アルカスイス互換化のすゝめ。
- 手持ちの三脚について!
- 長時間露光における縦構図の歩留まりの悪さ!
- アルカスイスを知ってるかい?
- カメラ側も対応させよう!
- さっそく登山にて運用開始!
- 取り付けてみよう!
- 問題の縦構図での撮影に挑む!
- 総評=とっても便利
- アルカスイス沼にようこそ!
- いかがでしたか?
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登山時に使用している、
マンフロットの三脚「Befree」。
その優れた性能から、そのままの状態でも問題なく使用できるのですが、
フルサイズに対応させるべく少し改造してみました。
改造といっても大したことありませんので、
気になる方はぜひ挑戦を!
費用対効果はなかなか高く、これおススメです。
手持ちの三脚について!
久しぶりの三脚ネタです。
皆さんは三脚何本持ってますか?
レンズ沼、カメラバック沼、そして三脚沼とまぁ
カメラ関連の沼がたくさんあってハマらないようにするのは一苦労ですね。
そんな私は現在2つの三脚を使い分けて使用しています。
ちょっとご紹介させていただいちゃいますね。
一つが、マンフロットの055シリーズである、
プロアルミニウム三脚3段+RC2付き3ウェイ雲台キット
「MK055XPRO3-3W055」

Manfrotto プロ三脚 055シリーズ アルミ 3段 MT055XPRO3
- 出版社/メーカー: マンフロット
- 発売日: 2014/04/14
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
かなり大きめの三脚の為、
主に登山以外の撮影でがっつりと撮影したい時に使用しています。
アルミニウムなのは単純にカーボンが高くて買えなかった為…。
また3段にした理由は後述のBefreeも所有していたため、
持ち運びやすさよりも安定感を重視した結果こちらにしました。
4段のほうが畳んだ時に全長が短くなりますが、
ロック部が増えると安定度が低下します。
反対に3段はのほうが畳んだ時の全長は長くなりますが、
足も太くなりまた、ロック部が減るため安定度は上。
どちらも捨てがたいのでこの辺り、非常に悩みますよね。
そしてもう一つが、
コンパクト三脚 Befree アルミ 4段 ボール雲台キット
「MKBFRA4-BH」
トラベル三脚、Befreeです。
こちらも同じくアルミニウム製を購入しました。
だってカーボン高いんだもの。
オリンパスのOM-D E-M5 markⅡを使用していた時に購入したもので、
当時はこれさえあれば全く問題ありませんでした。
055を購入後はあまり出番がなくなってしまい、
旅行時や登山時など、まさにトラベル用途専門となっております。
…現在の使用状況を考えると高くてもカーボンを買っておけばよかったなと、
少し後悔しています。
皆さま、高くてもカーボン買っとけば間違いないですよ!

Manfrotto コンパクト三脚 Befree カーボンファイバー 4段 ボール雲台キット MKBFRC4-BH
- 出版社/メーカー: マンフロット
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
また雲台への取り付けも共通の「200PLプレート」を使用するため、
カメラに取り付けておけばすぐに取り付け&リリース可能です。
ということで、どちらも大変使いやすく満足をしていたんです。
今までは…。
長時間露光における縦構図の歩留まりの悪さ!
最近、NDフィルターを使用した長時間露光撮影をすることが多くなった私。
川の水や海、雲などを動いているかのように表現できることが楽しく、
川・海。登山時などに多く活用しています。
そんな折、何気なーく撮影した写真を見返していて気付いたこと、
それは「縦構図時の歩留まりの悪さ」でした。
横構図と比べて何故か縦構図の写真のブレがひどい…
設定などは横構図と同じはずなのに…何故??
しかも三脚にかかわらずどちらでも発生していました。
心当たりもなく、考えてもわからない…
そこで再現をしてみることにしました。
早速055を立て、縦構図となるようにカメラをセットします。
しばらく放置して様子を見ていると…
なんとだんだんとレンズ側が下がっていくではないですか!
これじゃブレるわけですね…。
「200PLプレート」とカメラの三脚取り付け部が回っている様子。
どうやらレンズの重さに耐えきれないみたいですね…。
試しに写真の様にストラップを三脚レバーに巻いて固定してみると、
ブレも収まりました。
この時は055を使用してテストしましたが、
Befreeでも同じように下がってしまいました。
折角山に登ってもこれではいざという時に困るぞ…
ということで早々に対策をすることにしました。
アルカスイスを知ってるかい?
