最近山に行きたいのに天気が悪くなかなか出かけることが出来ません。
おそらく全国の山好きの皆さまは同じようにお思いのことかとは思いますが…
そろそろ晴れてくれないかな?
ということで今回は以前購入していたNewテントについてのお話です。
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アライテント「トレックライズ2」を知ってるかい?
ということで今回はアライテント「トレックライズ2」のご紹介です。
普段はテント場で見ない日はないというくらいメジャーなmont-bellの「ステラリッジテント(1型)」を使用している私。
多少の狭さを感じつつも最近ではこの狭さや不便さは逆に山でしか楽しむことはできないんだから楽しもうと割り切って使ってます。
また経験値がやや上がってきたせいかある程度工夫して使う様になってきたせいなのか、意外と快適に過ごせています。
そんな自由気ままにテントを担いで山に行き、絶景を堪能しながらビール飲んだり写真撮ったりしている私の姿が羨ましかったのか、
お連れ様から「私もテン泊に連れてって!」といつの間にか言うようになっていました。
さすがにステラリッジ1型に二人は寝れないし、それなら新しいテントを購入するしかないか…ということで今回新たに購入する羽目になってしまいました。
別荘二軒持ちとか超リッチ!
トレックライズを選んだ理由
さて、山岳用テントと一口に言ってもたくさんの種類があるのは皆さんご存知の通り。
初代テントであるステラリッジを購入する際もとても悩んだ記憶があります。
そこで今回は前回の反省点を生かしながら新たなテントを探すことにしました。
またステラリッジと明らかに異なるものを購入することにより差別化を図り、用途に合わせて利用することも目的としています。
今回テントを探すにおいて重視したポイントは以下の4点。
- 大人二人が荷物を入れた状態で快適に過ごせる
- 入り口は横にあり出入りしやすい
- ダブルウォールかつ簡単な構造
- 国産
大人二人が荷物を入れた状態で快適に過ごせる
ステラリッジテント1型を購入したとき失敗したのは「ザックの大きさを考慮しなかったこと」でした。
私がテント泊で使用しているザックはミレーの「マーカムスウィッチ」という75+15ℓというやや大型のものです。
登山装備だけであればもっと小さいものでも事足りるのですが、やはりカメラを入れてしまうとこの大きさでほぼパンパンになってしまいます。
ソロでさえそんな状態だというのに、今回は二人でのテント泊登山となると更に食料や調理器具であったりと今まで以上に荷物を持たなくてはならない、
しかもそんなザックをテント内に二つもいれなければなりません。
テントが大きくなるとその分重量も増えてしまいますが、今回は快適性を重視して2~3人用のテントを選ぶことにしました。
入り口は横にあり出入りしやすい
入り口の向きもとても重要です。
ステラリッジテントは短辺側に入り口のある竪穴式住居スタイル。
見た目はとても良くて気に入ってはいるのですが、毎回必ず苦労することがあるんです。
それは…ザックを室内へと入れるとき。
テント設営後ということで多少軽くなったとはいえ大きなザックを室内に入れるには開口部がやや小さく、また縦長なのでザックを一番奥まで入れる場合にはかなり腰への負担が大きいです。
今はまだ大丈夫ですがもしもここで腰をやらかしてしまったら一体…といつも少し不安を感じていました。
(最近ではザック内の荷物を予め出してから入れるようには心がけてます。)
また今回は二人での使用となるので、仮に雨などで前室にて調理をする場合など、短辺側の入り口では二人で前室側に体を向けて作業するのは難しいかも。
ということで今回は長辺側に入り口がありかつ開口部が大き目なものがいいかなと考えました。
簡単な構造で女性一人でも張ることが出来る
今回一番重視したのがこれ。
やはり登山というのは危険が付き物な訳で、いつ何時何が起こるかわかりません。
もしも私に何かあった場合でも、お連れ様が一人でテントを設営することが出来るようなるべく簡単な構造のものを選ぶことにしました。
そこであれこれ調べた結果、行きついたのはやはりステラリッジテント同様「クロスポール型」でした。
クロスポール型は2本のポールをテントにクロスさせながら挿入することにより自立させることのできるテントです。
これならあまり頭を使わないし、女性でも苦労せずに張ることが出来るんじゃないかな?と思った訳なのです。
またシンプルな構造のものは補修もしやすいため長く使えるというメリットもあります。
さすがに毎年テントを購入するわけにもいきませんからね…。
また今回もダブルウォールのテントを探しました。
フライシートを持たなければなりませんが結露や快適性を重視するとこちらのほうが便利です。
そもそもこのサイズだと大体フライシート前提のものばかりでしたが…。
Made in japan
