お天気の悪い週末が続く今日この頃、一体いつになったら登山に出かけられるんだろう…。
天気が休みに合わないのならそうだ、逆に天気に合わせて休んでしまえ!
ということで晴れの日を狙って閉山後の世界を見るべく富士登山へと出かけてきました。
- 今回の行程
- 2018年よりもひどい2019年夏山シーズンの天気
- 閉山後の平日とはいえ人の量は多め
- 久々の快晴に心はずむ
- 富士山は冬季閉山中、ここからは自己責任の世界
- 八合目からは浅間さんの「奥宮」
- 富士宮口山頂到着
- 目指せ剣ヶ峰へ
- 登頂、即下山
- 富士登山も楽しいよ!
*2019年7月まで富士山は冬季閉山中です。
当方は自己責任の名のもと十分な装備の上登山を行いましたが、
経験浅い方、自信のない方は夏山シーズンに挑戦することをお勧めいたします。
また当記事は閉山後の時期の富士登山を推奨しているわけではありません。
当ブログでは一切の責任を負いませんので予めご了承ください。
今回の行程
9/19(水)
天気:晴れ時々曇り
登山人数:2人
富士宮五合目登山口
↓
六合目
↓
新七合目
↓
元祖七合目
↓
八合目
↓
九合目
↓
九合五勺
↓
富士宮口頂上
↓
剣が峰
↓
(下り逆順)
↓
富士宮五合目登山口
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2018年よりもひどい2019年夏山シーズンの天気
昨年の夏はまるで梅雨が遅れてやってきたようなお天気で、お盆含め9月ごろまで登山にもあまり出かけることが出来なかった記憶があります。
そんな昨年を払拭すべく今年こそは!とやる気十分に準備していたところ、蓋を開けたらなんとまぁ去年よりもお天気が悪いという始末。
しかも9月まで長引く始末、おいおいもうすぐ夏山シーズン終わっちゃうぞ。
そんな私ですが、先月の頭に鹿島槍ヶ岳に出かけて以来約1か月半以上も山に登っていません。
晴れの週末を願ってはいますが、さすがにこの状態で北アルプスにテント泊装備で挑むのはやや不安。
ということで晴れた平日を狙って一度登山へと出かけることにしました。
天気が合わせてくれないなら、こちらが休みを合わせてやるよ!
ということで今回は出かけたのは最も近くにある3000m急の山、そう富士山です。
閉山後の平日とはいえ人の量は多め
ということで前日の夜に「富士宮五合目登山口」にやってきました。
静岡県民の私、自宅からここまではあっという間にで来ることが出来ますが高山病を防止すべく一晩過ごして体を慣らすことにしました。
夜12時頃に到着しましたが既にたくさんの車が止まっており、私の様に車中泊をしている方もいらっしゃいました。
余談ですが、ここ富士山五合目は新月期になると星の写真を撮る人も集まるスポットとなっています。
トラブル防止の為、車や手持ちライトの取り扱いにはご注意ください。
朝5時に支度を済ませ、いざ出発です。
久々の快晴に心はずむ
この有名な「富士宮五合目登山口」看板があるこちらからスタート。
なお昨年はソロ登山でしたが、今回はお連れ様もご一緒。
お連れ様は初の3000m級登山なのですが大丈夫かな?
ともあれいざ富士山頂目指し出発です。
ここ富士宮五合目登山口の標高は2400m。
幾多ある富士山登山ルートの中でも、ここ富士宮ルートは最短距離のルートです。
とはいえそれでも、高低差は約1300mと距離が少ない分勾配がきつめなコースとなっています。
なお山頂までのコースタイムは約4時間30分です。
若干雲がありますが、それでも隙間から指す日の光を肌で感じることができました。
最近ホント天気悪いからこれだけでも嬉しい…。
そろそろいい加減晴れてくれませんかね。
15分ほどで最初の山小屋「宝永山荘」に到着しました。
ここまで来ると太陽もこんにちは。
いやー気持ちがよいです。
そしてたった15分登っただけで既にこの絶景。素晴らしい。
宝永山荘は富士山で唯一、閉山後も営業している山小屋です。
営業期間は6月下旬から10月下旬までとなっている為、この時期でも営業をされています。
名前の通り、宝永山に一番近い山小屋です。
上にも書いた通りここからでも十分素晴らしい景色を堪能できるので、
写真撮影を目的にこちらの宿泊して夕日や星を狙うなんてのもよさそうです。
駐車場からも15分程度なので十分大型三脚も担いで来れる距離かなと思います。
山でカメラ始めてみたいなんてかたにもおススメかもです。
入り口付近に立ててあった金剛棒には富士登山仕様の日章旗が掲げられていました。
なんかかっこよく見えたので思わず購入。
ちなみに日の丸仕様もありどちらもお値段300円でした。
私は両方購入しちゃいました。
富士山は冬季閉山中、ここからは自己責任の世界
思わぬ買い物をしてしまいましたが、先へと進みます。
宝永山荘を少し進むと見えてくるのがこちらの分岐です。
宝永山荘は「宝永山」と「富士山頂」への分岐点となっています。
そしてこちらが富士山頂へと進むルート。
