雪山講習で学んだことを忘れぬようにと冬の天狗岳に登ってきました。
ついでに黒百合ヒュッテでテント泊、いろいろと体験できたよい登山でした。
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冬山登山に出掛けよう!
前回、谷川岳(のふもと)にて行われた雪山登山講習に参加してきた私。
これで雪山は完璧!…なんてことはもちろんなく、
後は教わった内容を自身で思い出しながらひたすら訓練に励むしかありません。
とはいえ余り期間が開いてしまうとせっかく教わったことも忘れてしまう…、
なるはやなタイミングで山に行かなければ!
とまぁこんな感じで天気予報とにらめっこする日々が続きました。
そんな先週の土日、ギリギリになって予報が好転。
当初は日帰りを予定していましたがせっかく装備もあるということで急遽テント泊に変更、
ゆるふわ&初心者向けとの声多い八ヶ岳は冬の「天狗岳」に出かけることにしました。
今回の工程
2020/1/25-26(土・日)
天気:晴れときどき曇り
登山人数:1人
【Day1】
渋御殿湯駐車場
↓
渋の湯・唐沢鉱泉分岐
↓
黒百合ヒュッテ
↓
(幕営&デポ)
↓
中山峠
↓
東天狗岳
↓
黒百合ヒュッテ
↓
(周辺徘徊&テント泊)
【Day2】
黒百合ヒュッテ
↓
渋の湯・唐沢鉱泉分岐
↓
渋御殿湯
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【Day1】
渋御殿湯駐車場(スタート)
やってきたのは長野県茅野市にある「渋御殿湯」。
今回のスタート地点です。
渋御殿湯は茅野駅から続くアルピコバス渋の湯線の終点にある温泉。
標高は約1880mとなかなかの高所にあるため、
山に登らずとも十分に冬を味わうことが出来ます。
辺りは硫黄の香りが漂いまさに温泉という感じ。
ここまでの道は凍結や雪があったりするまさに冬の道でした。
当たり前ですがこの時期に来るのであればスタッドレスなどの冬の装備は必須です。
ノーマルタイヤでの冬道はご自身が危険な状況に陥るだけでなく、
ほかの方を巻き込んだり迷惑をかける可能性があります。
絶対にやめましょう。
今まで何度か天狗岳に登ったことがありましたが、
この渋御殿湯からは今回が初めてでした。
そんな渋御殿湯にて駐車場をお借りするわけなのですがルールというか手順があります。
自分自身への備忘録を兼ねて、
今後お出かけの方のためにも簡単に記載しておきます。
=====渋御殿湯駐車場借用手順=====
①渋御殿湯前まで車で移動
②入口から入って左手の受付にて受付を済ませる
(その際にナンバー下四桁伝える必要あり)
③お代をお支払いする(一台あたり1日/1000円)
④駐車券を渡されたら車のダッシュボードに見えるように乗せとく
⑤おかみさんの案内に従って指定された場所に止める
====================
間違っても勝手に好きな場所に止めてはいけません。
また駐車時も書かれている線をタイヤで踏みつけて消すようなことはしてはいけません。
そしてなによりなるべくできるだけ明るい時間に到着するようにしてください。
…とまぁこの手順とルールを守らなければならないわけなのですが、
なるべく多くの方が止められるように渋の湯の皆さんも考えてくださってのことなのだそうです。
そのために登山者のために朝早くから寒い中一台一台をおかみさんが誘導してくださるわけで…
なるべく迷惑をかけないようにしたいものです。
ちなみに私は少し失敗して怒られました、Twitterでちょっと愚痴ってすいません。
朝から怒られテンション⤵︎…
— ickw (@memo_1kawa) 2020年1月24日
渋の湯から分岐
駐車ミッションが完了したら登山準備を済ませます。
今回の荷はこんな感じ。
やはり冬山装備はとても量があり結構な量になってしまいました。
重量は約25㎏、ああこの重さ久しぶりや。
余談ですがそろそろ雪山日帰り用のザックが欲しいんですけどなにかいいものはないですかね?