最後はただのこだわりというか…国産のテントを選びました。
今のところ私は日本国内の山しか登る予定がありません。
やはり日本の山のことは日本人が一番よくわかっているはず、となれば国産のものを買っとけば間違いないだろうという安易な考えです。
またもしも壊れてしまった場合にも修理などがスムーズなんじゃないかなと思ったことも理由の一つでした。
とこのようにあれこれわがままを言いながら探すと自然と選択肢が少なくなっていき、最後に残ったのが今回購入したアライテント「トレックライズ2」というわけです。
ちなみに同じくアライテントのオニドームも検討しましたが二人で使用するとなると荷室がやや狭い。
その分前室はとても広くて、ああこれの一型でソロテント泊したら超快適だろうな…と危ないスイッチが入りそうになってしまうという始末。
でもとっても快適そうでした。
実際に使って見た感想
そんなアライテント「トレックライズ2」のデビュー戦の地は6月に出かけた「尾瀬」でした。
おなじみの鳩待峠から入り、燧ケ岳直下「燧小屋」のテント場にてテント泊をするという行程。
アップダウン少な目なので初めてのテント泊のお連れ様にはうってつけのルートです。
大菩薩嶺が初テント泊の私なんかよりも輝いて見えるな…。
張り方はクロスポール型なのでとても簡単です。
グラウンドシートを張った上にテントを広げ、ポールを通すだけでこの状態になります。
設営においてグラウンドシートは必須ではありませんが直接テントが汚れないので購入するのをおススメします。
ちなみにポールの色は蛍光グリーンでモンベルの赤よりも個人的にはこっちのほうが好きです。
またポールは片側からしか通らない仕様になっていて反対側まで行くと穴に入り込むような仕組みになっているのですが、
この部分がステラリッジテントよりも丁寧に作られている印象を受けました。
ステラリッジテントも同様の作りなのですがうまく穴に入った試しがなく、結局一度自分の手で入れてあげる必要があるんですよね。
さらさらっとフライシートをかけてペグを打ち込みます。
ちなみに寸法は長辺210cm×短辺150cm×高さ110cmとなっています。
ステラリッジテント3型よりも短辺の長さが約30cm短い為、2-3人用ですがそこまで大きく見えません。
入り口のある長辺の長さがなんと2m越えとなっている為ほとんどの人であればきちんと横になって寝ることが出来るかと思います。
身長175cmの私はザックを足元においてもきちんと眠ることができました。
前室の広さはそこまで広くはありませんがかといって狭くもなく普通といったところでしょうか?
一応調理もできなくもなさそうではありますが、ガスバーナーにコッヘルを置いた場合の高さだとフライシートと干渉しそうな感じでした。
シェラカップ程度の高さであれば問題なさそうですがあまり高さがあるとちょっと不安かも。
トレックライズで気に入ってポイントがこちら。
フライシートの固定はペグ打ちの他に、テント本体とクイックリリースバックルで接続することができるのです。
これによりテント本体とフライシートをつなぐことが出来、テント内にいれば自分たちの体重でフライシートが飛んで行ってしまうのを防ぐことが出来ます。
実はこの後に出かけた燕岳では大変な強風に見舞われたのですが、この機構のお陰かフライシートはバタつくこともなく、翌朝まるで何事もなかったかの様に元の状態を保っていました。
周りにはフライがないテントが多数あったのである程度は効果があるように感じます。
室内は広いです。ステラリッジテント1型と比べると体育館くらいの広さに感じます。
すいません言い過ぎました。
大人二人でも十分に広く、なんならもう一人入れるんじゃないの?というくらいの広さです。
大人二人とお子様お一人くらいだったら丁度よいかも。実はのんびり登山の時にこのテントを一人で使っちゃおうかしら?なんて密かに目論んでいたのですが、この広さを一人で使うのはちょっと贅沢すぎる…ということで一人で使うのはやめました。
とはいえこれでステラリッジテント1型と目的ごとに明確に差別化を図ることが出来たので私的にはとてもよかったです。
ステラリッジ同様、換気口もこのように完備。
作りは違えども使い勝手は両者とも全く問題ありません。
そんなトレックライズを使用した尾瀬の夜はとても快適に過ぎていきました。
お連れ様も「(私の)いびき以外はとても快適だった」と満足してくれたのでよかったです。
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気になるところ
基本性能や使い勝手はとても好感触なトレックライズ2。
正直あまり悪いところは今のところ見つかっていませんが強いて言うならば重量です。
テントとポール・フライシートの重量が1680g、ペグとロープの重量が220gなので1900gとなります。
さらにグラウンドシートの重量が230gなので…計2130g!
