下界まで急降下!
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前回からの続きです。
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槍ヶ岳を目指し、北アルプス表銀座を進む私。
初日は中房温泉から燕岳に登り、そのまま大天井岳でテント泊。
二日目は東鎌尾根にて精神的ダメージを受けながらもなんとか槍ヶ岳山荘に到着。
そして念願の槍ヶ岳に登頂することが出来ました!
今回はいよいよ最終日。
槍ヶ岳山荘から撤収し、上高地バスターミナルを経由し出発地点の穂高駅を目指します。
Day3
槍ヶ岳山荘~ババ平~槍平~横尾~徳沢~明神~河童橋~上高地バスターミナル
上高地バスターミナル~新島々駅~松本駅~穂高駅~穂高神社~穂高駅駐車場
※行程はすべてSUUNTO社のGPS内蔵腕時計「SUUNTO TRAVERSE ALPHA」にてロギングを行っております。
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- 出版社/メーカー: スント(SUUNTO)
- 発売日: 2016/12/17
- メディア: スポーツ用品
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微妙な天気の中起床
おはようございます。
最終日は前日の反省を生かし4時に起床。
珍しく熟睡できず、3時間おきに目を覚ましてしまいました。
きっと妙なところにテントを張ってしまったせいでしょう。
この時間なので外はまだ真っ暗。
午後からの天候が不安なので早めに撤収作業を進めます。
二日目ともなるとかなりスムーズに進めることが出来ました。
お隣さんも早めに撤収。
それではお気をつけてとお互い挨拶をしてここで別れました。
特に話をしたわけでもないのですがこういう挨拶だけでも嬉しいものです。
5時半ごろ私もテント場を後にし出発です。
昨日渡されたテント札を返すために槍ヶ岳山荘に立ち寄ります。
やはり皆さん考えることは同じなようで、
山荘前はたくさんの人で賑わっていました。
日の出の時刻を過ぎ、周りは明るくなってきましたが…真っ白。
残念ながら出発前に槍ヶ岳の姿を拝むことはできませんでした。
姿は見えませんでしたが槍に別れを告げて下山を開始します。
出発地点の槍ヶ岳山荘からゴールの上高地バスターミナルまでは約18km。
高低差約1600mを一気に下ることになります。
とはいえ、昨日の東鎌尾根に比べれば…と考えると足取りも軽やか。
また、ここまでの疲れも全くありませんでした。こんなに歩いたというのに不思議です。
下界を目指しすいすいと進みます。
下ること数十分で「殺生分岐」に到着です。
昨日上から見たところですね。
奥に見えるのが「殺生ヒュッテ」です。
このあたりだとやはり槍ヶ岳山荘やヒュッテ大槍などの稜線上の山小屋のほうが人気があるようで、
殺生ヒュッテは比較的空いていることが多いそうです。
景色は望めませんがゆったりしたい方、穴場のこちらを利用してみてはいかがでしょうか?
殺生分岐から下ること約1時間で周りの風景もだいぶ変わってきました。
植物も増え、なにより紅葉がきれいです。
進行方向を見ればこの景色。
こういう谷形状の土地はFisheyeで撮ると面白いですね。
しばらく写真を撮るのに夢中になってしまいました。
今年ももうすぐ雪の季節というのに、昨年の雪がまだ残ってました。
いや、もしかしたら昨年より前の雪なのかもしれませんね。
不思議です。
「槍沢大曲り」に到着です。
ここは昨日やられた水俣乗越への分岐点となっています。
戻る気は…ありませんので、先へ進みます。
この辺りから右手に川が見え始めます。
この川と共に上高地へと進んでいきます。
相変わらず水がきれいですね!
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ババ平に到着!
そうこうしているうちに「ババ平」に到着しました。
ここババ平はこの先にある槍沢のテント場となっています。
受付は槍沢にて済ませなければなりませんのでご注意を。
川も近くまた水場やトイレも完備されておりなかなか居心地がよさそうなテント場でした。
またここからは東鎌尾根を望むことが出来ます。
あんなギザギザしたところを進んできたんですね、我ながら驚きです。
しばらく行かなくていいかな…。
ここから数十分歩くと、
「槍沢ロッヂ」に到着です。
ここでまた声をかけられました…ってなんと昨日服装をほめてくれたお父さんではないですか!
槍に登った話を伝えるととても喜んでくださいました。
お父さんの体調もだいぶ回復したとのことです、よかった!
