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登山やカメラなどなど

【Lab】熱溶解積層方式の3Dプリンタ「QIDI X-maker」を購入、自宅に未来がやってきた!

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自宅に未来がやってきた!








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買いました

あれ、買いました。
何だと思います?


ビーコン?
Tamron 17-28mm f2.8 diiii rxd?
はたまた食洗器?




正解は…







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これです。
3Dプリンタ買いました。
ということで、今回はこの3Dプリンタについて簡単にご紹介していきたいと思います。




ねんがんの3Dプリンタを手にいれた!

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いきなりですが3Dプリンタを購入しました。
登山とカメラ関係の記事ばかりの当ブログに唐突に現れたエンジニアリングな製品に、
一体どうしたと思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、
導入までのいきさつなどを開封の様子の写真を乗せながら簡単にご説明しておきます。




購入した理由

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箱はかなりデカい。

このブログで私自身のことはあまり書いていないのですが、
一応私は技術系な仕事をしています。
主に電気系なのですが微妙にニッチな分野でして、
時折機械等のハードも触ったりすることもあります。
色々あって詳しく書けないのと、またプライベートで仕事の話はしたくないのでこれ以上は秘密です。
ちなみに数学は嫌いだし苦手なのに何故この仕事をしているのか自分でもよくわかってませんが、
かれこれ8年近く続いているので向いていないわけではないのかもしれません。


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非常に丁寧な梱包でした。

そんなわけで仕事に興味がなくとも、
最新のテクノロジーには多少なりとも興味がありました。
もちろん3Dプリンタもその対象の一つ。


以前より私の周りでも3Dプリンタに関するあれこれについて耳にしたり、
また実際に目にしたりすることが多くなってきていて、
段々と3Dプリンタが我々の仕事にも近づいてきていることを感じていました。


今後勤務先やモノづくりの世界で主流となるのはもはや時間の問題、
近い将来おそらくこれを勤務時間中に触ることになるはずです。
そうなった時にもびっくりすることなく自然と使えるように予め触っておきたい、
あわよくば自分が欲しいと思ってるものを作ってみたい…などと以前より考えていました。


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本体サイズは450 x 380 x 380㎜ 、本体重量は約23.0kg。

さらに偶然にも手元にはビーコンを買おうと思っていた予算約5万円がありました。
当初はビーコンを12月までには手に入れようと思っていたのですが、
昨今のコロナ事情を垣間見るに再び自粛の可能性も0ではなさそうです。


購入してもすぐに使えないビーコンへと先に投資するよりも、
家に居ながら触ることのできる3Dプリンタを購入するほうが自分の為になるのでは…?
そんな現代事情を考慮した結果、今回は3Dプリンタを選んだ次第です。







結局ビーコンも買いました。














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検討・選定について

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とまぁこんな具合で導入の方向で検討しだしたのですが、
さすがにモノがモノだけにレンズのようにすぐにポチる…というわけにはいきませんでした。
設置スペースやら騒音という理由もあるのですが、
なにより困ったのが「これだ!」という有力候補が見つからないことでした。


現在、積層式の3Dプリンタであれば2万円前後で購入することが出来ます。
凄い世の中になりましたよね…。
しかしながらこの価格帯の3Dプリンタの大半は「半組立式」。
これは文字通り、
半完成品の状態届いてきたものをユーザーが自分の手で組み立てて完成させるというものになります。


確かにこれを選べば安くは上げられますが…私はこれは嫌でした。
理由は単純で「家で仕事に近いことはなるべくやりたくない」から。
技術屋としてはホントダメなこと言ってるかもしれませんね、私。
とはいえこういった半完成品は実可動時間よりもメンテナンス時間に費やす方がかかりそうな気がします。
ブログや動画も編集したいし写真撮影や山にもいきたい…
というわがままな私は3Dプリンタに付きっ切りになるのは難しそう。
むしろこういった作業中にほっといても勝手にやってくれるくらい信頼できるものを必要としていました。
となると求めるのは、
手間のかかりそうな半完成品ではなくほぼ完成していて安定して気軽に使えるもの。
今回の3Dプリンタ選びにはこれが絶対の条件でした。



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3Dプリンタの印刷方式について

偏に3Dプリンタと言えど、
実はその印刷方式には様々な種類があります。
その中でも一般用途として普及しているのは、
「光造形方式」と「熱溶解積層方式」の二通り、
先に簡単にご紹介しておきます。
※ブログ書くために慌ててまとめたので間違いあるかもしれません。


光造形方式

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光造形方式(当初私が買おうと思ってたモデル)

一つ目は「光造形方式(SLA方式)」。
これは紫外線で硬化する、主にレジンと呼ばれる液体を使用、
固めたい部分にのみゆっくりと紫外線を照射して硬化させていくいうもの。
漬ける→照射して固める→戻す→漬ける…という感じ、
で固めては新たな層を付けるという感じに進めていきます。
お菓子で例えるならバームクーヘンみたいな感じでしょうか?
あれをピンポイントで層に仕上げる、
そんな感じなのかなと私は勝手に思ってます。

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材料となるレジン、1000gで大体4000円~と結構高い。

この方法、可動軸がZ軸(上下方向)しか存在しない為、
その分安価なのかなと私は勝手に思ってます。
とはいえ液体にて層を作り上げるため、
後述する熱溶解積層方式よりも表面の処理具合がきれいになるそう。
フィギュアや模型なんかにはこちらが向いてるそうです。
半面、液体を使うので少々手間が掛かるのと匂いが強くまた材料費が高い、
そして大抵の場合はあまり大きなものは作れないというのが難点となっています。