40~50リットルくらいのやつを探してます。
駐車場を出て渋御殿湯を通過しながら川沿いを進んでいくと、
「登山口」が見えてきました。
登山届を提出し橋を渡って先へ進みます。
ここからいよいよ登山の始まりです。


…なのですが、この辺りが結構怖かった。
どうも前日雨の影響なのか辺り一面ガッチガチに凍ってます。
おまけに岩も邪魔していたりとなかなかのエキサイティングっぷり。
恐る恐る進みましたが、
さっさとチェーンスパイクなどは履いて進めばよかったかなと思ってます。
アイスゾーンをクリアした後はしばらく登りが続きます。
のんびり登りつつ周りの風景を楽しみます。
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分岐~黒百合ヒュッテ
分岐手前にある最後の登りにやや体力奪われながらも分岐地点に到着。
ここは八方台&唐沢鉱泉との分岐点となっています。
日も出てきたせいかまぁ暑いこと。
ここで一枚脱いで再び先へと進みます。
その後しばらく進むと再び分岐が登場。
こちらも唐沢鉱泉の分岐でした。
ちょうどそちらからやってきたお父さんに話しかけられ少し立ち話。
曰く唐沢鉱泉はかなり凍結していたらしく4WD車が坂を登れずに立ち往生していたとか。
やはり冬場は渋の湯のほうが安牌なのかもしれません。
ここまでくれば黒百合ヒュッテまではもう少し。
樹林帯の緩やかな登りを進んでいきます。
黒百合ヒュッテ
スタートから約1時間半ほどで「黒百合ヒュッテ」に到着しました。
渋の湯からの距離も比較的短く体力的にはまだまだ余裕あり。
小屋へ行きテント場の受付を済ませます。
ちなみに利用料金は一張1000円。
代金の中にはトイレ利用料が含まれています。
なお水場がないため雪を溶かして使用してくださいとのことでした。
比較的時間が早いせいかテント場はガラガラ。
何処に張ろうかと悩んだ末に小屋の真ん前に張ることに決定。



ということでテント張り開始。
整地してテント立てて最後にフライをかぶせて無事に完成です。
今回初めてスノーフライを使用してみました。
なるほどいつものフライシートとは全然違うんですね。
なんか布感が強かったです。
あとはヒラヒラの上に雪掛けたんですが合ってます?
ペグは本数足りず埋められませんでした。
すごくどうでもいいのですが札の番号は77番でした。
なんか縁起がいいぞ。
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天狗岳へ
テントを張り終えて時計を見るとまだ11時。
相変わらず空は快晴で天候も崩れることはなさそう。
当初は翌日朝に天狗岳に登りご来光&写真撮影をしたいと考えていたのですが、
明日のお天気も変わるかもしれないし流石に時間が余りすぎてる…。
ということでやはり天狗岳に登ってみることにしました。
まぁ明日も晴れたら登ればいいものね。
アタックザックに荷物詰め込みアイゼンつけていざ出発。
そういやアタックザックも買い替えたいんだった。
モン〇ルのお子様風のものはそろそろ卒業したい。
中山峠
天狗岳までのルートは二通りありますが、
今回は夏山でも何度か使ったことのある中山峠経由のルートで進みます。
テント場を出て数分でまずは「中山峠」に到着。
ここからしばらくは樹林帯があったりなかったりというルートになるため、
ここで身支度を整えている方が多かったです。
前に倣えで私もバラクラバやサングラスを装着します。
ここから目指す東天狗岳を見ることが出来ました。
慣れぬ雪上を進み無事にあそこまでたどり着けるのか…
緊張しながらも講習で教わったことを思い出しながら一歩一歩進んでいきます。
中山峠~スリバチ池方面分岐
中山峠を出るとしばらくは樹林帯ゾーン。
風の影響もあまり受けず楽に進むことができました。
そのあとに出てきたのが岩ゾーン。
比較的大きな岩が重なり合うこのあたり、
ああそういえばあったなぁと思いつつトレース通りに進んでいきます。
やはりアイゼンしながらの岩場は怖いですね。
岩場ゾーンを超えたあたりから急に開けてきました。
ふと前を向くとこの景色、
目指す天狗岳がついに目の前に現れました。
天狗岳は東天狗岳と西天狗岳の二つからなる双耳峰。
