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登山やカメラなどなど

【登山】GW前にテント泊で「甲武信ヶ岳」に登ってきました


ゆったりのんびり。




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甲武信ヶ岳に登ってきました

2023年4月22-23日(土・日)


4月後半。
立山黒部アルペンルート開通するも、
本年はインバウンドの方々が観光地で多く見られることから、こりゃGW前でも立山混むんじゃね?
…と思い早々に断念。
以降GWに突入することから雷鳥撮影は明けに行く予定。
今年もドデカレンズの時期がやってきたぞ。


で、どこ行くかと考えた時に思い浮かんだのが「甲武信ヶ岳」。
前日まで遠方に出ていたこともあり、
あまり遠くまで行かずになるべく近場の山に登りたかった&テント泊がよかった、
じゃあ近場の甲武信ヶ岳にいっちょいってみっかとこんな感じで決まった。
甲武信は以前から行ってみたかったんだけど近いからいつでも行けるし…と先延ばしにしていた山。
丁度良い機会な気がした。








【Day1】西沢渓谷→(徳ちゃん新道)→甲武信小屋→甲武信ヶ岳

いそいそ家を出て大体2時間くらいで西沢渓谷駐車場に到着。
ここには無料と有料の駐車場があるんだけど狙うはもちろん無料です。
本年は雪も少なくまた登りやすい山だろうから車一杯かな?と思ってきたけどがらがらだった。
いつも通り支度やら動画撮影やら済ませ出発。


しばらくは西沢渓谷内を進む。
渓谷、といってもまだまだ入り口なのでそこまで渓谷感はない。
静かな観光地って感じ。
ちなみにわたくし、以前この西沢渓谷にハマっていた時期がありました。
今の第三次カメラブームの初期頃にこの西沢渓谷を歩きながら写真をひたすらに撮っていた。
歩きながら色々なものを見ることが出来たのが良かったのかもしれない。


話の流れで当時撮影した写真を貼っときます。
これ8年前に撮ったみたいだけど当時はOLYMUPUS OM-D E-M5 markⅡを使ってましたね。
西沢渓谷の奥の方にはこんな感じでトロッコ跡があったりします。
色々とあるので写真メインで歩きたいなって時には楽しいよ。
場合によって通行止めがあったりするようなので事前にお調べいただくことをおススメします。




徳ちゃん新道→分岐まで

話戻って登山の話。
西沢渓谷を進んでいくと登山道入り口にぶつかる。
西沢渓谷側から甲武信に登る場合には二つの登山ルートがあります。
一つが手前にある「近丸新道」でもう一つが「徳ちゃん新道」。
別々の入り口だけど結局途中から合流。
まぁどちらでもいいといえばいいのかもしれない。
わたくしは以前より気になっていた徳ちゃん新道をチョイス。



甲武信ヶ岳の徳ちゃん新道は急登、というよりもキツイぞという話をよく聞いていたんだけど、
実際は確かにきつかった、けど、話聞くよりはそんなことないかも?というのが感想です。
辛い、というよりも徳ちゃん新道入るともう登り始めちゃうから、
心の準備が出来ぬまま登らされる=辛い、のかもしれない。
まぁ、いずれにしても足を動かしてればそのうち着くだろう、
と思いえっちらおっちらのんびり進む。




分岐→木賊

分岐点で休憩。
先ほどの近丸新道とここで合流する。
みた感じ徳ちゃんは最初に急登、近丸は後で急登な感じだった。
嫌いなものを先に食べるか派or後に食べるか派で進むルート分かれそう。
ちなみに私は先に食べる派。


小休止後に再び行動開始。
しばらくはシャクナゲ林の中を進む。
まだまだつぼみの状態だったが至る所シャクナゲだらけ。
これが咲いたら綺麗だろうなぁ~もう少し時期ずらせばよかったかもとやや後悔。
まぁ仕方ないよね。



時折やや登らされるようななルートだけど、
段々と空も見えるようになってくるのでそこまで辛さは感じなかった。
なんとなく八ヶ岳の編笠直下に似たような雰囲気、山域的に近いからなのかも。
スタート時点は曇り空だったのがいつの間にか青空広がりいい気分。
途中展望良い場所などもあるので楽しめるはず、がんばれ。



再び分岐。
破風山・雁坂峠方と甲武信ヶ岳方への分岐。
このルートをずっと進むと金峰や雲取まで行けるらしい。
秩父…奥が深いぞ、と思いながら甲武信方面へ進む。




木賊

そこから数分で「木賊山」に到着。
ベンチはあるけど眺望はない。
ここで途中にお声がけいただいた方々と再び再会。
今日は甲武信小屋でテント泊とのことで私と一緒だった。
なんでもテン場にて焼肉で一杯やるとのこと、なんと贅沢。
ちなみに私の今日のつまみはセブンで買ったスティックメロンパン(4本入りのやつ)。
格差みがすごい。




