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登山やカメラなどなど

【登山】三年ぶりのソロ山小屋泊!残雪期の「燕岳」に登ってきました

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少し前の話になりますがまた登山に出かけてきました。
今回登ってきた山は、みんな大好き「燕岳」。
何度も登ってはいますが残雪期のこの時期に登るのは今回が初めて。
さらに約三年ぶりとなる一人小屋泊を体験してきました。
そんな登山の様子をお届けします。




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雪化粧の「燕岳」を見に行こう!

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私が登山を始めてから一番最初に登った北アルプスの山というのがこの「燕岳」でした。
それ以来、一年に一度は必ず登るとてもお気に入りの山となっています。


そんな燕岳ですが私は今まで夏山シーズンにしか登ったことがありませんでした。
夏山の燕岳ももちろんきれいなのですが、雪化粧まとった姿というのもこれまた素敵…らしい。
なにより今年は一丁前に冬山装備もそろえているわけだから…これいけるんじゃね?
ということで涸沢カールの翌週に再び北アルプスへと足を踏み入れました。


なお今回はこれまたおなじみである「燕山荘」に宿泊します。
一人での小屋泊はなんと3年ぶり。
前回はまだ登山歴も浅かったこともあり孤独な夜を過ごした私でしたが、果たして今回は如何に…?




今回の工程

登山日

登山日 令和元年5月9-10日(金土)
人数 一人
宿泊 小屋泊(燕山荘)

行程


中房温泉登山口
  ↓
第一ベンチ
  ↓
第二ベンチ
  ↓
第三ベンチ
  ↓
富士見ベンチ
  ↓
合戦小屋
  ↓
雷鳥は山をきれいにと泣いている看板
  ↓
 燕山荘
  ↓
 燕岳
  ↓
燕山荘


(二日目は燕山荘→中房温泉登山口まで逆順に下山)

※お出かけの際は現地最新情報をご確認の上お出かけください。


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前乗りするもガラガラな「第一駐車場」

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「燕岳に登る」と考えた時にまず直面する問題といえばそう、「駐車場の確保」です。
週末の夏山シーズンともなると深夜から駐車場争奪戦が繰り広げられ、
日の出が上がるころにはすでに満車なんてこともしばしば。
昨年の7月に訪れた時はその混雑ぶりに驚きました。
夏の土日は激混みなのでお出かけの皆様はどうぞご覚悟を…。


ということで、
いくら残雪期といえどもやはり燕岳は燕岳なので混むのではと考え、今回も前乗りすることにしました。
気合入れて深夜1時前に市営第一駐車場に到着すると…なんとガッラガラ。
結局朝になってもそのまま変わらずでした。
よくよく考えたらこの日は平日、しかもGW明けたばかりだったんですね。
いくら人気の燕岳といえどもさすがにそこまでではなかったようです。
どうやら気合入れすぎたようです。



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今回も中房温泉登山口から登ります。
日本三大急登と呼ばれるこのルート、私的には上り始めのしょっぱながきついなという印象です。
(※北ア三大急登の間違いでした、ごめんなさい!)
ちなみに燕山荘のルートマップはイラストもありなかなか見やすいので初めての方におススメです。
このイラストのバンダナが燕山荘売店で売られています。

http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/route-map.htmlwww.enzanso.co.jp



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あまりきれいではありませんが今回のザックはこんな感じです。
前回涸沢でだいぶやられたので今回は小屋泊&荷物少な目で快適登山を!…と思っていたのになぜか重量は前回-3㎏程度とあまり変わらず。
テントもシュラフも入っていないのに一体なぜ…?
ちなみにピッケルも携行してますが結局使いませんでした。
ともあれ出発です。



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燕岳についてはこのブログでも一年に一度はこの登山ルートでの登山の様子をお届けしてますので、
今回も簡単に書いていきますね。
雲一つない空に上がる太陽、今日もいい登山日和となりそうです。




第一ベンチ


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中房温泉登山口を出て最初のチェックポイントとなるのがこの「第一ベンチ」
このルートで水場があるのはここだけ。


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いきなりの急登かつ相変わらずの荷物にやられた私は早々に休憩を取ります。
そんな時、お近くに休憩されていた見知らぬ登山の先輩方から差し入れをいただきました。
サンドイッチにおにぎり、さらにはミカンまで…ありがとうございます。
その場でサンドイッチをおなかにパッキングした後再び登り始めます。