お父さんに別れを告げ、先へと進みます。
段々と川の流れも激しくなってきました。
と、この辺りでぽつぽつと雨が降ってきました。
慌てて樹林帯に飛び込み、雨具を着込むことに。
雨具を着込んで数分後、本格的に降ってきてしまいました。
余談ですが、私が使っている雨具はというと、
ド定番の「モンベル ストームクルーザー」です。

(モンベル) mont-bell ストームクルーザージャケット Men's 1128531 GN グリーン XL
- 出版社/メーカー: mont-bell
- 発売日: 2015/09/07
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これがまぁお値段以上にかなり使える代物でして、今回の縦走でも大活躍でした。
稜線上を行動中に羽織れば風を防いで適度な暖かさを維持できるし、
またテント場などの休憩中は中にフリースやダウンを着込むことであたたかく休むことが出来ました。
もちろん雨が降った時も優秀でこれを着て行動しても蒸れることなく快適に進むことが出来ました。
登山を始める前はえっ!雨具に2万円?なんて思いましたが、この性能でこのお値段ならお買い得です。
ご参考までに。
雨の中進んでいると見慣れた看板が見えてきました。
蝶ヶ岳方面への登山道入り口です。
思えばここから槍御台までテント泊装備を背負ってヒーヒーいいながら向かったのが今年の5月。
その5か月後にほぼ同じ装備で表銀座を縦走してくるなんて思いもしませんでした。
いやはや、感慨深いものです。
そんなこんなで「横尾山荘」に到着です。
しかし、すごい人です!
ここ、横尾山荘は槍ヶ岳方面・蝶ヶ岳方面・涸沢方面の接続点となっています。
どうやらここにいる人の大多数は「涸沢」からの登山客のようでした。
そういえばこの時期の涸沢カールは紅葉でとてもきれいらしいですね。
あとおでんがおいしいらしい、いいなおでん。
おでんに釣られそうになりながらも横尾を出発します。
しかし涸沢、気になるな…。
横尾を過ぎれば登山道というよりもハイキングコースのような道が続きます。
登山系のブログで「上高地は長くて退屈」というのをよく見かけましたが、
なるほどその気持ちがよくわかります。
また、この日は涸沢からのツアー集団がたくさんいらっしゃいました。
平日というのにすごい人の数。これが土日だと一体どうなるんでしょうか…。
追い越しなどを繰り返しながら上高地を目指します。
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徳澤園は人だらけ
そして徳澤園に到着しました。
相変わらずの人の数…。
ソフトクリームを食べたかったのですがかなりの列だったので今回はあきらめました。
代わりに売店で「槍ヶ岳クッキー」を会社への土産として購入。
14個入りで1000円と会社のみなさまへ配るにはなかなかよい品なのでおススメですよ。
生憎の天気とはいえさすがは徳澤。
テント場にはいくつかのテントが張られていました。
徳澤はテント泊の練習には最適です。
下界が近づいてきました。
この辺りの葉はまだ緑が多く標高による違いを感じることが出来ました。
明神も人だらけ
あっという間に「明神」に到着です。
この辺りまで来たら雨も止んできました。
雨具を脱ぎつつ少し休憩します。
ふと上を見上げれば「前穂高岳」の姿が。
来年は穂高辺りにも顔を出してみたいですね。
そして進むにつれ、周りも下界の雰囲気が漂ってきました。
小梨平のキャンプ場を過ぎれば…
久しぶりの舗装路が登場、そしていよいよ…
上高地バスターミナル着!表銀座縦走完了!
そしてようやく上高地バスターミナルに到着!
北アルプス表銀座縦走…完了しました!
けがもなくほぼ予定通りに行程も進めることが出来ました。
やはりパッキングは再考量の必要がありますがともあれゴールできてよかった!
