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登山やカメラなどなど

【登山】SONY α7Cと晩秋の北アルプス「大天井岳」へGoToしてきました!

少し前のこと、週末を利用して北アルプス大天井岳」へと出かけてきました!
当初テント泊を予定していましたが、たまたま小屋の予約に空きを発見。
しかもGotoトラベルの対象ということだったので即予約してしまいました。
今回はそんなGoto大天井岳の様子をお伝えします。
そしてα7C、登山デビューです。









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Goto「大天井岳」してきました


DSC09838

あっという間に11月、早いですね。

そんな10月と11月の境目に北アルプス大天井岳に登ってきました。
実は以前、北アルプス表銀座縦走をしたときに一度立ち寄ったことがあったのですが、
当時は初めての縦走ということもありとにかくドタバタであまり満喫ができなかったので、
いつかはゆっくりとここを訪れようと考えていました。


そして先週の週末、銀世界に染まる立山に行こうかと考えていた時にふと大天井岳のことを思い出しました。
雪に染まる立山はこれからのシーズンにも行こうと思えば行けますが、
雪が降ってしまったら私のスキルでは大天井岳には行くことが出来なそうです。
更に大天荘の営業も11月頭迄らしく、どうやらこれが今年最後のチャンスになりそう…。
これはもう行くしかない!ということで行き先は大天井岳に決定。



当初はテント泊で出かけようと考えていたのですが、
ふと小屋の予約を見たところなんと空きが出ていました。
予約に関する文面を見るとどうも流行りのGotoトラベル対象となるらしい。
こんな機会は今後二度とないかもしれないということで急いで小屋の予約を済ませました。



そして今回の登山から「α7C」を実践投入。
使い勝手や使用感等についてもお伝えしていきます。
初めてのカメラ、初めての大天荘、初めてのGotoトラベル…
そんな初めて尽くしの登山の始まりです。



今回の工程

2020/10/31-11/1

天気:晴れ
登山人数:1人


中房温泉登山口
  ↓
第一ベンチ
  ↓
第二ベンチ
  ↓
第三ベンチ
  ↓
富士見ベンチ
  ↓
合戦小屋
  ↓
雷鳥は山をきれいにと泣いている看板
  ↓
 燕山荘
  ↓
 蛙岩
  ↓
大下ノ頭
  ↓
喜作レリーフ
  ↓
 大天荘
  ↓
大天井岳山頂
  ↓
(二日目は逆順)


今回の登山の動画はこちら

youtu.be

今回のこの登山の様子を編集した動画がこちら。
文中でご紹介しているα7Cにて撮影したタイムラプスや、
(株)ケンコー・トキナー様よりご提供いただいた
「Kenkoブラックミスト№5」を使用したシーンが登場します。
もしよろしければこちらもご覧いただけますと幸いです。
ただし長いのでご注意ください。

www.youtube.com



【Day1】中房温泉第一駐車場

前日。
仕事を終えて一度帰宅、装備や身支度を整えて我が家を後にしました。
のんびりと車を走らせ安曇野の料金所を大体22時過ぎに通過、
中房温泉についたのは23時半前ごろでした。
今回は結構早く着いたから金曜と言えど余裕で止められるだろうと思っていたのですが…
第一駐車場はなんとまさかのほぼ満車状態。
私が付いたときには二台程度しか空きがありませんでした、あぶない。
何とか車を止めてしばし仮眠、おやすみなさい。



その4時間後、起床。
前回の日帰り燕岳同様に今回も暗いうちに出発します。
以前もほぼ同じ時間に出発しているし、
なにより合戦尾根は暗くても誰かしら人がいる(と思ってる)ので今回も早めに出ます。
この日は満月が近いためかなり外も明るかったです。



先に今回の装備についてお話ししておきます。
今回は11月ということで冬装備を持参してきました。
燕岳・大天井岳方面は先月半ばよりちょいちょい雪が降ったりしているとのことで冬装備の出番だと判断した次第です。
まぁそりゃそうだよね。



