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【撮影機材】うわっ…?私の現像酷すぎ…?カラーマネジメントディスプレイ「BENQ SW2700PT」を導入しました!

った後のことも考えよう!
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今日は撮影後のお話です。
皆さんは撮影した写真をどうしていますか?
D850などのフルサイズとなると現像している方も少なくないかと思います。
今日はそんな現像に関するお話です。
結果、撮影だけでなく現像もきちんと学ぼうと考え環境を整えることにしました。

「うわっ…?私の現像酷すぎ…?」問題の発覚


先日、iPadが撮影のお供に良さそう!という記事を書きました。

www.for-toru.com

あれからもiPadいいないいなー!けどMacbook proも同じくらいの値段なんだよね…とエンドレスに悩み続ける日々を過ごしておりました。
そんな折、某家電量販店に展示されているMacBook proで何気なく自分のfrlckrのページを表示してみたのです。
すると…言葉を失いました!
自宅ではうまく現像できたと思っていたのに、高精細のディスプレイに表示するとこれがまあひどい。
自分ではよしよしと思っていたのとは程遠い結果の写真ばかりで、これには大変ショックを受けました。

一体どこに原因があるのか…自宅であれこれ考えているうちに原因を発見。
それは目の前にありました、そう、ディスプレイです。
(腕はいったん置いといてください)


私の使用しているディスプレイは「三菱 RDT231WM-S」というモデル。
2009年に発売されたモデルを6年前くらいに中古購入し、以来ずっと使用していました。
約10年前のモデルとはいえ、HDMIポートがあったりフルHDだったりと日常で使用する分には特別不満は感じていませんでした。

が、正直写真を現像するとなると話は別です。
ディスプレイをよくみるとドット目がみえて画像も少し荒く、
また色味もやや黄色っつぽく感じます。
自分で一番衝撃を受けたのがノイズ除去を適応したところ。
自宅ではそこまでわからなかったのですが、店頭MacBook Proではディテールの破綻がはっきりとわかりました。
自宅の現像環境が悪いとなると…これではいくらいい写真が獲れても現像時に全てが台無しになってしまいます。
これはモバイル端末選んでる場合じゃねぇぞ!
これ以上世界に醜態を晒してはいけない!
ということで…


BenQ SW2700PTを知っているかい?

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翌日、我が家にでかい箱が到着しました。
ということで今回購入したのはBenQさんのカラーマネジメントディスプレイ「SW2700PT」です。


実は以前から写真をきちんとやるならモニタを買い換えないとな…とは思っていたんです。
とはいえ、写真現像に使用するディスプレイとなるとどれも高額で、レンズを購入するくらいのお値段のものばかりでした。
そう考えるとなかなか手を出すことが出来ず、気が付けばここまでズルズルと来てしまいました。

幸い私の使っているPC本体はLenovoワークステーション
スペック的には不便なく利用できています。
ディスプレイだけ買い換えればまだまだ問題なく使えそうです。
ということで以前から気になっていた「SW2700PT」を購入した次第です。

ディスプレイ選定にあたり、まずは写真現像に適したディスプレイはなんぞや?と調べてみたので少しまとめてみます。


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「色」をしっかりと出そうぜ!

写真現像に使用するディスプレイに求めるものは大きく分けて以下の4つです。


  • 解像度
  • 色域
  • 表現階調

それぞれ順に見てみましょう

解像度

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私の使用するD850の有効画素数は4575万画素というとんでもなく高精細なセンサーを積んでいます。
それゆえ、吐き出される画像も巨大で、
FXのサイズLだとなんと「8256×5504ピクセル(サイズL:4544万画素)」というサイズになります。
対する三菱のディスプレイはフルHD。1920×1080ピクセル
約4分の1の大きさしかありません。
とはいえ、実際に4分の1しか表示されないというわけではなく、
一枚表示する際はディスプレイサイズにまで縮小して表示されます。
縮小…そうここに問題があったのです。
大きなものを縮小すると画像が荒く感じるようになり細かいところが見えにくくなります。
そのためきちんと作業をするならば毎回拡大し、等倍にした上でディテールを確認する必要があります。
しかし私はよっぽど気にならない限り一枚絵の状態で現像作業をしていました。
これでは結果も仕方ないですね…
作業効率を考えるとフルHD以上のものが望ましいです。
最近では4Kモニタもだいぶ安価になってきています。
じゃあ解像度の高い安価な4Kモニタ買えばいいじゃん!って思った方、おまちくだされ。
私もそう思っていたんですけど、それ以上に重要な項目があるんですよ。


