秋色に染まる涸沢カールへ!
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【2017/10/5-6】
お休みは終わらない…
表銀座縦走達成しそこそこ満足していた私。
無事に下山し、いつもの生活に戻る…と思いきや、
なんと怒涛の7連休を取得していたのでした!
イヤッハー!!!
後半は当初、富山まで移動し2泊3日で立山あたりに出かけようかと考えていたのですが…
どうも天気予報だと二日目午後以降の天気が思わしくなさそうな雰囲気。
さてさてどうしようかなと考えていた時に思い出したのが「涸沢カール」でした。
なんでも今の時期は紅葉がきれいらしくさらにおでんと生ビールで一杯飲めるらしい…
思えばテント泊したら一度は行ってみたいと思っていた場所の一つでした。
そこで予定を変更し1泊2日で涸沢カールへ!
紅葉シーズンのこの時期となると大人気の涸沢カール。
ああ、ついにあそこにデビューかと思うと期待が高まります!
それでは行ってきます!
今回の工程
【Day1】さわんどバスターミナル~上高地バスターミナル~河童橋~明神~徳沢~横尾~涸沢ヒュッテ~涸沢テント場(以降周辺ぶらぶら)
【Day2】涸沢テント場~横尾~徳沢~明神~河童橋~上高地バスターミナル~さわんどバスターミナル
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始まりはさわんどバスターミナル
前日、長野を観光後、やはりお寿司を堪能したいと思い結局富山へ。
その後さわんどバスターミナル第三駐車場に入りそのまま車中泊しました。
第三駐車場は地下道直結でバス乗り場に進むことが出来ます。
また、ここさわんどバスターミナルは上高地行きバスの始発駅。
駐車場がたくさんある沢渡エリアですが、とりあえずここに停めておけば間違いなさそうです。
駐車料金は一日600円で深夜0時からのカウントとなります。
0時までは外で待機し、時間を過ぎてから入場するとお得ですよ。
始発の時間が近づくと外も慌ただしくなってきます。
バスターミナルに上がるとチケット購入の列が!
列に並び、往復チケットを購入しバス乗り場へと向かいます。
ちなみに料金は片道料金が大人一人1250円。
往復切符を購入すると2500円と思いきやなんと2050円に割引されます。
ここは往復で購入するのがおススメです。
無事にバスに乗り込むことが出来ました。
実は寝坊して支度でドタバタしてしまった私。
沢渡から上高地までは約30分あるので、
バス車内でパンなどを食べて朝食を済ませます。
再びの上高地バスターミナル
景色の変化を楽しんでいるとあっという間に到着です。
つい二日前にここに来たばかりだというのにまた来てしまった…。
今年に入りだいぶ上高地と仲良くなれたような気がします。
出発の前にまずは登山計画書を提出します。
登山届はバスターミナルを梓川方面に少し進んだところにある「登山相談所」横に設置されています。
今回は事前に登山計画書を作成できなかったので現地にて記入しました。
朝方は混みあいますので、事前の作成または電子申請を利用するとよいでしょう。
登山計画書を提出しましょう/長野県
今回のザック。
涸沢にてのんびり仕様となっている為、ヘルメットなどは置いてきました。
今回はピークハントなどはせず、ひたすらダラダラしたり写真を撮るのが目的です。
また、夜のテント群を撮影する際に使用するであろう三脚も装備。
私の使っているのはアルミモデルですが、正直カーボン買えばよかったなと毎回思ってます。
Befreeの購入を迷っていてかつ山にも持っていきたいなとしている方、
高くてもカーボン買ったほうがいいですよ、カーボン。

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徳澤もガラガラ!
いつの間にか明神を通り過ぎ、さらっと「徳澤」に到着しました。
先日訪れた際にはすごい人だったみちくさ食堂の前も人影まばら。
これはソフトクリームチャンス!と思いましたがまだ朝の6時半…。
さすがに朝早かったのでスルーして先へと進みます。
横尾からいよいよ未知の領域へ
そして「横尾」に到着。
槍ヶ岳方面・蝶が岳方面・そして今回進む涸沢方面の接続点であるここ横尾。
この辺りまでくると登山者の姿で賑わっていました。
今回はこの「横尾大橋」を渡って涸沢方面へと進みます。
この橋の先に私は今だ一度も行ったことなく未知の領域。
ワクワクです!
※これ以降は「登山道」です。登山装備をしっかり準備した上で進んでください。
いざ涸沢へ!