持参したものは冬靴に12本爪アイゼン、チェーンスパイク、
ピッケルは悩みましたがそこまでの雪はないと判断し代わりにストックを持参しました。
(ハードシェルやその他服も持参してます)
結果的には12本爪アイゼン・ストックの出番はありませんでしたがこの時期やはりあると安心です。
なお、今週早々からお天気が下り坂で状況は一変するかと思います。
ピッケル含め、万全の冬装備が必要になるかと思いますので最新情報を確認し装備を整えたうえでお出かけください。



ちなみにカメラはα7Cをピークデザインキャプチャーに、
α7RⅣをカメラバッグに入れて斜め掛けして携行してみました。
余裕のある行程だったので写真や動画ものんびり撮りながら進みたいと思った次第です。




中房温泉登山口入口

歩いて数分で登山口入口。
先月来たばかりなのでさほど新鮮味はありません…。
お手洗いだけ済ませ、ヘッデンの明かりを頼りにいそいそ出発。
のんびり動画や写真を…などと言ってましたが序盤は真っ暗なのでどちらも撮影できず。
一人黙々と先へと進みます。



なお、この合戦尾根は「北ア三大急登」です。
私はいつも「日本三大急登」と間違えていつもご指摘をいただいております。
さすがに今回はばっちり、ようやく覚えました。
逆にちゃんと読んでくださる方がいることにとても感謝しております。
そんな登山道、しばらくは真っ暗だったので黙々と進みました。
なので写真はありません。







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第三ベンチ

第三ベンチあたりからようやく日が登ってきました。
安曇野方面には雲海が広がっています。
今日もいい天気になりそうです。


今回はSONY α7Cのデビュー戦ということで、
なるべくはこちらを活用してみようと考えていました。
序盤はこのカメラに一番合いそうなSAMYANG AF 18㎜ F2.8 FEを取り付けています。
SAMYANGのレンズの写りについて色々と話聞いたりしますが、
まぁ確かになぁ…と思うところも無きにしも非ず。



とはいえお値段がお安い&18㎜ F2.8というスペックに関しては唯一無二の存在であるため、
私的には選ぶ価値は十分にあるんじゃないのかなと思います。
ただしAF音?でしょうか?カタカタと音が鳴るのが気になります。
今回アップしたYoutubeの動画でも音入っちゃってるんですよね…ちょっと残念。



ただしやはり登山となると一本で様々な画角を使えるズームレンズの方がよいなと思いました。
FE 24㎜ F1.4GMも持っていますがこれは超必殺技みたいなもので、
ここぞという時にα7RⅣと合わせたいレンズです。
登山行動中は一撃必殺よりもコンスタントに使える方が断然捗ります。
そんなわけで私は今、Tamron 17-28mm f2.8 Di Ⅲ RXDが気になってます。




α7Cで写真&動画撮影を登山中に行うのであればこのレンズが最適解っぽい気がするんですよね。
触ってみたいのですが、私の住む町では展示品すら置いてない状況…。
上京出来ればヨドバシで触れるんだけどコロナのせいで今年は残念ながらこのまま上京で着なさそうです。
仕方ないのでどこかのタイミングで一度レンタルしてみようかなと考えてます。




合戦小屋

富士見ベンチを過ぎれば「合戦小屋」に到着です。
丁度小屋明けの時間だったようで小屋番さんがいそいそと準備をされていました。
小屋自体もすでに冬仕様になっていて、鬼の看板のある面は木の板で閉じて営業されています。
五月に来た時にはこの面に簡易的な販売所があってアイゼンしたままでも買い物が出来たんですよね。
まだ人も少なく静かな合戦小屋、しばし休憩です。



そういえば10月末に燕岳に来るのは初めてでした。
春はおしるこ、夏はスイカを販売しているのを見たことがあります。
この時期は何が売っているのだろう?と思い見てみると…




おでんでした。
食べたかったどさすがにこの時間からおでんとビールは早すぎる。
後ろ髪ひかれつつも先へと進みます。



ここから先は樹林帯を抜け、一気に眺望が開けてきます。
合戦小屋前後は登山道の雰囲気が異なるので面白いです。


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雷鳥は山をきれいにと泣いている看板

この写真はα7RⅣで撮りました

私の好きな「雷鳥は山をきれいにと泣いている看板」に到着。
ここまで来れば燕山荘迄あと一息です。



ここからは日陰となる山の東側を通ります。
雪の様子が気になり遠くまで目を凝らしてみると確かにまだ雪が残っています。
まだまだ気温も高くないこの時間、おそらく凍ってますね。
チェーンスパイクを装備しようかとも思いましたがまだまだ冬靴Onlyで行けると判断。
先へと進みます。
この辺りからだんだんと下りの方が増えてきました。
下りの方のほとんどはチェーンスパイク装備、確かに下りは怖いかもしれません。



