウェイ駅に一番近いのは第一駐車場ですがこちらは一日500円の駐車料金がかかるのですが、
そこから約400メートル進んだところにある第二駐車場はなんと無料です。
歩くの苦にならないのであれば第二が断然おススメです。


【場所】
〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村大字千国乙739

<備考>
・お手洗い有
・水場なし
・未舗装
・かなり広い


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【Day1】(往路)

栂池第二駐車場~栂池ロープウェイ駅


朝の5時、目覚ましに起こされて起床。
ドアを開けると雲一つない青い空と日の光が飛び込んできました。
これは…大勝利の予感!
パンを水で流し込み、ザックを背負って出発です。



少し寂しい栂池の街中を進んでいきます。
冬はもっと賑わうのかな?



歩いて10分くらいで「栂池ロープウェイ駅」に到着。
既に改札前にはたくさんにザックが並んでいます。
早速この日の運行開始時間を見てみるとは7:30!
ここから登山口までは約30~40分程度かかるので登山開始はまぁ大体8時半ごろ、
白馬岳までのコースタイムは7時間半なので…到着15時!?


どうもこの栂池パノラマウェイはお盆時期以外はほとんどこのくらいの時間が始発となっているようです。
この先日の出日の入りも早くなりますのでご利用の際はあらかじめ確認されることをお勧めします。

www.nsd-hakuba.jp


ちなみに運賃は大人一人3500円ですが、
前売り及びJRO・モンベルクラブ・JAF会員の場合少しだけお安くなります。
会員証の種類によって片道・往復の選択が異なるものがありますのでご注意ください。
前売り以外は会員証の掲示が必要となりますので忘れずにご持参ください。


また、前売りにて購入していても結局窓口にて並んでチケットを引き換えなければならないので、
それなら会員証を掲示したほうが一度で済むのでよいかと思います。
値段もほとんど一緒です。



運行開始十分前からチケット売り場の営業が始まります。
流れはスムーズ、すぐに私の番になりました。
事前に購入してあった前売り券を渡してチケットをもらうだけ…かと思いきや、
なにやら秤を渡されました。
???と思ってよく見るとなんと15㎏以上の場合は追加料金がかかるとの表示…
そのため15㎏以上ありそうな人はその場で秤を使って計量するようになっていました。
ええ、知らなかった。


…結局言われるままに重量を図ったところ8㎏オーバー。
追加料金330円をお支払いチケットと追加料金支払い証明書を受け取りました。


しかしテント泊の方だと15㎏なんて結構超えそうですけどね。
ちなみにこの料金は片道のみの料金で帰りはまた別途かかります。
調べていない自分が悪いとはいえ前売り買ってお得な気分を味わうどころか追加料金も払った上に、
さらにあまり知りたくない今回の重量まで知ってしまうという突然の出来事に若干テンションも下がります。


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栂池ロープウェイ駅~栂池登山口

改札を抜けてまずはゴンドラに乗車。
この栂池パノラマウェイは「ゴンドラ」「ロープウェイ」の二つで構成されています。
一番下の栂池高原駅の標高は約800m、ここから約1000m登り1860mのところにある栂池自然園駅を目指します。
ゴンドラから先に見える後立山連峰の山々をみてややテンションも回復。



ゴンドラに乗車後、少し歩いて次にロープウェイへと乗り込みます。
このロープウェイは基本20分間隔(0・20・40分)での運行となっていますので、
乗り換えの際はご注意を。
この日は朝方だけ10分間隔にて運行していました、ラッキー。



約5分ほどで「自然園駅」に到着です。
ここから登山道入り口のある栂池自然園の前までは舗装路を歩いていきます。
なお、自然園入り口付近には栂池ヒュッテやお手洗いなどがあるため最後の準備もこちらで済ますことが出来ます。
準備できたらいよいよ出発。
白馬岳まで7時間半の道のり、スタートです。