まさかの2kg越えということでかなり重た目となっています。
やはりソロでの使用にはやや大きすぎるので、ソロ又は2人での使用をお考えの場合にはこの下の「トレックライズ1」を検討されたほうがいいかもしれません。
一人だと広すぎますよ。
また後述する「シームコート」の塗布作業が面倒に感じてこのテントを敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。
私もちょっと面倒かな…と思っていましたが実際に作業してみるととても簡単でした。
この点がネックにお考え方、正直そこまで気にしなくても大丈夫です。
ということでシームコート塗ってみましょう!
シームコート塗布作業について
アライテントのテントを購入して使用する前には、この「シームコート」を塗布する作業を行うことが推奨されています。
シームコートというのは防水用のコーキングみたいなもので、要はテントに防水処理を行うというわけです。
アライテント曰く、テントの構造上シームテープだけでは完全な防水処理を出来ない部分があるため、
これを補うためにシームコートを塗布する必要があるそう。
そんな塗布を行うべき場所は取扱説明書やHPにも記載があるのですが、
とっても昭和な感じが漂っていますね。
逆に歴史とともに長年愛されている製品だということを感じられてとても好感触です。
やはいいいものは長く使われるわけです。
今回私の購入した「トレックライズ」シリーズの場合、テント下側の縫い目の部分に施すようにと記載されています。
また内側ではなく外側から塗るようにという指示が書いてありますので注意しましょう。
では早速塗布作業を開始してみます。
①テントを立てる
まずはテントを組み立てます。
残念ながら現我が家はマンションということで部屋が狭いため、今回は駐車場に張ることにしました。
ご近所さんに変な目で見られないか超不安です。
ポールを通して固定すれば…
あっという間に完成です。
駐車場にテントが止まってるよ!とか思ったらおかしくなってしまい大爆笑。
私は今日も平和です。
②シームコートを塗布しよう
いよいよシームコートを塗布します。
シームコートのパッケージからも年期感じますね。
中から接着剤っぽい容器を取り出し封を切れば準備完了です。
やはり長く使うものなのでここはバシッときれいに完成させたいところです。
上に書いてあった通り、テント下側にある付け根部分に塗り始めます。
私の頭の中では接着材的な粘度なんだろうからたくさん出しても大丈夫だろうと思っていたのですが…
なんとまぁ意外とサラサラでした。
たくさん出してぬりぬり塗りたくろうと考えてた私の思いとは裏腹にどんどん垂れて行ってしまいます。
あああああ…
③1時間乾燥させて完了
結果ご覧のありさまですよ。
やっちゃったなあぁ…
皆様、シームコートは意外と粘度低いので垂れにご注意ください。
この後約1時間程度そのままの状態で乾燥させ、硬化していればOKです。
今回私も初めて挑戦してみましたが、その後雪上で使用したり雨に打たれたりしましたが水が浸入してくることはありませんでした。
意外と作業は簡単ですのでテント検討時にはあまり意識しなくてもよいのかなと個人的には思います。
総評
ということで今回はアライテントの「トレックライズ2」についてご紹介させていただきました。
上にも書きました通り、重量以外に気になることはほとんどなく素直に購入してよかったなと思いました。
アライテントは半世紀以上も山岳テントを作り続けてきた老舗メーカー。
その製品には様々な工夫とアイディアが盛り込まれており、我々一般登山者も安心して使えるようになっていることをさまざまなところから感じることが出来ました。
アライテントもmont-bellもどちらもいいところがあるので両方持っていたとしても偏ることもなさそうで一安心しています。
今後はステラリッジテント1型とトレックライズ2を使い分けて山行に励みたいと思います。
間もなく紅葉きれいな秋山の季節。
冬になる前にテント泊デビューなんてのもいいかもしれませんね。
早く山に行きたいぞー!
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