前回の宣言通り新しい登山靴を購入しました。
購入したのは「mont-bell アルパインクルーザー2300」です。
今まで履いてきた靴の話も交えつつご紹介します。
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「mont-bell アルパインクルーザー2300」を買い増しました
前回約4年間使ってきた「mont-bell アルパインクルーザー2500」のソール交換について書きました。
その最後あたりで修理した靴の他にも新しいものを購入しようか…などと言っていましたが、
今回はそれについてです。
あの後すぐに買ってきましたので選んだ理由やら何やらを書いてみたいと思います。
なおこの靴を履いてあっちやこっちや出かけている様子がYouTubeにてご覧いただけます。
こちらもどうぞよろしくお願い致します。
私とモンベルの登山靴
ちなみに私は冬靴以外は全てmont-bellの登山靴を使っています、
…と言っても今回の入れても3足だけですが。
登山を始めるに当たって登山靴を購入する際、
当初は海外メーカーのデザイン性優れたかっこいい靴がいいなぁと考えてました。
あの頃は若かったですからね。
そんな中モンベルの靴もちらっとは見てみたのですが…
なるほどなデザインだなと思った記憶があります。
そんなわけでかっちょいい登山靴を求め意気揚々と某日山荘へ。
店員さんの元、いろんな靴を試したのですがどうもしっくりくるものがありません。
当時は知識も経験もないわけでしっくりも何もわからんだろうという気もしますが…
ただ割と足の横の部分が靴に当たるような感覚があった気がします。
調べていただいたところ私の足は少々幅広、
いわゆる日本人によくある足だということが判明。
残念ながらその時は合うものが見つからずお店を後にしました。
で、その帰り道にそう言えばモンベルがあったなぁ…と思い出し立ち寄ってみました。
事の経緯を店員さんにお話しし再び足を見ていただいたところなるほど確かにとご納得、
しかしここからがさすがモンベル。
日本のメーカーであるモンベルでは自社製品のシューズ類が日本人の足型をベースに作られています。
実際私も何足か履かせていただきましたが先ほどまでの当たる感覚というのはほとんどありませんでした。
フィット感、大変良好です。
正直やはり最初に某日山荘で見た靴達の方がかっこよくて惹かれるものがありました。
多少当たってても大丈夫じゃないかしら…などと少なからず思っていたのは事実です。
しかしながら店員さんから登山についてのお話を伺うにつれそれも変化。
今まで歩いたことないくらい長時間で歩いたり、
足元悪いところをすすんだりすることになるわけで…
ある意味営業トークに乗せられた?とも考えられますが、
結局そのまま初めての登山靴購入となりました。
ともああれこれにて私も登山デビュー。
住まい近隣から登り始め山梨や秦野の山々へ、
だんだん勝手理解し始め日帰りで八ヶ岳へ出かけたり、
最終的には北アルプス燕岳にて小屋泊まで出かけました。
この間約一年半、その間登山靴に関して苦労することはまったくなしのノートラブル。
靴の悩みがなかったこともあってか、この間は集中して登山のHowtoを学びながら登ることができました。
こうした経験もあり、以来何かあったらとりあえずまずはモンベルさんに相談しようという形でここまでやってきました。
いつも親身にあれこれと相談に乗ってくださり大変にありがたいものです。
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今まで履いていた「アルパインクルーザー2500」の気になるところ
新しい靴のご紹介…の前に、ここまで使ってきたアルパインクルーザー2500について。
以前も書いた通りこの靴は私がテント泊を始めた時に購入した靴です。
以来約4年、いろんなところに出かけた思い入れのある靴。
私にとっては戦友みたいなものです。
この靴は春から秋にかけての縦走や少々積雪のあるところまでをカバーできるモデル。
アッパー部にはヌバックレザーまた一部にはゴアテックス素材のファブリックを使用しており防水性は良好、
さらに前部から継ぎ目のない一枚革を使用し包み込むことでホールド感と耐久性を実現しています。
