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登山やカメラなどなど

【登山】登山時のカメラ携行方法と携行する周辺機器について-2023-


登山時のカメラ携行方法と携行品についてまとめました。
長いのでPCでご覧いただくことをおススメ致します。
動画もあるよ。





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登山時のカメラ携行方法を紹介するぞ

「登山」と「写真撮影」というのは大変に相性の良い趣味同士です。恐らくどちらかを趣味とされている方も、一度はもう片方に対して興味をお持ちになったことがあるかと思います。


かくいう私も登山を始めたきっかけはというと、
なんとなく購入したカメラ(Olympus OM-D EM-5 markⅡ)で星を撮ってみたら重いのほか楽しく、(これもっと標高高いとこ行けば星沢山撮れんじゃね?)…などとひらめいた結果、山に登るようになったという経緯があります。


当時はまさか今のように沼に頭まで埋める羽目になるとまでは思ってませんでしたが、まぁ友達や知り合いが増えましたし結果的にはよかったのかなと思ってます。


ということで今回はそんな登山時のカメラ携行方法についてご紹介していきたいと思います。今回は携行品を紹介するとともにその携行方法や、一緒に持っていっているものなども紹介しちゃいます。今後の皆様の登山の少しでも参考になれば幸いです。




今回も動画あります。

なお、今回も文中写真の多くは動画から切り出して使っております。
同内容の動画も現在公開中なのでよかったらご覧になられてください。
毎度毎度宣伝ばかりで申し訳ないです。
しかもめちゃんこ長い動画…なんですが、動きある分わかりにくいところなどわかりやすいかもしれません。


www.youtube.com


https://www.youtube.com/@ickw.www.youtube.com

毎度宣伝しちゃって恐縮なのですが、相変わらずYoutubeの方もぼちぼち更新中です。もしよろしければこちらにも遊びに来てやってください。




カメラ本体

カメラは2台携行しています

まずはカメラ本体から。
現在主に使っている機種は「 α7R V」と「α7SⅢ」の2機種です。
2機種を携行している理由は…

・写真と動画で使う機材を分けてるため
・タイムラプス撮影時などの待ち時間に写真撮影を行いたいため
・万が一片方が壊れた際の予備機として運用するため


ざっとこんな感じです。



過去の経験から一台の機種で動画と写真を賄うのはなかなか難しいという判断に行きつきました。特に苦労するのが雪山登山の時。厚手のオーバーグローブをはめた状態で、αのモード切り替えSWを動画/写真に切り替えて撮るというのは正直クッソ大変です。撮るだけならまだいいのですがSSを固定で撮りたいとかとなると、どうしてもモードダイヤルを切り換える必要があります。あの厚手の手袋でモードダイヤル、しかも機種によっては中央のポッチを押しながら回さければなりません。
こんなの絶対イライラしますよね?イライラするくらいなら2台持ってった方が絶対いいよね!となり今に至ります。




…とはいえ2台あると便利なことも多いです。星などのタイムラプス撮影時には動画用に一台インターバル撮影をさせておき、その間にもう一台で写真を撮るということができますし、また万が一どちらかが壊れた際などにも最悪もう片方で撮影を続けることができます。まぁ余程のことがない限り壊れることはなさそうですが。







メインカメラ&使用レンズ

Sony α7R V

話戻って、現在携行中のカメラのうちメインとなるのが「 α7R V」。こちらのカメラは主に写真撮影に使用しています。


ストラップには何度かご紹介しているYosemite Camera Strapを取り付けています。約4年使っていますが全くノートラブルです。値段は高かったのですが耐久性高くまたデザインも気に入っているため買ってよかったです。


またボディには現在Smallrigのアルカスイス互換対応L型プレートを装着しています。
L型プレートは三脚使用時にカメラを雲台に取り付ける際、
縦横構図を切り替える際に雲台操作なしに変更できる便利なアイテムです。前機種・前々機種からずっと取り付けた状態で携行をしており、今やなくてはならないものの一つとなっています。…とはいえこのSmallrigのものはサイドに切り掛けがあり、この部分が取り出し時などに引っかかったりしてなかなか不満を感じています。


本当は今回もRRSのものが欲しいのですが…現在の円相場から購入するとなんとまぁお値段約4万円!流石にこれはと未だ注文できずにおります。




Sony FE 24-70㎜ F2.8 GM

そんなメイン機に合わせ使用する機会が一番多いレンズは「FE 24-70㎜ F2.8 GMⅡ」。標準ズームかつF2.8ととても使い勝手のよいレンズです。使用理由は単純に以前のNikon時代に同型のレンズを使用していた際に、このスペックのレンズで撮影した写真が一番自分の中でも気に入っていたためです。


また以前より高画素機を使用してきたのですが、やはりそのセンサ性能を活かすのであればそれ相応の光学性能を持つレンズを使用しなければならないことを学びました。このことからもGMレンズを使うようにしています、まぁ高いけどね…。明るさF2.8あれば被写体をボカして撮影したりまた星を撮ることも可能です。また望遠端70㎜あるのである程度ズームアップして撮影ができたりとやはり何かと便利です。高いレンズですが逆に言えばこれ一本あればなんとでもなるので考え方によっては安上がりなの…かも?