第二ベンチ

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第一ベンチの次は「第二ベンチ」です。
このように燕山荘までのルートには一定間隔で休憩できるスペースがあります。
こういったコースの進みやすさも燕岳の人気の一つです。
第二ベンチあたりからだんだんと雪が多くなってきました。



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アイゼンつけようか迷うもまだ問題なさそうだったのでそのまま先へと進みます。




第三ベンチ

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次に着くのが「第三ベンチ」
今まで同様、こちらにも休憩用のベンチが用意されています。
そしてここから12本爪アイゼンを装備し先へと進みます。



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大天井岳を背に黙々と登ります。
皆様もそれなりに苦労されてるみたいでした。





富士見ベンチ

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そろそろ小屋のある合戦小屋かな?と思わせといて出てくるのが「富士見ベンチ」です。
空気が澄んだ晴れた日に富士山が見えることから富士見ベンチと名付けれたのだそう。
あいにくこの日は見られずでしたが、私はさわやか県民故ダメージは大したことありません。
ここから夏ルートとは違う冬ルートを進みます。
看板を背に進んでいく感じです。



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夏山ルートとの比較ができそうなこの看板。
どうでしょう?どのあたり進んでるか何となくお分かりになるといいのですが。



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だんだんと木々が少なくなってきました。
そろそろ見えてくるはず…。


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合戦小屋

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「合戦小屋」に到着しました。
どうやら営業はしているようですが夏山シーズンと違って静まり返っています。
小屋番さんも熱心に雪かきされていました。
ここで少し休憩です、やはり雪の上は疲れます。



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で、ここから直登ルートの始まり始まり。
前から見たらあんまり勾配もよくわかりませんが…



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意外と急こう配です。




雷鳥は山をきれいにと泣いている看板

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私の好きな雷鳥は山をきれいにと泣いている」看板に到着です。
夏時期とは違い近くにあるベンチはいまだ雪の下でした。



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この辺りからようやく燕山荘や燕岳が見えてきますが、ここからが長かった…。
夏時期では巻いて進む道もこの時期には雪の中、そのためここから燕山荘まではすべての山の上を通らなければなりません。
ラクダのこぶのような低い山を登って進むを繰り返します。



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途中、槍ヶ岳の姿も見えるのでテンションは上がるのですが…燕山荘がなかなか近づきません。
前回の涸沢もそうだけど小屋が見えてからが長い…。



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ようやく目の前の山に登るとさらにその先に登らなければならない山が見えた時の辛さ…。
下山中の人に励まされながらも先へと進みます。



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燕山荘下の最後の上り付近でアイゼンを外すようにとの看板がありました。
指示通りここでアイゼンを外します。




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よ、ようやく燕山荘が目の前に…。




燕山荘到着


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中房温泉登山口を出て約6時間で無事「燕山荘」に到着しました。
疲れました…。

到着後まずは受付しよう

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遊びに行きたいところですが、まずは今回泊まる燕山荘にチェックインします。
燕山荘の予約は下記HPから可能です。

https://www.enzanso.co.jp/reserve/enz0010.php?p=10&type=10www.enzanso.co.jp


ちなみにHPからの予約は前日の17時ごろに翌日分の予約が出来なくなってしまいますが、
その際は電話で予約することが可能です。
私は最後の最後までテントか小屋泊か迷った結果連絡が遅れてしまい慌てて電話にて予約をしました。
こんなことにならぬよう皆様は余裕を持って予約なさってください。


燕山荘に入り、指定の用紙に記入して受付を行い代金を支払います。
ちなみにWeb予約時は置いてあるタブレットに電話番号を打ち込むだけでOKです。
疲れてるときに記入するのはやや大変なのでWebの予約をおススメします。


ちなみに燕山荘の料金はこちら。

1泊2食(一名様) 大 人 ¥10,300
高校生 ¥8,300
中学生 ¥7,300
小学生 ¥6,300
素泊まり 1名様 ¥7,000


食事の有無は到着した際に選ぶことが可能です。
また大学生諸君はは学生証の掲示で500円割引となるので学生証を忘れずにもっていこう。
500円の割引はなかなか大きいぞ。
なお今年の10月の消費税引き上げ時は料金が変更となるそうなのでご注意ください。

www.enzanso.co.jp



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その後スタッフの方に誘導され本日の寝床に案内されます。
寝床に関しては当着順の案内となります。
基本的に指定などはできません。
今回は二段目の5人用の寝床に案内されました。
他の人がくるかこないかわからないのってドキドキしますよね。



