登山で基本のこと1本を選ぶなら?
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登山における基本のカメラレンズ選び。私的には…
カメラネタ。
登山の楽しみのひとつに、山々の美しい風景を写真に収めることがあります。
かくいう私もその楽しさに魅了された一人なワケなのですが、続けていくとどうしても色々と問題点が出てきます。
私も色々と迷ったり散財しながら今の形に行きつきました。
特に「どのレンズを基本として使うべきか?」という悩みは、登山撮影を始めたばかりの頃から今までずっと頭を悩ませてきた問題のひとつです。
広大な山の風景をどうやって撮るのか?ズームか単焦点か?重量はどのくらいだ?とまぁ考えることがあこれたくさん、これなかなかに迷うものです。
そんな試行錯誤を繰り返すこと約10年。結局、私がたどり着いた答えは「24mmスタートで100mm付近までカバーするF4通しレンズ」でした。
いやおい普通だな…という感じではありますが、登山で使うには本当によいバランスです。
今回は、そんなレンズ選びのポイントと実際に使用してみて感じたことをお伝えしようと思います。
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登山に「24mmスタート&100mm付近をカバーするF4通しレンズ」をお勧めする理由
①焦点距離24mmについて
まず最初のおすすめポイント「広角端24mm」について。
この焦点距離は、標準ズームレンズにもよく採用されており、多くの方にとって馴染みのあるものかと思います。


個人的には、24mmは「広すぎず、狭すぎず」ちょうどよい塩梅だなと感じています。
登山中には、その広大な風景を撮影したいと思うことが確かに多いわけですが、とはいえ広角〜超広角レンズを使用するとその風景を広く捉えられる反面、意図しないものまで映り込んでしまうことがあります。
一見すると山の広大さや空の広さを思い切り入れることができるので使い勝手良さそうに思えますが、これがまぁ難しい。
一度に広い範囲を撮るということはたくさんの情報が入ることから、意識せずに使うと何を撮りたいのかを伝えずらく、どうしても似た様な写真となりがちです。広角は広ければ広いほど使いこなすのが難しくなると私は考えています。


その点、24mmは広すぎず、かといって狭すぎず、ホントに丁度良い塩梅なのです。広角・超広角を使ってみても、結局はこの24mmあたりが一番使いやすいように思います。
また、この24mmは各社標準ズームレンズにも多く採用されているため比較的体験しやすい画角です。もしレンズ選びで迷っているのであれば、まずはこの24mmスタートを試してみることをおすすめします。
(余談)最近多い24mm以外スタートのズームレンズについて

