購入後一年間の間、素人の私によるメンテナンスしか受けていなかった可哀想な NIKON D850。
最近ではセンサー汚れが目立つようになってきたり、また使い続けるにあたり不具合がないか気になるようになってきました。
そこで丁度夏山シーズンも終わりを迎えたこのタイミングでプロの方に見て頂こうと思い、
ニコンサービスセンターに持ち込んで点検とクリーニングをお願いしてみました。
今回はその流れについて書いてみたいと思います。
- 目立つ汚れと気になるピント
- メーカーでのメンテナンスは2通り
- サービスセンターに持ち込んでプラザを受ける
- ニコンプラザ新宿へ
- 全国のニコンプラザは日曜定休、土曜日は混雑するかも…
- 希望にあうコースを選ぼう
- 作業完了時刻を過ぎたら引き取りに伺おう
- 値段も良心的、気になるのは混雑のみ
- 全国のニコンサービスセンター
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目立つ汚れと気になるピント
山やらなんやらといろんなところに連れ出している私のカメラことNIKON D850。
昨年購入してから早いもので約一年が経過しました。
性能や使い勝手等全く持って不満なし。
今後もしばらくは使っていきたいと考えています。
そんな私のNIKON D850ですが最近やや気になることが出てきました。
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- 発売日: 2017/09/08
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センサー汚れが目立つ…
まずはセンサー汚れ。
先日の八島ヶ原湿原で写真を撮ってきた私。
当日は霧の真っ白の中で撮影した訳なのですが、この写真を家でPCに取り込んでみるとよく見ると汚れがまぁ見えるは見えるは…
センサーの汚れってこういった白い背景だととてもよくわかるんですよね。
登山時にもガンガンレンズ交換をする私、なるべくゴミが入らないように…と心がけてはいたのですがここまでとは思いませんでした。
八島ヶ原湿原の写真は現像にて目立たなくしたのですが、毎回これでは正直しんどいしなんか気持ちよくない。
ピントが合ってないんじゃ…疑惑
また昨年夏に購入したNIKKOR 24-70㎜ f/2.8E ED VRもやや気になることがありました。
Nikon 標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: Nikon
- 発売日: 2015/10/22
- メディア: エレクトロニクス
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どうも狙ったところにピントが合わないんです。
購入後しばらくしてこれに気が付いたのですが気のせいかな?と思っていたのですがどうもすっきりとしない。
何か気になるなと思いながらも使用していました。
これはおかしいと思ったのは二本目の大三元ことNIKKOR 70-200㎜ f/2.8E FL ED VRを購入したとき。
こちらのレンズはまさにドンピシャで狙い通りの所にピントが合い、これがとても気持ち良い。
同じ大三元なのにこんなに違うのか?ってもしかしてピント調整してもらわないといけないのかも!?
とようやく気がついたというわけです。
SIGMAやTAMRONの一部レンズだとコンソールを購入すればPCで多少調整できるそうなのですが
ニコン純正レンズの場合、ピント調整はユーザー側で行うことはできずニコンのサービスセンターにお願いすることになります。
さすがにこればかりはどうしよもありません。
ああ、気になる…。
とまぁこんな風に気になるところがいくつもある状態。
丁度夏山も一区切りした段階のこのタイミングはちょうどいいかなと思い今回ニコンに点検と清掃をお願いすることしました。
折角センサー清掃していただいたのにまた山行くとすぐに汚れちゃうだろうしね。
とはいえメーカーへ点検清掃をお願いするのは初めての経験。
まずはどのようなサービスがあるのかを調べてみることにしました。
メーカーでのメンテナンスは2通り
さて、ニコンで点検清掃などのメンテナンスの依頼をする方法は主に2通りあります。
まずはその2点についてそれぞれのサービスを確認しておきましょう。
修理センターに郵送しておまかせ定期メンテナンスを受ける
一つはおまかせ定期メンテナンスというサービスを使用する方法。
こちらは横浜にあるニコン修理センターに郵送してメンテナンスをしていただく方法です。
主な点検・清掃内容は下記の通りです。
【AF-S / AF-Pレンズ】
- AFピント点検
- AF作動点検
- VR作動点検
- 解像力点検
- 絞り点検
- レンズ接点点検
- レンズ表面清掃
- 外観清掃
- 作動点検
こちらの利点はカメラを郵送するだけとなるので手間がかかないこと。
点検と清掃の他、不具合がある場合はその箇所の修理もしてもらえるとのこと(別途有料)。
また点検可能レンズ焦点距離も制約がなく、超望遠域のレンズもメンテナンス対象となっています。
ただし一部製品、旧製品、防水仕様のカメラ・レンズは対応できないとのことなので特殊な製品や古いものの場合はまずお問い合わせいただくことをおススメします。
難点は作業完了まで約2週間程度時間がかかるということでカメラがない期間が発生してしまうこと。
これからの時期はカメラの出動回数も増えてくるので個人的にはこれはかなり痛いです。