そこで今回導入したのがこちら。
「SUNWAYFOTO クイックリリースクランプ DDC-60i 」

SUNWAYFOTO クイックリリースクランプ DDC-60i {正規日本代理店}
- 出版社/メーカー: SUNWAYFOTO
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
お手持ちの三脚を簡単にアルカスイス互換化してしまうというアイテムです。
アルカスイスとは簡単に説明しちゃうと、クイックシュー種類のひとつ。
この方式がいろんなメーカーから採用されているので対応させておけば何かと便利なんです。
縦構図ブレ対策なのにクイックリリースクランプを交換するの?
まぁまぁ、もう少しお付き合いください。
様々な商品がある中、お手頃価格だったSUNWAYFOTO製を購入しました。
とりあえず今回は登山にも使用する「Befree」をアルカスイス互換化してみます。
中身はこんな感じ。
本体と取り付け用のL棒が付いてきますので、
工具を用意しなくても大丈夫です!
交換はとても簡単!
まずは付属のレンチでクイックリリースプレート取り付け部を外します。
ちょっと硬めかもしれませんので舐めないように気を付けて!
外れたらDDC-60iを取り付けて再びねじで止めます。
あっという間に完成!
これでアルカスイス互換化が完了しました!
Befree自慢の折り畳みにももちろん対応!
交換してもコンパクトさに影響はありません。
これで三脚側の準備は完了です!
カメラ側も対応させよう!
次に用意したものがこちら。
「SUNWAYFOTO L型プレート Nikon D800 D800E 専用 PNL-D800R 」
![SUNWAYFOTO L型プレート Nikon D800 D800E 専用 PNL-D800R [並行輸入品] SUNWAYFOTO L型プレート Nikon D800 D800E 専用 PNL-D800R [並行輸入品]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31MNLBHt-NL._SL160_.jpg)
SUNWAYFOTO L型プレート Nikon D800 D800E 専用 PNL-D800R [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: SUNWAYFOTO
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
三脚側を対応させてもカメラ側が対応していなければ取り付けることが出来ません。
今回は目的からL型プレートを購入しました。
中身は本体のほか、取り付け用のL字レンチとポーチがはいってました。
こちらの取り付けも簡単!
カメラを裏返してプレートを合わせた後、
三脚座ねじ穴にねじを入れてL字レンチで締めます。
簡単ですね!
実は今回、D810の前モデル用を購入しました。
もちろんSUNWAYFOTOからはD810モデルも発売されております。

SUNWAYFOTO PNL-D810R L型クイックリリースプレート Nikon ニコン D810 ボディ専用 アルカスイスタイプ RRSクランプ対応 PNL-D810R
- 出版社/メーカー: SUNWAYFOTO
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
しかしこちらを使用すると、
背面液晶カバーが取り付けなくなってしまうらしいので、
取り付けたい方は私と同じD800・D800E用をご購入ください。
追記:TwitterにてD810用ブラケットについての情報をいただきました!
突然すみません、RT回ってきて拝見させていただきました😊
— だっすー (@photobydass) 2017年8月17日
先日旅行に190goアルミ持って行って重さに撃沈した身として、D810でもbefree使ってる方がいるのを見て大変興味持ちましたが一点だけ気になる点が…
私sunwayfotoのL型ブラケットD810用普通に使えてます😰 pic.twitter.com/vMOifS3wWS
当初カバーが付かないと書いてしまいましたが、
実際はD810用でもカバーを取り付けたままで装着が可能なようです!
写真を見ると確かに取り付けられてますね。
しかしブラケット左側と本体との間に少し隙間があるような…?
ここがD800用とD810用の違いなのでしょうか?
ともあれ、だっすーさん!貴重な情報をありがとうございました!
これでアルカスイス互換化作業が完了しました!
さあ、実践してみましょう!
さっそく登山にて運用開始!
アルカスイス互換化後すぐに八ヶ岳は「権現岳」に登りに行きました。
ということで早速使い勝手を試してみることにします。
権現岳登山の記事も宜しければぜひご覧くださいませ!