最近では20mmや28mmスタートから70mm程度までカバーするズームレンズも登場しています。
広角端20mm、広角域でも使いやすい画角は広角に慣れるには良い選択かもしれません。
しかし、広角に振ってる分、望遠側がやや短めに設定されているものがほとんど。もしかしたら望遠側で物足りなさを感じることがあるかもしれません。
あとこの20mmスタート選んじゃうと以降のレンズ拡張がちょっとしづらい気がします。なんか選ぶとなかなか次にいけない的なものを感じるんですよね。
もう一つ、最近のズームレンズで多いのが28mmスタートのレンズです。
こちらについては…正直狭さを感じる場面が多いかと思います。28mmは登山で使うとなるとかなり狭いです。
ただしこれらスタートのものはレンズサイズ小さいものが多いためとても魅力的ではありますが、やはり広角を多用するシーンが多い登山となると少し物足りなさを感じるかもしれません。
また、この28mmスタートズームレンズの運用については、同じシリーズでかつより広角域をカバーした28mm止まりの広角ズームをセットにすることが想定されているものがほとんどかと思います。
その場合、レンズ交換の目安となるのは広角ズームの望遠端かつ標準ズームの広角端、つまりこの場合だと28mmになるわけなのですが、このレンズ交換の目安が28mmという点も気になります。
上に書いた通り、28mmとなると狭さを感じる場面多くあるため、結果レンズ交換頻度が増してしまう可能性があります。登山中のレンズ交換は手間がかかるため、できるだけ交換頻度を抑えたいところです。
レンズをどのように携行するのかでも話変わってきますが、大体の場合レンズをザックに入れておくことがほとんど。毎度ザックを下ろしてレンズを出し入れして…とやらなければならないわけです。もう大変です。
その点、24mmスタートのレンズであれば、広すぎず・狭すぎずの良い塩梅のため、交換目安28mmなどと比較しても交換頻度を少なくできます。これら踏まえるとやはり24mmスタートは登山中の利便性を考えると適しているのかと考えています。
とはいえ、この28mmスタートレンズについての話は、前提条件として24mmを使って慣れてしまっている私、というものがあるんですよね。
もしもこれからカメラを始める方や私みたいに沼にハマっていないきれいな体の人からするとこの24mm慣れしていないわけでなので、もしかしたら意外と28mmスタートでも不便感じないのかもしれません。
今から始めるって方は28mmも…と思いますが、とはいえ、いきなり24mmと28mmの差を理解するというもこれまたなかなかなわけで、使わないと分かんないよね。ひとまずお友達が持ってたりしたらのぞかせてもらってください。
交換目安28mmは間違いなく重量面で軽くなるため、メリットあるのもまた事実です。
②望遠端100mm近辺について
次に、望遠端について。
この部分、各メーカーによって異なりますが、例えばソニーは105mm、ニコンは120mmまでカバーしています。ここでは100mm前後ということで話を進めます。
登山中、広く撮影したい一方で、遠くの被写体を撮りたくなることもあります。
例えば、稜線上から見える遠くの山やそれを目指して歩く登山者、雷鳥などの動物、紅葉や植物などがその一例。登山中は多くの被写体に出会う機会があり、そんな時に100mm前後の焦点距離が非常に重宝します。
無論、より広い範囲カバーしてればしてるほど良いわけですが…ここらの理由についてはまた後程。
また、登山時というのは平地と違いは思うように撮影できないという場面が多くあります。
例えば「急斜面」や「崖」「岩場」、また狭い登山道などで登山者に配慮する必要があるシーンなどです。
写りや写真を学ぶには単焦点がよい…とはいえど、登山となると思い通りに撮ることができない場面が必ず発生します。
そんな時ズームレンズを使うことで、足を使って構図を決めることが難しい場面でも柔軟に対応できます。
望遠域は遠くの被写体を印象的に切り取ることが可能です。特に登山の風景をシンプルに強調したい時に役立ちます。
③F4通し望遠端100mmあたりまでにこだわる理由について
F4というF値と望遠端100mmあたりという縛りについて。
なぜこれらの条件でレンズを選ぶのかという点について軽く書いてきます。
あくまでも個人的な意見と若干の妄想が入ってるということを前提として覚えておいてください。
各社、F値可変かつより望遠端をカバーしているレンズなども発売されていますが、やはりあまりカバーしすぎていると
いうのもちょっと無理してる感があるような気がします。
便利になってる半面、どこかで犠牲になっているものがあるような、二兎追うものはなんとやらではありませんが、やはりそこまで上手いことはいかないのではないか?
とはいえ、それらのレンズはお値段もお安めなので必ずしも間違った選択というわけではないのかなと考えています。求めるものは人それぞれ、自分に合えばそれで良いのです。Nikonみたいに120エンドと200エンドそれぞれ出してくれると比べ安くていいんですけどね。
ともあれ、よりストイックに画質追求するならばまた話かわってくるかもですが、とはいえそうでなくとも十分満足いく画質はやはり欲しいものです。
せっかく重たいカメラ担いで山登ったのにいざ撮ってみたらなんかスマホの方がよい…?みたいなのは悲しいですよね(極端な例)
この点、F4通しのレンズはある程度望遠端を絞って設計されており、その範囲内にて非常に優れた描写が得られるのではないかと考えています。
さらにF4通しのズームレンズは各メーカーも非常に人気があるため、作り手的にもこれなかなか手を抜けず、結果それが性能にも結び付いているのでは…?まぁこれは妄想ですが。
そしてそれなのに安い。
妄想入ってるとはいえど、これまで使用してきた同じ仕様のレンズについては、どれも非常に満足しているのは事実です。
使い勝手・写り・携行性等々、無論100点満点(この場合の100点はもう「ぼくがかんがえたさいきょうの~」レベルの話)というわけではありませんが、不満はほとんどありませんでした。
ではなぜ時々買い替えてるのか?これはもう完全に興味です。より高スペックと言われるレンズあらばこれ試したくなるものです。
それら試してみて改めて今思うのは、やはり今回ご紹介している24mmスタート100mm当たりまでカバーしているF4標準ズームレンズは使いやすかったよねということでした。
今の私の登山時メインレンズは24-105mm F4となりました。多少撮影対象にも変化があったこともありますが、今はとても満足しています。
なお24-70mm F2.8,これはこれで登山でも重宝する場面がありますが、その時の山行の計画にもよるかなと考えています。
ひとまず万能かつどんな山行にも合わせやすいレンズ、ということでここでは24mmスタートのF4通しズームレンズをおススメさせていただきます。
結局ほぼ経験からの個人的な意見感想となってしまいましたが、少しでも参考にしていただければ幸いです。
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まとめ
良い塩梅の広角端、便利な望遠端、写りと大きさのバランス、さらに手を抜けそうな売れ線レンズということで、24mmスタートのF4通しズームレンズは、登山の風景撮影において非常に有用な選択肢かなと思います。
広角から中望遠まで一本でカバーでき登山中の様々なシーンに対応できるため、非常にバランスが良く信頼できるレンズだと言えるのではないかなと思います。
ただし気になるのは大きさ。最近は登山装備の軽量化が進んでいることを考慮すると、人によってはデケェなぁとなるかもしれません。またメーカーによってはカメラよりもこのレンズの方がデカい、なんてことも考えられます。
特にSONY純正はミラーレス初期に近い時代に出てからモデルチェンジなどせずに現在まで来ていますので現代のレンズと比べるとやや大きめ。α7Cシリーズに合わせるはちょいレンズヘビー感が出るかと思います。
このレンズとボディのバランスはとても重要ですしレンズの重さや大きさに関しても注意が必要なので、実際に製品を手に取ってその感覚を確認しておくことをおすすめします。
登山中の利便性を考えた場合、これらの要素をしっかりと確認して、自分にとって最適なレンズを選んでいただければと思います。