いつかは超広角を!と思う方も少なくはないと思います。
そんなときまずは「やや超広角」なレンズに手を出してみてはいかがでしょうか?
今回は私が大好きな「やや超広角」レンズについてのお話です
- あまり話題にならない焦点距離18㎜前後の「やや超広角」レンズの良さを伝えたい!
- 私が考える「やや超広角」レンズのよいところ
- やや超広角レンズのここが気になる
- 「やや超広角」は超広角の入門や超広角域のサブレンズとしての運用に最適
- 今回ご紹介した「やや超広角」レンズ達
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あまり話題にならない焦点距離18㎜前後の「やや超広角」レンズの良さを伝えたい!
超広角レンズと聞いて思い浮かべるのはどんなレンズですか?
レンズは玉のように飛び出ていて筐体は太くてどっしりと重たくなにより値段も高い…きっと大多数の方がそんなレンズを想像するんじゃないでしょうか。
しかしながらそのレンズで得られるものはとても多く、広い画角やパースペクティブなどの効果は風景写真になくてはならないものといっても過言ではありません。
それ故その使い方も難しいですがそれを使いこなせたときの喜びは計り知れない、使えば使うほど写真について学ぶことごできちゃうそんなレンズだと私はそんな風に考えてます。
いっちょまえなこと言ってますが私もまだ全然使いこなせませんけどね。
そんな超広角域レンズの前にひっそりと佇む、広角域17㎜・18㎜のズームレンズ達の存在をご存知ですか?
超広角域となると上に書いたようなレンズのインパクトがあまりにも大きいせいなのか普段あまり話題になることもないように感じますが、
実はこの辺りのレンズってものも使い勝手も意外とよくて私はとても気に入っています。
今回はそんな17㎜~18㎜の「やや超広角」なズームレンズについて私が思ってることなどを書いてみたいと思います。
以降「超広角」は35㎜換算で広角端14~15㎜のレンズ。
「やや超広角」は35㎜換算で広角端17~18㎜のレンズを指してお話していきます。
なんかわかりづらいかもしれませんがお付き合いいただけると嬉しいです。
また手持ちのやや超広角レンズであるNIKKOR 18-35㎜ f/3.5-5.6Gを参考にしながらお話を進めていきますね。
Nikon 超広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2013/03/07
- メディア: Camera
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私が考える「やや超広角」レンズのよいところ
1.軽くてコンパクトなので気軽に超広角域が楽しめる!
超広角ズームレンズというはメーカーの技術力か試されているのかどうかはわかりませんがどのレンズも気合が入っているように感じます。
その為、F値も小さくて明るいものがほとんどです。
F値が小さいとなると、どれも重量が重くまたサイズもそれなりの大きさになってしまいます。
例えばNIKONの超広角ズームレンズNIKKOR 14-24㎜ f/2.8Gの重量は970g。
私の持つTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)はなんと1㎏を超えて1100gとちょっとした子犬くらいの重さがあります。
これは重たいですよね。私はなんとか慣れましたがこの重さがネックになっている…なんて方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
Nikon 超広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2007/11/15
- メディア: Camera
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TAMRON 大口径超広角ズームレンズ SP 15-30mm F2.8 Di VC USD ニコン用 フルサイズ対応 A012N
- 出版社/メーカー: タムロン
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: エレクトロニクス
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その点、「やや超広角」レンズはどれもとっても軽いです。
というよりもなんでこんなに軽いの?ちょっと軽すぎない?ってくらいの重量。
例えば、私の持つNIKKOR 18-35㎜ f/3.5-5.6Gの場合なんとたったの385gしかありません。
写真の様にフィルターをつけた状態でも425gとなかなかの軽さです。
重さだけを純正14‐24㎜と比較するとその差なんと約500g!この差は大きいですね。
またその大きさもとってもコンパクト。
これならカメラバックや登山ザックなどにも入れやすいため気軽に持ち運ぶことができますね。
上の写真はNIKKOR 24‐120㎜ f/4 ED VRと並べてみた写真。
大体同じくらいの大きさですね。重さは圧倒的に違いますが…。
でも超広角レンズを使ってみたいけど重いのはなぁ…と思っている方も中にはいらっしゃるはず。
「やや超広角」ならまるで標準ズームレンズのような感覚で手軽に超広角域を楽しむことが可能なんです。
2.超広角レンズなのにフィルターが使えるので安心!