このモデルを選んだ理由は正直特にありません。
店員さんと相談の上、私の用途や背負う荷物についてお話しし、
色々履かせていただいた結果これに決めました。
残念ながらその当時よりも背負う荷物が増えてしまいましたが、
それでもこの靴は頑張ってくれています、感謝。
そんなわけで、基本的には不満というものはありません。
比較的がっちりとした靴なので、
慣れるまで初めのうちは特に足首あたりが擦れて痛くなることがありましたが、
履き慣れると重量物を背負った状態でもしっかり足首から立たせてくれました。
もちろん防水性やソール部のグリップも良好、
おまけにこの4年間ソール交換以外で壊れたこともなく頑丈、
…ということで今思うとこの靴選んでよかったなと考えています。
ただし、場所やシチュエーションによっては少々マッチしない場所もありました。
一番それを感じるのが「岩場」。
岩場と言っても大体はさほど問題なく登れるのですが、
怖いと感じるのは足をかける場所がちっさいところ。
岩場歩いてるとたまに出てくるやつです。
靴自体が硬く、またつま先含め幅が広いために果たしてどこに足をかけようかと迷うことが何度かありました。
こういった場所では大体小指の側面あたりにかけて登ってはいましたが、
場所によってはちょっとヒヤッとすることがありました。
ただし全ての岩場が厳しいというわけでは決してありません。
経験浅ながらも実体験からお話しさせていただくと、
一番怖かったのは金峰山の五条岩頂上直下の登りの部分です。
槍や劔、北穂や戸隠などでは荷物に拘らず恐怖や苦労感じたことはありませんでした。
ただしこれ以上の場所、
キレットやジャンダルムさらに不帰ノ嶮などとなると…
はたしてどうなのかなと少々不安は感じます。
また材質的に仕方ないのですが夏場はやはりかなり蒸れます。
夏の縦走時などはなかなかのものです。
一日歩いて夕方にこれを脱いだ時の開放感たるや…。
それ以外にも少々重たいのも気にはなりますが、
今思うと冬靴ほどではないので特筆すべき点ということもないかなと思います。
こんな感じで私的には、
「テクニカルな岩場が苦手・蒸れやすい・少々重たい」の三点が気になります。
今回アルパインクルーザー2300を購入したのはこれらがクリアになっていそうだから…と言うのが理由でございます。
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mont-bell アルパインクルーザー2300を見てみよう
ということでここからは購入した靴について。
登山靴購入は久々、ワクワクしますね。
では改めて…
今回購入したのはmont-bellの「アルパインクルーザー2300 Men's」です。
Men'sの場合、色はマスタード(MST)、スレート(SLAT)の二色があります。
私が購入したのは後者のスレートです。
まず見た目。
ご存知の方も多いかと思いますが、
このアルパインクルーザーシリーズは数年前にリニューアルしました。
それまではそれぞれ1タイプの展開だったものがノーマルとワイドの2通りに進化、
これによりより多くの方の足に合う靴のラインナップを実現しています。
なんとなく今までのモデルがワイドという名前になり、
少々スマートなものが追加されたのかな…?と勝手に思ってました。
そこでアルパインクルーザー2300の通常版とワイド版両方を履かせていただいたのですが、
実際フィットしたのは通常版の方でした。
どうやら私の見立てとは逆でワイドは今までよりもワイドになったものなの…かもしれません。
いずれにしろ種類が増えるのはとても嬉しいですね。
今まではやや幅広の靴を履いていたわけですが、
それと比較するとこれは断然細身のデザイン。
これならば岩場での足掛けもしやすいのではないかと考えた次第です。
試し履きしてウロウロと歩いた時はとても歩きやすく、
これで山行けたら楽しいだろうなぁとまで感じてしまいました。
本体の生地について。
アルパインクルーザー2300はファブリック素材を使用しています。
これにより適度な通気性を実現、夏場は助かりますね。
反面耐久性が気になりましたがそれを補うべく部分的にスエードレザーで補強しているそうです。
また防水面でもゴアテックスファブリックを使用しており、