燕山荘はもうすぐそこ、あと一息です。





燕山荘前


燕山荘に到着しました。
すっかり到着した気でいますが、今回の目的地はこの先の「大天井岳」です。
ここまで約半分くらいでしょうか。
まだまだ先は長いです。
ここで朝ごはんの残りのおにぎりを食べながら少し休憩。
先月も来たばかりの燕岳ですが、この山は思い出が深いので何度来てもあきません。




ここでα7Cのレンズを交換していくことにしました。
どうするかと考えた結果、SIGMA 14-24㎜DG DN ARTをチョイス。
そしてα7RⅣ側にはSONY 24-105㎜ F4 G OSSを装着、
二台で14㎜から105㎜迄カバーしちゃうという作戦です。





一番売れ線であろうα7Cに24-105㎜を装着しようと考えたのですが、
やはり動画撮影時、特に自撮りの際はやはり24㎜だと少し狭い為どうしても自然と広角の方を選んでしまいます。
結局、今回の山行ではほぼ超広角~広角域のレンズを合わせることが多かったですね。



とはいえ今回試しに装着したSIGMA 14-24㎜DG DN ARTの場合、
そこそこの重量がありかつ出目金形状なのであまり登山行動中向きではないかもしれません。
もう少し画角が狭くとも非出目金形状で軽量の方がボディの軽さも生かせるので相性はよさそうです。
でもフルサイズ14㎜の超広角で自撮りとかなかなかのインパクトはある気がするので、
今後もちょいちょい使いたいと思います。



場所を移動してヘリポート付近で広角域を試したりした後、
再び燕山荘方面へ移動。
ここからいよいよ大天井岳へと向かいます。
その時に動画をご覧いただいている方にお声がけをいただきました。
お話しを聞くとオレンジのカリマーザックを見てあれはもしや?とお声がけくださったそうです。
ありがとうございました!







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大天井岳


ここからは楽しい稜線歩きが始まります。
とはいえ時期が時期なだけに動いていないと寒い…。
そしてハイマツに隠れてる凍った雪が非常にいやらしい。
景色に見とれているとこれに足を取られ滑りそうになるわけで…。
ひっそりと潜んでいる辺りまるで罠でも仕掛けられているような気分になります。
危険はどこにでも潜んでいるわけで、油断禁物です。




蛙岩付近


「蛙岩」と書いて「げぇろいわ」と読む、そんな蛙岩までやってきました。
蛙岩付近は夏ルートと冬ルートが存在しますが、
この状況なのでまだまだ夏ルートが通行可能でした。
蛙岩付近も日が当たりつらいのか凍ってる個所がいくつか…
転んで頭でも打ったら大変です、気を付けましょう。
そんな蛙岩を過ぎれば…



https://www.flickr.com/photos/133115336@N06/50579471351

先ほどよりも大きな槍ヶ岳の姿を望めます。
この日は快晴&無風、今までの北アルプス登山の中でも一番天候が良かったのでは?と思うほどの好天でした。
耳を澄ませても何も聞こえず、本当に静かでした。


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大下ノ頭

蛙岩から歩いて数十分で「大下ノ頭」に到着。
このルートでもっとも槍を大きく見えるのは多分ここだと思います。
この辺りはちょいちょい広いスペースがあったりするので休憩するのにちょうどよさそうです。
私もここで一息入れました。



ここから先は一度下って再び登るというルートです。
目指す大天井岳はさらに上、そして見えてきたのは大天井最後の登りの姿。
三年前の表銀座縦走の時、初日の幕営地に選んだのが大天井岳でした。
当時は今よりも元気いっぱいだったわけなのですが、
それでもこの最後の登りにはコテンパンにやられた記憶があります。
最後の最後にこれか…しかも長い…と。
そんなあいつと今回三年ぶりの再戦、やる気十分で来たとはいえややトラウマです。
(ちなみに一番嫌なのは劔御前の雷鳥坂です。どうも私は先が見えてる系が嫌いらしい。)