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靴とザックは共有棚にて保管します。
管理は近くにペンとタグがありますので自分で記入した後それを取り付けるという形。
冬靴は特に被りやすいので履き間違いなどが起こらないようにお気を付けください。


大好きなサンルームに向かうも…

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ようやく落ち着いたところでまずは食事にすることにしました。
再び本館に戻り食事ができる展望喫茶室ことサンルームへと向かいます。
実は私このサンルームが大好きでして、今回もあの縦長の部屋で食べたり飲んだりダラダラしたいと思っていました。
…なんて思っていたらなんとまさかの休業中。
今回一番ショックな出来事でした。


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とはいえ食事はしたいなと思い再び受付にて食事について聞くと、サンルームは営業していないけど提供は可能とのこと。
席も談話室や食堂内であればどこでもいいそうです。
いつも通り売店にて注文を済ませ談話室の奥にある窓側の席に腰掛けます。


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今回もお願いしたのは「ビーフシチューセット(1200円)」です。
いつもカツカレーとこれで迷ってしまいますが大体こちらを頼むことが多いです。
お肉と大きめ野菜の入ったビーフシチューにご飯とサラダが付いてくるボリューム満点のセットがとてもお気に入りです。
それと…


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やっぱビールですよね、やっぱり。
平日昼間からさーせん。


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いつもは誰かしら人がいることの多いこの談話室の奥ですがこの日は私だけ。
せっかくなので窓側の席を一人で使わせていただくことにしました。
背中側にある本棚にはよく見ると本がたくさん並んでおり、なるほどソロでもここの本を読むなどすればそれなりに時間はつぶせそうです。
山の本以外にもNIKON D810の使い方指南書なんてのも…。
とりあえずD810使いの方、操作方法わかんなくなっても大丈夫です。


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食事を済ませ、少し館内を探検しました。
別記事にしようかなと思ってますのでもしかしたら紹介するかも。
窓から時々見える燕山荘、これだけでもう眼福というものです。


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燕岳に登ろう

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食後、おなかも満たされたのでカメラなどをスタッフザックに移して燕岳へと出かけることにしました。


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ちなみに今回のザック重量増の原因がこちら、そうカメラです。
ボディは相変わらずNIKON D850を使用しています。
今回携行したレンズは、

Tamron 15-30mm f/2.8 Di VC USD(A012)
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED

の三本。


当初は前回涸沢でかなり打ちのめされたので今回は軽めにのんびりと行こう…、と思いテントを置いていける小屋泊を選んだのですが、
なぜかいつの間にかザックのなかスッカスカだからレンズたくさん持ってけれるじゃん!という考えに変わった結果、このような有様に…。
あとは三脚はLeofoto LS-324CEXNiSiの角形フィルターシステム一式も携行。
そんなわがままパッキングのおかげで結局テント泊とほとんど変わらぬ重量となったわけなのです、自業自得ですね。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D850

Nikon デジタル一眼レフカメラ D850




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ともあれよい撮影場所を求め燕岳方面へと進みます。
ちなみにこの日は燕岳山頂まではノーアイゼンで行くことが可能でした。



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燕山荘からしばらく進んだあたりで振り返ると、
そこには北アルプスの風景が広がっていました。



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遠くに見えるは北アルプスの主峰槍ヶ岳
この日はお天気よくその姿もばっちり拝むことができました。


そんなとき、三脚を立てて写真を撮っていたところ、カメラをお持ちになられた登山者の方々にお声おかけいただきました。
角形フィルターを使っている姿が珍しかったようであれこれお話させていだたいたところ、現在はフィルムカメラをお使いになられているそう。
お話も弾み、また燕山荘ご宿泊とのことで夜一緒にお酒でも飲みながらお話しましょうということになりました。
やったぜ、遂にぼっち山小屋泊卒業だぜ…!