甲武信小屋

甲武信小屋に到着。
木賊山→甲武信小屋間は下りで危険個所はほぼないかなと思う、歩いていれば着く。
初めての甲武信小屋、思ってたよりも広かった。
小屋周辺は唐松の小屋のように山肌に段々状になっていて、
上から小屋・テン場①・テン場②・テン場③…(以下雪)って感じ。


先に受付をと思い山小屋へ行くと、小屋番さんが出迎えてくださった。
予約している旨を伝えると、
ひとまずテント張ってから受付しましょうとのこと。
気さくで優しい雰囲気の小屋番さんだった。


なお甲武信小屋のテン場は本年も要予約。
HPより簡単に出来るのでお忘れなく。

secure.kobushigoya.net






場所もどこでもOKとのことだったので二段目に張ることに。
今回のテントも「MOBI GARDEN LIGHT WINGS DAC UL1 」。
軽いし設営も楽だし前室も広いし好きな紺色ということで相変わらず大変気に入ってる。
ロゴがデカいところ以外は満足してます。


なお今も同型のテントが販売はされているんだけど、
これは私が使っているものとポールが微妙に違うらしい。
よく見たら名前もJPNが付いてて違うね。
重量がちょっと重たくなってるけどこちらも十分に日本の登山で使えるそうです。




設営後に小屋で受付。
ついでにビールとバッチを購入。
小屋明け直後だからビールないだろうと思っていたけどバッチリ売られていた、朗報である。
一応下から一本持参したんだけど、あればあるだけよいものなのでよかった。




甲武信ヶ岳山頂へ

しばらくしたら山頂へ。
小屋から山頂までは大体20分くらい、ほぼ登り。
しんどいかなぁと思ったけど割とそんなことはなく、行きやすいといえば行きやすいかなという感じ。
ただしほぼ樹林帯なので朝夕は暗そう、注意。



]

山頂に到着。
よく見る山頂碑が左手、その横にベンチとあとはちょっとした広場みたいな感じになっていた。
休憩されてる方数名、混雑してなければ食事も出来そう。
眺望は西側に良好で、富士山から金峰山八ヶ岳あたりまでをまるっと見渡せる。
夕日の撮影は問題なしって感じです。
ここから先へ続く縦走路も見ることが出来るので少々テンションも上がる、辛そうだけど。



再びテン場へ戻る。
あとはもうやることないけど、
山頂から夕陽が撮れることが分かってしまったので夕方に再び登ることにした。
それまではもう飲んで寝るだけ。
おやすみ…スヤァ




夕陽撮影…の前に

夕方一時間半くらい前から行動開始、いざ山頂へ…と思った時に、
先ほど木賊山にてお声がけいただいたお兄さま方に再びお声がけいただく。
何と、もしよかったら…と晩酌の席にご招待をいただいてしまった!
ありがとうございます!


お話お伺いすると狩猟される方とのことで、
この日も狩られた獲物を調理して持参されたとのこと、ワイルド!
折角なのでとなんとイノシシ肉と鹿ハンバーグをご馳走いただいてしまった!


イノシシ肉は生姜焼き風に味付けされたもの、これを鉄板で焼いてくださった。
味はというとほんと普通の豚肉、臭みなどなく普通においしかった。
脂身がややシャキシャキしているのが特徴的で、
これが定食屋で定食としてあったら普通に頼むレベルに美味しい。
箸が進むこと進むこと…。
お呼ばれの席なのにがっつりいただいてしまった。
B型の血が多かった日なのかもしれない。


鹿ハンバーグは文字通り、鹿のお肉を使ったハンバーグ。
ただお子さんでも食べやすくなるようにと研究されているとのことで、
今回は玉ねぎやつなぎを入れたものとのことだった。
お肉が違うだけで普通のハンバーグっぽい感じみたい。
味はというとこちらはやや鹿感、獣味を感じられる味だった。
ただこれはなるほどたしかにつまみになりそう、
この癖というか獣味を味わいつつお酒飲んだらこれ進むなぁって感じがする。
赤ワインが合いそうな気がした。


猪はがっつりご飯、鹿はおつまみにちょうどよい感じでどちらも大変美味しかったです。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました!



