前回の続きです。
初日にパノラマコース経由で涸沢入りした登山部一同。
あいにくの天気ながらも紅葉や名物おでんをつまみにビールを飲んだりと秋の涸沢を楽しみました。
今回は後編、北穂登頂から下山迄の様子をお送りします。
※PCでの閲覧がおススメです
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今回の行程
2020/10/4-6
天気:晴れときどき曇り時々雨
登山人数:3人(神田南口登山部)
メンバー:イタガキ・ジン・ickw(私)
【Day2】
涸沢カール
↓
南陵取付
↓
南陵テラス
↓
北穂高岳
↓
北穂高小屋
(DAY2おしまい)
【Day2】
北穂高小屋
↓
北穂高岳
↓
南陵テラス
↓
南陵取付
↓
涸沢カール
↓
本谷橋
↓
横尾
↓
徳澤
↓
明神
↓
河童橋
↓
上高地バスターミナル
↓
沢渡第三駐車場
Day2…涸沢カールより
令和二年十月五日、
風と雨音に起こされ登山二日目の朝を迎えました。
昨晩写真を撮り終えてテントに戻った辺りからからだんだんと天候が悪化。
夜中にはテントが揺れるほどの風と雨が吹いており何度か目を覚ましてしまいました。
朝には回復しているかな?と期待しましたが残念ながら少し勢いが収まった程度。
好天とは程遠い天気が続いています。
そんな天候で気になることといえば今回初張りの「MOBI GARDEN LIGHT WINGS DAC UL1 」です。
雨風による破損や浸水等々の影響があったかというとそんなことは全くなく、
一晩を快適に過ごすことが出来ました。
ただし風の影響で前室部分の張りが甘くなったことによりフライとインナーテントが一部でくっついてしまい、結果的にそこの部分には水滴が付いている状況でした。
とはいえこれはフライをきちんと張っておけば問題はないかと思いますのでご参考までに。
その他の部分細かく確認しましたが、浸水や結露等は確認できませんでした。
別段使用に関しては問題はないのかなと思います。
今回は若干斜面だったので底辺側に頭を置いて寝たのですがこれが良かった。
以前は顔の横にどでかいザックをを置いたせいで、
まるで一人用テントで二人横にななって寝ているかのような圧迫感を感じていました。
しかし今回はそれが足元になったためにこれがまぁかなり快適。
お陰でぐっすりと眠ることが出来ました。
これだと代わりに短辺方向は天井が引くくなってますが、寝てしまうから問題なし。
正しい使い方ではないかもしれませんが、今後私は短辺側に頭スタイルで使おうと思います。
自分のテントの振り返りを終えた私。
二人の無事を確認すべくテントから顔を出してみると、
お二人のテントも昨日と同じ場所に同じように佇んでいました。
果たして無事に生きているか(大げさ)としばらく観察すると時折もそもそと動いてます。
よし、生きてるな。
生存を確認した私は食事を取ることにしました。
前室が広いテントの為、食事を作るときはとても快適です。
私がもう一つ所有するアライテントのトレックライズよりもこちらの方が前室は広いように思います。
食事を済ませたあとも天気は収まる気配がありません。
仕方なくレインウェアを羽織り、ひとまず身支度を済ませるためにヒュッテ方面へと向かいます。
ヒュッテから戻るとパンゴリンプロからひょこっとイタガキさんの顔が出てきました。
そそくさと朝の挨拶を済ませ状況を確認、出発タイミングは天候を見て判断することに。
今だ静かなジンさんテントでしたが、先ほど同様の共有を行ったそう。了解です。
ひとまずすぐに撤収ができるようにシュラフや細かなものを片付けます。
行動開始
我々の普段の行いが功を奏したのか、
午前9時を過ぎたあたりから雨が収まり風もだいぶ穏やかになりました。
ここぞとばかりに撤収を開始します。
この日の目的地は北穂高岳山頂、
ピストンではなく登頂後は北穂高小屋にて小屋泊というプランです。
そのため、ここから先はテント泊装備が不要なため、
涸沢にはイタガキさんのパンゴリンプロをそのまま設営しておき、