まずは左側にある東天狗岳を通りつつ登頂しそのあと西天狗岳へと登ります。
天狗岳を見つつ進んでいくと「スリバチ池方面への分岐点」に到着しました。
夏時期は通る人も多いルートですがこの日はトレースもなく誰も通っていない様子。
帰りも無難に中山峠経由で帰ることにします。
西天狗岳にはたくさんの人の姿。
結構な人の数に驚きました。
東天狗岳山頂
「東天狗岳山頂」に到着です。
夏だと何てことない山でも冬に登るとすごい達成感感じます。
私の気持ちとは裏腹にドライな山頂標識は夏と変わらず。
西天狗岳方面を望みます。
山頂がとてものっぺりしてますが確か岩とかあったような気が…
同じ山なのに全く違う装いを見てすげーとひとりはしゃいでしまいました。
「SONY FE 24-105mm F4 G OSS 」の望遠端にて撮影してみました。
沢山の人が山頂目指して挑戦中、皆さんお気をつけて。
しかしまぁやはりこの画角は登山中にとっても便利。
このレンズは本当に買ってよかったです。
今回純正24-105㎜ F4のほかに㈱ケンコートキナーさまに頂いた、
「TOKINA FiRIN 20㎜ F2.0 FE MF」も持ってきました。
登山で使いたいと思っていたのですが講習や天候やらでなかなか登山に来れず…。
ようやく今回登山デビューを果たすことが出来ました。
おかげさまでこの二日間でだいぶ使い込むことが出来ましたので、
FiRINに関しては近々記事など書いてみたいと考えてます。
反対を見ると白く染まった八ヶ岳の山々の姿。
硫黄岳に赤岳・阿弥陀岳とまぁ綺麗です。
思えば天狗岳に来るのは約1年半ぶり。
最後に来たのは一昨年の夏の南北縦走の時以来です。
あれからもう一年半か…早杉。
東天狗岳から黒百合ヒュッテ
さてさて、山頂に到着してから夢中になって写真ばかり撮影していた私、
気が付いたらなんと一時間以上も山頂にて遊んでしまいました。
風がなかったからとはいえ流石にちょっと失敗だったかもしれません。
時刻もすでに14時を回っていてこれからどうするか非常に悩みました。
果たして西天狗まで行って戻ったら時間的に大丈夫なのだろうか…?
結局今回は東天狗のみとしてテント場に戻ることを決意。
あわよくば翌日に西天狗に登ろうと考えました。
それに天気さえよければ今回のルートは日帰りでも十分対応できそう。
今後もしかしたら登山仲間と一緒に来るかもしれないので、
楽しみは次回にとっておきます。
それ以上に今回はとにかくαを使って写真を撮りたい。
のんびりと写真を撮りながら下山を開始します。
https://www.flickr.com/photos/133115336@N06/49442226588
幕営地である黒百合ヒュッテを目指し元来た道を進んでいきます。
同じ方向に戻る方を振り返り際に撮影。
冬山登山される方はどなたも絵になりますね。
黒百合ヒュッテ
黒百合ヒュッテに戻ってきました。
そういえば昼ご飯を食べていなかったなぁと思い出しとりあえずヒュッテへ。
既に15時前ということで食事はできないかなと半分諦めながらも中へと入っていきます。
相変わらず看板がかわいい。
そんな看板の横から中へ入り喫茶メニューを見ているとラストオーダーは15時の記載。
今は約15分前…試しに聞いてみるとなんとOKとのこと。
ヤバい何頼むか決めずに聞いてしまった…
ということで急いで決めなきゃと慌てて選んだのは名物ビーフシチュー。
すごいだろ?これセットで1600円なんだぜ。
お昼でもなければ夕飯でもないこの時間にこの金額はなかなかブルジョアなチョイスをしてしまった。
しかもちゃっかりお酒まで買ってる件。
とはいえビーフシチューにご飯がこの量、
さらにサラダが付いてこのお値段なら納得ですね。
お味はもちろん大変美味しかったです。
食後はヒュッテ周辺でのんびりと過ごしました。
夕陽を狙おうとスリバチ池あたりまで行ってみたりもしましたがだんだんとガスってしまい、
結局拝むことが出来ませんでした。
明日の朝日に期待です。
スリバチ池から戻るとあたりも大分暗くなってきました。
だんだんと冷え込んできたのでいそいそとテントに潜り込みます。