そこまで心配しなくても大丈夫ですよと諭されました。
ソール部はモンベルご自慢の「トレールグリッパー」を使用しています。
カタログでは濡れた角度40°の斜面でも滑らない…!と説明している通り、
確かにそこまで滑らない印象です。
私はあまり雨の日に行動したことがないのですが、
昨年秋の涸沢→北穂の霧雨の中でも特に滑ることなく登ることができていた記憶があります。
角度は分かりませんが普通に使う分には信頼して大丈夫なんじゃないかなと思います。
気になる重量はというと…すいません、ミスりました。
上の写真では「768g」となってますが実はこれ中に買った時の緩衝材が入ったままです。
また計り直したいところなのですが(書いている)今出張中なので…帰宅次第計り直します。
一応、カタログスペック上では660g(25.5cm・片足)となっています。
少なくとも同サイズのアルパインクルーザー2500より軽いです。
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後コバがついたよ!アルパインクルーザー
ここまで「細身で軽くて通気性良好」と、
以前の靴で気になっていた全ての部分が解消されています。
もうこの段階でほぼ買うことを決めていたわけですが、
最後に一点さらに良きところがありました。
それは「後ろコバ」。
リニューアル後のアルパインクルーザーシリーズの一部モデルには後ろコバが搭載されました。
実は以前より残雪時期の靴選びに悩んでいました。
この時期、断熱材が必要なほど冷えないから夏靴で行きたいけれども、
念のため本数多いアイゼンを持っていきたいということがあります。
しかしながら手持ちの12本アイゼンはワンタッチ式。
となると結局それに合う靴を選ぶしかありません。
現状これに合う靴は重たい冬靴しかなく、
結局12本アイゼンのために仕方なくこれを履いていくなんてことが多々ありました。
そんなこんなでこの後ろコバを見つけた時にはこれ朗報。
これなら夏靴の軽さで手持ち12本アイゼンを使用することができます。
なんとまぁこれはもう買わないとでしょということで結果購入となりました。
ちなみに私が使用している12本アイゼンはグリベルのオーマチックSPというものになります。
フィッテイング大丈夫かなと思いましたが靴型やデザインの変更により、
少々外国っぽい形に進化したこともあり問題なくつくと思いますとのことでした。
購入時に持っていけばその場でフィッティングも確認していただけるそうなので、
気になる方はアイゼン持参されるといいかもしれません。
私も実際に山に持ち出す前にはきちんと見てみたいと思います。
余談ですが私が使っているグリベルのアイゼンはワンタッチ式なので、
今の状態ではそのままポン付することはできません。
実はグリベルのアイゼンはパーツ変更でセミワンタッチ化できると聞いていたため、
じゃあ靴を買ったらこれをやってみようと思っていたのですが…
なんとそのパーツは季節ものらしく今の時期はほとんど手に入らないみたいです。
代理店さんにも問い合わせましたが入荷は今年の10月とのことでした…。
なお交換パーツは「グリベル C2NJ ベイル」という製品です。
(長さが異なる三種類があるみたい)
もしもどこかのお店で見かけた方いらっしゃいましたら、
当ブログまでご連絡いただけますと大変にありがたいです。
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この夏はこの靴で山に出かけてきます
ということで今回も長くなりましたが、
新しい登山靴「mont-bell アルパインクルーザー2300」の購入のご報告でした。
色々と書いてはありますがまだ実際に山で履いてみたわけではないので、
今後あれやこれやと思うこともあるかもしれません。
その際はまたブログや動画にてご報告できればなと考えています。
これからは場所や用途に合わせ今までのアルパインクルーザー2500と併用して使っていきたいと思います。
※靴ご購入の際は情報だけで判断するのではなく必ずお店にて試し履きをなさってください。
その他登山用品に関するあれこれ
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