そんな話はさておき、先へと進みます。
先にボス的なものが潜んでいるとはいえ、
この辺りは大したことありません。


しかしながらところどころで巻き道に入るあたりからは要注意。
日が当たらないようで何処も雪&氷のMIX状態でした。
特に危なかったのがこの階段、登りはチェーンスパイクなしで進みましたがさすがに帰りは装着していきました。
冬は日陰に要注意。




小林喜作レリーフ

そんな下った先にあるのがこちら。
「喜作レリーフ」と呼ばれているレリーフです。
すいません、レリーフの写真は撮り忘れてしまいました…。
喜作こと「小林喜作」氏はこの先、
大天井岳から東鎌尾根を通り槍ヶ岳に至るまでのルートである「喜作新道」を開設した人です。
1917年に開始、当時は今のような便利な道具はもちろんなく、
桑やつるはしや斧といった道具と体を使って約3年をかけて開拓されたそうです。


これにより中房温泉から槍ヶ岳迄のルートが格段に便利になりました。
表銀座を開拓した方がまさにこの方というわけです。
そんな喜作さんはなんと80㎏の荷物を背負い山々を駆け抜けていたそう、
とってもパワフルな方ですね、ホントリスペクトしかないです。


小林喜作氏については安曇野市役所のHP等に記載がありますので、
よろしければこちらもご覧ください。

https://www.city.azumino.nagano.jp/site/yukari/2346.html




大天井岳直下

喜作レリーフを過ぎ、しばらく進むと分岐にあたります。
ここは大天井岳山頂方面と大天井ヒュッテの方へと繋がる巻道へと繋がります。
今回の宿泊地である「大天荘」は山頂のすぐ近く、
ということでここを左に曲がり山頂を目指します。
そしてここから先が、前回私がやられた場所です。



訪れる前は、あれから多少は経験積んだわけだから楽に行けるっしょと思ってました。
確かに前回ほどでは…ありませんでしたがやはりつらいものはつらいものです。
100m置きにある看板の写真を撮りながら休憩をはさみつつ、
ゆっくりと一歩一歩山頂を目指します。
楽な登山なんてのはありませんよ。



いよいよゴール間近、というところで何やら人の姿が見えてきました。
近づいていくとどうやら今夜お世話になる大天荘の方でした。
登ってくる登山者に最後のエールを送ってくださっていたみたいです。
私も「あと少しだよ!」という激励をいただきました。
その言葉を信じ最後のひと踏ん張り。








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大天荘到着


結局、今回もボロボロになりながらも無事に「大天荘」に到着。
結局中房温泉から約8時間かかりました、疲れた。
とりあえずまずはチェックインを済ませることに。
マスクを装備し小屋の中へとお邪魔します。



扉を開けると人が4~5人くらいは入れそうな土間的な場所があり、
その先に受付があります。
スタッフさんに予約の旨をお伝えし受付を済ませました。



小屋番さんに案内され本日の寝床へ。
三角屋根のすそ野部分を利用した漫画喫茶的なスペースでした。
一人二畳くらいのスペースでしょうか?
左右はしっかりとした木の壁があります。
ちなみに廊下との敷居はカーテン、また上の方には覗き込もうと思えば覗き込めるくらいの隙間があるので、
完全な個室というわけではありません。
それでも山小屋でこれだけプライバシーを確保できるのはとてもうれしいと思います。



実は今回の山小屋泊は「GoToトラベル」の対象となっています。
燕山荘グループの一部ではWebから予約すればこの対象となります。
一体どれくらい安くなるのか気になりませんか?
ということで今回の小屋泊の領収書でご説明します。




大天荘の一泊料金は11,000円です。
これは朝夕の二食付き、大人一人当たりの料金となっています。
で、ここからGoToが適用になるわけなのですが…
この一泊料金の35%が割引、7,150円が今回お支払いした代金です。
通常時と比較して3,850円得したことになりますね。




実はこれで終わりではなく、
更にここから利用料金の15%を地域振興券としていただくことが出来ます。
しかもこの料金というは割引適用前の料金なので今回の場合11,000円がそれになります。
計算すると…11,000×0.15=1650円分を先ほどの割引とは別にクーポンとしていただくことが出来ます。
ただしこのクーポン、1000円単位なのかこの時は2000円分のクーポンをいただきました。



最終的に今回掛かった費用をまとめると、
通常11,000円のところ35%の割引が適用され8,250円に。
更に15%の地域振興クーポンで2000円分をいただいたため、
実質的に一泊6,250円で泊まることができたことになります。
これは…大変にお得ですよね。










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名物を食す!