栂池登山口~乗鞍岳

登山道を出発してしばらくは土ベースの道にところどころ岩があるような、いわゆる普通の登山道が続きます。
勾配もそこまできつくなく歩き初めにはちょうど良い塩梅。



約1時間ほど歩くと木々も少なくなり空が広く見えてきました。
しかし暑い、もう九月だというのに湿度高く風もなくまるで夏山。
早々に汗だくになってしまいました。



[

その後、木道を超えると再びの登りが始まります。
ここからは岩が大きく、例えるなら八ヶ岳編笠山に近い感じでしょうか?
たまに浮石も隠れているので慎重にかつ大胆に進むのがおススメ…ってどっちだよ。



]

登り終えるときれいな青空が広がっています。
私岩場好きだけどいやーなかなか疲れたぞ!
登り終えるとここからはしばらくなだらかな道が続きます。
そして見えてきたのが、



乗鞍岳山頂(2436m)」とケルン。
登山口からの高低差は約600mです。
ここまで登るという方もいるらしく周りではすでに休憩されている方の姿もありました。
私も休憩を…と思いましたが残念なことにあと約5時間は歩かなければならないのでそのままスルー。
白馬岳遠いな。




乗鞍岳白馬大池山荘

乗鞍岳山頂を過ぎると今度は下り坂になっていきました。
折角登ったのに降りなきゃなのか~!と下りながらテンション下げていた私。
そんな目の前に現れたのが…



次なる目的地である白馬大池山荘」の姿でした。
この景色がホントにびっくりするくらいきれいで男の私でも思わずすごいと声に出してしまいました。
しかしなぜこんなところに大きな池があるのだろうか?と多少疑問に思いながらも先へと進みます。



下り終えたらそのまま池の周囲を進んで小屋まで回り込みます。
水も凄く澄んでいて湖面をはっきりと見ることが出来ました。
魚とか泳いでいてもおかしくなさそうです、ってか泳ぎたい。



そんなことを思いながら歩いていたら白馬大池山荘」に到着しました。



この日はとにかく暑くてここまで来るのにだいぶ水を消費してしまいました。
そんな私に朗報、なんと白馬大池山荘では水場を無料にて使用することが出来ました。
蛇口をひねるだけで簡単にきれいなお水をGET!やったね!
しかしこの水はどこの水なんだろう?と思いつつもがぶがぶ飲みまくります。
美味しかったです。




白馬大池山荘~小蓮華山

休憩したところで元気100倍、さあ出発です。
ここからはいよいよこの栂池ルートのお楽しみともいえる稜線歩きが始まります。
さあ、いざ稜線へ!



…ってことはそう、しばらく登りなんすよね。
勾配は比較的緩やか目ではありますが先を見るとまぁ長いこと長いこと。
あと少しで稜線歩きを楽しめるぞ…と自分に言い聞かせ登っていきます。



先を見るとまだ緩やかな道が続いています。
まぁ緩やかだから歩きやすいか…なんて思っていたのですが、



DSC_5483-HDR

なんかさっきのと違くね?
近くで見るとまぁ先ほどまで見えていた緩やかな登山道とは全く違う道が現れました。
でもこれ同じ道だからね…ああ大変。


そんなこれから進む登山道を見ていたらなにやらこちらに向かってくる姿がありました。
人…?にしてはなんか小さいような、一体あれは…?