サービスセンターに持ち込んでプラザを受ける
もう一つがニコンサービスセンターにカメラを持ち込んで点検・清掃していただく方法です。
名称変わってプラザ点検パックとなりました。
ニコンサービスセンターはニコンプラザ内にあり、全国に4カ所(銀座・新宿・名古屋・大阪)あります。
こちらにカメラを直接持ち込んで点検・清掃をしていただく方法がこちらです。
おすすめ点検パックという名前の通り、複数の点検・清掃項目がパッケージになっていて自分に合ったものを選ぶことが可能です。
コースという形でそれぞれ分かれています。
【プラザ点検パック内容】
名称 | コース内容 | 対象製品 | 金額(税別) |
Aコース | 点検+センサー清掃+外観清掃+ピント点検調整 | デジタル一眼レフカメラまたはレンズ}(焦点距離200㎜まで) | 3,000円 |
---|---|---|---|
Bコース | 点検+センサー清掃+外観清掃 | デジタル一眼レフカメラ・Nikon1 | 2,000円 |
Cコース | 点検+外観清掃 | 一眼レフカメラ・コンパクトデジタルカメラ・Nikon) | 1,000円 |
Zコース | 点検+センサー清掃+外観清掃+簡易ピント点検 | ミラーレスカメラZシリーズ | 1,000円 |
コースは計4種類。
以前は7コースありましたがZシリーズ発売後、4コースへと変更になりました。
デジタル一眼レフカメラ本体の場合、
ピント点検調整をお願いしたい場合はAコース、不要の場合はBコースとなります。
またピント点検とさらにセンサー清掃も不要だよって場合はCコースをお願いしましょう。
Zシリーズをご利用の場合はZコースしか選択が出来ないのでご注意ください。
なお、Zコースに申し込んだ際NIKKOR Zレンズを一緒に一本預けると、
追加料金なしでレンズの点検+外観清掃+簡易ピント点検サービスを行ってくれるそうです。
(二本目以降はCコースとなるそう)
注意しなけらればならないのがサービスセンターごと受付可能な内容に細かな差があるという点です。
新宿・名古屋・大阪の場合焦点距離が200㎜までのレンズを受け付けているのに対し、銀座は120㎜までのレンズしか受け付けていません。
また名古屋ではAコース自体選択することができません。
訪問される際は事前に自分の目的にあうコースが選べるのか、また対応しているのかをご確認の上お出かけになられることをおススメします。
実際に持っていかなければならないとはいえ当日返却は大変魅力的です。
ということで丁度東京へと出かける用事があったので今回はニコンサービスセンターへと持ち込み点検と清掃をしていただくことにしました。
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ニコンプラザ新宿へ
次の土曜日、私は新宿の地に降り立ちました。
早速ニコンプラザ新宿へと向かいましょう。
ビックカメラ新宿西口店方向へと進み、ニコンプラザのある新宿エルタワーを目指します。
わかりやすいので迷うことはないはずです。
全国のニコンプラザは日曜定休、土曜日は混雑するかも…
エレベーターに乗り込み営業時間の10分前に到着すると既に約5人ほどの方が列を作っていました。
なお、全国のニコンプラザは日曜定休です。
そのため土曜日はやはり混雑するらしく、ニコンプラザ内にもそのような注意書きが張り出されていました。
時間の都合がある方や複数のレンズを点検に出したい場合などは早めの時間に来訪されることをおススメします。
10:30になるとOPENです。
希望にあうコースを選ぼう
まずは入ってすぐにあるカメラ実機コーナーへ…じゃなくてまずはニコンサービスセンターへと向かいます。
プラザ内右手奥がニコンサービスセンター新宿となっています。
通常は番号札を自分で発券するのですが、朝一ということからかスタッフの方から直接手渡されました。
私の前にいた方々もすべてサービスセンターへと向かわれてました。
ということですぐに受付に入ることが出来ました。
まずは点検・清掃していただきたい機材をお渡ししてコースを伝えます。
今回はD850には点検・清掃・センサー清掃・ピント点検調節のAコースを、
NIKKOR 24-70㎜ f/2.8E ED VRは点検・清掃・ピント点検調節のCコースでお願いしました。
この時に気になる箇所や見ていただきたい箇所などがあれば口頭にてお願いできます。
その後、現在ついている付属品をスタッフの方と一緒に確認します。
この時にSDやXQDなどのメディアが入っている場合は抜き出されて返却されます。
今回一応L字プレートを外しておきましたが外さなくても大丈夫だったかもしれません。
最後にお名前と連絡先を記入して控えを受け取ります。
作業完了時刻は12:50、作業は約2時間ほどとのことでした。
この時間以降であれば引き渡し可能なのでご都合よい時間にご来店くださいと伝えられました。
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作業完了時刻を過ぎたら引き取りに伺おう
その後、食事や買い物を済ませて13:00ごろに再びニコンプラザ新宿へと訪れました。
サービスセンターに入り今度は番号札を取って呼ばれるまで待ちます。
受付上には現在の状況を示す案内看板がありました。
受付までの時間が20分、作業着手までの時間がなんと150分となっています。
150分待ってから更に約120分の作業時間となると4.5時間!