御礼を告げて山頂へ。
山頂には誰もおらず貸し切りだった。
いそいそとαをセットし夕陽のタイムラプス撮影を開始する。
今回はKaniさんの「Premium Dual Purpose GND filter 0.9 100X150mm」を使用。
山岳写真家の大島先生ご考案のこのフィルターは、
上下入れ替えでSoftとHardの効果を切り換えられる優れもの。
山に角形持っていきたいけど枚数多いのは…ってお悩みを解決できます。




結局山頂には2時間くらい滞在した。
タイムラプスは始めるのはいいんだけどいつ終わらせるかで毎度考えてします。
けど途中でサンピラー的なものが見えたりと飽きることなく過ごせた。
やはり山にいるのはいいね。
ふとあたり見回すと大分暗くなっていた。
帰りは樹林帯通らないとってことはもっと暗いやん、
怖いから帰ろうということでテン場へ。



テン場戻ったらあとはのんびりタイム。
食事したりお酒がもう一本あったから飲んだり寝袋入ってAmazon Prime見たりしながらだらだら。
その後に寝る、お休み。






【Day2】甲武信ヶ岳→破風山→雁坂峠→西沢渓谷

甲武信小屋テン場にて

朝2時起床、寝坊。
前日夜の雲の様子からするにまぁ星は見れんだろうと諦めていたけど、
いざ起きてみたら快晴。
こういうのホントよくあるから一度は起きといたほうがいいよ。
急いでタイムラプス撮影するも、
慌てたせいか角形ホルダーがちゃんと奥まで入ってなかったようでケラレてた。
余裕がないとミスる。


埼玉方面?の光がやや明るかったけども天の川は見ることが出来た。
ただし起きた時点で既に頭上付近にいらっしゃったのでタイムラプスではあまり写っていない。
あと一時間早く起きていれば…後悔である。


朝4時ごろからテン場もにぎやかに。
私もえっちらおっちらシュラフから脱出し出る準備をすることに。
朝食は最近はまってるサタケのマジックパスタ(カルボナーラ味)。
汁っけが多いけどそれはそれでスープっぽくて良い。


片付け済ませて準備完了。
最後に昨日にジビエをごちそういただいたお兄さま方にご挨拶。
貴重な体験を本当にありがとうございました!




甲武信小屋→派風山避難小屋

甲武信小屋を出発しこの日目指すは雁坂峠
なんでも日本三大峠の一つらしいがまぁとりあえず行ってみることに。


甲武信小屋からは二通りのルートがある。
一つは昨日来た道を再び戻り、分岐をまっすぐ進むルート。
もう一つは巻き道、小屋から分岐先まで登らずに進むことが出来る。
ここは迷わす巻き道をチョイス、登りたくないからだ。


巻き道って聞くと楽そうな感じするけどいつも楽だった記憶はない。
今回も雪がやや多く途中転びそうになったりと結構疲れてしまった。
ここでポカかますが今はまだ気が付いていない。


しばらく進むと下り坂に、同時に目の前に山が見えてきた。
アレが多分破風山だろう。
今見えてる高さは大体同じくらいだけどまだまだ下る、
…ということはまた登らないとなんだよね、大変だね。
なんて思ってたら急に開けた場所へ。
よく見ると富士山が見えたりとなかなかの絶景ポイントだった。


↑の予想は的中し、下った分だけ今度は登り。
ただし昨日の徳ちゃん新道ほどの大変さはなく、まぁ普通という感じ
あまり記憶がない。




破風山避難小屋

山頂に出る前に山小屋が見えてきた。
「破風山避難小屋」だ。
周りはササ多くまたちょうどガスっていたこともあり不思議な雰囲気だった。
折角なので避難小屋の中も拝見するとびっくり、めちゃくちゃきれい。



手前には土間、そしてその中央にはなんとストーブまで。
よく見たら端にはナタやらマッチやら、入り口前には薪まで用意されている。
これで暖を取りなさいということなんだろうか…避難じゃなくてもここに泊まってみたいって思った。
ちなみに水場もあるらしい(20分と書いてあった)



ここで何気なくカメラバックを見て衝撃受ける。
横に刺していたミニ三脚(Leofoto MT-03)が無くなっていた。
最初は朝寝ぼけてザックに入れたんかな?などと思ったけどそんなことはない。
さっき巻き道で動画撮るときに使ったからからだ。


早速動画見返すと確かに巻き道では刺さっていた、
けどその先で富士山見ていた時には既にない…。
なると巻き道あたりで落とした説が濃厚だ。
ここから引き返すとなると約1.5時間くらいかかってしまう、
うーんどうするか、と悩んだ結果…諦めることに。
ここまで苦楽を共にしてきたやつだっただけに非常に無念である。
一気にテンションがた落ち。




破風山→東破風山→雁坂嶺→雁坂峠

再び出発、避難小屋からまた登ること約30分くらいで破風山に到着。
眺望は0、ベンチはある。
ここには何故だか山頂碑が三本も経っていたんだけど、
よく見たらどれも書いてある山の名前が違った。
果たしてどれが正解なんだ??と思ったけどまぁどれでもOKです。
一番新しそうなの物は破風山と書いてあったので破風山なんだろう。