さ、猿?
そう、大きな猿が登山道を我が物顔でこちらに向かって歩いてくるではありませんか。


しかも目の前に私がいるのにも関わらずまるで気にせずどんどん近づいてきます。
やばい…殺られる…と恐怖を感じ始めた私をあざ笑うかのように目の前で方向転換。
そのままハイマツの中へと消えていきました。
あんなにも堂々としている猿は初めてみました。
いや~怖かったぞ。



そんな体験から数分後…。
今度は向こうから歩いてきた女性が突然立ち止まりました。
一体どうしたのか?まさかまた猿?と思いよくよく目を凝らしてみると…


そこには雷鳥の姿!
しかもなんと4匹もの親子連れでした。
子供とはいえもうかなり大きくぱっと見では立派な大人、
まぁそんなことはどうでもよくてとにかくかわいい。


DSC_5515

しかもその中の一羽はまるで写真を撮ってくれと言わんばかりに立ち止まってくれました。
やばい、寄りたいけどもあまり近づくのもよくない…ということでカメラをDXクロップに切り替え撮影。
いやーかわいいなー!
目の上が赤いのでこの子はオスですね。


とまぁこんな具合で約3分くらい我々の目の前に現れた雷鳥たち、
その後はみんな揃ってハイマツの中へと隠れていきました。
念願の雷鳥にあえた私は超ご機嫌。もう帰ろうかななんて思っていたのは内緒です。



しかし雷鳥ご機嫌パワーというのはすごいもので…
先ほどまで登れるかなぁなんて思ってた山も気が付けば登っちゃってました。
雷鳥に感謝です。



そして「小蓮華山」(2766m)に登頂。
後から知ったのですが、この山の山頂は実は新潟県に位置していて、かつ県内で一番高い山なんだそう。
長野から入り新潟を超えて富山県まで進む今回のルート、なんだかとても破格なスケールでお送りしているような気がします。


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小蓮華山~三国境

小蓮華山にて小休憩の後再び出発。
ここからしばらくは緩やかな下り坂。
周りの風景を楽しみながら進むことが出来ました。



体感的には数十分くらいで「三国境」に到着。
名前の由来はお判りでしょうか?
そう、この場所こそが「長野・新潟・富山」三県の境となっている場所なのです。
わずか数秒でこの三県を跨げる場所はここだけ。
みんなも秒で三県回って友達に自慢しちゃおう。




三国境~白馬岳

DSC_5624-HDR

三国境を過ぎればいよいよ次は白馬岳。
後からやってきた健脚の親子を見送り私も出発します。



登山道は相変わらずの登り…さすがに疲れてきました。



この辺りからガれ目の岩場が登場。
そこまで危険ではないかとは思いますが、
足を滑らせてしまうと最悪そのまま下まで落ちてしまうかもしれません。
栂池からだと疲れも出始めるころかと思いますので、
焦らず落ち着いて進むことをおススメします。



一つ越えたらまた一つ…
それを何度か繰り返します。



一つ越えたらまたひと…と思いきや、なんとそこには山頂がありました。
イヤー長かった!



そしてようやく「白馬岳」山頂に到着!
やったね。



山頂から歩いてきた道のりを見返します。



本当はもっとゆっくりしたいけど山頂の景色もそこそこに一路テント場を目指します。
何故なら時刻はもうすでに14時過ぎ。
テント場に空きがあるのかが心配だったんです。
幕営地である「白馬岳頂上宿舎」へと急ぎます。




白馬岳~白馬岳頂上山荘

下り道を進んで「白馬山荘」へとたどり着きました。
白馬岳には二つの山小屋があり、山の中腹に聳えるこちらが白馬山荘、
そしてその下にあるのが白馬岳頂上宿舎となっています。



白馬山荘はとにかく大きいです。
宿泊棟のほか、レストラン棟というのも別に用意されていて絶景を望みながら食事を楽しむことが可能なんだとか。
しかも小屋が富山と長野の県境にあり、建物によって県が変わるというちょっと面白いことになっています。


そして宿泊棟の前にはこんな素敵なベンチ。
ああ、ここでビール飲んでダラダラしたい…。



この白馬山荘は小屋泊のみとなっています。
幕営地となる白馬頂上宿舎は残念ながらさらに下…。



白馬山荘から下ること約15分くらいで、
「白馬岳頂上宿舎」に到着です。
休憩含め栂池から約7時間20分かかりました。
まさか、本当に7時間かかるとは…長かった。



早速中でテントの受付を済ませます。
受付は猿倉方面からのルートのあたりにあるレストラン内にて行われていました。
料金は1200円とテント場のお値段としてはなかなか高額。
とはいえ中にはトイレ使用料およびお水代も含まれています。