超広角レンズのほとんどは前玉がまるでガラス玉のように飛び出した形状のいわゆる出目金レンズが大半。
そのため通常のレンズのようにフィルターを付けることができず、これも超広角レンズに手を出しにくいと感じる要因の一つではないかと考えます。
この形状、見た目通りとっても気を遣うんですよね。
例えば大半の方がレンズと一緒に購入するであろう「プロテクトフィルター」。
これはレンズの傷や汚れ防止を目的として付けるわけなのですが…残念ながらこれも超広角レンズは取り付けることができません。
ということは…そう、傷や汚れのリスクが非常に高いわけなのです。
とはいえ汚れに関してはメーカー側もそれを考慮しコーティングに力を入れていたりしているため極端な場合を除いてはあまり意識する必要ないと私は思ってます。
問題は傷です。
ギリギリまで寄せて撮るつもりでファインダーを覗いて近づいた時に前玉をぶつけてしまった…とか、
撮影を終えてレンズカバーをつけようと思ったらレンズ前玉に当ててしまった…などなど、やはりそのリスクはとても大きいです。
ましてこの手のレンズは総じてかなりよいお値段、せっかく手に入れたのに傷が入ってしまったなんてもうショックが大きすぎますよね。
その点、「やや超広角」レンズは超広角でありながらもそのほとんどがフィルターを付けることができるものが多いです。
前玉が飛び出ていない、いわば普通のレンズ形状なので超広角だからといって特殊なわけでもなく通常の円形フィルターをそのまま使用することができます。
もちろんプロテクトフィルターも取り付けることが出来るのでこれなら気を遣わずに外へと持ち出すこともできますね。
もちろんNDフィルターや各種PLフィルターなど撮影時に効果を発揮するフィルターも丸形を使用することができます。
特に超広角域でのNDフィルターを使用したスローシャッター撮影などは風景写真撮影でよく見る手法。
波がなめらかだったり雲が動いているかのような写真に憧れを抱いた方も多いのではないでしょうか?
前玉が飛び出しているレンズの場合はそれ専用となる角形のものをフィルターを使用しなければなりません。
これってかなーりお高いんですよね。
フィルターを付けるホルダーが2万円くらい、角形フィルターが2.5万円くらいとそろえるだけでかなりの金額がかかってしまいます。
私も挑戦してみたいのですが高くてなかなか手を出せずにいます…。
その点やや超広角レンズは円形フィルターでよいわけですから角型よりも安くそろえることが出来ます。
大体一枚当たり大体7000~9000円程度、ホルダーも不要です。
決して安いというわけでもありませんが角形ほど敷居は高くないかなと思います。
また円形フィルターの場合、他のレンズにも使用することが出来るのでさらに手を出しやすいです。
特殊効果のある撮影をあまりコストかけず気軽に挑戦できる点も非常に魅力的です。
3.必要に応じてさらなる超広角域に挑戦できる
これはあくまで私の体験談から感じたことなので個人差があるかもしれませんが…。
初めて超広角レンズを使用した時、それまで目にしていたものとはくらべものにならないくらい広い画角にとても興奮した記憶があります。
極端に広い画角はとにかく新鮮でした。
しかし、いきなりそんな画角を手にしたとききちんと使えるでしょうか?