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旅は終わらない
さて、表銀座縦走のゴールはここなのですが、私の旅はまだ終わりません。
何故なら車はここからさらに下の「JR穂高駅」近くの無料駐車場に停めてあるからです。
ここからは公共交通機関を駆使して車を回収しに穂高駅へと向かいます。
まずはJRに乗るべく「松本駅」を目指します。
てっきり上高地バスターミナルから松本駅までバス1本で行けるかと思っていたのですが、
この時期は新島々駅までしかバスが出ていないそうです。
新島々からは電車で松本駅まで出るしかないらしく、今回はその方法で向かいました。
バスチケットを購入した際に番号札も渡されました。
この番号順に乗車受付をするのでわざわざ順番を待つ必要はありません。
バス到着までのんびりとベンチに座って待機していました。
バスが到着すると番号順に呼ばれます。
チケットに印を押してもらい、その後バス下部にある荷物入れにザックを預けます。
ただしここに荷物を預けれるのは終点まで乗る人のみだそうです。
また、横にポールや三脚、ナルゲンやらマット、ヘルメットなどを取り付けている場合は、
ザック内に収納するか車内へ持ち込むかするようにと案内がある場合がありますのでご注意ください。
私はいつもカメラだけ車内に持ち込むようにしてます。
お忙しいのはわかるんですが、荷物降ろすときって結構乱暴なんですよね…。
無事にバスに乗り込んで出発です。
しかしここまで約3日間お風呂に入っていない私。
匂いやら身なりが気になりましたが…周りの反応も普通だったので気にしないことにしましょう。
上高地バスターミナルを出発して約1時間で「新島々駅」に到着しました。
ここまで一時間…長い。
バスを降りてもすぐにホームに入ることが出来ず、
電車が到着するまで改札を先頭に並ぶことになります。
近くには地元の方が果物などの地のものを販売していたので、
お土産などを探すにはよいかも。
約20分ほどで登りの電車がやってきました。
上高地バスターミナルで松本までの切符を購入している場合、
そのまま電車にも乗ることが出来ます。
改札を済ませ電車に乗り込みます。
しかし…ここからが長かったです。
新島々から松本までは約30分、はまだいいのですが、
問題は松本から穂高まで。
大糸線というJR線に乗り換えるのですが乗り継ぎの時間がなんと30分。
どうやらあまり本数が多くない路線のようです。
大きなザックを持ち歩いていることもあり、フラフラするわけにもいかず、
ただただホームで電車を待つことになりました。
そしてようやく電車に乗り込みます。
しかし松本駅ってあずさばっかりですね。
普通の電車はあまり走ってないのでしょうか?
とにかくあずさだらけでした。
松本駅から穂高駅までは約30分。
長い乗り継ぎ時間の末ようやく到着しました。
上高地バスターミナルにて購入した切符を改札口で見せます。
先ほどの切符は松本までの運賃なので、ここで松本からの運賃を支払います。
料金は320円。
支払い終えると記念にお持ち帰りくださいとこの切符をいただくことが出来ました。
ありがとうございます。
そしてようやく穂高駅に到着。
上高地バスターミナルを出発してなんと2時間もかかりました。
18km歩くよりこっちのほうが疲れた…。
穂高神社にて御礼参り
このまま駐車場に戻る前に「穂高神社」に立ち寄ります。
穂高神社は駅から歩いて5分くらいのところにあり、
駐車場に戻りがてら寄ることもできます。
平日ということもあり参拝客はまばら。
お参りし放題でした。
今回の旅の無事の御礼などを済ませます。
疲れからか一度お賽銭投入を失敗してしまったのは内緒です。
そしてスタート地点である「穂高駐車場」に到着!
ここで旅は終了となりました!お疲れさまでした!
表銀座縦走を終えて
ということで無事に表銀座縦走を終えることが出来ました。
今回初めての縦走、テント泊1年生の私が大丈夫か?と不安でしたが、
実際はいつものテント泊と変わりなく行程を進めれたかなと思います。
表銀座はその名の通り、景観が素晴らしく飽きることなく歩くことが出来ました。
とはいえ、やはり大天井岳の登りや東鎌尾根などはやはりかなりのしんどさが…。
しかしそれらをクリアした後の達成感はひとしおです。
これらを踏まえたうえで最終的に槍の穂先に立てた時は本当にうれしかった!
テント泊縦走はそれなりに大変ですが、目標達成したときの喜びはそれ以上のものがありました。
いやはや、この感覚…これはハマりそうです。
また最終日を除く二日間は天気が良かったので助かりました。
反省点としては、まずパッキングはまだまだ見直さなければならないかなと思いました。
今回水は1ℓしか携行しなかったのですが、もしものことを考えるともう少し持つべきだったかなと思います。
また、行動食のバリエーションが少なく途中で飽きてしまいあまり食べなくなった結果、思うように力を出せなかったように感じます。
縦走時はこの辺りも踏まえて考えなければいけませんね、反省です。
カメラについてはレンズも便利ズームなどを利用して最小限に抑えたいですね。
やはりNIKKOR 24-120mm f4辺りがあるといいなと道中思いました。
あとは体力をもっとつけたいですね。
東鎌尾根はほんときつかったです…。
また、今回の縦走ではとてもたくさんの方とお話をすることが出来ました。
知らないことをたくさん教わり、また時には励まされたりと、
かなり皆様にはいお世話にになってしまいました。
私が無事に縦走を達成できたのは助けてくださった皆様のお陰だと思っております。
皆様本当にありがとうございました!
また山でお会いできることを楽しみにしております!
相変わらず長文になってしまいましたが最後までお読みくださりありがとうございました。
今回の縦走…最高でした!