登山時の携行方法

メイン機の携行方法についてはトップローディング式のカメラバックに入れてベルトを斜めがけにしてお腹の前に持ってくる形をとっています。かれこれ約4年くらい?このカンガルースタイルできてますがそこまで支障はないです。


現在使用しているカメラバックはLowproのトップローダーズーム 50というもの。このカメラバックはα7R VにLプレートをつけ、さらにSEL2470GMⅡにフードを正常に付けた状態で格納することができます。デカくもなく小さくもなくちょうど良いサイズでとても気に入っています。まぁデザインはアレなんですけどね。余談ですがSEL24105Gをつけた状態でも収納可能でした。


また小さながらもポケットを備えていたりと何かと便利な構造です。一応は防水加工もされているようではありますが、心配なので念の為防水のスタッフザックを忍ばせていたりします。


ただしこの携行方法だとやはり足元見づらい場合などがあります。北ア・大キレットや戸隠・蟻の門渡りといったような場所通る場合には、写真よりも安全優先しザック内に収納し進んでいます。撮りたい気もしますがまぁ安全第一です。

(※市川が使用しているのはブラックです)




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サブカメラ&使用レンズ

Sony α7SⅢ

お次はサブカメラ。
まぁサブと言っても動画目線で見ればこれメインカメラなのでなんとも微妙なところですが、一応私の中ではサブカメラという扱いです。


使用するは「α7SⅢ」。やはり動画となれば非常に心強い機種です。また上にも書きましたがこのサブ機はタイムラプス要員にもなっています。特に星空のタイムラプスなど撮影することもよくあるため、高感度に強い機種がいいなとなった結果この機種が選ばれました。


…余談ですがα7Cもまだいます、そして元気です。今年はこの機種も使っていきたいと思ってますのでα7Cユーザーの皆さまどうぞお楽しみに。しばしお待ちください。


そんなサブカメラにつけているものは割とシンプルです。
というよりもやはり動画撮影機となると、素早く手軽に撮ることを重視しているためシンプルにせざるを得ません。使用しているストラップは手を入れるタイプのもの、現在はピークデザインのクラッチというものを使用しています。これはカメラグリップ部に取り付けるいわばビデオカメラっぽいストラップです。手の出し入れ容易かつ取り回しよくとても気に入っています。



そのほかにつけているものはSony純正マイクである「ECM-B1M」です。αの内蔵マイクも十分音がいいのですがこのECM-B1Mはそれ以上に音質良く、また指向性の選択やノイズリダクションなどを簡単に切り替えることができます。登山時など周りが賑やかな場合やそもそも私自身声がでかい方ではないのでこう言った便利グッズに頼りながらヒソヒソと撮影を行っています。


難点はちょいでかいところかなと思います。
この下に小型のECM-G1というマイクがあり携行性は抜群に良いのですが、指向性能があまりよろしくなく登山時にはあまり使いやすくないです。そのため携行性よりも性能優先しECM-B1Mを使用しています。マイクは結構沼なんですが、αの皆さんはこれ買っとけば沼など浸からずにサラっと飛び越えることができるかなと思います。まぁ少し高いんですが…沼に浸かるよりは100万倍マシということで。




SIGMA 16-28㎜ F2.8 DG DN I Contemporary

そんなサブ機に組み合わせているのは「SIGMA 16-28㎜ F2.8 DG DN I Contemporary」です。
このレンズ、私のYoutubeチャンネルもご覧いただいている方はお分かりかと思うのですが動画でご紹介するためにSIGMAさんからお借りしているレンズです。だいぶ前から借りてない?と思われる方も多いかと思うのですがちゃんと許可いただいてお借りしています。


このレンズ、大変に気に入っている一本です。広角端16㎜から始まりかつF2.8通しながらもこのコンパクトさは非常登山との相性がよいです。星を撮るにしても広い画角でまた自撮りする際にも16㎜あると風景も入れることができるためとても使いやすく感じます。欲を言えばまぁもう少し明るければとも思ったりもしますが、とはいえこのスペックだからこそこの大きさが実現できたわけで、とてもよい落とし所で作られたんじゃないかなと素人ながら思ったりします。