燕岳山頂

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その後、燕岳山頂に到着。
ここに来るのはたぶん4回目…のはず。
夕方16時過ぎだったので私だけしかいませんでした。貸し切りです。


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(こんな機会あまりないかも…)と思い三脚を立てて北燕岳を撮影してみることにしました。
だんだんと日が沈みはじめ、あたりもなんだかいい色になってきました。


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燕岳も好きですが個人的にはさらに奥のこの北燕岳も好きです。


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十分散策と写真を撮影したので燕山荘へと戻ります。
夕陽はきれいですがその後には夜がやってきます。
万が一のためにヘッデンなどの夜間活動用の装備も持って行動はしていましたが、
やはり暗い中での行動はあまりしたくないので急いで燕山荘に戻ります。


…とはいえ途中にはやはり夕陽沈む絶景の数々。
なかなか思うように足が進みません。
結局ギリギリヘッデンを使わずに済む暗さの時間に戻りました。
これはいけないと反省しています。




燕山荘に戻るも…

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ということで燕山荘に戻ってきました。
すでに辺りは暗くなってます。


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荷物を置いて売店でお酒でも買おうかと向かうと…営業終了の文字。
どうやら思ってた以上に帰るのが遅かったみたい。
さらに先ほどお話した方々の姿を探すも見当たりません。
あ、これはもしや…



でました、三年ぶりのぼっち小屋泊です。
しかも今回は約ノンアルなので余計にさみしい…。
水を飲みつつ柿ピーをポリポリ食べながら、
折角山小屋に泊まってるんだからやはり山小屋を楽しんだほうがよかったかなぁ…なんて一人反省会をしてました。
登山と写真のバランスって難しいですね。
なんか三年前とあまり変わらんような…。


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いろいろと考えていたらあっという間に消灯の時間が近づいてきました。
私も指定された寝床へと戻ります。
結局、この日私と同じ寝床には誰も来ることがなく一人で貸し切りの状態。
ハイシーズンを除けばこんな日もありますので、あまり混んでるのは…という方はこういった時を狙うのもいいかもしれませんね。


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壁にはたくさんの落書き…というか思い出が刻まれいます。
そのほとんどが私の生まれる前に書かれていてついつい読んでしまいます。
「お天気が悪かった」とか「槍がきれいだった」とか皆さんそれぞれの登山を楽しんでたんでしょうね。
そんな先人たちも寝たであろう寝床で私も就寝です、おやすみなさい。


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天の川を撮ろう

…なんて言った約4時間後、起床です。
トイレに行ったついでに外に出てみると、おお見えている見えている。
ということで寝床に戻り装備を整えたらヘッデンをつけてカメラ片手に外へと向かいます。
夜に撮りたいものといえば…


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そう、天の川です。
普段はどこにあるかよくわからない天の川も標高の高いところや空気が澄んでいるところであれば、
その姿を肉眼で見つけることが出来ます。
なんか一部だけうっすらもやっとしてね?と思ったらカメラを向けてみてください。
私もある程度の方角は把握していますが探すときは大体そんな感じで探してます。



普段はあまり夜間歩くことをしない私でしたが、今回は挑戦してみたいことがありました。
それは「イルカ岩」と天の川の撮影です。
イルカ岩というのは燕山荘と燕岳の間にある、イルカの形をした岩のこと。
この岩と天の川を一緒に撮影してみたいと3年前に思ったことを先ほど柿ピー食べていたときにふと思い出したのでした。
ただしそこまで行くには真っ暗な稜線上を一人歩いていかなければなりません。
なかなか怖いですが、意を消して暗闇の稜線上を一人進んでいきます。



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そんな恐怖に打ち勝ちようやく目的のイルカ岩にて撮影。
遂に念願のイルカ岩×天の川の写真を撮ることに成功しました。
しかしまぁ不思議なもので、一度ファインダーを覗いて撮り始めるとそれまでの恐怖が嘘のよう。
いつの間にかそんなことを忘れて写真を撮っていました。


また以前、Twitterにて同じはてなブロガーのデリコさん(@DelicoJP)が教えてくださった「Sequator」というソフトを使ってみました。
こちらは星景写真用スタックソフトなのですが、なんでも複数枚の写真をスタック(重ね合わせ?)するとノイズを抑えた一枚の写真が出来上がるらしいのです。

nowonsummit.hatenablog.com

このソフト、以前教えていただいて以来とても気になっていたので今回試しに使用してみました。
一応、上の写真はソフトを使ってみたのですが、どうも私のスタック枚数が3枚と少なすぎるせいかノイズに関してはあまりはっきりとした効果が確認できませんでした。
ネットで調べると皆様もう少し多い枚数をスタックされていたのでこれが原因っぽいですね。
ただし天の川自体の色はかなり濃くはっきりとなり、きちんと使用すればかなりの効果が得られそうです。
次は枚数増やして挑戦してみたいと思います。
デリコさんご紹介ありがとうございました!