冒頭にも書きましたが超広角レンズは使い方がとても難しいレンズです。
広い画角や極端なパースペクティブなどきちんと理解した上で使用しなければ、一体何を思って撮ったのか全く分く伝わらない謎の写真が完成してしまいます。
実際私もその広い画角がとにかく楽しくて何も考えずにただ広く撮ってばかりいた時期がありました。
結果、よくわからん写真が大量するとともになんだかうまく撮れないと思うようになり、最終的にはレンズが悪いんだ!と手放してしまったのです。
おバカですよね。
その後しばらくは超広角を封印していたのですが、その半年後に「やや超広角」レンズの存在を知りこれを手に入れました。
18㎜という画角は確かに超広角ではありますが強烈に広いというわけでもありません。
しかしながらそれが功を奏したのか、前回のようにやみくもに使用するのではなくきちんと画角を考えて使うことができるようになりました。
約一年間ほど使用していくにつれ超広角域について学ぶことができるとともにもさらに広い画角が挑戦したいと考えた結果、先月超広角レンズを手に入れたというわけです。
いきなり超広角レンズで14㎜15㎜に挑むのも悪くはありませんが、だんだんと慣れていけばその画角ごとの良さや使い勝手を自分の中で見出すことが出来るのではないでしょうか?
「やや超広角レンズ」はまるで超広角域の教科書のようなレンズだと私は考えてます。
勉強の意を兼ねてまずは「やや超広角」レンズで撮影してみて、必要にかんじたのであればさらなる超広角域に挑戦してみるのも一つの手です。
いきなりF1でサーキットを走るのと、普通自動車で同じコースを走った後でF1で走るのとではきっと知識や技術、そして感じることも違ってくるはず。
一見遠回りしているようでも実は得ているものが全然違うかもしれません。
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4.「やや超広角」は評判の良いレンズが多い!
不思議なことに「やや超広角レンズ」は評判が良いものが多いです。
私の持つNIKKOR 18-35㎜ f/3.5-5.6Gもその中の一本です。
レンズの評価でおなじみのDxoMarkでもかなりの高評価を得ています。
また価格.comのレビュー欄でも概ね皆さんご満足されているみたいなのでやはりなかなか良いレンズなのかなと思います。
また純正以外だと最近発売されたばかりのTamron 17-35mm f/2.8-4 di osdもかなり良いレンズのようです。
こちらは撮影機器レビューサイトであるePhotozineによるレビュー記事。
解像力は素晴らしいく全域で良好な性能を感じることができる。また色収差・フレアが少なく、AFも高速で良好。
なにより軽量でコンパクト、機能やスペックが目的に合うならこのレンズを大いに推薦する。
とまぁかなり評価が高いです。
軽くて写りもよいとなると、あと気になるのは…
Tamron 17-35mm f/2.8-4 DI OSDレンズ Nikon F用 高度な写真と旅行バンドル付き
- 出版社/メーカー: QM0982
- メディア: エレクトロニクス
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5.安い
最後は皆さんが一番気になるであろうお値段です。
上でかなり良いこと書かれてるだけにそれなりのお値段なのかと思いきや…実はとてもお安いんです。
例えば私のもつNIKKOR 18-35㎜ f/3.5-5.6Gの場合、新品でも約7万円程度。中古でだと約6万円程度が相場です。
またとても評価の高かったTamron 17-35mm f/2.8-4 di osdの場合、発売して間もないというのにも関わらずなんと新品で約6.5万円くらい!
性能や使い勝手から考えるとこのお値段は安すぎるのでは…?と思ってしまいます。
この値段なら気がるに超広角域を楽しめるのではないでしょうか?
しかしTAMRON安すぎるよな…ホントに欲しいぞ…
やや超広角レンズのここが気になる
とはいえやはり良いことばかりではありません。
やや超広角レンズにも難点がいくつかあるのです…
外観がちょっとだけチープ
お値段が安いからという理由からなのか、外観がちょっとだけチープな感じがします。
とはいえそこまで気になるレベルではないのですが気になる人は気になるかもしれません。
私はあまり気にはなりませんがネットだとそんな声がいくつか聞こえてきました。
また重量もとっても軽いのでそれも相まって感じてしまうのかも…?