地方から訪問される方はなるべく早めに訪れたほうがよさそうです。
引き取りの方はすぐに呼ばれました。
先ほど頂いた控を渡して待つこと数十秒…
私のD850が帰ってきました!
この時に今回の点検の結果についてチェックシートを確認しながら聞くことが出来ます。
ちなみに私のカメラとレンズには特に異常もなく精度も良好とのこと。
良かったです。
なお点検パックの詳細な点検内容はHPに記載がありませんが内容はこのようになっていました。
おまかせ定期メンテナンスとほぼ同等の内容みたいですね。
計13項目に関しての点検と清掃を行っていただきました。
点検結果の他に今回の点検における特記事項は右下に記載してくれてあります。
ファインダーにゴミだと?
なんとまぁ私のD850にはいつの間にかファインダーにゴミが入ってしまっていたようです。
取るには分解清掃が必要らしいのですが絵には乗らないとのことなのでとりあえず放置の方向で。
またカメラ本体はピントは後ピン気味だったようですね。
レンズの項目は計9項目。
こちらもおまかせ定期メンテナンスとほぼ同等なのかな?
気になるレンズのピント調節の結果は広角側で前ピン傾向と違和感的中です。
長年のモヤっとがすっきり解決しました。
カメラもレンズも良好となれば今後はバシッと決まった写真を量産できるはず。
最後にお会計を済ませます。
今回かかった費用はAコース(3000円)とCコース(2500円)で合わせて5500円。
これに消費税がかかり合計は5940円でした。
なおニッコールクラブ会員の方の場合は割引を受けることが出来るそう。
ニッコールクラブのWeb会員なら年会費3000円で会員になれるためメンテナンスをよく依頼するのであれば会員になったほうがお得になるかもしれません。
肝心の値引き率がわからないのでなんとも言えませんが…。
値段も良心的、気になるのは混雑のみ
ということで今回はニコンサービスセンターで点検パックをお願いしてみました。
気を使っているとはいえやはり精密機器、普段の使い方やメンテナンスの方法に自信を持つことはできていない為、
今回プロに見ていただいて状態良好の判断を頂けたのはとても安心しました。
また個人では出来ないピント調節やセンサー清掃等もお任せ出来てこの値段なら良心的かなと個人的には感じます。
次は半年後にお願いしようかなと思ってます。
唯一の難点はやはり混雑でしょうか。
私の場合は地方とはいえまだ東京まで一時間以内で出かけることが出来るエリアなのでそこまで問題ありませんが、
あまりにも離れている場合にはなかなか苦労するんじゃないかなと思いました。
13時の段階で4.5時間もかかるとはそんなに混雑しているとは思いませんでした。
営業時間が18:30迄なのですがこの時間を過ぎた場合はどうなるのでしょうか?
郵送なのか翌日になるのかとても疑問です。
地方からお出かけのついでに立ち寄られる場合等、時間を気にしなければならない方はなるべく早めに訪れることをおススメします。
カメラは外に持ち出す複雑な精密機器故、プロに見ていただくと安心して撮影に励むことが出来るはず。
また長く使う為にも一度このようなサービスを利用してみてはいかがでしょうか?
ということで調子のよいカメラを持ち出して東京をふらついてきましたのでこの話はまた次回。