三人それぞれ不要なものをデポしていきました。
(※きちんと二泊分の幕営料をお支払いしてます)
一事前にホームセンターにて小型南京錠とワイヤロープを購入し持参していた私。
これをイタガキさんに渡すと、
巧なワイヤ捌きによりパンゴリンプロの防犯能力の大幅な強化に成功しました。
涸沢で事件があったとは聞いたことはありませんでしたが、一応ね。
デポのおかげで荷物が軽くなる!やったぜ!…となるかと思いきや、
いざ背負ってみると昨日と殆ど変わらない気がします。
期待していただけに少しショックを受けましたが、
思い返せば背中には重量の一番の原因であるカメラ機材がそのまま入っています。
納得ですね…。
ともあれ三人とも準備完了。
いざ北穂山頂を目指し二日目行動開始です。
北穂へ向かう
涸沢から北穂までの道のりを説明するのはとても簡単、
涸沢小屋横にある分岐からひたすら上に登るだけです。
涸沢カールの標高は約2300mで対する北穂高岳山頂は3190m、
今回はこの差約790mを登らなければなりません。
涸沢からまるっと見ることが出来るこのルート、
一見するとかなりの斜面と岩の多さからなかなか手ごわそうな装いです。
今回初めて北穂に登る私はその見た目に圧倒され、
いやはや登り切れるかしらと不安を感じていました。
ところが実際に登ってみるとこれが意外と登りやすい。
序盤から四分の一くらいまでは整備が行き届いており、
さらに岩を組んで作られた階段が続いているという状態でした。
身構えていた私はやや拍子抜け、これが続いたりして~などと少し気を抜いてしまう始末です。
とはいえやはりそんなに甘くはありませんでした。
登るにつれ序盤の整備個所は少なくなります。
岩場あり、鎖場ありとなるほどなかなかエキサイティング。
とはいえ三人ともそれなりには山に登っているわけで、
危険個所はさほど感じませんでした。
体感的には隊長がnoteで書いていた「乾徳山」というのはかなり的を得ているような気がします。
ただしそれが長くて急、そして一気に登るため高度感がある…そんな感じかなと思います。
あとは浮石が潜んでいるため落石させぬように注意が必要です。
説明するまでもありませんがヘルメットは必ず着用願います。
(涸沢小屋でレンタルもあるそうです)
道自体はさほど大変ではありませんでしたが、
天候によるレインウェアでの行動もあってなのかなかなかしんどい。
ようやくテント場である南陵についたときにはなかなか疲れておりました。
実は密かにエキサイティングなことで有名な北穂のテン場をまじまじと見れるのを楽しみにしていたのですが、
周りは雲に覆われて10m先くらいまでしか見ることが出来ません。
結局白くて良くわからず…下山時は晴れているといいのですが。
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北穂分岐
その後、ガスガスの中をひたすら歩きます。
途中でようやく分岐が登場。
とはいえまさに虚無の中にただ看板があるという状況なため、
看板以外全くわかりません。
とりあえず動画用に素材を回収し先へと進みます。
その後もガスガスは続きます。
晴れた時はいったいどんな景色が広がっているのだろうと一人想像しながら歩いていると、
突然前方を歩くイタガキさんが止まりました。
一体何事…?と思い様子を見ていても動く気配がありません。
こういう時は止まっていたほうがいい、
ついでに休憩できるしラッキーなどとまるで子供のようなことを思いながらしばらく様子を伺います。
しばらくして諦めたように歩き始めたため私も急いで先へと進みます。
一体イタガキさんは何をしていたのだろう…?と先ほど立たれていた場所へきてようやく気が付きました。
…あ、山頂だ。
ガスガスの中、目を凝らすと「北穂高岳」の看板が見えました。
そう、イタガキさんは一緒に登頂すべく待って下さっていたのです。
なんと…空気読めずにすいませんと心の中で謝りながら最後に私が登頂。
神田南口登山部、北穂高岳登頂を果たしました。