TAMRONもほぼ同様ですがこちらは最近のデザインなのでそこまで感じないかもしれません。
手振れ補正がない
このレンズには手振れ補正機能はありません。
人によってはこれがマイナスになるかたも中にはいらっしゃるかと思います。
ちなみにこのレンズの上にあるNIKKOR 16-35㎜ f/4 ED VRには搭載されているので手振れ補正必須の方はこちらがおススメ。
ただし重量も重たく、写りは今回ご紹介しているNIKKOR 18-35㎜ f/3.5-5.6Gのほうが評判がよいようです。
Nikon 広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: エレクトロニクス
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やはり超広角域は手持ちで撮影というよりも三脚を立てて使用することのほうが多いと感じます。
私的には手振れ補正はなくていいかなと思いますし、この機構がないから重量が軽いと考えると納得できるかなと考えてます。
超広角レンズに行きついたときに感じる周り道感
これですよね。
結局画角で見ると超広角レンズを購入すればこの領域を確保できちゃう訳です。
最初から超広角レンズを手にしておけば「やや超広角」レンズ分の費用を払う必要もないわけなので、
画角と金銭的に考えてしまうとやや超広角レンズに手を出すのはやはり回り道しているように感じてしまうかもしれません。
この辺りは人それぞれ感じることも違うのでなんとも言えませんが…
上に書いた通り私は無駄にはなっていないと思ってます。
「やや超広角」は超広角の入門や超広角域のサブレンズとしての運用に最適
ということで今回は私お気に入りの「やや超広角レンズ」についてのお話でした。
仮に「やや超広角」から最終的に「超広角」レンズを購入したとしても「やや超広角」レンズは決して無駄にならないはずです。
技術的にはもちろんのこと、画角以外にもここまでキャラクターが異なるのであればシチュエーションに合わせて携行もしやすくとても便利になります。
私は登山に出かける際、(もしかしたら超広角が欲しくなるかも…)なんて時に携行するようにしてます。
がっつり超広角を!っ時はTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)を持っていきますが、例えば今回は望遠をメインで使いたいけどもしかしたら超広角が欲しくなるかも…なんて時にはこのレンズがぴったりなのです。
やはりこんな時は選択肢が多いほうがなにかと便利ですからね。
そんな方にはやや超広角レンズを是非ともお勧めしたいです。
あとは値段ですね。
超広角レンズは正直どれも高いです。
お金をためていつかは…!と思ってる方も中にはいるかと思いますがその時間もったいないくないですか?
お金を出せばレンズは買えますが、時間を買うことはできません。
もしも最終的に超広角域を使ってみたいのであれば、まずはやや超広角レンズを購入してその世界を体験したほうがいいと私は考えます。
画角違えど超広角域に変わりはありません。
早いうちからその画角を使ってある程度使いこなせるようになれば、いずれやってくる超広角レンズを手にしたときに感じることも変わってくるはずです。
また超広角に移行してもう使わないと判断した場合も簡単。下取りに出しちゃいえばいいのです。
多少値段が落ちたとしてもその資金を超広角レンズへと充填することが可能となるわけです。
レンズがなくなってもそれまで培った知識や経験はなくなりません。
やや超広角レンズを使って早くから超広角域になれておけば、あこがれの超広角レンズを手に入れたときもスムーズに使いこなせるようになっているはず。
とりあえず超広角域を試してみたいけど高い…なんて悩んでいる方、どうです?
悩むくらいならまずは「やや超広角」を手にしてその世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?
この記事を読んで誰かをレンズ沼に引き込めれば幸いです。
私もTAMRONのやや超広角レンズが気になって仕方ないです。気になるなぁ…。
今回ご紹介した「やや超広角」レンズ達
Nikon 超広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2013/03/07
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TAMRON 超広角ズームレンズ 17-35mmF2.8-4Di OSD ニコン用 フルサイズ対応 A037N
- 出版社/メーカー: タムロン
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