GoToパワーに驚いたこともあり、お腹が空いてしまいました。
荷物をデポしそそくさと食堂へ。
時刻は13時過ぎ、おなかもペコペコです。
数あるメニューの中から今回頂いたのは…



白飛びさせちゃうくらいのおいしさ!

…の前に、まずはビール。
三年前はサッポロ黒ラベルでしたが今回訪れた時はキリンになってました。
黒ラベル派の私としては少々残念ですがまぁ飲めば一緒です。
これが大変においしかったのは言うまでもありません。
そしてお昼の食事に選んだのがこちら。




そう、皆様ご存じの「インディアンランチ」です。
カレー・サフランライス・ナン・チャイ・デザートがセットになったDXなセット。
しかもカレーは、「キーマ・グリーン・チキン」のいずれかからチョイス可能。
これはもはや下界と変わらぬボリュームではありませんか…。



グリーンが苦手な私はチキンとキーマで大層迷いましたが、
今回はキーマをチョイス。
牛ひき肉の肉々しさが食欲そそる大変美味なランチでした。
そして大変にお腹が膨れました…やばい。



食後はしばらく動けず食堂で一人黄昏タイム。
そして気が付く夕食の時間。
ヤバい、あと一時間後に夕食じゃん…。
何も入らんぞ…


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大天井岳山頂

これはお腹を空かせなければマズイ…ということで山頂へ。
後一時間で日が沈み始めるということもあり、ロケハンを兼ねて登頂することにします。
大天荘から山頂へは約10分程度、小屋の横まで出れば登りが見えてきます。



パンパンのお腹を抱えて歩き無事登頂、
あまりにも苦しかったのかなんと山頂の看板を撮り忘れるという凡ミスを犯します。
山頂には祠の姿、そしてその裏にあるのは…、




北アルプスの主峰、槍ヶ岳でした。
この日は相変わらずの晴天。
大天井岳から西岳、そして東鎌尾根と槍ヶ岳までの道筋をはっきりと目にすることが出来ます。
三年前にあそこを歩いたのか…と思うとまぁよくたどり着けたなと我ながら感心してしまいます。



そして北を望めば、本日歩いてきた稜線を見下ろすことが出来ました。
よく見れば燕山荘の姿も。
しかしまぁよく歩いてきたものですね、関心です。
そんなこんなで再び黄昏ているといつの間にか夕飯の10分前。
やばい、全然お腹空いてない…でもご用意頂いたものを食べないわけには行きません。
とりあえずα7Cを三脚に取り付け山頂の人が通らなそうな場所にセットし一路山小屋へ。
とても心配でしたがせっかく購入したわけできっちり仕事はしてもらわなくてはなりません。
頼むぞ、α7C。





再びの大天荘


山頂で指定間隔にただひたすらにシャッターを切るα7Cと離れ、
再び大天荘へ。
食堂に行くとすでに初回の食事が始まっていました。
大天荘ではチェックイン時に「肉(ハンバーグ)」または「魚(サバの味噌煮)」を選ぶことが出来ます。
悩みましたが今回はハンバーグをチョイス。
席に案内され椅子に着くと目の前には…



ボ、ボリューム…。
メインのハンバーグ(びっくりドンキーのノーマルくらいの大きさ、結構デカい)をはじめ、
山もりサラダ&フルーツ、揚げ出し豆腐にお漬物にサーモンのマリネ…
ここ、山小屋だよな…?と疑いたくなるようなメニューです。



そして白米と汁物はお替り自由でした。
ちなみにこの日の汁物は「芋煮」。
この日、私は人生初の芋煮をいただきました。
すき焼きっぽい味なのですね、美味しかったです。
次はお腹空いてる時に食べたいですね。