色域

ということで現像で一番重要なのがこの色域です。
色域とはずばりモニタ表示できる色の広さのこと。
色域が広いとたくさんの色を表現することができるのでより実物に近い色を出す事が出来るのです。
そんな色域には主に「sRGB」と「AdobeRGB」の二種類があります。

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上の画像は色域を表したものです。
それぞれの表示可能面積が図になっているのでわかりやすいですね。
この面積が広ければ広いほど表現できる色が多くなります。
三角形底辺部の長さはほぼ同じですが、頂点部の位置がだいぶ異なりますね。
ちなみに一般的に普及しているモニタはsRGBが基準となっています。

じゃあ色域が広ければいいのか!というのは間違いで、
いくら広い色域を使えたとしてもそれをきちんと表現できていなければ話になりません。
というのもモニタというのは個体ごとばらつきがあります。
その中でもきちんと調整したものを使う必要があるのです。
ということで次の項目に続きます。


キャリブレーション

キャリブレーションって言葉、ご存知ですか?
日本語に訳すと「校正」という言葉になります。
これは基準となるものをベースに差異を調整し修正を行うことにより、
その機器の能力を個体差なく正確かつ安定させる目的があります。

皆さんがみているディスプレイも実は一台一台色の表現が微妙に異なっています。それぐらい色っていうのはシビアなんですね。
じゃあどうするかとなった時に、基準となる色を用意しておいてそれにできる限り合わせてあげようこれがキャリブレーションです。
とはいえ、一般的なディスプレイではここまでやられているものが少なく、
大きな違いがなければそのまま出荷されています。
そこで選びたいのが「メーカーでキャリブレーション」されたモデル。
これなら工場出荷時点で一台ずつキャリブレーションを行なっているため、
ユーザー側で調整する必要がなく、開けたらそのまま使用することが可能です。

とはいえ、モニタの色というのは時間が経つと変化してくることがあります。
その場合はユーザー側でキャリブレーションを行う必要が出てきます。
この場合、「ハードウェアキャリブレーション」対応の機種を選んでいると便利です。
専用の機器が必要にはなりますが、繋ぐだけで全て機器がやってくれるのでとても便利です。


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階調

そして最後は階調。
モニタって色の階調を8bitで表現しているんですって。
8bitとなると256段階、つまりこのビット数が大きいほど滑らかに表現することができるんです。
これは色の変化の幅の細かさを表しており、ビット数が大きいほどより変化を細かく表示することができます。
色の幅は色域で決まりますので表示できる色が大きくなるわけではありませんのでご注意を。
とはいえ大きければいいということでもなく、グラフィック性能も重要となりますのでこちらも注意が必要です。
また、最近では10bitや12bit処理したあと再度8bit処理をして出力する機能を備えたものもあるそうです。
「◯◯bit LUT」と書かれているものがそういったものらしく、これなら滑らかなのに8bit!というお得感を味わうことが出来ます。



ということで以上の点を踏まえてディスプレイを探すと…
これがどれも驚くぐらい高いんです。
おいおいあと数万円で大三元かえんじゃんよ…なんて機種もしばしば。




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そんな中見つけたのがこのBenQさんの「SW2700PT」でした。


画面サイズは27インチと大きく、
WQHD(2560×1440)サイズは4kよりも少し狭いけど実用の範囲内。
色域も「AdobeRBG」に対応していて、出荷時キャリブレーションの証明書も付いてきます。
さらに時間が経っても「ハードウェアキャリブレーション」が可能!
滑らかさを表す階調も「14bit 3D LUT」となっており、これならハードウェア拡張も必要ありません。
なにより素晴らしいのはお値段でなんと「69800円」となっています!
更にさらに、このプロ感を醸し出すことができるモニターフードまで付属してしまうという…
おいおいBenQさん大丈夫?というお得感満載のモデルになっています。


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使い込んでみます!

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ということでBenQカラーマネジメントディスプレイ「SW2700PT」についてご紹介させていただきました!
しばらく使ってみた上でレビュー記事など書いてみようかと思いますが、とにかくきれいで驚いています!
初めて立ち上げたときはその綺麗さに目が付いていきませんでした!
一体今までのディスプレイとは一体…?といった感じです。
当初今まで使っていたものと組み合わせてデュアルディスプレイで使用しようと考えていたのですが、
あまりにも違いすぎて逆に使いずらくなってしまったので売却してしまいました。
まだまだ使いこなせていないのでもう少し勉強してみます!

しかし、写真を趣味にするとホントにお金がかかりますね…
宝の持ち腐れにならぬよう勉強していきたいと思います!
それでは!