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【ギア】あれから1か月半…「Suunto Traverse Alpha」を使ってみての感想。

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先々月、一目惚れした結果いつの間にか購入してしまっていた腕時計こと、
Suunto Traverse Alpha」。
早いもので私の手元に届いてから1ヶ月と半月くらいが経ちました。
今回は使ってみた感想などを書いてみたいと思います。
 




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どんな時計?

以前にも書きましたが、改めてこの時計についておさらいです。
www.for-toru.com
この手の時計はGPSウォッチと言われているようです。
その名の通りGPSを搭載しており、そのほかにも気圧計、高度計、電子コンパスなどを内蔵。
これらが様々なデータ収集を行い、それを元に様々な結果を表示してくれます。
またアウトドアでの使用が想定されているため防水です。しかも10気圧。
さらにPCとデータをやり取りを行い、編集・管理も簡単です。
また、Bluetooth LEを搭載。
PCのほかにもスマートフォンとも接続可能、記録データの管理が可能です。
…とまぁいろいろとできるとても賢い腕時計です。


そんな「Suunto Traverse」は二つのシリーズに分かれております。



まずは通常の「Traverse」シリーズ。



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www.suunto.com
ラインナップはこの四色。
ストラップはシリコン製で、 当たりが柔らかくアクティビティ時にも優しい仕様です。
注意点としては、文字盤ガラスがミネラルクリスタルとなっている点。
サファイヤクリスタルと比較すると強度が弱いらしいのです。ガンガン使いたい方や傷を気にされる方はご注意下さい。





そしてもう一つが「Traverse Alpha」シリーズ。



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www.suunto.com
厳つい見た目なこちら、見た目通りのミルスペックです。
ミルスペックというのは米国国防省が定める厳しい耐環境性能をクリアしたもののみが名乗れるというまさに苦労の証。
Traverse AlphaシリーズはGPSウォッチで初めてこの性能テストをクリアしたそうです。すっげー。
上に書いた通常シリーズと比較すると、
・ベルトがナイロン製
・ガラスがサファイヤクリスタル
・バックライトの選択(赤or白)が可能(※Traverseシリーズは白色のみ)
・月の満ち欠けを表示する機能
・いつどこで獲物を仕留めたかわかる「オートマチック・ショット・ディテクション(射撃自動検知機能)」機能搭載
とまぁ、いつ使うかもわからない機能があったりしますが、とにかくタフでワイルドな仕様となっております。








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色々と悩んだ末、私は見た目とサファイヤクリスタルガラス、そして月の満ち欠け機能に惹かれて「Traverse Alpha」シリーズを購入。
色は闇夜に溶け込む黒色の「Stelth」を選びました。




良いところ

まずは私が感じた良いところから。




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1.見た目

腕時計にとって見た目はとても大切です。
Traverseシリーズは、ほかのアウトドアユースなウォッチ達と比較するととってもシンプル。
多機能時計にありがちな小さな文字が沢山書いてあってごちゃごちゃしている感が全くありません。
でも、確かに文字が書いてある方が直感的で使いやすいのは事実です。
しかし私はシンプルなものが好きな人間なので…この見た目は大変気に入ってます。
また文字盤が大きめで少し目立つため、初めて会った方などがよく食いついてくれます。
そこから趣味の話へ進めることもできるので、思わぬところで役に立ってくれたりしています。

私の選んだ「Stelth」はとにかく真っ黒。
しかし、黒は比較的色んな服装にも合わせやすく、ほぼ毎日つけて出かけています。
アウトドアなものが日常にあると、それだけでテンション上がるのは私だけではないはず。
気に入ったものはなるべく肌身離さず連れ出したいものです。






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対する「Foliage」はやはりアウトドアにはピッタリな色。かっこいいよね。
これを付けてるだけで気分も3割くらい上がりそう。
上手く私服に組み込めれる人はかなりのお洒落さんだと思います。
ちなみに売れ筋はやはり「Foliage」の方なんだそう。
この見た目に一度は惹かれますよね、やっぱり。








2.ガンガン使えるMILスペック


さまざまなアクティビティでの使用が想定されているであろうこの時計。
アクティビティの最中というのは、どうしてもそれに集中してしまうわけで…気がつかないうちに乱暴に扱ってしまったりするわけです。
私もその一人です、はい。



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例えば登山。
下山時などは正直もうくったくたな状態であまり頭が働かず、
ついつい時計をしたまま、木をかき分けたり、岩場をガンガン突き進んだりしてしまいます。
そんな可哀想な使い方をしているにも関わらず、未だに私のSuuntoには傷が付いていません。
ああ、これはやっちゃったか!?
という確かな手ごたえを何度か感じたりもしているのですが…不思議。
とはいえ、いくらミルスペックといえど、雑な使い方をしてればそのうち壊れるでしょう。
今後は過信などせずにいたわってあげようとおもいます。