余談ですが、最近人生初の食事が多いです。
北穂でのらっきょうを皮切りに馬レバ刺し、ジンギスカン、そして芋煮…
この年になってもなお食べたことがないものが多く、
一体今まで何を食べてきたんだろうと思わずにはいられません。



さすがにお替りは出来ませんでしたが無事完食。
ごっつぁんです。
更に膨れたお腹を引きずり、再び山頂へと向かいます。
なんか空がいい感じの色になってます。
これは急がなくては…


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再びの大天井岳山頂

先ほど以上の苦しさを感じながら無事山頂へ。
α7Cはいるかな?と探すと…いました。
特に変わらずひたすらにシャッターを切ってました。



とりあえずそのままに、α7RⅣをもって人の集まる山頂の看板近くへ。
どんどん色が濃くなってきます、うぉぉっ!綺麗。



槍ヶ岳を見るとまぁ綺麗。
雲一つない空に山々と夕陽を見ることが出来ました。



山頂にはそんな絶景を楽しもうとする人で賑わってました。
ただし燕岳のような人だらけということはなく数える程度しかいません。
案外穴場というか、のんびりするにはちょうど良いのかもしれませんね。
あっという間に夕陽が沈み、皆さん小屋方面へと戻られます。
私もα7Cを回収して戻ることに、お疲れさまでした。



この時撮影した写真はタイムラプス動画にしました。
冒頭のYoutube動画にてご覧いただけますので、もしよろしければご覧ください。
その後は大天荘にて夜の喫茶室でワインを飲んだりとのんびり過ごしました。
え?写真?それが動画ばかり撮ってて写真を撮り忘れてしまいました。
写真と動画を両立させるのはホント難しいです。



お酒を飲んだこともあり、部屋に戻ったらそのまま寝てしまいました。
この日は満月ということで早々に星も諦めていたんですよね。
まぁたまにはこういう日があってもいいのかも、ともあれおやすみなさい。




【Day2】朝日を拝む

おはようございます。
潔く眠りについたせいかとても元気です。
ということで朝日の前に外へ出て再びカメラをセットします。
α7Cは再び槍ヶ岳方面の撮影を任せます。
今回はレンズを交換し「SONY FE 24㎜ F1.4 GM」を取り付けてみました。
インターバル撮影の設定を行いいざ撮影、頼むぞα7C。






そんなインターバル撮影での結果を動画化したのがこちら。





前日に引き続きα7Cは放置、α7RⅣをもって小屋方面へと戻ります。
実は朝食の時間も朝日と重なってしまっており、
なるべくギリギリまで撮影するために小屋近くで撮ることにしました。
小屋泊は楽なんですがやはりこういった時間の面で自由度が少ないですよね。
結局やはりテント泊が一番良いような気がします。
体力つけて覚悟を決めてテント担いで登るのがベストなのかも。



いざ撮影と思いきやこの日はあまり焼けず…
なんだか微妙な結果となりました。
とはいえ綺麗な風景は見ることが出来たので心に刻んでおきました。



この間、登山部で泊まった北穂高小屋も見ることが出来ました。
段々と自分が登ったことのある山が増えていくのは嬉しいですね。
カレーが美味しかったなぁ。



その後再び大天荘へ戻り朝食をいただきます。
朝からドタバタです。
食堂に行くとすでに食事をご用意いただいておりました。
名前を伝え席に案内され着席、
すぐにほかほかご飯とお味噌汁をご用意いただきました。
ありがとうございます。



そんなテーブルの上にご用意いただいたのがこちら。
ホントに山小屋なのか?と思わずにはいられないボリュームです。
写真には写ってませんが、焼きのりと梅干も食べ放題、
下手なビジネスホテルよりも豪華です。


昨日はお腹いっぱいで夕飯に挑んだ私でしたが、
今朝は朝から動き回ってお腹ペコぺコ、大変においしく頂きました。
ちなみにお味噌汁はどこかで味わったことある味がします、
一体?と思い考えること数分、思い出しました、これは夕飯の芋煮です。
残った芋煮にお味噌を解いてネギを入れたようです、とてもおいしかつた。
そんなこんなで再びお腹いっぱいに、ごっつぁんです。