受付を済ませたら建物を回り込んでテント場へと向かいます。
どのくらい混んでいるのかと不安になりながらも見渡してみるとそこまででもないような印象。
このテント場は二つのエリアに分かれていて、
水場やトイレの近く比較的平坦な広めのエリアとその奥にやや起伏あるけど張れないこともない狭いエリア、
となっていました。



到着時刻が遅かったため、手前のエリアには張ることが出来ず、
結局奥のエリアのさらにそのまた奥にテントを設営。
とはいえ地面は平らだったのでそれだけでも助かります。



テントを張って時間を見たらなんともう15時半!
間もなく日も落ちる時間ではありませんか!
とはいえまずは腹ごしらえ。
急いでラーメンを作ってかき込むよう食べたらカメラ担いで再び行動開始です。
ほんとせわしない…。


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夕陽沈む風景を撮影しよう!

到着が遅かったため、結局ロケハンなどもほとんどすることが出来ていない状態でしたが、
とりあえず景色がよさそうな「丸山」というところを目指すことにしました。
荷物をデポしたおかげで移動は楽ちん。



テント場から約10分程度で丸山に到着したのですが、
その先の辺りが少し気になったので進んでみました。
景色もよくここで数枚撮影することに。



DSC_5723-Pano

今回も最近はまってるパノラマ撮影に挑戦してみました。
中央に位置するは先月頭にやっと登れた「剱岳」。
左手に見えるは白馬三山のうちの二山「杓子岳」と「白馬鑓ヶ岳」です。
そんなことよりもこの写真微妙ですね。



そんなこんなで写真を撮っていたらどんどん日が傾いてきました。
後ろを振り向けばそこには夕陽に照らされ始めた白馬岳と白馬山荘、
そして眼下には夕食時を迎えて賑わう白馬頂上宿舎のテント場。
みなさんそれぞれの場所で思い思いに登山を楽しまれている様子。
この時間って一番いい時間ですよね。



どんどんと日が落ちてきました。
私も丸山へと場所を移し再び撮影を始めます。

すると突然、隣の男性から「もしかしてフォトる?の…」とお声おかけいただきました。
突然自分のブログの名前を言われた私はびっくり仰天。
お話をお伺いするとTwiterにてフォローしてくださっていた「マサ(@massa4501)」さんでした。
曰く、私の使う三脚と雲台の組み合わせとロングプレート、さらには以前こっそり出させていただいたお二方のYoutube動画を見て、
この人もしや…?と思い声かけてくださったそうです。
なかなかない体験ができた私もとてもうれしくそれからしばらくお話しつつ一緒に写真を撮らせていただきました。


実はこの登山が終わった後、なんとマサさんが私が映ってる写真を送ってくださいました。
それがこちら。


Photo by @massa4501

いや…なんで右足が上がってるんだこいつ…?

どうやら私はいつもこんな妙ちくりんな姿で写真を撮っているようです。
…恥ずかしい!
登山に出掛けた際こんな変な奴を見かけたらご注意ください、それ私です。
全く気が付かなかった。


Photo by @massa4501

そして夕陽を眺める複数の人の中に紛れる私の姿の写真も一枚。
一番左に映ってるのが私です。
え?足上がってないからわからなかったって?くっそ…。


日本海に夕陽が吸い込まれるように沈んでいくとともにあたりもどんどん暗くなっていきます。
ここで皆さん撤収、「マサ(@massa4501)」さんもテント場に戻られるとのことでご挨拶させていただきお別れしました。
素敵な写真をありがとうございました!