閉山期間はこのようにバリケードが設置されており通行することは出来ません。
ここから先へと進むには宝永山方向に少しだけ進み、お手洗いの脇を見てみるとわかるかと思います。
ちなみに今回はカメラをこのように携行して登山をしてみました。
普段はザックに入れてここぞというときに撮影を行っておりましたが、
今回はお連れ様のペースに合わせなければならない為、待ち時間が多くなることからその合間に撮影をしようと考えたからです。
普段の記事だと行程中の写真はiPhoneXで撮影したものが多い当ブログですが、今回は珍しくD850での写真が多めとなっています。
なお今回利用したレンズはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR1本のみです。
また使うことはないかなと思いつつ三Leofotoの三脚「LS-223C」と雲台LH-25を持っていきました。
最近何かと話題のLeofotoですがやはりコストパフォーマンスはとても高く、個人的にはかなりお気に入りです。
特に雲台LH-25はコンパクトながら質感、操作性素晴らしくてお値段もお手頃ととってもおススメの製品です。
話を登山に戻します。
見ての通り山頂のほうは青空が広がっていてとても気持ちよいお天気です!
我々以外にも登山者の方は多く見られました。
広大なすそ野が織りなす風景はまさに富士山ならでは。
他の山ではこのような風景を見ることが出来ません。
どの山にもいいとこあるから毛嫌いしないでね。
そしてとても静か。
風の音以外と登山者の話し声以外は何も聞こえないまさに静寂が広がっていました。
サクサク新七合目「御来光山荘」に到着。
もちろん山小屋は営業してません。
ここでちょっと休憩です。
この辺りまでくれば標高も約2800m。
まるで雲の上にいるような感覚を味わえます。
他の山では周りに山があったりするのでここまで視界が広がることもあまりありません。
こんな感覚を味わえるのも富士山ならでは。
さあ、まだ先は長いです。
のんびり行きましょう。
他の山と違い、とにかく富士山は山小屋がたくさんあります。
また等間隔に建てられている為、これを目標に進んでいくと案外簡単に上まで行くことができるかも?
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八合目からは浅間さんの「奥宮」
八合目までやってきました。
富士山頂には富士宮浅間神社の奥宮が鎮座しています。
八合目を過ぎるとそこは奥宮の境内、身が引き締まりますね。
ちなみに浅間大社のある富士宮の人々は浅間大社のことを親しみを込めて「浅間さん」と呼んでいます。
最近では近くに富士山世界遺産センターが出来たりしたので、観光がてらお出かけしてみるのもおススメです。
凄くどうでもいい情報ですが近くにはイオンもあります。
再び先へと進むと何やら見えてきました。
境内だからでしょうか?
そこには鳥居が鎮座しておりました。
ただしこの鳥居はくぐることが出来ず、少し離れたところから見ることしかできません。
昔はくぐれたのでしょうか?
次に現れたのがこちらの木柱。
昨年もよくわからぬままお金を挟んでいきましたが今年も相変わらず同じようにお金入れてきました。
一体これはなんなのだろうか…?
もしかしたらこれも鳥居だったのかもしれませんね。
裏を見るとなんかホテルの従業員の方がつけてるようなネームプレートが…
職場で怒られていないことを祈ります。
登山も大詰め、いよいよ九合目までやってきました。
九合目にある山小屋は「万年雪山荘」。
幸い2人とも高山病の兆候もなく元気です。
ここでくぐれる鳥居が登場。
山頂まであと一息、がんばりましょう。
残す山小屋はあと一つ…というところでまさかの頭痛が私を襲います。
頭がふわふわするし、体もなんだか重い…。
あれ?これってまさか高山病?
今まで3000m級の山々に登ってきましたがこんな症状になったのは初めてでした。
多少不安にもなりましたが動けないこともなかったのでそのまま進むことにしました。
どうしても無理そうなら次の山小屋で私は待機するつもりです。
高山病の影響もあり進むペースは落ちてしまいましたが九合五勺にある「胸突山荘」に到着しました。
やはり頭はふわふわですが気持ち悪いとか歩けないというわけでもなく進むことはできそう。
上を見れば山頂はもうすぐそこ。
あと少し頑張ってみましょう。
とはいえ富士宮ルートで一番きついのはここから。
九合五勺から富士宮口山頂までは今まで以上に勾配きついコースです。
周りを見ると同じく高山での症状に悩まされている方がたくさんいらっしゃいました。
空気も薄くなり苦しさも増してきます。
私は体は動くけど頭が回らないという状態。
ゆっくりではありますが山頂を目指して進んでいきます。
そしてようやく最後の鳥居まで到着。
あと一息…
富士宮口山頂到着
無事に富士宮口山頂に到着しました。
頭まわらん!