横尾大橋を過ぎるとしばらくは小石の上を進みます。
この辺りは傾斜も少なく、お散歩気分で歩くことが出来ます。
左手には「屏風岩」が見えてきました。
クライマーの皆さんはあれを登るみたいで…すごいですね。
上からの景色が気になりますね。
進んでいくと登山道も岩から土に変化していきました。
この辺りから登り勾配が始まります。
しかし…とにかくツアーの方が多いこと多いこと。
登りも下りもとにかくツアーだらけという印象でした。
そのため思うようにペースを作ることが出来ず、だいぶ体力を消費してしまったように感じます。
涸沢の人気度がこの辺りからも伺えますね。
なんでも日帰り涸沢ツアーなんてのもあるらしいです。
それって…結構大変なのでは!?
沢山の下山者の方にこんにちはを連呼しながら先へと進みます。
喉カラカラです…。
本谷橋から紅葉の始まり
「本谷橋」に到着しました。
ここは写真の様に沢の様になっており皆さん休憩をされていました。
私も少し休憩です。
ここから橋を渡り、写真奥の樹林帯方面へと進みます。
手前の橋、かなり揺れてなかなかエキサイティンなので苦手な方はご注意を。
私は楽しくて仕方ありませんでした。
この辺りまでくると周りの木々の色もだいぶ変化してきました。
合わせて登山道も変化、岩多めとなりまた勾配も厳しくなってきます。
そのため渋滞なども起きやすく、思うように先へと進めませんでした。
とはいえ急ぐ行程でもありませんので周りの風景を満喫しながら流れに合わせて進んでいきます。
急に視界が明るくなったと思ったら周りは岩だらけ。
落石多く止まるな!という看板もありましたので急いで通過します。
何気なく見ただけでもこの絶景。
人気な訳ですね。
紅葉のトンネルをくぐれば…
上高地を出発して約4時間半。
岩の階段ゾーンが出てくればいよいよゴールはもうすぐ。
紅葉のトンネルをくぐり先へと進みます。
最後の登りを進みます。
途中、涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐があります。
ちなみにテント場の受付はちょうど中間地点に小屋が立てられておりそこで済ますことになっています。
私はそのまま涸沢ヒュッテを目指すことにしました。
涸沢ヒュッテに到着!!
そして「涸沢ヒュッテ」に到着!お疲れさまでした!
ハレーションがとんでもないことになってますが快晴の証拠です!
まずは我が家の設営をするべく先へ進みます。
国設涸沢野営場へ!
進むこと約10分でテント場に到着。
受付はこの小屋で済ませるようです。
正式名称は「国設涸沢野営場」と大変立派なお名前となっております。
受付は13時からとのことで先にテントを張ることにしました。
ちなみにここでテントの下に引く「コンパネ」も借りることが出来ます。
コンパネは在庫があれば小屋の前に積まれていますので、
受付前に借りてしまっても、受付時に自己申告すれば大丈夫です。
料金が変わっていて大人一人1000円、子供が500円となっています。
私が今まで訪れたテン場は1テントあたり○○円ののところがほとんどだったので驚きました。
ということは一人でテント二つ張っても1000円ってことですね、なんかお得かも。
そして我が家を設営。
涸沢でテント泊の記事を読むと必ず書かれているのが「地面」についてでした。
岩がゴロゴロしているテント場でいかに快適に眠るか皆様試行錯誤をされていて、
私も訪れたらどうしようかと考えていました。
しかし実際に見てみるとどの場所も岩がごろごろしているのかと思いきや、
涸沢小屋方面に岩も少なく地肌が見えている箇所を発見。
ここならコンパネも必要ないかもと思いここに施設することにしました。
便利な涸沢ヒュッテからはちょっとだけ遠いですがそこまで不便でもないからOKです。
実際一晩過ごしましたがいつも通り爆睡することができ、
普段使っているサーマレストのZライトソルだけで全く問題ありませんでした。

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まだ時間も早く、比較的設営場所も選び放題だったのでたまたま見つけられたのかもしれません。
寝床を吟味したい方はなるべく早めの到着をおススメします。
一杯引っかけよう!
無事に我が家の設営も終わり散歩に出かけます。
アタックザックの中にカメラとレンズを入れて「涸沢ヒュッテ」へ戻ります。
食事はテラスのようになっているところの奥に売店があり、そこで注文可能です。
早速お昼ご飯を頼みましょう!