熱溶解積層方式

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熱溶解積層方式の半完成品

もう一つが「熱溶解積層方式(FDM方式)」と呼ばれる方法。
私が購入したのはこちらの方式です。


これはヘッドまたはステージをサーボにて三軸(XYZ軸)で制御するもの。
ヘッド部分でフィラメントと呼ばれる材料を溶かしながら移動、
それをベースプレートという台ににゅるにゅると押し出して層にして印刷をしていきます。
ケーキのモンブランの上の糸のようなアレを重ねていって立体物にする…そんな感じです。


可動軸がXYZの3軸あるせいなのか完成品の場合には上の積層式よりもお値段はちょいお高めです。
しかしながら半完成品だと上の光造形式の低価格モデルとほぼ同等の金額で買える模様。
こちらは大体の場合、光造形式よりも大きなものが作れたりするのですが、
半面、3軸を稼働させる関係で音が大きく、
またフィラメントと呼ばれる材料がちょい大きいのでそこそこ場所をとります。
また表面形状はやはり層感を否めないなんて場合もあるため、
表面の上がり具合は光造形式には劣ります。
どちらかというと治具やパーツなんてものを作る方がよさそうな感じです。



とまぁこんな感じ。
詳細についてはいろんな方がブログや記事を書かれてますので、
そちらを検索いただいた方がより詳しくわかるかと思います。
ちなみに私は仕事でいつもお世話になっているKeye〇ceのサイトにてあれこれ学びました。

www.keyence.co.jp





どちらも一長一短、なかなか選ぶのが難しいですね。
実は私は当初、光造形方式を購入しようかと考えていました。
最近この方式のほぼ完成品モデルが2万円代から購入できると耳にしたからです。
実際、Youtuberの方やブログ等でも見かける機会が多くなり、
私が作りたいものであればこれでも問題なさそうと思ったからです。


しかし、調べるうちに光造形方式は手間がかかるかなと思うようなりました。
やはり液体の処理というのはとても大変そうですし、
また材料となるレジン自体もやや高価です。


さらになにより気になるのは匂い。
これからの時期の換気というのはなかなか堪えますし、
なによりも同居人とのトラブルにもなりかねません。
あれこれと考慮した結果、
ここはひとまず光造形式式は諦めてFDM方式で探してみることにしました。








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積層式の「QIDI X-Maker」を購入しました


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まぁ良さげなFDM方式の3Dプリンタが見つかってからでいいかな~。
などと思っていた矢先、
たまたまTwitterのタイムラインに流れてきたこの記事が目に留まりました。

fabcross.jp



いやね、ほんとすごくいいタイミングで素晴らしき記事を拝見できたものです。
こちらの記事を書かれたnomolk (id:slideglide) さんははてなブログでも記事を書かれている方でした。
ブログには上の記事以上に参考になる情報が多くとても勉強になると同時に、
一気にこのこの3Dプリンタへの興味が沸いてしまいました。


nomolk.hatenablog.com


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私が買った「QIDI X-maker」は完成品、電子レンジに似ている。


この記事で紹介されていたのはQIDI TECというメーカーの X-Makerという機種です。





FDM方式で私の求めていた完成品、しかもお値段はビーコン予算で買える5万円以下。
記事拝見するに使い勝手はもちろんのこと、FDM方式ながらもなかなか精度はよさそう。
何より調整はほぼベースプレートのみ…とあればこれはもう惹かれないわけがありません。


さらに記事内で一番驚いたのは文中にあるタコの造形物でした。
印刷完了し取り出すときにはもう足がくねくねと動く状態とのこと。
そんなものが本当に作れるのだろうか?これがきっかけで物欲がぐんぐん急上昇。
なにより筆者さまは複数台の3Dプリンタを渡り歩かれているなかでこの3Dプリンタを絶賛されています。
さらに「5万円以下ならベストチョイス」というお言葉、思わず購入してしまいました。



そして先週、赤岳に登った私が帰宅し扉を開けたら玄関にどでかい段ボールが放置されてました。
そう、3Dプリンタです。
すぐに開けたかったのですが動画やブログを先に編集したかったのでしばらく放置、
ようやく先日の三連休にてついに開封し今に至ります。



開封等については今更感があるのと、
参考にさせていただきましたブログ様にすべて書かれていますので、
ここでは省略致します。
英語のマニュアルしかないのでご注意ください。



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ちなみに到着後、早々にThingiverseより例のタコの.stlファイルをダウンロードして印刷してみたところ、
なんとまさに記事の通り、印刷完了→プレートから剥がしたらもう足がこの状態…やばい。
(わかりやすくと思った結果、参考記事同様にGIFってしまいました。似てしまい申し訳ありません。)


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それから一週間、
最近ではFusion360という3D CADソフトを使って、
見よう見まねであれこれ作成しています。
AutoCADは使ったりしてるのですが3Dはこれが初体験、毎日酔いまくりです。
現在はとりあえずカメラのとあるパーツを作ってみようと日々試行錯誤中。
完成する日はいつのことやら…とはいえすごく楽しいです!


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「らいてふラボ」始動します!

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そんなわけで…今回は3Dプリンタ始めましたというお話でした。
今後、ブログや動画の方でもちょいちょい取り上げていこうと思いますが、
せっかくなので何か名前を…ということで、「らいてふラボ」と勝手に命名しました。
今後、この3Dプリンタを使用して登山やカメラ関連で、
自分があったらいいなと思うものを作れればなぁと考えています。
そういった様子ついては一応ブログやYoutubeにてお届けしていく予定です。
もしよろしければご覧いただけますと幸いです。


しかしやはりこういった新しい技術に触れるとワクワクしますね。
未来がきてます!
ともあれブログ・Youtube共々よろしくお願い致します。


www.youtube.com