晴れていれば大撮影大会が始まるであろう場所ですが、周りは変わらずガッスガス。
とりあえずまずは本日お世話になる北穂高岳小屋へと進みます。
北穂高岳小屋到着
北穂高小屋は山頂裏手、少し下ったところにありました。
ネットではテラスから絶景が拝めると書いてあり、
密かにそれを期待していたのですが…残念ながらただひたすらに白い世界が広がっているのみでした。
そして無事に北穂高小屋に到着。
とりあえず受付を済ませようということで受付へ。
この北穂高小屋も2020年は宿泊時に事前予約が必要とのこと。
ここを予約してくれたのもジンさんでした。
いろいろとご手配下さり感謝です。
事前にコロナ対策が出来るものを持参するようにと言われていました。
それぞれマスク・消毒液・さらに体温計を持参。
最後の体温計、受付時に体温申告をするのかと思い、
皆で小屋前にて体温測定。
測り終えて体温計と共に受付に向かいましたが残念ながら聞かれることはありませんでした。
あれはもしかしたら体調が悪くなった時に測るためだったのかもしれませんね。
とはいえ登山後に小屋前にてみんなで体温を測るというなかなかレアな経験が出来たのはいい思い出になりました。
受付を済ませた後、小屋に関する注意事項を聞き本日の寝床へと進みます。
なんとこの日は三人で一部屋を使わせていただけるのだそう、これはラッキー!
我々の部屋は三階の一番槍ヶ岳寄りの部屋、二段式で計8人くらいが寝られそうな広さの部屋でした。
ここを三人とは…贅沢ではありませんか。
布団は下二人、上一人のレイアウトですでに敷かれていました。
じゃんけんの結果、私が上段、お二方が下段に決定。
槍ヶ岳方面には小さな窓が用意されていました。
晴れていればここから槍ヶ岳が見えるのかもねと言いながら相変わらず真っ白な外を眺めます。
今回はずっとこんな感じだろうな…この時はもう絶景を諦めており今夜は飲んで寝ようと思っていました。
さてさて、落ち着いたらおなかが空いてしまった一同。
思えばこの日もお昼はまだでした。
お昼は何があるのかな?とウキウキしながら入口付近にある食堂へと向かいます。
早速メニューを探すも…どこにもない。
はて何処にあるのかと山小屋の方にお伺いすると、
なんと昼食は13:00で終了とのこと(この時すでに14:00過ぎ)
ああ残念…と落胆する三人、とはいえ仕方ありません。
売店でお菓子を買ってつまもうかなどと思っていた矢先、
「カレーライスならできますよ」というまさに神の一声が。
これには一同大喜び、二つ返事でお願いしてご用意いただきました。
途中、「でもあと三時間で夕飯ですけど…」というお声がけをいただきましたが、
わんぱく育ちざかりの三人はそんなことお構いなし。
腹が減ってはなんとやら…ということでお願いして作っていただきました。
そして待つこと数分で登場したのが…
こちらのカレーでした。
これがまぁ実物は大変に食欲をそそる見た目でした。
ご飯は水分含んだしっとりホカホカごはん、そして大きな具材がゴロゴロ入っています。
肝心のお味…これがまぁとてもおいしかったです。
3000mにある山小屋とは思えぬクォリティに大変驚きました。
三人ともこれは美味しいね!と無心に食します。
ちなみに福神漬けの他にラッキョウが添えられていました。
二人には内緒にしていましたが実は私、このラッキョウが人生初ラッキョウでした。
シャキシャキしておいしかったです。
今後ラッキョウ初めて食べたのはどこ?と聞かれたらドヤ顔で北穂高小屋と答えたいと思います。
山頂で遊ぼう
食後は再び山頂へ。
今だガスガスではありましたが、
かなりの風が吹いていたためそれが晴れる一瞬を狙ってひたすら待機します。
風が強くまた雲が含む水分でしょうか?かなり顔や頭が潤ってしまいました。
さらに残念なことに、私は帽子を部屋に忘れたため髪がびちょびちょに…
お前風呂上りか?と言わんばかりのとんでもないヘアーに生まれ変わっていました。
外に出るときは帽子を忘れないようにしようと学びました。
せっかくだから皆で記念撮影。