その後、私はというとしばらくその場でぼーっとしてました。
思えばこの一日はまるでマグロのようにずっと動いていたなぁ…なんて思いながら、
夜に変わりゆく景色をただ眺めていました。


写真を撮るのはとても楽しいけど、
せっかく山に来たのに記録することばかりに夢中になってしまうのは非常にもったいないよなっていつも思います。
そもそも私は写真を撮るために山に登ってるわけではなく、山に登ったついでに写真を撮っていると自分では思ってます。
カメラを置いて記憶する時間を少しでも作ると登山がより思い出深いものになるので毎回カメラを置く時間を作るようにと心がけてます。
なんかよくわからんこと言ってますが、ただ疲れて休んでただけなんですけどね。



ヘッデン照らしてテント場に戻るとすでに19時を回っていました。
機材をテントに下ろし、宿舎玄関にある自動販売機で缶チューハイを調達。
テントでつまみに芋けんぴを食べながら晩酌し寝袋に潜り込みそのまま就寝…。
おやすみなさい。




夜は星を撮る

…で、その約三時間後の23時半に起床。
目的はもちろん写真撮影、狙うは星です。

実はこの日は本当に天気が良くて就寝時の段階ですでに空にはすごい数の星を見ることが出来ました。
これは月が見えなくなったらもっとたくさんの星が見えるのではないか?
と思いそのころを狙って起きてきたというわけなのです。
いそいそと支度を済ませヘッデンの明かりを頼りに再び丸山へと向かいます。


DSC_5961

到着するとすでに写真を撮られている方の姿。
なかなかよい感じだったので一枚撮らせていただきました。


この日は月が半分くらい出ていたので、そこまではっきりと天の川を見ることはできなかったのですが、
それでも肉眼で確認できるくらいの姿は見ることが出来ました。


右下に映るは能登半島の街の明かり。
写真には写ってないのですが、実はここから富山市街と思しき夜景を見ることが出来ました。
白馬方面とは違いなぜか白熱球のような優しい光だったのがとても印象に残っています。
富山いいよなぁ…。
どなたか富山で仕事あったら紹介してください(長野でもおk)



珍しいことに0時過ぎても山荘の明かりは消えていませんでした。
電気が消える前に私のやる気が消えてしまったので1時半に撮影を終了しテントへと戻りました。
再びおやすみなさい…。

朝日を狙え!


その二時間後、再び起床です。
新しい朝がやってきました!
三度丸山方面へと進み、今度は朝日を撮影すべくカメラを構えます。

ここでマサさんと再びお会いしました。
ご挨拶した後、写真を撮り始めます。


だんだんと明るくなる空、眼下には雲海が広がっています。
こんなに天気が良い日はなかなかないのでは?


DSC_6020

なんとなく杓子岳がカッコよく見えたので今回はこの山を入れて写真を撮ることにしました。
ブルーアワーと杓子岳、かっこいいですね。
そして、その時はやってきました。



ご来光です!
雲海も相まって非常に神々しい…!



https://www.flickr.com/photos/133115336@N06/48705853396

杓子岳へと続く登山道も赤く染まっています。
日の光が温かく新しい一日の始まりを肌で感じることが出来ました。



杓子方面へと足を進めていた男性お二人もこの光景には思わず足を止めていました。
今日も一日どうぞお気をつけて。



結局テント場に戻ってきたのは6時前。
とてもいい朝でした。



とまぁいつまでも遊んでいるわけにはいきません。
この日も前日同様のルートで再び栂池へと戻らなければなりません。
急いで撤収準備を始めます。
あゝ、再び慌ただしい一日が始まります。




【Day2】(復路)

白馬岳頂上宿舎野営場~白馬山荘

思いのほか撤収作業が捗り、6時半にはテント場を後にすることが出来ました。
ここから栂池までは昨日と逆順に進んでいきます。
まずは昨日も登頂を果たした白馬岳山頂を目指して進んでいきます。