時折おすすめのレンズなどお問合せをいただくことがあるのですが、広角で万能なレンズと言われた際にはほとんどこのレンズをご紹介することが多いです。大変気に入っており返却する際にはおそらく購入するかなと思います。


なおこのレンズを持って撮影した動画は個人的にかなり気に入った動画となってます。もしよかったら一緒に見ていっていただけると嬉しいです。





登山時の携行方法

サブ機の携行方法についてはピークデザイン キャプチャーを使用しています。キャプチャーと言えばもはやほとんどの方が使用しているくらい有名なもの。私もこれを使用しています。永久保証なのもよいところ。一度壊れてしまいましたがすぐさま新品をお送りいただきました。


取り付け位置は一般的なザックの肩ベルト部分。これの左右にキャプチャーをそれぞれつけています。左右につけている理由はもう片側にアクションカムをつけているから。手を使えない時などこのアクションカムを回して撮影しています。


なおこのアクションカム、まぁいわゆるGoproをつかってますがこれは本当にダメです。もはや愚痴しか出てこないのでブログにすら書きたくもないのですが、本当に不満しかありません、以下略。


話戻してサブカメラ。
これは大体左肩部分に取り付けてることが多いです。単純に私が右利きだからかなと思います。この取り付け方であれば割と気軽に脱着ができます。ただしカバー等なく一切の保護なしとなりますので取扱には注意が必要です。梯子であったり岩場であったりと結構当たりそうになること多いです。とはいえこれくらいでないとやはり動画は撮り辛いかなと思います。




そのほかレンズ

Sony FE 14㎜ F1.8 GM

上の2つのボディとレンズのほかに大体1本ほどレンズを携行することが多いです。最近よく持ち出すのは「FE 14㎜ F1.8 GM」。メインカメラに標準ズームつけてる関係で広角が欲しくなることが多いためこれを持ち出しています。


サイズは83x99.8㎜で重量は約460gという、スペックからしたらなぜこんなに小型に?と思わずにいられないこのレンズ。まさに登山にピッタリとのことで私も愛用しています。






登山時の携行方法

携行方法については以前もブログにてご紹介したかもしれませんが、HAKUBAさんから発売されているルフトデザインというレンズケースを使用しています。これも使用期間長くかれこれ約4年くらい使ってます。


様々なサイズがあるのでメーカー問わずレンズに合わせやすいのがいいところ。さらに保護部となるケース自体もホワホワしてて緩衝性能も高いです。上高地からバスで駐車場まで行く際など荷室にザック預ける時にそのままレンズ入れっぱでお願いしたりするわけですが、そんな場合でもこのケース使っている間壊れたことは一度もありませんでした。


なお購入する際には携行レンズの最大のものに合わせることをオススメします。常用レンズだから別に入れなくてもと思いがちですが交換したらそれを入れる場所が必要になるわけで…。結構やらかしがちなのでご注意ください。







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SEL14F18GMはブログ記事で紹介してませんでした。
そのうちやりたいです。



フィルター関連

Kani Filter 角形 100㎜

お次はフィルター関係です。
やはりちょっと凝ったり気合入れた撮影時にはフィルターが必須。そのためほぼほぼ毎回携行しています。
ただし天候や状況によっては使わない場合もあるわけなのでまぁやはりこれなるべくは軽い方がいいわけです。


ということで昨年秋より角形フィルターを一新。
今までは150㎜を使用してしましたが100㎜に変更しました。メーカーは前回同様にKaniフィルターさんです。


以前まで超広角枠としてSIGMA 14-24㎜ F2.8 DN DN I Artを使用していたのですが、このレンズでフィルターを使うとなるとどうしても150㎜の角形を使わなければなりませんでした。しかし一昨年このレンズを上のFE 14㎜ F1.8 GMに切り替えたことにより状況が一変。このレンズであればより小さな100㎜の角形を使用することが可能です。だったら小さい方が絶対ええやん…ということで入れ替えとなりました。


実際に大きさ比べるとその差は歴然。
やはり150㎜はなかなかの大きさです。
無論、その分他のレンズに買い替えた時などにそのまま使うことができる可能性が高く汎用性という面では150㎜の方が優れているわけなのですが、とはいえフィルターがでかいということはケースなどの周辺機器も大きいわけで…やはり登山となるとなるべく小さく軽い方がよいというわけで100㎜に変更となりました。しかしまぁ本当に小さいです、
これがフルサイズかつ14㎜で使えちゃうとは本当にびっくりですね。