ジンさんのα6600をインターバル撮影にして三脚に設置。
みんなで山頂で写真を撮ります。
最初は割とまじめだった一同でしたが、
段々とおふざけが始まり最後はご覧の有様。
最後はもうしっちゃかめっちゃか。
とはいえこの写真は今回の登山で一番好きな写真。
今までの登山でこんなに楽しそうな自分を見たことがないので、
ああグループ登山っていいなと思いました。
遺書にはこの写真を棺に入れるようにと記しておきたいと思います。
それから約二時間の間はほとんど状況変わらず。
途中やや晴れ間も見えたりしましたが残念ながら完全に雲が無くなることはありませんでした。
とはいえ少しでも晴れた時など、その期待感から盛り上がったで本人たちは割と楽しく過ごしていました。
景色がだめでもそれなりに思い出になりました。
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絶景は突然に…!
状況が変わったのは17時前、
それまで一度も切れることがなかった雲がどんどん少なくなっていきます。
あまりにも突然かつ急な出来事に驚く一同。
これはもしかするとワンチャンあるのでは…?
そんな期待を込め山頂から雲の行方を追います。
果たして…?
…といういいところでなんと我々の食事の時間になってしまいました。
夕飯は北穂名物の生姜焼き、これも楽しみの一つでしたが、
状況が状況なだけに全員それどころではありません。
ご用意いただいた食事を急いでおなかにかき込みます。
なお北穂高小屋ではご飯・お味噌汁・お茶がお代わり自由となっていました。
急いではいたけど各自一杯づつお代わり、さっきまでのカレーはいったいどこへ…?
生姜焼き含め北穂高小屋のご飯はとてもおいしかったです。
ただ…カレーのインパクトが大きすぎてそちらの方が記憶に残っています。
訪れた際にはぜひカレーを召し上がられてみてください。
食事を平らげた三人が再び外へ出るとなんとまぁ不思議。
あれだけ待っても消えることがなかった雲が一切消え去り外には絶景が広がっていました。
小屋から大キレット方面へと進んだあたりで一枚。
雲の中にはこんな景色が隠れていたとは…
美しくも迫力ある景色に圧倒されてしまいました。
そんな槍ヶ岳を撮影するイタガキ隊長。
自分で言うのもなんですがこの写真を見ると毎回とてもかっこよく撮れたなと嬉しくなります。
SONY 純正24㎜F1.4GM、高かったけど買ってよかったです。
ソニー FE 24mm F1.4 GM [SEL24F14GM]
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ふと周りを見るとジンさんの姿が見当たりません。
もしかしたら山頂?と思いイタガキさんと山頂へと向かいます。
そんな山頂も先ほどとはまるで世界が違うくらいに展望が開けています。
本当にきれいでした。
そして撮影に専念するジンさんの姿。
我々も!というわけではありませんがここからは撮影タイム。
各々が思うがままに絶景の撮影を開始します。
日が沈んでいきます。
とても綺麗。
雲にまみれる笠ヶ岳。
いつか行ってみたいですね。
丁度同じ場所で写真を撮られていた方がカッコよかったので撮影させていただきました。
写真をお渡ししたいのでもしこの記事をご覧いただけましたらご連絡いただけますと幸いです。
Nikon D750+24-70㎜ F2.8の組み合わせがカッコよかった。
夕日が沈み夜を迎え撮影は終了。
あのガスガスからの逆転劇、みんな大満足です。
小屋に戻りすごかったねと笑顔で振り返ります。
第二戦、スタート
部屋に戻り皆で絶景を振り返りながら機材をメンテナンス。
三人とも機材メンテの為にブロワーを拭いていたため、
部屋にシュコシュコという音が響いているという異様な状況でした。
そんな時、今夜の星の話に。
確かにこの天候が続けば星の写真撮影も十分可能そうです。
これは夜中に起きるしかない…!と思い何気なく外を見たら既に星が上がっています。
もしかしたらもう少ししたら星が撮れるかも?
