FTR(フォトる)

登山やカメラなどなど

フォローフォーカス用ベルト巻いてMF操作性ブチ上げていこうぜの巻


安価に操作性向上。





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SAマウントレンズについて

SAマウント収集ほぼ完のお知らせ


カメラネタ。
Sigma sd Quattro Hを手にして以来、ちょこちょこと揃えてきたSAマウントレンズ達。
最近ようやく自分が必要とするものを揃え終わりました。
まだ気になるものもあるけど一旦ここで終わりにしときます。
令和にSAマウントの話してるなんてたぶんうちくらいでしょうね。


一番使うレンズについて


そんな数あるレンズの中で一番使ってるのが「Sigma 24-105mm F4 DG OS HSM | Art」。
いわゆる便利ズームです。



これはsdQH購入したとき真っ先に買ったレンズ。
画質優先で24-70mmF2.8と悩みましたがsdQHの高感度耐性は事前に理解しており、
鼻から星を撮る気など毛頭なかった&24105F4も十分写りよかったのでこっちにしました。
珍しくOS付きなのも好だったのである。





購入から約3年ほど立ちますがほぼほぼ満足してます。
sdQHでの撮影の殆どはこのレンズを使ってますが、描写面は殆ど不満ありません。


105mm(APS-Hの場合は139.65mm)までカバーと山での撮影には重宝します。
その反面、広角側24mmが換算約31.2mmと狭いのがやや難点。
24mmになれた身としては30mm付近はやはり正直狭く、
満足に撮るならばどうしても広角ズームとセットで持ち歩く必要が出てきます。
昨年の登山はホントこれでかなり悩まされましたね。


あとはOSはやはり便利。
ボディ側手振れ補正もないためレンズ側で用意されてるのは助かります。利きも良好。
(※三脚使用時OFFにしないとブレるよ)


とまぁそんな感じでこのレンズなかなかに気に入っているのですが、
一点だけどうしてもなんとか解決したい問題がありました。




Sigma 24-105mm F4 DG OS HSM | Artの気になるところ

それがこのピントリング幅激セマ問題。
そうなんです、このレンズのピントリング操作部の幅がとても狭いのです。
どれくらいかというとその幅約7mmです。


お前の手がデカいから文句言ってるだけだろって?
いやいや、狭いって言ってるのは私だけではありません。
このレンズ約10年前に登場したのですが、その当時のデジカメwatch記事にも書かれています。

一方、フォーカスリングの幅は狭め。ファインダーを覗いたまま手探りでフォーカスリングを掴むためにはもう少し幅があると嬉しい。


dc.watch.impress.co.jp



ほらね。



…とはいえ、じゃあ操作出来ないかと言うとそんなこともなく、普通に使えます。
まぁあくまでももう少し広かったらもっといいのになーくらいの話。


しかしながら私はもうほぼMFしか使わなくなってしまったので、
やはりこの部分の操作性をもう少し上げたいと考えていました。
純正の操作性のままでは最後の最後の微調整がうまく決まらず、
撮りたい瞬間に撮れんかったってこともしばしば。
もう少しこう思いのままに操れんもんかなぁ…と密かに考えていたというわけです。


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DJI RS フォーカスギアストリップがよさそうだぞ

で、先日。
久しぶりにジンバルを使う場面があったのでDJIのRoninRS3を引っ張り出してみた時のこと。
これ付属品が色々と沢山入ってるんですよね。



※これは後から追加で買った(単品でも買えます)

その中で見つけたのがこれ。
普通のレンズをフォローフォーカスに対応させるベルト。
正式名称は「DJI RS フォーカスギアストリップ」というらしい。
何気なく見てたところ、この凸凹感といい幅といいなんかよさそうな気がする…

store.dji.com





ってことで巻いてみました。
まさに24-105F4の溝幅にジャストフィット。
これはなかなか良いのでは?




フォーカスベルト巻くことで厚みが約0.5mmほど増加。
これにより本体とピントリングとの間に明確な境界が生まれ、
操作時などピントリングだけに触れることができるようになりました。


さらにギアの凸部分がそれなりに立っているため、
これを使うことで力の強弱が付けやすくなりました。
結果、回転時のトルク制御の微調整が今までより格段に操作しやすくなってます。





DJIのフォーカスベルトは中側もこのように凸凹しているのが特徴。
この凸凹がピントリングゴムの凸凹とうまい具合に嚙み合っていることからか、
遊び少なくかなりリニアな操作性を実現できている(ように)思います。





唯一の気になる点はこの接合部。
DJIの製品の場合、フォーカスベルトはこのようなパーツで接続点で留めることになります。
これがまぁちょいデカいので人によっては好み別れるかも。




