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登山やカメラなどなど

【登山】今年も立山で雷鳥の写真を撮ってきました


今年も雷鳥を撮ってきたよ。




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今年も春の立山雷鳥の写真を撮ってきました

登山?ネタです。
ここ数年、毎年春になると立山に出かけております。
4月中旬にアルペンルートが開通となるためアクセスもしやすくなるんですよね。



www.for-toru.com
www.for-toru.com





で、そんな毎年なんで立山に行ってるかというとお目当ては「雷鳥」。
この時期の立山では雷鳥にも遭遇しやすいため、
普段登山時などになかなか会えない私はいてもたってもいられなくなってしまいます。
とはいえ去年・一昨年と既に二年連続でこの時期の立山に出かけていたため、
さすがに今年はいいかなぁ、と春前ごろまで思っていたのですが…
気がついたらいつのまにか立山駅にいたので今年も会いに行ってきました。







今回の山行の様子と写真について

youtu.be


今回の登山の様子はこちらの動画からご覧いただけます。
動いている雷鳥の様子もご覧いただけますのでよろしければぜひ。





youtu.be


また以下にてご紹介する写真を動画にまとめてあります。
コチラの場合、4Kにてご覧いただけますので、
より細かく見てみたいって方は是非ご覧になられてみてください。




今年撮影した雷鳥の写真

行程については今回は省略。
上の動画見ていただけると大体何やってたかわかるのでよろしければ…。
今回二泊三日で出かけてきたのですが毎日何かしらの雷鳥に出会うことが出来ました、大量。
ということで日にちごとに撮影した撮影した写真をお送りします。


【Day1】2023/05/10

初日。
午前中に室堂入りそのまま雷鳥沢へ。
ダラダラタイムを経て15時ごろから昨年・一昨年の二回、雷鳥撮影に成功した場所へと移動。
正直な話、今年も楽に見つかるだろうと思ってました。
過去二年、同じ場所かつ同じ時間に必ず雷鳥に会えていたので、
今年もまぁあそこに行けばいるだろう、的な。


で、いざその場所についてみたところ、
なんとまぁ…雷鳥が全然いない。


更に昨年は撮影されている方の姿も多く見たんだけど今年は皆無、
いるのは私だけでした。
去年と違うのはなんだろな?と考え気が付いたのが時期。
昨年はGW前にここにきて撮影していたんだけど今回はGW後、
何故時期が違うだけでここまで人がいないんだ?とこの時はわからなかったんだけどこの理由は後々わかることに。





雷鳥待つこと3時間。
そろそろテン場に戻るかと思っていたところ、
遠くから飛んでくる物体が…雷鳥だ!
しかも飛びながら鳴いてる、
近づいてくるにつれ「ぐぇーぐぇー」と声がどんどん大きくなってくる。
ちょっと怖い。


そんな雷鳥が着地した場所はまさに私の目の前。
雷鳥に会えますようにという願いがホントにかなったようでとても驚きました。





ということでここから撮影モード。
ひたすらに雷鳥を撮ります。
前から見るとホントにOIOI





雷鳥が着地してすぐにひょこっとメスが顔を出しました。
鳴き声聞こえて探してもみつからなかったんだけど実は近くにいたらしい。
どうも番いのようでメスが移動するとオスも移動していた、やさしいね。





ひょこっと顔を出すメス、実にかわいい。





ちょっと離れた場所でも番いの雷鳥を発見。
ひとまず会えてホッと一安心。


結局それから一時間半くらい撮影を行い終了。
この日は撮影場所の状態があまりよくなく、
背景や写り込むものが多かったので満足いく撮影は出来ませんでした。
とはいえ無事に雷鳥にあえてホッと一安心。
明日も会えるといいね。





【Day2】2023/05/11

二日目。
早朝の雷鳥沢付近では雷鳥の鳴き声祭り。
これは去年や一昨年もそうだったんだけど、
違うのは姿が見えること。
今までは鳴き声聞こえるけど姿は見えず、って感じだったのに、
今年は目を凝らすとあちらこちらで飛んだり歩いたりしているという状況でした。
単にこの一年で私の視力がよくなったのかもしれない。
そんなわけで朝から望遠レンズ担いで走り回ってました。


で、ようやく落ち着いて本日の行程を。
色々考えたんだけどこの日は剣御前小屋経由で別山へ向かうことにしました。
本来は奥大日岳まで行きたかったんだけど、
直前になりこのルートの一部が富山県の定める登山条例の指定区域に入っていることが判明。
この時期にこのルート歩くには20日前に届け出を出す必要がありました。
同条例のことは把握していたもののエリアは剱周辺とばかりに思いこんでいたため大丈夫だろうと考えていましたがNG。
今回は諦めることにしました。


www.pref.toyama.jp


ただこれ、今回登山計画はYAMAPのアプリにて作成したんですけど、
その時は何も注意など出てこなかったんですよね。
(記憶ないのでそう思ってますが私が見落としてただけなのかな?)