ということで再び三人で山頂へと出かけることにしました。
正直まぁそこまで星は出てないだろう?と思いαを部屋に置いていったのですが…
山頂から見える風景は一変していました。
空が満点の星で埋め尽くされています。
慌てて再び部屋に戻りαを片手に山頂へ。
いやはや、山頂が近くて本当に良かった。
ここから第二部がスタート、みんな元気です。
上の写真は穂高連峰と天の川。
既にかなりの高さまで上がってしまっていたため、
SIGMA 14-24㎜ DGDN artの広角端を使用して撮影しました。
とはいえそれでも画角足りないと思ってしまい一瞬だけSONY 12-24㎜ F2.8 GMが頭を過ったのは内緒です。
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北穂高岳にて#登山 #北穂高岳 #SONY #RX100M5A pic.twitter.com/njGBuajm8q
— ickw (@memo_1kawa) October 10, 2020
そして例のごとくRX100M5Aで天の川を撮影。
かなり風が強くてカメラが動いてしまっていますが、
天の川を収めることが出来ました。
なお、今回の登山でRX100M5Aはお別れです。
今までありがとう、RX100M5A。
ソニー コンパクトデジタルカメラ サイバーショット Cyber-shot DSC-RX100M5A
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- メディア: Camera
本当はもう少し撮影を続けたかったのですが、
残念ながらこの日は満月。
約一時間ほどで月が上がってきてしまい、天の川や星の姿は見ることが出来なくなってしまいました。
残念だけど、見れてよかった。
これにて本日の撮影は終了、お疲れさまでした!
その後はみんなで打ち上げ?
夜営業をしている食堂でイタガキさんと私はワインを、
ジンさんはCCレモン(ジンさんはお酒飲まない)をそれぞれ頂きながら一日を振り返ります。
一時はどうなる事かと思ったけど最後に絶景が見れて本当に良かった。
そして、隊長から明日の涸沢についた際に行う例の件の最終確認。
二人とも…やれるかい?と聞かれ、我々はやりますとお答えしました。
我々が涸沢で行ったこととは一体…。
そんな会話を終えたらそこの日はお開き。
明日は最終日、一気に上高地へ下山しなければなりません。
登り以上に写真や動画撮影にてはしゃぎすぎた一同に休息が必要でした。
ここまで無事に来れています。
明日も気を付けましょう。
Day3…北穂高小屋より
朝4時ちょいすぎ、部屋の明かりが付いてしばらくして目が覚めました。
新しい一日の始まりです。
昨夜は眠れたけど部屋はやや寒かった。
我々の部屋には暖房がなく、また廊下とのドアも締めてしまっていたために暖気が入らなかった様子。
(廊下にはストーブがあり、ドア一枚隔てた外はとても暖かかった…)
とはいえ眠れたことは眠れたので今日もバッチリどんとこいです。
昨日撮り忘れた窓。
ほんのり明るくなってきています。
新しい一日の始まりです。
朝食まで時間があったので外へと顔を洗いに行きます。
まだまだ外は暗くて夜という雰囲気でした。
そして寒い。
しばらくしたのち朝食の時間。
確か5時だったかと思います。
朝食も夕飯同様、ご飯・お味噌汁・お茶がお替り自由でした。
ソーセージに目玉焼き、さらには長野の名産品である野沢菜や海苔まであったりと、
非常に白ご飯が進む朝食でした。
みんなそれぞれおかわり、ごちそうさまでした!
