FTR

登山やカメラなどなど

自分にはfpよりもfp Lの方が向いてるのかもしれない


二台あるから考えちゃうのかも。




スポンサードリンク



fpの出番が少なくなってきました…

カメラネタ。
今年に入ってカメラをSIGMA fp達に変更しました。


「達」っていうのはその通りでfpとfp Lの両方を買ったのよね。一見同じ見た目だけど微妙に違うこの二台、何か自身に新しい体験をもたらすのではないかなって思ったのです。


…で、あれから数か月。
このほぼ見た目同じコンビをどう使いこなしているかというと…実のところ最近はもっぱらfp Lばかり使ってます。当初はfp+キットレンズで何処まで撮れるのかということで紹介しようと思いfpも購入したのですがそれならば45㎜単だけあればよいのかもと。実は最近は自身の使い方から考えるとfp Lだけでよいのかもと考えており、fpの出番が段々と少なくなってきてしまっています。正直ちょっと可哀そう。


そんなわけで今回はこの辺のfp Lに傾いている理由など書いてみます。
なお用途はスチル撮影のみ、動画用途では使ってません。





fp Lだけでよいかもと思ってる理由

①fpは気楽すぎて遊んでしまう

fpとfp Lの一番の違いは有効画素数
前者は有効画素数約2460万画素、後者は有効画素数約6100万画素のセンサを搭載しています。
素数多けりゃ解像感あふれる写真やプリントする際にも重宝するわけなんですが、
反面ブレ揺れにシビアだったり高感度でノイズ出やすかったり、またそれを生かすならばより高性能なレンズを使用しなければならなかったりと、それなりに苦労することが多く発生します。





私はここまで比較的高画素機を多く愛用していました。
これはプリントすることも踏まえていたというのもありますが、やはりどうせ撮るならなるべく高解像に撮っときたいという貧乏根性から選んでいたというものもあります。
ただそれを生かすならば相応のレンズ買わんといかんわけで結局貧乏根性が真の貧乏を生んでいたという可能性は否定は出来ません。


こんなわけで写真を撮るとなるといろいろなことに気を付けつつ全集中で撮るわけですが高画素はさらに気を付けないといけないことが増えます。それが楽しいっちゃあ楽しいんですが時折少々疲れてしまうということもこれまた事実です。そんな時により気軽に撮れるカメラがあったら…そちら使いたくなっちゃいますよね。





fpはfp Lほど気張らずに使えます。
素数も必要十分、ブレ揺れシビアとてLのように気合入れんくてもよいしまた高感度でのノイズもLより出にくい。何より撮影後のファイルサイズもさほど大きくないのでまさに気がるに撮れちゃうのです。fpのキャラクター的にはfpのスペックがピッタリ合ってます。





そんなわけで購入当初はこの二台が手元にあると自然とfpばかりを持ち出してしまってました。さらに苦労と努力が原動力のSIGMA sd Quattro Hもある状態とあらば猶更、fpがもう気軽過ぎてホント可愛いのです。となるとfp Lがやや出番無くなってしまう、じゃあSDQHとfpの二台体制でいいのかも?なんて思ってしまったりもします。





でも結局のところ、私が本当に使いたい場面ってのはやはり高画素機で撮りてぇって場面が多いのですよね。山で一瞬を撮るぜって時もそう、なるべくサイズデカく撮っとくと後の自分に感謝されることが写真展の際にも結構ありました。さらに撮影時についても様々なことに注意しなければならないため一枚一枚に対して集中して撮ってる気がします。故に思い入れも深い、一枚一枚の当時のことも思い出しやすかったりします。


これSDQHで写真を撮るときと同じでまさに「写真を撮る」という動作を楽しめてるって感じもしてます。これが好きでSDQH使っとるわけなのでやはり根はfp Lの方が相性よいんでしょうね。


またfpは気軽すぎて高画素機でのお作法を忘れてしまうかもという危険性もあります。ボディ内手振れ補正がないわけなので気軽と言えどそれなりに気を付けて撮ってるとは思うんですが、人間慣れると忘れるものです。万が一ここぞの時にfp L をfp気分で使ったりせんかと心配になったりします。最近は自分の車のナンバーの番号すら忘れることが多くなりました、ヤバいです。