と、途中にある「白馬山荘」に立ち寄ります。
実はこちらの山荘ではTwiterにてお世話になっている「うた(@___sph___)」さんが働いていらっしゃり、
よかったら寄って行ってくださいとお声がけいただいていたのでご挨拶をさせていただくことにしたのでした。
お話ではレストラン「スカイテラス」にてお仕事されているとのことだったのでこちらにお邪魔します。



中はすごくきれい。
特に床はワックスもかけられているきれいな木製なのに登山靴で入っていいと言われても躊躇してしまうレベル。
そして窓の外には絶景が広がっています。
なんでもこちらではケーキセットが有名らしく、絶景見ながらおいしいケーキとコーヒーをいただけるのだそう。
ということを帰ってから知った私、ああ食べたかった…。



お土産を購入した後、無事にうたさんにお会いすることが出来ました。
うたさん曰く、この日が今シーズンで一番天気が良かったそう。
そんな日に来れた私はなんと幸せなのでしょう…!
もう少しゆっくりお話しできればよかったのですがうたさんはお仕事中、
私はこれからまた7時間歩いて帰らなきゃいけないので後ろ髪惹かれる思いの中お別れ。
また次回ゆっくりお話させてください!
うたさんありがとうございました!


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白馬岳~栂池


その後は前日来た道をひたすら戻ります。
まずは「白馬岳」に再び登頂。
昨日はテント場に急がなければならなかったのであまり景色を楽しむことができなかったこともあり、
帰りはちょっと長めに山頂に滞在していきました。



十分に満喫したのち、稜線上を歩いて栂池を目指します。
帰りルートに関しても特別危険個所等はなかったように思います。



新潟県最高峰「小蓮華山」まで戻ってくると見えてくるのは白馬大池山荘。
だんだんとこの山行の終わりが近づいてきました。



乗鞍岳を過ぎてひたすら下ります。
乗鞍岳後は岩場の下りとなります。
疲れも出てくる頃かと思いますので気を抜かずに進んでください。
また登り以上に長く感じるのでめげずに頑張って。
そこさえクリアすればあともうすぐです。



そして無事に登山口に到着。
登山はここまで、お疲れさまでした!

ここからは再びロープウェイとゴンドラを使って栂池の街中へと下ります。



あとは20分間隔で運行されているロープウェイに乗り込み…
(やはり帰りも追加料金かかった)



その後ゴンドラに20分ほど揺られれば…



スタート地点に無事到着。
これにて今回の山行は終了です。
お疲れさまでした!


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もう少しゆっくりしたかった…

DSC_6020

念願の白馬岳に無事に登ることが出来ました。
しかしながら今回は失敗でした、栂池ピストンでは到着後あまりゆっくりする時間がありません…。
健脚の方やULの方、小屋泊などで装備も少なくCTを巻き目で行けるようならいいのですが、
私のようなものではたどり着いても楽しむ時間が少なくちょっと損した気分です。
とはいえ稜線歩きもできるし途中にはとても美しい白馬大池山荘にも立ち寄れるので、
決してつまらなくはないのですがやはりその分疲れたかなという印象です。
今回は雷鳥に会えたので栂池ピストン選んでよかったと思いましたがもし会えていなかったら…。
ルートは長く、CTも7時間半とかなりのボリュームありますので、
自信のない方や経験浅の方は白馬大池山荘を含めた2泊3日等の日程を組んだほうがよいかと思います。


次回は大雪渓から登り、白馬三山など回ったり不帰の険にも挑戦…してみたいけど、
それよりも白馬大池山荘でのテント泊でのんびりしたいなという思いのほうが強いのでいつになることやら。
また白馬山荘は噂通りよい感じの山小屋だったのでいづれは小屋泊も体験してみたいですね。
ケーキリベンジもしたい。


また今回はたくさんの方とお会いすることが出来ました。
またどこかでお会いした際はゆっくりお話しさせてください!
皆様ありがとうございました!