北穂高小屋はホントご飯が美味しい。
来年も行けたら是非お邪魔したいです。
その後、出発準備を済ませたら一路山頂へと向かいいます。
そろそろ日の出の時刻、あの絶景が日の光に染まる時間です。
昨日同様この日も晴天と来たもので、一体昨日の虚無はなんだったんだろう?
そんな風に思ってしまうくらいいい天気でした。
しばらく山頂で待機していたのち、その時がやってきました。
周りが段々と日の光に染まり始めます。
ただでさえ絶景が広がるというのにそれが光を纏うわけで…とても綺麗です。
写真を撮るつもりが思わずそれを忘れて見とれてしまいました。
ファインダーを覗いてばかりではなく自分の目で見ることも大事です。
180度すべてが絶景。
穂高方面もこの有様です。
何処を見ればいいんだと迷ってしまうくらいです。
そんな風景を収めようと撮影に励むジンさん。
撮影しながらもその風景を味わっているようでとても楽しそうでした。
そんなジンさんを撮る私。
さわやかな朝にさわやかな青年、さわやかの二乗です。
この写真もSONY 純正24㎜F1.4GMで撮影しました。
いやこの写真もまぁカッコよく撮れたなと自画自賛大変満足しています。
ホントこのレンズ買ってよかった。
(※決してS〇NYさんの回し者ではありません)
ソニー FE 24mm F1.4 GM [SEL24F14GM]
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下山開始
朝の素晴らしい景色を堪能した一同。
昨日のガスガス具合とは打って変わって広がる景色に見入ってしまっていましたが、
残念ながら下山する時間となりました。
名残惜しいですがいかんせん本日は上高地まで下山しなければなりません。
さあ、帰りましょう。
昨日見ることが出来なかった、北穂高小屋のテント場。
なるほど…なかなかの場所にありますね。
確かに小屋までの距離が遠く、夜間は危険です。
あまり飲みすぎるとそのまま二度とテントに帰れなくなる可能性も…
とはいえ景色は良いので一度はここでテント泊などしてみたいですね。
下山中も絶景が広がります。
昨日ガスの中にはこんな景色が広がっていたんですね。
そして結構な高度感。
見とれて滑落せぬようにご注意ください。
景色を楽しみつつ安全第一で下山する一行が目指す涸沢はというと…
あんなに小さいところにあります。
なかなか遠いですね…。
とはいえ下りは登り程きつくない為みんな余裕の表情。
会話や周りの紅葉を楽しみながら三人はぐんぐんと涸沢へと進んでいきます。
涸沢カール到着
無事に涸沢カールに到着。
お疲れさまでした!…というわけには行きません。
ここで張りっぱなしにしてあったイタガキさんのテントを回収します。
一晩立てっぱなしで何かトラブルが起こっていないかと不安になりましたが、
特に何も変わらず、昨日と同じ状態でそこに立っていました。
確認したところ外も中も無事の状態、よかった。
その後、預けていた荷物を引き取り再びのパッキング。
イタガキさんはテントの撤収作業もあるため少し大変でした。
アレの時間です
さてさて、これにて涸沢を旅立つ準備が整いました。
…が、我々にはその前にやることがあります。
昨夜、北穂高小屋の食堂にて隊長から確認されたアレです。
ついに、アレに挑戦するときが来ました。
そう、アルゴリズム体操です。
この涸沢の計画を立てていた段階から隊長はアルゴリズム体操をみんなで踊りたいと言っていました。
何故今アルゴリズム体操なのか…?と思いましたが隊長がやりたいというのであればということで了承。
実はこの日の為に練習用の動画までお送りいただいていました。
とはいえ、二人ともなかなか忙しく練習してくることが出来なかったため、
実際には当日に隊長よりレクチャーを受け挑むこととなりました。
果たして大丈夫か?と思いましたが、
意外にもテキパキと流れを覚えることが出来、Take2でOKを出すことに成功しました。
ともあれそんな神田南口登山部のアルゴリズム体操については上よりご覧ください。
なお、冒頭の隊長によるあいさつは涸沢のカールに相まって大変に響いていました。
ある意味最高のステージだったのかもしれません。
再び下山開始
一仕事終えた我々、再び下山を開始します。
給水を兼ねて涸沢ヒュッテに立ち寄り、そこから下っていきます。
上高地まではまだまだ長いですね…。
そんな時、涸沢看板の少し上の当たりで同じくはてなブロガーの「はらですぎ(id:haradesugi)」さんに遭遇!