そのまま日の出を迎える


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天の川撮影を満喫し再び燕山荘に戻ってくるとなにやら空の色が明るくなってきています。
どうやら天の川を撮るのに夢中になっていたらいつの間にか朝を迎えていたようです。
朝日を拝むべく、皆さん続々と外に出てこられます。
人の姿見ると安心するね。



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いまだ雪の上のテント場。
平日ということもあってかこの日は二張でした。



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だんだんと空が赤くなっていき、そしてついに…



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日の出を迎えました。
新しい一日の始まりです。



そんな日の出の様子はRX100M5Aで撮影。
タイムラプス動画にしてみましたのでよかったら再生などしてみてください。
実際はこの何倍もきれいです。



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この日は残念ながらあまり焼けませんでしたが、
それでもきれいな日の出を拝むことが出来ましたのでもう満足です。
日が昇ると同時に写真撮影終了です。



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下山開始

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いそいそと下山の準備を済ませ燕山荘を出ます。
すると昨日のお話した方とお会いすることが出来ました!
なんでもお疲れになり早々にお休みになられたのこと。
さらに私が出てくるのを待っててくださったそうでうれしかったです。
下山前に色々とお話させていただくことが出来て本当に良かったです。
しかもなんとお持ちのフィルムカメラで写真まで撮っていただいてしまいました。
撮るのは好きだけど撮られるのには慣れていない私、どうしていいのかわからず慌ててしまいました。
ともあれ楽しい時間をありがとうございました!
またどこかの山でお会いできた際はどうぞよろしくお願い致します。



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お別れした後、下山を開始します。
今回も再び中房温泉登山口へと降りるので、行きに通った道をそのまま戻ります。



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苦労した登りも帰りはひょいひょい。
ただし不慣れなせいかアイゼンワークはやはりしんどい。
途中、ものすごい速度で下るノーアイゼンの方に抜かれて度肝を抜きました。
あの速度なら1時間ちょいで下山できるんじゃないかと思うくらいの速度でした。


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約2時間半で中房温泉登山口に到着、そのまま車を止めている「町営第一駐車場」までやってきました。
今回の登山はここで終了、無事に下山することが出来ました。
この後は温泉に入りそばをかっ込んでからさわやか県に帰郷しました。
お疲れさまでした!


やっぱりいいよね、燕岳

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初めての残雪期燕岳登山についてお送りしました。
この時期は雪が少ないとはいえ、だいぶ苦労したなというのが正直な感想です。
やはり雪のある時期に行動したいのであればさらに体力をつけなければとホント実感しています。
とはいえ富士見ベンチ以降や合戦小屋以降のルートはこの時期にしか進むことが出来ないルートなので、
そういった体験ができたのは非常によかったかなと思います。
7月ごろまでは残雪あるかと思いますのでお出かけの際はご注意くださいね。


また、燕山荘については相変わらずよい山小屋でした。
今回は写真ばかり撮っていたのであまり満喫することはできませんでしたが、
設備は充実しているし、食事はきれいだしスタッフの方は皆さん優しくて丁寧なので不満など全くありません。
今年はもう一度お邪魔する予定なので今から楽しみです。
まぁぼっちはあれだけどそれは自分次第ですからね…。
次泊まるときは誰かと一緒に行こうかなと思いました。
ともあれスタッフの皆様お世話になりました。


やはり燕岳はいつ登ってもいいとこです。
今後も遊びに出かけたいと思います。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
良き山行を!


そのほかの燕岳記事

下に行けば行くほど中身のないスッカスカな記事となりますのでご注意を…。

2018年

夏山シーズンの土日にテント場を確保すべく奮闘しました。
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2017年

D850を発売日に購入し、翌日さっそく連れ出しました。
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その後、表銀座縦走時にも燕山荘に立ち寄りました。
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2016年

初めての北アルプスに挑戦、前日にあまりの緊張から熱を出したのは内緒です。
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