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下山

食事を済ませたら再び外へ出て、α7Cを回収します。
外はすっかり明るくなり他の登山者の方々は出発をされていました。
今までにぎわっていただけになかなかさみしさ感じる時間帯ですよね。
まぁ自分も下山するわけでそんな干渉に浸る時間はないわけですが…



一夜過ごした寝床を後に、談話室にて出発準備を済ませます。
既に私しかおらず、マジかと焦りました…。
最後に荷物を確認し小屋を後にします。
お世話になりました。



いざ下山…の前にここからはチェーンスパイクを装備していくことにしました。
下山も中房、昨日進んだルートの逆順となるわけですが、
登りは良くとも下りは怖いかもという個所が何箇所かありました。
12本爪アイゼンほどの装備は必要なさそうですが、かといって靴だけだと怖い。
そんなわけで便利なチェーンスパイクの出番です。
サクッと履いて、いざ出発。
さよなら大天井岳、ありがとう大天荘。
また来年!



DSC09740

あとはひたすら来た道を戻るだけ。
とはいえ行きとは違い、登る個所はわずかなためとても気が楽です。
のんびりと景色を楽しみながら先へと進みます。



DSC09838

振り返ると先ほどまでいた大天井岳の姿。



DSC09871

どんどん小さくなっていきます。
帰りは早いんだよなぁ…



あっという間に燕山荘へ。
さすが燕山荘、相変わらずにぎやかでした。
お昼を食べようかとも思いましたが、
朝がっつり食べていたこともありこのまま行けそうだったのでこのまま先へと進みます。



ここから先はホントに下るのみ。
燕山荘直下は日が当たらないのか雪が解けて凍ってる箇所ばかりでした。
とはいえそれ以外はいたって普通の登山道といった感じです。



雷鳥は~」の当たりでチェーンスパイクを外していた所、
Youtubeにて活動されている8colorsのよっし~さんと奥様とお会いできました。
以前、剱岳に登られた際に私の動画をご覧いただいたとコメントいただいておりました、感謝!
この日は燕山荘でテント泊されたそうです。
折角お会いしたのに写真を撮り忘れるという失態…次にとっておきますね。
またどこかでお会いしましょう!
再び下山を開始、中房までのんびりと歩いていきました。



段々と中房が近づくにつれ、紅葉が目立つようになってきました。
行きは真っ暗で何も見えませんでしたがこんなに色づいていたんですね。



そんな紅葉を見ながら無事に中房登山口まで到着。
お疲れさまでした。


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秋の終わり、冬の始まりを感じる登山でした

本格的な冬に入る前に北アルプス大天井岳に出かけてきました。
大天井岳までのルートは危険個所もなく特に問題はないかと思います。
ただしこれはあくまでも夏時期のお話なのでご注意を。
コースタイムで約8時間と一泊登山にはちょうどよい距離かと思います。


また今回お伝えした通り、大天荘はとてもよい山小屋です。
燕岳よりも大人っぽいようなそんな雰囲気を受けました。
夕食後の喫茶タイムの雰囲気はとてもよく、
ご夫婦やカップルでお出かけになるといい思い出になるかなと思います。
残念ながら2020年の営業は終了してしまいましたが、
もしよろしければ来年のおでかけになられてみてください。



ちなみに、今回GoToでお得に宿泊してまいりましたが、
大天荘のほか、燕山荘や有明荘でもGoToトラベルの対象となっているそうです。
どちらもまだまだ営業されていますので、お出かけに成る際は活用されてみるといいかもしれません。
ご利用の際は事前に専用サイトをご覧ください。
また新型コロナウイルス感染予防対策も徹底してお出かけください。

www.enzanso.co.jp



そして最後にα7C、実際に登山で使ってみるとこれがまぁとても使いやすかったです。
これについては後日別記事にまとめるとして、
一言でいうならば「動画や写真を気軽に撮りたくなるようなカメラ」かなと思います。
これは買って正解でした。


気が付けば山々はもう冬、これから登山にお出かけの方はきちんとした冬装備でお出かけください。
安全第一にどうぞ良き山行を!