お連れ様も無事に到着、お疲れさまでした。
富士宮ルート山頂に到着するとまず目にはいるこちらが富士宮浅間大社の奥宮です。
富士山開山期には神職が奉仕しており、お札・お守りの授与、金剛杖・行衣等の御朱印の授与も行っています。
ちなみにこの時神職の方は国家安泰もここでお祈りしているそうです。なんかスケールがすごいですね。
夏場は賑やかなこの場所も、閉山後はとても静かで少し寂しいです。
ここで軽く食事を取りつつしばらく休憩です。
やはり山頂は風が強く、着込まないと寒くて仕方ありませんでした。
目指せ剣ヶ峰へ
食事を済ませいよいよ最高地点である剣ヶ峰へ向かいます。
剣ヶ峰の近くには富士山測候所があります…って有名ですよね。
ちなみに測候所に以前は丸くて白いレーダドームがあったのですが、これは現在富士吉田市の道の駅「ふじよしだ」に併設されている富士山レーダードーム館に移設されており、富士山登ることなく見ることが可能です。
剣ヶ峰へと向かう最後の難所といわれているのがこの「馬の背」。
まるで馬の背中のように左右両端が切れ落ちていることからこの名がつけられたそうです。
一県ただの傾斜きつめの坂にしか見えませんが、足元は硬い岩盤の上に砂利や砂があるためとても滑りやすくなっています。
登りも下りもなかなか苦戦する最後の難所となっています。
ここを乗り越えれば…
富士最高地点「剣ヶ峰」に到着です。
標高は皆さんご存知3776m。
2回目の富士山登頂に成功しました!
お連れ様もお疲れ様でした。
宝永山荘にて購入したフラッグと私のカメラ。
D850も富士山登頂回数2回目、お疲れさま。
無事に登頂した喜びもつかの間、すぐに下山を開始します。
実は登りにかなり時間を要してしまった為一刻も早く下山する必要があったのです。
本来なら昨年同様お鉢参りをしていきたいところですが、今回はお預けです。
登頂、即下山
そそくさと下山を開始します。
先ほど登ってきたばかりの馬の背を今度は下ります。
中央部分はかなり滑るのでこのように端っこを進むといいかもしれません。
ただし柵から右に落ちないようにご注意を。
無事に馬の背をクリアしたらあとは元来た道を下るだけです。
富士山は登りよりも下りのほうがきついと個人的には感じます。
というのもやはり勾配がきつい分、登り以上に下り時の足への負担が大きいです。
平坦なところがなく全体を通して登り・下りのコースの為休める箇所も山小屋しかなく、なかなか大変だなと毎回感じています。
これからの時期は更に日の入り時刻も早くなるためこの辺りを含めた時間計算をしたほうがよさそうです。
なんだかんだで約3時間で出発地点である富士宮五合目登山口に帰ってきました。
お疲れさまでした!
富士登山も楽しいよ!
ということで人生二回目となる富士登山へと出かけてきました。
登山好きな方の中には「富士登山は登山じゃない!」なんておっしゃる方もいらっしゃいますが、私はそんなことはないと思います。
そういった方はおそらく夏山シーズンの混雑具合やひたすら登り、ひたすら下るルートからそんなことを言われるのかと思いますが…山としては十分魅力的な山です。
例えば360度開けた視界は日本最高峰ならではの景色、他の山ではこのような景色を見ることはあまりできません。
また雲海など雲が作り出す景色はまるで空にいるような感覚を味わうことができ、これだけでも十分価値はあるんじゃないかなと思いました。
どの山にもよさがありますので毛嫌いせずに登ってみてはと私は言いたいです。
また山頂まで行くのは…という方は、上にてご紹介した宝永山荘を利用してみるのもいい手かもしれません。
山頂まで行かなくとも十分絶景を堪能できるためこちらもおススメですよ。
しかし今回は体が冷えて仕方なかったです。
お陰で風邪をひいてしまい折角の三連休が…。
とはいえ久しぶりの登山はやっぱり楽しかった!次はいつ行けるかしら…。
頼むぞ天気!
*2019年7月まで富士山は冬季閉山中です。
当方は自己責任の名のもと十分な装備の上登山を行いましたが、
経験浅い方、自信のない方は夏山シーズンに挑戦することをお勧めいたします。
また当記事は閉山後の時期の富士登山を推奨しているわけではありません。
当ブログでは一切の責任を負いませんので予めご了承ください。