先ほどあれだけ食べたというのになぜかまたお腹が空いてしまい結局ラーメンを食べることに。
さっきの食事はなんだったのか。
お腹も膨れて今日の活動はこれにて終了。
明日は晴れたらまた天狗岳に登ろう。
それではおやすみなさい…
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【Day2】
おはようございます。
只今スリバチ池の辺りに来ています。
ご覧くださいガッスガスです。
当初は天狗岳に登ろうと4時ごろには支度を済ませていたのですが、
あいにくのガスガス具合に早々に諦めてしまいました。
とはいえ何か写真など撮りたいぞと思い結局昨日下見した「スリバチ池」周辺まで来たというわけです。
ちなみに昨夜は相変わらず爆睡。
サーマレストZライトソル+モンベルU.L. コンフォートシステム アルパインパッド25(1500㎜)の
組み合わせは超快適で底冷えなど感じずに過ごすことが出来ました。
ちなみに合わせたシュラフは「モンベル ダウンハガー800#1」です。

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また足には依然購入した「イスカ ダウン プラステントシューズ」という、
いわゆる象足を履いて寝たのですがこちらの効果も絶大、買ってよかったです。
強いて言うならば足本体がやや寒かったのでそろそろダウンパンツを買いたいと思います。
しばらく雪上テント泊はこの組み合わせで行こうと思います。
難点はポカポカと快適すぎて朝シュラフからなかなか出られないことくらいですね。
面白そうな岩があったので三脚を立てて撮影します。
天気さえよければ朝日に染まる天狗岳が撮れていたはずなのに…残念。
約30分ほど写真を撮ってましたが寒さにやられてKO。
そそくさと黒百合ヒュッテへと戻ります。
寒くて前髪凍りました。
帰路へ
黒百合ヒュッテに戻りました。
小屋の前にはこれから出発する人たちでにぎわっています。
話声からするに天狗岳へと登るそう。
このガスガスの中で登るのか…やはり昨日登っといてよかったです。
スノーフライ使用の我が家は見慣れぬせいかすごく新鮮。
とはいえやはり黄色だと絶対に被るため自分のテントがどこだかわかりづらい。
これが涸沢とかだったらテント探すの苦労しそう…。
なんて思いながら片付けを済ませます。
荷物が多いせいで多少時間がかかりながらも無事に完了。
さあ下山です、さよなら黒百合ヒュッテ。
あとは行きに来た道を戻るだけ。
帰りはホントにあっという間で1時間もかからず渋の湯につくことが出来ました。
そして登山道入り口付近相変わらずのアイスバーン。
帰りは黒百合ヒュッテからすべてチェーンスパイクを着用して下りました。
やはりこういう場所はめんどくさがらずに履いた方が安心です。
無事に渋の湯についたら今回の登山は終了です。
帰り際におかみさんとすれ違った際におかえりなさいと声をかけていただきました。
ありがとうございましたとご挨拶してお別れします。
お疲れさまでした。
いろいろと体験できた登山でした!
ということで冬の天狗岳に登ってきたよというお話でした。
天狗岳は冬山の中でも初心者向けの山なのだそうです。
とはいえ北横岳や蓼科山とは違いより実践向けな登山だったように感じます。
昨年からこの時期には絶対行こうと思っていただけに登頂出来たのはとてもうれしかったです。
今回は西天狗岳には登りませんでしたが今シーズン行けそうだったら日帰りで挑戦出来ればと思います。
雪上テント泊については昨年も経験してはいましたが久しぶりに体験出来てよかったです。
不思議なのは去年はそこまで寒さ感じなかったのですが今年はやたらそれが気になります。
Zライトソルだけで寝てたのは本当に私なのか…?
とはいえ装備買い増ししたおかげでかなり快適に眠ることが出来ました。
今シーズンはこの組み合わせで運用していこうと思います。
αやレンズについてはまた別記事にて。
次回はどの山に登ろうかと今からワクワクしています。
調子に乗らず常に危機意識と冷静な行動を心がけ、
私の登山を続けていきたいと思います。
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