試しに取り付け軽く撮影してみてたところこれがなかなかよさげ。
そんなわけで思いのほかこれがよさそうなのでレンズに固定しました。
ベルト長さをギリギリまで詰め、長く飛び出ちゃった部分は思い切ってカット。
更に接合部はセメダインにて接着。
さらに丁度良い穴があったのでこれを使って留められる蓋を3Dプリンタで作成しました。




実際に使ってみた

実際に外で使ってみましたが上にも書いた通りでいい感じです。
今までは回そうとした際に微調整がうまく出来ず、
狙いより行きすぎたり前だったりということが多々ありましたが、
これを導入してからというものかなり思い通りに操作できるようになりました。
まぁ感覚的な部分もあるのでうまく伝わるかはわからんので何ともですが…


特に雪山での操作感はかなり向上しました。
雪山では常時手袋をしているわけなんですが、
この手袋というのは比較的薄手のインナーから厚手のオーバーまで様々あります。


今まではピントリング幅細いため、
手袋をしていたらリングと本体に触れてしまいうまく回せないという状況が多くありましたが、
フォーカスベルトにより厚みが生まれたことでそれを回避。
手袋してても操作しやすくなりました。
あと先ほどの接合点部分も地味に使えます。
アレをうまく使うとより手袋時操作しやすいです。



突然雲の中から剱出てくるもピント調整ミス。カメラのせいではなく己の技量の問題である。。

そんなわけで24-105mm F4の一番の問題点が無事解決。
ただそれでも突然の撮影のタイミングなどにはピント外すことがあるのでもっと練習せねばいかんですね。


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Smallrigのフォーカスベルトリングも悪くないぞ


この勢いに乗ってもう一本。
今度はSigma 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM です。
軽い超広角ということで本年大活躍な予感なレンズ。


こちらは先ほどのレンズとは違ってピントリング幅もそこそこ用意されているのですが、
どうも操作時の動きはじめなどややギクシャクすることがありました。
そのため微調整したいってときなどにうまく力入れられず行ったり来たり…
ってことがちょこちょこ発生、気になっていたのです。
ちなみに何故か氷点下以下だと動きがスムーズになります、謎。





これも最初は同じくDJIのものを巻いてみました。
確かに操作性は向上したものの、こちらだとレンズ本体のピントリング幅よりもだいぶ細くなってしまいます。
別に悪くはないのですが、これがもし移動中にズレたりするのも嫌なものです。
ここはもう少し別なものを用意してみることにしました。




見つけたのがこちら。
Smallrigのフォローフォーカス ギアリングというアイテムです。
サイズ色々あるのですが今回はΦ72-74を購入してみました。
このレンズの最大径はカタログ上だとΦ75なのでそれより若干小さめをチョイスしてます。





見てお分かりの通り、先ほどの物とは違いリング形状になってます。
ゴムリングって感じですね。


DJIとの違いは内側。
Smallrigのものは外側のみギアで凸凹していて内側はつんつるりんとなってます。
まぁお互いゴムなのでさほどロスは生まれんとは思いますが、
もしかしたら操作性に多少影響出るかもしれません。
一応これ対策として気持ち小さめを選んだのもあります。





取り付けは簡単、ピントリングにかぶせるだけです。
ゴムなので多少は伸びますが輪ゴムほどびよーんとはしないので注意が必要です。
こちらはおおよそ0.4mmくらい飛び出したかなと思います。




で、完成。
気になる操作性についてはこちらも良好です。
トルク感は変わらないものの、力のかけ方が調整しやすくなったので思い通りに動かせるようになりました。


特に広角はピント合わせが難しいのでこれもよさそうです。
ベルト幅もピントリング幅とほぼちょうど。
多分ズレることもなさそうな気がします。


こっちはまだ外で使えてないのでまた近々使ってみた上で何かあれば追記しときます。
多分問題なさそうな気もしますけどね。
そんな感じしてるので100-400mmにも巻こうと思い追加で発注してます。




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とりあえず体感したいならSmallrigの巻いてみるといいかもね

フォローフォーカス用ベルトを使ってみちゃおうって話でした。
最近はAF性能優秀なのでMFなんて使わねーよって人もいるかもですが、
それでも星撮るときなどはまだまだMFの出番あるかと思います。


ちなみにこれ実は以前から知ってる人は知ってる方法らしいです。
調べると結構たくさんの方がやられてました。
まだまだ知らんこともあるもんですね。


DJIの方は幅や接続面などの問題があるため取り付けレンズを選びますが、
Smallrigの方は割とどのレンズにも合わせやすいかと思います。
安価に操作性能向上出来ますのでとりあえず巻いてみられるとまた新しい世界見えるかも。
ピントリングだけでなくズームリングとか絞り環とか色々巻いて操作性とバイブスブチ上げてきましょう。