今回は権現岳の向かいにある山から権現岳と権現小屋を入れた写真を撮ろうと目論みました。
また雲も多めだったので、NDフィルターを使って雲を流す感じで撮りたい!と、
まさに新Befree使用にはもってこいの条件となりました!
ちなみにカメラ本体はD810。
レンズは「NIKKOR AF-S 24-70mm F2.8E ED VR」の組み合わせ。
重量はそれぞれ880gと1070gなので約2kgです。
改めて見ると登山で持っていくには重すぎですね…。
取り付けてみよう!
目的地に到着しました。
撮影位置を決めて三脚を立てたらいよいよカメラの取り付けです!
早速取り付けてみましょう!
まずはL字ブラケットの前側部分を写真の様にはめてあげます。
今度は後ろ側をはめ込みます。
この時狭くて入れられない場合は、
写真にあるつまみを回して前後に調整してあげます。
このつまみを回すと、リリースプレート取り付け部の幅を変えることが出来ます。
前後を載せることが出来たら、
最後につまみを回して動かないところまで固定します。
念のため、固定が終わるまではカメラから手を離さないように!
これで完了!
撮影に入れます!
問題の縦構図での撮影に挑む!
さて、いよいよ問題の縦構図での撮影に挑みます。
取り付け方は同じで今度はカメラ左の溝が下になるように取り付けます。
前が入ったら後ろを入れて、最後にクランプを前に移動させてロックします。
完成しました!
今までとは違い、三脚側で調整するのではなく、
カメラ側での調整となったため負荷がかからず安定しています。
時間が経っても落ちてくるなんてこともありません。
成功です!
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総評=とっても便利
今までは縦横切り替えの際は雲台側で調整をしていたため、
動かしては構図確認して水平出して、また動かしては構図確認して水平出して…と、
なかなか忙しかったのですが、
この方式なら一度水平を出してしまえばあとはカメラの向きを切り替えるだけでOK!
とても楽が出来るようになりました。
これなら構図に集中できるし時間もかからない為、
撮影のタイミングを逃しません。
さらに三脚中心とカメラの軸を合わせることができるので安定感も向上しました。
約2kgのフルサイズですがBefreeでも問題なく使用できます。
欲を言えば190シリーズくらいは欲しいのですが…あとは体力と資金次第ですね。
あとはカメラがなんかかっこよくなりました。
そういえばE-M5 markⅡの時もつけてましたね。
7-14mm F2.8を購入して喜んでいた時期ですね。
確かにあのレンズを購入したときはうれしかったなぁ。
こうしてみるとやはりオリンパスのカメラはいい…おっとあぶねぇ。
まだオリンパスには戻らないぜ!
ともあれあの時の自分にこの便利さを伝えてあげたいです。
難点を上げるとするならば…
一つ一つの値段は安いけどトータルで考えると結構かかります。
L字プレートが約6000円、
クイックリリースプレートが約5000円と10000円くらいですね。
さらに味を占めてしまった私は055用に同型のクイックリリースプレートを注文したので約15000円。
中古のレンズなど変えてしまいますのでこの辺りはどうとらえるかですね。
実は今狙ってる中古レンズがありましてですね…ちょうど同じくらいの値段なんですよね。
とはいえ、「SUNWAYFOTO」さんの製品は比較的安いほうらしいので、
気になる方は手を出してみてください。
アルカスイス沼にようこそ!
アルカスイスの世界が気になる!
という方はTwitterでお世話になっているハクさんがかなーりお詳しいので、
気になる方はぜひこちらへ!
アルカスイスという新たなる沼へ誘ってくださいますよ!
こちらを見れば私のいじりなどかわいいものだと思えるはず。
ともあれ私も導入の際の参考にさせていただきました。
ハクさんどうもありがとうございます!
(ご本人の承諾をいただいた上で掲載させていただいております。)
いかがでしたか?
ということで、
雲台の向きを変えると重量に耐えられないのであれば、
マウントするカメラの向きを変えてあげればいいのではないかと考え、
アルカスイス互換化をしてみたよ!というお話でした。
ここぞの場所、瞬間にすべてを!ということでD810に乗り換えた私。
基礎であるカメラ固定がきちんと出来ていなければ、
いつまで経ってもいい写真など撮れませんね…。
これで次回から全力で撮影に臨めます!
気になる皆様もぜひ挑戦してみてください!
それでは!