ヤマレコだときちんと注意が出るよってツイートを見かけた気がするのですが、
ちょっとその辺もきちんと出てくれないかなぁって思ってしまいました。
なんか話聞いてる限り最近はヤマレコの方がかなり便利になってきてるようなので、
次のYAMAPの更新は…って考えています。





話戻って雷鳥の話。
この日は雷鳥というよりも剣御前から剱岳を拝みたいと思い登って行ったんですが、
結局私が剣御前に到着してすぐにガスってしまいそのお姿を望むことはできませんでした。
唯一撮れたのが上の写真。
全景見ることは出来なかったけど剱の勇ましい姿は見れたんで…まぁいいかな。


この先別山までは稜線上を進みます。
多少雪は残るものの既に夏山な状況でアイゼン使わずに進むことが出来ました。
その後無事に別山迄到着。
ただし山頂看板ある方の峰迄行くのを忘れてしまったけど…まぁよし。





その帰り道。
急にガスってきてしまい辺りは真っ白。
白いわ静かだわでまるであの世のような光景が広がります。
この天気、もしかしたら…と思っていた時にふと目の前を見たら、いました。
すごくキリっとしながら立ってます。
まるで待っててくれたみたい。


というわけで以後、しばらくは雷鳥まつり。





周り見るとあちらこちらからぐぇーぐぇーという鳴き声が聞こえます。
そしてちらほら見える雷鳥の姿。
おおよそ4、5羽の雷鳥があちらこちらにいました。





雷鳥達は大体番いでいるみたい。
みんなオスがメスを見守っているのかそばにいるという感じでした。
雷鳥のオスはとても優しいらしい。





ひょこっとハイマツから顔を出すオス。
やはりこれくらいハイマツが生えた場所の方がごちゃごちゃしてなくていいね。





剱側には今年生まれた風な雷鳥の姿。
毛色がまだ黒くない斑の毛は若いのかなって勝手に思ってますがどうなんだろ?
背景がちょうど雲で白くなりとてもいい感じに撮ることが出来ました。





600㎜をAPS-Cクロップしてさらに拡大。
背景白くなんだか雷鳥の白抜きみたいな写真…。
素材感強し。





雷鳥を沢山撮影しホクホク顔で雷鳥沢キャンプ場に戻ったところ、また雷鳥の姿。
慌てて望遠担いで出動です。
丁度雪の上を歩いていたのでなんだか図鑑のような写真を撮ることが出来ました。





雷鳥はちょこちょこ移動してるものの、
何故か急に止まってしまったりするので撮りやすいです。





ただ足は意外と速くて本気ダッシュされるとなかなか大変です。


今回は昨年より導入したα7RVに搭載されてる被写体認識AFを使用したのですが、
鳥モードにすればきちんと認識してくれました。
まぁそりゃ雷鳥も鳥だからね。
瞳見えてたら瞳に合わせてくれて見えなかったら体全体に…って感じ。
ただし手前などに障害物(木々等)ある場合には迷ってしまいました。
この場合はMFで乗り切ったんですが、
もうちょい設定追い込めばAFでも対応できたのかもしれません。





夕方に昨日の撮影場所に行こうかと考えていたのですが、
昼間の雷鳥撮影でお腹いっぱいになったので夕方はテン場でのんびり過ごして終了。
奥大日岳に沈む夕日を眺めながら一杯…これがまぁたまらんですね、良き良き。





【Day3】2023/05/12

夜。
月相の関係で星は最初から諦めていたんだけど、
月出るまでは撮るかとタイムラプスを回す。
テントとある程度の空を入れるのであれば14㎜くらいあるとよいです。




朝。
朝からまた雷鳥撮影。
やっぱりこの日も雷鳥沢付近見渡すと姿を見つけることが出来ました。
この三日間でかなり雷鳥発見スキルが上がった気がする。
適度に距離を撮りつつカメラ片手に一羽の後ろをふらふらと着いていきます。





突然高台に登る雷鳥
どうしたのか?と思いきや…。





何と立山しかも雄山バックにキリっとしたポーズ。
ありがたやありがたや…と思いながらシャッター切らせていただきました。
らいちゃんかっこいー!