携行しているフィルターは下記の5枚。
150㎜だったらこれだけの枚数持ってくのは不可能…というもより嫌ですね。


なおこの100㎜フィルタ―関連については、
使用例が溜まり次第ブログと動画にてご紹介の予定です。





携行方法

携行については同じくKaniフィルターさんから発売されている専用ケースを使用しています。なお他の細かな用品とまとめるために、無印良品から発売されているこちらの入れ物に入れています。とても便利ですがちょっとパンパンなのでもう少し大きめの入れ物を見つけたいところです。あとはこれをザックの中に入れるだけ。角形フィルターを使う場面は大抵三脚立てて写真撮る時なのでそこまで素早さなどは重視していません。むしろ安全に運べるようにと意識しています。



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三脚(大)

Leofoto LS-324CEX or LS-254C

最後は三脚。
三脚は状況によって何本かを使い分けています。
まずはメインとなる比較的大きめの三脚。
これはLeofoto LS-324CEXとLS-254Cをメインとして使っています。


使い分けについては、写真を撮るぞ!って時にはLS-324CEXを、ちょっときつそうな山行だぞ!って時にはLS-254Cという感じ。ちょっとアンニュイですがおおよそこんな感じです。なので時折明らかに選定をミスることもあります。一昨年の雲ノ平まで出かけた時は距離長いのになぜかLS-324CEXを持っていってしまいました。
おかげで結構苦労したんですがまぁ自業自得ですね。


LS-324CEXはそこそこ大きめの三脚で雲台つけると約2kgほどあります。
ただし全身高は私の目線までくるくらい大きめで足も太いのでとても安定しています。それ故に写真撮るぞって時に持ち出したいと思う三脚です。取り付ける雲台は一脚用のVH-30というもの。ちょいとマニアックですが操作性を優先しこれをつけています。


対するLS-254Cには上の三脚より約2サイズほど小さな三脚です。取り回し良いため例えば縦走する時や危険箇所を通る時などにチョイスしています。小さいとは言え必要十分で最近ではこちらを持ち出すことが多くなりました。使用する雲台はLH-25、オプションとしてパノラマクランプに換装しています。クランプは取り外しが容易なため。
またパノラマを選んでいるのは時折パノラマ撮影を行うことがあるためです。そのため合わせてロングプレートを携行しています。



携行方法

携行方法についてはとても簡単で、ザックの横にあるポケットに足を入れてあとはザックベルトで止めています。
また人が多い場所や天候が悪い場合などにはこの上から防水のスタッフバックを被せてあげたりします。雲台については外してザックに入れられるようなら入れておけば、万が一岩や木にぶつけた際にも壊れなくて安心です。


なおこの携行方法の場合、重量が片側に偏るのでザック内でうまい具合にバランスを取る必要があります。バランス取らないと肩や体がやられますのでご注意ください。




ざっくりですがご紹介させていただきました


ということで登山時のカメラ及び周辺機器の携行方法をご紹介させていただきました。文章ではなかなか伝えづらい部分もあるので動画もご覧いただけますと幸いです。


あれこれと持っていってますが私もいきなりすべてを持っていき始めたわけではありません。段々と増やしていったらこんな風になったという感じ。登山時などいきなり荷物増やしてしまうと行動しづらくなり、結果時間かかって目的地にたどり着けないことや、最悪の場合には体力消耗し動けなくなる場合などもあるかと思います。まずはご自身の体力と相談の上、携行品もお考えいただくとよいかと思います。


なお前提条件として登山を既に始めている方に向けて記事や動画をお送りいたしました。写真や動画を撮るのが好きでこれから山に登りたいと思われている方、まずはカメラを置いて登山から勉強されることをおススメします。さほど偉そうなことを言える分際ではないのですが、やはり山に入るとなるとそれなりの装備や知識、体力が必要です。これらをきちんと理解していなければ事故につながりますし、何より万が一の時にはたくさんの方に迷惑をかけてしまいます。ご自身が準備・知識不足でどうなったとしてもそれは自業自得ですが、それを助けようとした方に何かあった場合など貴方は責任を持てますか?海外で撮りたいならまずはその国のことを調べ準備するのと一緒です。とにかく焦らずゆっくりと理解し進められていくことをおススメします。


とまぁこんな具合でブログも動画も長くなってしまいました。この記事が少しでもどなたかの参考になれば幸いです。
ご安全にどうぞよき山行を。