例えるのが難しいんですが…受験勉強中に難しい問題や苦手分野にぶつかってしまったときに自分が解ける問題や得意な分野にちょっと戻っちゃう、的な感じですかね。



fp LやSDQHだと操作や扱いで苦労したり悩む場面が多々あります(まぁほぼSDQHでだけど)そんな時にfpがあると触ってしまいその気軽さにハマってしまいついつい本筋から反れちゃうということが実はこの半年間で結構ありました。無論その中で見えることもあるんだろうけど自分的にそれでいいのか?と少々モヤる、そんなわけでfpは気軽過ぎて自分を甘やかしちゃったりしてるのかもしれないなぁと少し考えてしまったりしてます。なので結局あまり持ち出さずにfpLやSDQHを使ってるって感じ。まぁ結局何使ってても楽しいんですけどね。


なおですね、私みたいにこじらせてなけりゃfpはとてもよい友達になれるかと思います。やはり気軽はサイコーです。





②余裕と柔軟性

年々歳をとってきているせいなのかはわかりませんが、最近物事を勝手に決めつけるような傾向にある気がします。柔軟性が欠けてきたというか、これはこうしなきゃいけないとか一度決めたらこうしないと、的なね。昔はもっといろいろな発想で物事見れてた気がするんだけどなぁ、って昔はと言ってる時点でもう…。


ともあれこの「柔軟性」ってのはfpを使うにあたってとても重要となる要素になるかなと思います。fpはシンプル・コンパクトさと同時に本格的な性能を兼ね備えています。これにより既存の撮影という形に縛られることなくよりニーズに合わせ様々な用途に合うように自由にカスタマイズすることが可能。自分たちでより良い使いかたを決められるのです。





春頃から私も如何にfp Lを自分仕様にするかということで試行錯誤してきました。LVF-11覗いたりRRSのLプレート切ったりとかね。でもこれってfpのことちゃんとわかってあげられてなかったのかもと今は思ったりしてます。一つの形にするのではなく状況に合わせる、雷鳥撮るからLVF-11に70-200F2.8にしようとか、今回は横での撮影のみになるからEVF-11使おうとか、夜間撮影だから背面モニターで行きます、とかね。まぁ登山となると現地でコロコロ変えるわけにはいかんのですがそれでも山行に合わせたスタイルで携行出来たりするのかなとは思います。




ん?用途に合わせて使うものを変える…って、これまさにレンズではないですか。


そうなんです、fpはカメラボディというよりもセンサ付きレンズ蓋というかまぁどちらかというとレンズのように考える方がなんかしっくりくる気がしてます。ボディなんだけどね。
これは他のカメラではできないfpだから出来ること。最近はこんな考えになってて様々な場面に合うようにfpのお姿変えて使おうって考えてます。


で、そんな七変化させるとなると大事になるのが余裕です。余裕がないでギリギリ攻めるとなると何かの拍子にダメになってしまう場合もなきにしもあらずです。登山だと縦走するときに予備日設けてなくて停滞したら予定までに下山できず会社に迷惑かけちゃうみたいなこともあるわけです、余裕は大事です。





fp/fp L共にボディ形状は同じなのでハード的な違いはないのですが中身まで見るとfp Lの方がより柔軟性が高いです。fp Lが搭載する有効画素数約6100万画素のセンサ、フルサイズ約6100万画素ということはクロップしてもそれなりの画素数があるわけなのですよ。これがですね、APS-Cならば約2600万画素、そうクロップしてもfpとほぼ同等の画素数なのです。


APS-Cで約2600万画素とあらば十分実用的なのではないかと思います。こうなると生きてくるのがDCレンズ達。DCってのはAPS-Cセンサ向けのレンズなんですが実はこの辺りがかなり熱いんですよね。





DCレンズの中でも特に市川が熱いと思うのが、

SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary

…の二本。
35㎜換算で15-75㎜までF2.8通しとなるわけなんですが一番のポイントがそのサイズと重量です。前者は72.2×62.0㎜の260g、後者は65.4×74.5㎜の290g。え?ですよね。二本合わせても550gしかないのです。やばくないですか?