雄山向いて一枚おねしゃす!という気持ちが通じたのか、
ホントに向いてくれました。
雷鳥さんホントありがとうございます。


立山バックの雷鳥写真は以前から撮りたかった写真の一つだったのでとても嬉しかったです。
ただしやはりもっとこうしたかったという思いも強いためまた来年も行かなきゃかなと思ってます。
本番に弱い。


で、その後は撤収して下山。
帰りに富山でお気に入りのラーメン屋さんに立ち寄りそのまま静岡へ戻ってきました。
とても楽しい二泊三日でした。



沢山の雷鳥に会えました

ということで2023年春の立山雷鳥撮影記をお送りしました。
過去二年と比べても非常に多くの雷鳥に出会うことが出来ました。
一時はどうなることかと思ったんですがあえてホントに良かったです。


で、今年を振り返ると雷鳥撮影されている方が少ない印象を受けました。
もちろん撮影している人はいたんですが、
ここで指すはいわゆる白レンズなどを付けたガチ風な方々。
昨年は割と多くの方がいらっしゃりまたお話等した記憶があるのですが今年は皆無。
一体なぜ?と考えていたのですが理由がわかりました。
多分、雷鳥の毛の色の違い。



昨年GW前に立山に入った時は左のように真っ白な毛だったのですが、
今年は右のような黒色化が進んだ雷鳥がほとんどでした。
どうやら皆さんのお目当ては大福のような冬毛の雷鳥だったのかなと推測しています。
確かに白毛雷鳥ってなかなか見れないですよね。
冬の北アルプスに入るのは大変だし入っても望遠持って行こうなんて気にもならないし、
そう考えると納得です。


ただ今回で両方を経験したのですが、
これなかなかに甲乙がつけがたいなぁと私は思いました。
確かに冬毛はかわいいんですがなんとなくこの時期はまだまだ雷鳥もあまり活発でないような気がします。
それゆえに写真となるとなかなか撮りつらい、ような…。


対して今回のようにやや遅れた時期となると繁殖なんでしょうか非常に動きが活発に思います。
雷鳥沢をうろちょろしたり、寝てるときにはテントの周りでも鳴き声聞こえたので、
かなり元気なようでした。
色んな場所で見ることが出来たのでバリエーション豊富な写真が撮れるのはこの時期な気がします。


まぁどちらもいいですね、雷鳥に会えればやはり嬉しいものです。
本年はたくさんの雷鳥にあえてとても満足なのですが肝心の撮影技量はまだまだと痛感しました。
私はなかなか望遠域を使用することがないので…
という言い訳を残してこの記事を終わりたいと思います。




今回使用したレンズ


最後に今回使用したレンズについて。
今回は株式会社シグマさまより2023年2月17日に発売となった、
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」をお借りして撮影に使わせていただきました。

www.sigma-global.com


60㎜から600㎜までの10倍ズームでありながら描写性能高く、
また新開発の手振れ補正アルゴリズムOS2により非常に快適に撮影することが出来ました。
雷鳥撮影の場合、いつどこに雷鳥が現れるかわかりません。
一日目のように突然目の前に舞い降りたり、また遠くで見かけたり…ホントに様々です。
昨年は100㎜スタートを使いましたがこれだと望遠すぎることが多くレンズ交換が必要な場面もあったのですが、
今回の撮影ではそういったことがなくこのレンズ一本ですべての雷鳥の写真を撮ることが出来ました。
さらに便利なだけでなく描写性能も非常に優秀。
α7RVの高画素機にも十分対応できる一本です。
便利なだけでなく性能もよい、そんな雷鳥撮影にはもってこいのレンズかなと思います。
ちょっと重いですがでもこの性能を考えると納得です。


このレンズについてはYoutubeの方でまたご紹介の動画を作成する予定です。
よろしければこちらにも遊びに来てくださいね。


www.youtube.com