前日DMにて涸沢に行かれるというご連絡をいただいており、
何処かで会えるかなとみんなで話していた所でした。
朝のアルペン号で来るとおっしゃってたのでてっきり横尾~本谷橋あたりですれ違うかな?と思いきや…
なんとまさかの涸沢手前。
ですぎさん、早すぎ…。
はらですぎさんとお会いするのも約一年ぶり、
募る話もありましたがですぎさんの分のおでんが売り切れてしまうのが心配なのでここでお別れ。
最後に写真を撮影しさらに登山部三人での写真も撮影してくださいました。
ですぎさん、またお会いしましょう!
しかし…早い。
そしてアウトプットも早いですぎさん、
私も見習いたいものです…(未だ動画手つかず。)
その後、本谷橋を経由して横尾へ。
そこから徳澤・明神へと進みます。
相変わらずこの横尾からの三時間は長いですが、
同時にこの道を見たらホッとするそんな場所でもあります。
ここまで来ればあとは歩くだけ、とにかく歩いて上高地へと向かいます。
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登山部の活躍にご期待ください
約一年半ぶりの登山部の活動でしたがとりあえず何もなくてホッとしています。
久しぶりに長丁場ということで体的にも多少不安がありましたが、
お二人の足を引っ張ることなく帰ってくることが出来ました。
三名とも動画やブログ等々何かしら情報を発信しているわけですが、
そういった物を省いてもみんなで出かけられるのはとても楽しく思います。
仮に北穂でそのままガスガスだったとしてもそれはそれでいい思い出になっただろうし、
それはそれでまぁおいしいものです…ってこれ編集目線ですね。
いづれにしろ、こういった同じ趣味や活動、興味を持つ皆様と実際に知り合うことが出来たのが、
このブログ一番の成功といいますか成果なのかなと私は常々感じています。
なかなか経験出来ないことをさせていただいている部分もあり、
今後もこういった縁は大切にしていきたいと思います。
最後になりますが、3日間ご一緒くださった登山部メンバーのイタガキさん、ジンさん、
お疲れさま&ありがとうございました。
また当記事作成の為の写真提供感謝です。
素晴らしき山行の思い出として数枚は写真にして家に飾らせていただきます。
そして今回の登山でお会いした皆様や、
またご協力いただきました方及び企業様、本当にありがとうございました。
登山部一同が無事帰宅することが出来たのも皆様のお陰です。
この場を借りて御礼申し上げます。
各自今後も安全登山を最優先に個人及び登山部として活動を続けてまいりますので、
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
ということで神田南口登山部・秋の北アルプス登山はこれにておしまいです。
ご覧くださりありがとうございました!
今後同登山の様子を撮影した動画がそれぞれアップされていくかと思いますので、
よろしければそちらもご覧ください。
(※当チャンネルはまだ時間かかりそうです…すんません。)
www.youtube.com
www.youtube.com
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今回の使用機材
ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7RM4 ボディ ILCE-7RM4
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