無論フルサイズ機とあらばフルサイズで撮りたくなるわけですが別にAPS-Cで使っちゃだめってこともないわけです。むしろ最終的に自身が許容出来りゃOKなわけです。それ以上にこの重量とサイズ感の恩恵はデカい。特に登山となると日帰りやテン泊さらに縦走等々装備が変わってきます。そんな時にこの最軽量コンパクトレンズチームが選択肢にあったらこれまた出来ることや山行の充実度が変わってくるはずです。





なんで今まであまり目がいかんかったのかなと考えるとやはりフルサイズはDNレンズ使ってこそっていう勝手な考えがあったのかもしれません。確かに高画素機使ってるからそれに合うものを使ったほうが良いのですがその反面苦労することや場合によっては必要以上になっていたこともあるわけです。


ここだけの話ですが前回SDQHで縦走してきたらかなりの重量(約28kg)になり正直あまり楽しさは感じなかったのです。やはり機材とのバランスは大事、事故の危険もなきにしもですが何より山が嫌いになりかねません。





唯一気になるのはプリント面で困る場合出てくるかもという点。ただSIGMA Photo Proは謎技術で書き出し時に2倍に出来たり(.tifも)するのでよほどデカく出したいときでなけりゃなんとかなるかと。もちろんクォリティにこだわるならばDNレンズの方がよいかとは思います。多分私もここぞの時はDN使うとは思います。


ちなみにfpの場合はAPS-Cにクロップすると約900万画素、プリントまで想定するとなると少々心許ない気がします。やはりfp Lの方がいざという時にも柔軟に対応できるのかなと思う次第です。特に登山となると状況や年数によって自身の求めるものが変わってきますしまた登山外でも写真撮りてぇって時がでてくるかと思います。そんな時に超軽量なDCズームから本格的なDNまで様々に実用レベルで使えるfp Lの方がより使いやすいのかなと思いました。





自分的にはfp Lの方が相性よいかも

改めてfp達について考えてみて感じたお話でした。


あくまでも市川の置かれた状況や登山経験から考えた上で勝手にダラダラ書いてるだけです。どちらもよいカメラなので甲乙つけるようなものではないので誤解なきよう。私もどちらのカメラも好きですし両方ともおススメできるカメラと思ってます。そもそも両方持ってるから余計なことを考えちゃうだけです。


ただDCズームレンズの件はかなーり気になってます。写りやプリントした際にどう見えるかなどなど、この辺が自身の許容を満たしていれば本格的に導入してみてもよいのではないかと思う次第です。またSDQH用の広角を思い切ってfp Lに任せてもよいかもしれません。



鈍器~

今の一番の悩みはSDQH用の超広角が重たすぎる問題。使ってる12-24F4の重さは約1.2kgもあるんすよね。これに150㎜の角形達を携行すると+1kgぐらいでしょうか、近年登山での苦労の根源はたぶんこいつです。


これならば広角をfp Lと10-18㎜ F2.8にしちゃってさらに丸形NDとハーフの100㎜を一枚とかにするだけでも重量半減できる気がします。なんかすごい恩恵デカい気がするんですよね。あ、17㎜F4 I-seriesもあるから星撮らないならこっちでもいいのかもしれん、これならフルサイズで撮れるし…ってこれも250gやん。なんか夢広がりますねぇ。


うーむ、やはり頭固かったが故に苦労していたのかなぁと書きながらも改めて思いました。フルサイズ機だからフルサイズじゃなきゃ!とかFoveonセンサ機で全てを撮らないと!とか、まぁそういう目的ならばそれも大事なんだけど状況によって工夫するというのもまた一つの手かなと。少々自分の機材見直しつつもより柔軟に様々な用途に対応できるようにやっていけたらと思います。


まぁそもそもSDQHでLマウント使えたらこんな苦労はない気もするけどね。
fpとfp Lどちらもよい子たちです、お悩みあれ。