じゃーん!涸沢名物おでん&生ビールです!
正式名称は「生ビールおでんセット」。お値段は1400円となっています。
おでんは王道のたまご・大根をはじめ、がんも・しらたき・さつま揚げにちくわと錚々たる顔ぶれ!
また、からしはセルフサービスにて取り放題です!
もっときちんと撮りたかったのに早く食べたくて写真がこのような適当になってしまいました…
食欲、おそるべし。
お味のほうはとてもおいしいです!
どちらかというと関西風でしょうか?だしもあっさりとしていて適度な味付けとなっています。
きちんと具材にまで味がしみ込んでおり、しかも熱々。
辛子を付けた大根を口に放り込み、ハフハフ言いながら飲み込んだ後にビールで流し込む…ああ、最高です。
ちなみにおでんの具は単品でも購入することが出来ます。
お値段は言うと、
・がんも 150円
・たまご 150円
・だいこん 100円
・ちくわ 100円
・しらたき 100円
・さつま揚げ100円
私はこの後がんもと白滝と大根をおかわりしてしまいました。
また、コッヘルを持参すればそこに入れていただくことも可能です。
テントにて夕飯がてらおでんをいただくのもよさそう!
その場合は缶ビールとおでんの「缶ビールおでんセット」を選ぶといいかも!
値段も生ビールより300円ほど安く購入できます。
生ビールの銘柄はアサヒでした。
缶ビールはアサヒ・キリンが用意されていた記憶が。
なぜか私の好きなサッポロだけは涸沢ヒュッテに置かれておらず、あとで行く「涸沢小屋」にしかありませんでした。
銘柄にこだわる方はぜひ参考にしてください!
おでんの他にもカレーライスやラーメンなど魅力的なメニューがたくさん!
どれもおいしそうでした!
気が付けば熱くなりおでんのことばかり書いてしまいました。
この絶景もあってさらにおいしく感じるのかもしれませんね。
ビールもおいしかったです。
写真を撮ろう!
お腹いっぱい満足感の中、散歩がてら写真を撮りに出かけることにしました。
まずは写真奥のテラス先端へと進みます。
ここからはよく見る涸沢の写真を撮ることが出来ます。
反対側山の中腹にあるのが「涸沢小屋」。
最後の登りが地味にきついです。
なお、テント場利用者は涸沢ヒュッテ・涸沢小屋両方の水場とトイレを無料にて利用することが出来ます。
とはいえ、涸沢小屋はご覧のように山の中腹にあるため、利用するのは自然と涸沢ヒュッテになるかと思います。
ヒュッテのトイレはとてもきれいでまたかなりの数用意されていました。ちなみに男女兼用です。
また、水場は普通の水道と蛇口の形でよういされておりそのまま飲むことも可能です。
この辺りはとても整備されていたため不便することは特にないかと思います。
訪れた日辺りは紅葉もピークだったようでどこも目に鮮やかな色で賑わっていました。
ナナカマドでしょうか?紅葉らしい色です。
雲一つない青空。
ホントに良い日に来ることが出来ました。
個人的に一番綺麗だと思ったのがここ。
涸沢ヒュッテ入り口付近の登山道です。
その鮮やかさに思わず息を飲んでしまいました。
そして葉一枚一枚をきちんと描写するD850、よきカメラです。
涸沢ヒュッテ周辺を満喫し終え、今度は涸沢小屋に出かけてみます。
飲んだ後の坂はきついぜ…。
丁度この辺りで放送が流れ、テント場の受付を開始するアナウンスが流れました。
帰りに寄っていくことにします。
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涸沢小屋でソフトを食べる!
「涸沢小屋」に到着です。
こちらもデッキにベンチが用意されており、景色をのんびり楽しむことが出来ます。
ここからの景色はというと、
このように雪渓の全景を確認することが可能です。
左下に見えるのが先ほど一杯引っかけてきた「涸沢ヒュッテ」。
やはり登った分見晴らしもよいですね。
さて、せっかく来たのでお腹いっぱいですが小屋の中に入り食事メニューなどを見てみます。
するとなんとソフトクリームが売られているではないですか!
山小屋でソフトは初体験だったので思わず購入していしまいました。
お値段は500円です。
程よい甘さが疲れた体に染みわたりとてもおいしい!