ここから次は東破風山。
距離は短く10分くらいで着く。
こちらも同様、眺望悪いけどベンチはある。
そんな山頂。



東破風山からは一気に下り。
足場やや悪く雨上がりや天候悪い時はちょい怖いかも。
それを過ぎたらやや平坦な道が続きます。



避難小屋以降に広がる景色は不思議な感じ。
枯れた白い木々が倒れたり斜めってたり、なんというか生がないようなそんな雰囲気。
以前もどこかでこんな風景を見た気がするんだけど思い出せず。
ただその時よりも範囲が広く、先の雁坂峠まではほぼずっとこんな感じだった。
丁度歩いているときにはガスも広がっていたためより不思議な雰囲気だった。


途中で鹿の死骸に出会う。
毛は散乱し頭蓋骨や肋骨が見え、時々腐った肉も見えた。
果たして動画で見せるべきなのかと悩んだけど自分の頭の中だけに記憶しておくことにした。
自分がこうなる可能性も0ではないわけで、改めて自然を感じた。
なお動画ではモザイクかけてるけどたぶんなしの状態を4Kで見たとしてもその姿は見えないと思う。
念のためかけたって感じ。



再び少しの登り返しの後に雁坂嶺。
ガスで眺望は不明、ベンチはあった。
破風山よりは広く大人数ならこちらの方がいいかもしれない。



雁坂嶺から先は下り、すたすた歩けます。
歩いていたらだんだんと視界開けてきて、その先にあるのが雁坂峠
立派な看板などもありここだけちょっと異質な場所だった。
どうやってこの看板持ってきたんだ?
下よく見ると雁坂小屋も見えたんだけどこの日はスルー。



眺望は良好で、山梨方面は割と広い範囲を見渡せた。
この日は雲多く微妙だったけど晴れてたら気持ちよさそう。
峠付近には案内看板などもあり歴史などが書かれてた。



ちょい休憩の後、よし帰るかと進み始めた時に遠くから市川の名を呼ばれた。
最初は空耳かなと思ったんだけど、
声する方見たらそこにはジビエのお兄さん方がいらっしゃった。
戻りお話聞くと…なんとそこには失くしたはずのミニ三脚が!
巻き道に落ちていたのを発見され、
さらに私が持っていたことを覚えていてくださり、
ここまで持ってきてくださったのだそうです。
なんとまぁホントに大感謝、何から何まで本当にありがとうございます!




雁坂峠→道の駅みとみ(前)→西沢渓谷駐車場

山の民のやさしさに感謝&見つかった安堵感に包まれながら西沢渓谷方面へと出発。
正確には道の駅みとみ前に出るので渓谷手前という方が正しいかもしれない。
ここからはひたすらに下る。


で、このルートなんだけど、YAMAPだと下り210分と記載がある。
下りで三時間以上…?ホントに?と思いながら下ったんだけど、
案の状そんなことはなかった。
実際には2時間ちょいくらいで道の駅までは出ることが可能です。


ここからの道は川沿いを歩く形となるため、
写真撮るにはよさげな場所も多かったんだけど、
まだ三時間もあるからなぁと寄らずに通過してしまった。
もっとゆっくりして来ればよかったと超後悔。
なお時折熊が目撃されたりしているそうなのでご注意を。
併せて一部登山道わかりづらい箇所あるので迷う前にルート確認を。



突然、人工的な橋が出てきたらそこから先は農道的な舗装路を歩きます。
ここから先はもう登山感はあまりなく、ただひたすら歩くって感じ。
途中土砂崩れなのか道が小石だらけになってたりしていたのでちょい用心は必要かも。



そんな感じで進んでいくと道の駅みとみに出るのでそこからは道路沿い歩いて西沢渓谷へ。
駐車場到着で無事に下山完了。
お疲れさまでした。






ゆっくりテント泊によい山でした


気になっていた甲武信ヶ岳に登ってきました。
ゆったりテント泊には良い山だな、というのが感想です。


ルート的には危険個所はなかったかなという印象。
ただし徳ちゃん新道はぱっと見で一見するとルートっぽい道だけど実は違う、
っていう感じのフェイク道があったりしたのでご注意を。
少し歩けば気が付くかと思います。


気になる徳ちゃん新道のしんどさは話に聞いてたほどではありませんでした。
ただし上に書いた通りでいきなり登らされるので心の準備をお忘れなく。
小屋までのCTも短い方なので余裕持ってのんびり歩けば大丈夫かと思います。


あまり眺望よくないので、
いっそのことカメラおいて純粋にテント泊を楽しむ的な登り方でもよかったかもしれません。
お友達と登山も楽しみたいけど、
テントでおしゃべりとかお酒飲んだりしたいなぁって時にはとても相性よいかなと思います。
のんびり登山が楽しめる良い山でした。