コーンも徳澤と同じやつでさっくさくでした。
また、てっきり「涸沢ヒュッテ」にしかないかと思っていたおでんがこちらでも売られていました。
生ビールとのセットもあり、ちらっとグラスを見たらこちらはマムートジョッキ仕様でした!
ミレー派の私ですが、やはりあのジョッキで一度は飲んでみたいですね。
更にはおでんのほかになんともつ煮!まであり、思わずはしご酒しそうになってしまいました。
しかしこれを知ってしまうとなると、来年はどちらで呑むか迷いますね…
こちらにはサッポロが自販機で売られています。
サッポロ派の皆さん!至福の一杯はここに来れば手に入りますよ!
あとはだらだら
これ以上小屋にいては飲み始めてしまう危険性があるので戻ることにします。
と、その前にテント場の受付をするため先ほどの受付小屋に立ち寄ります。
ちなみにレンタルでテントやシュラフも借りれるそうです。
とりあえず涸沢に泊まりたい方はこちらを利用してみてもいいかも。
受付の隣には「涸沢山岳総合相談所」というレスキュー隊の方々の詰所がありました。
ここの前にはこのようなボードが設置されており、様々な情報を手に入れることができます。
北穂や奥穂に挑むべくベースキャンプとして利用する方も多いここ涸沢。
残念ながら事故も多くあるようで、改めて山の怖さを知ることになりました。
また、このように明日の天候も書いてもらえるので必ずチェックすることをおススメします。
あとはテント近くの大きな石の上で寝ころびゴロゴロしていました。
涸沢は手前に高い山々がある関係で太陽がみえなくなってしまう時間が早いです。
おそらくこれが理由で午後二時以降の通行を控える注意書きがされているのかなと思いました。
ちなみにテント場の電波状況はとても悪く、小屋付近ではほとんど通信できない状況でした。
最初はそれに気づかず、てっきり携帯はダメなんだど思いすっかり諦めていました。
実は私と同じ日に有名はてなブロガーさまも涸沢にいらっしゃったらしく、
あまりこんな機会もないのでご挨拶くらい出来ればなと思っていました。
とはいえ実際のところ私も人見知りの性格なのできっと遠くからお姿確認する程度だったかもしれませんが…。
moognyk.hateblo.jp
そんなこんなでのんびりと涸沢での時間は過ぎていきました。
あっという間の夜。
そしてあっという間に夜になりました。
この日は思っていたほどテントの数も増えず、
テントに戻ってまだ飲んでしまったこともありちょっと写真撮影やる気度が低下気味。
AB型なんで気分屋なんですよね。
ヒュッテまで行くのが少し億劫になりテント場近くで撮影をすることにしました。
あわよくば星も撮れれば…と思いましたが、なんとこの日は満月の前日!
星を撮るべくSSを稼ごうとするとまるで昼間のような風景となってしまいました。
辛うじて月が雲に隠れた瞬間に撮った写真。
今思うとなんでテント撮らずに星を撮ろうとしたんだ?と自分でも疑問です。
ほろ酔いは危険ですね。
この後は再びテントで飲んだ後、眠りにつきました。
ホントに飲んでばっかりだな…。
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翌日は天候不順により即下山
そして翌日。
大分冷えるかなと思いきや小屋の温度計は7℃を指しています。
思ったよりも暖かいですね。
とはいえ風のある稜線上となると話は別。
本日曇りのち雪との予報が書かれていました。
また、下界の天気も午後から雨の予報。
本日も早めに下山することにしました。
さらっと撤収準備を済ませて…
さくっと下山です。
この後は来た道を元に戻り無事にさわんどバスターミナルに到着することが出来ました。
初めての涸沢カールは「おいしかった!」
ということで初めて涸沢カールに出かけてみました。
おでんに生ビールにソフトクリームに…思い起こせばとにかくおいしかったです。
…いや、今回は表銀座縦走直後ということもあり、休養がてら訪れた結果こうなってしまいました。
とはいえ、噂されてるように紅葉の涸沢は大変きれいでこれを見に毎年訪れたくなる気持ちがよくわかりました。
気になる涸沢までの登山道でも特別難所もなく比較的難易度は低めかなと思います。
とはいえ、上高地からの距離は約15km。終盤はそこそこの登りとなりますのでそれなりの体力は必要となります。
また、横尾から先は「登山道」となることをお忘れなく。
装備や服装はきちんと登山仕様で、体調を整えたうえでお進みください。
来年もぜひおでんを食べに行きたいと思います!
それでは!