また、防水機能はとても便利。
水場で手を洗う時にも外さなくていいし、
アクティビティ後の汚れや汗などもガンガン水洗いできるので大変助かってます。
ただ、Suuntoの時計全般に言えることらしいのですが、本体が水の中だったり水滴が付いている状態でボタン操作をすると中に水が入って故障してしまうことがあるらしいです。本当かな?
私は念のため、乾いてから操作をするように心がけています。





3.ログ取りはとても便利で楽しい

アクティビティ後に残るものといえば…そう、
「疲れ」と「思い出」ですよね。
しかしできればその工程や結果を目に見えるものとして残したいものです。
そこで、Suuntoの出番です。



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Suuntoでのロギングはとっても簡単。
右上のボタンを長押ししてアクティビティの選択を行い、スタートを押すだけです。
あとは再度右上のボタンを長押しするまで記録をし続けます。
とっても簡単!
記録する内容もアクティビティごとにカスタマイズすることも可能です。
また、例えば指定kmごとにラップタイムを計測したり、あらかじめルートを登録しておいて地図を表示させたりと、
アクティビティに合わせて好みに設定することができます。
えー設定面倒だよー。という方でも大丈夫。
アクティビティを選ぶだけで、それに合ったものを自動的に記録してくれます。






例えば登山の場合。
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<登山>
・走破距離
・速度
・最大速度
・上昇高度
・下降速度
・上昇継続時間
・下降継続時間
・水平移動時間
・最大高度
・最低高度
・最低気温
・最高気温






そしてランニングの場合。
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<ランニング>
・走破距離
・速度
・最大速度
・1km当たりのペース
・消費カロリー
・上昇高度
・下降高度
・上昇継続時間
・下降継続時間
・水平移動時間
・最大高度
・最低高度
・最低気温
・最高気温



と、こんな感じです。



また、ロギング中に走破したルートを地図上に照らし合わせて表示してくれます。
ペースも色を変えて表示してくれるのでとってもわかりやすいです。
こういう風に可視化してくれると、今後の目標立てやトレーニングにも役立てることができますね。後は一人でニヤニヤできる、自己満足度高し。



そしてさらに自己満足度を高めるお楽しみ機能がこちら。




SUUNTO MOVIE.mp4
Suunto Movie」機能。

なんとロギングのした走破ルートからムービーを作ってくれるという超ニヤニヤ機能。
Suuntoと共にアクティビティ後、スマホと同期させてそこからSuunto Movieを選択するだけで勝手に作成してくれるという手軽さ。
また動画の長さも10秒・30秒・60秒が選択でき、開始から終了までの1工程を時間内に収めてくれます。
BGMもないので編集しやすいですね。
これ本当に楽しいです。
あーここきつかったなーとか、こんな所を歩いたのか!なって見ながら考えてるとついついニヤニヤしてしまいます。
皆さんも一緒にニヤニヤしましょう!





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ロギング結果の可視化の方法はほかにもあり、グラフによる表示も可能です。
それぞれの内容を一つのグラフに重ね合わせて表示できるのでわかりやすいです。
また、他の日に行ったアクティビティとの比較も可能です。





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アクティビティの設定はPCまたはスマホにて専用ソフトを介して設定します。
時計自体の設定もそれぞれの端末からでも可能なのでカスタマイズもしやすいです。
時計本体での設定は、ややこしいのであまりオススメじゃないです。
友人は言語が変わってしまい表示内容が分からなくなり泣いていました。
言語変更もPCやスマホから可能なので、困ったら繋いで確認しましょう。





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そして、ロギング時に重要となるGPSとの通信頻度はパターンからアクティビティ別に選択することができます。
精度を上げる=GPSとのやり取りが頻繁になる=電池が減るというわけで、
精度と電池持ちは反比例の関係にあります。
選択できる設定は以下の4つ。
・最良 …通信頻度は1秒間隔、バッテリー持続時間約10h
・良い …通信頻度は5秒間隔、バッテリー持続時間約15h
・OK   …通信頻度は60秒間隔、バッテリー持続時間約100h
GPSオフ…通信なし、バッテリー持続時間約200h

いろいろと試した結果、
「移動速度」に合わせて選択するのが最良ではないかという結論に達しました。
例えば登山だと、そこまで早い速度で移動することはありません。
また、登山開始から下山までが7時間強というのもザラにあるので、バッテリー持続時間も考慮しなければなりませんので、
私はいつも通信頻度が60秒のOKを選択しています。
しかしランニングの場合は別。移動速度が比較的早いため、同じOKでロギングをすると取りこぼしが発生します。
塵も積もればなんとやら…取りこぼしが蓄積された結果、走破距離に1km以上の誤差が生じることもありました。
ネットでも実際の値との誤差について見かけることがあります。
気になる方は一度この設定を見直してみることをおすすめします。






















悪いところ

正直ないかな…。
強いてあげるなら以下の3個です。





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1.ベルトがささくれてきた。

毎日使用しているせいかはわかりませんが、早くもベルトの細かい部分がささくれてきました。
これはナイロンという性質上仕方ないのかな…とは思ってます。
シリコンストラップのTraverseシリーズならこんな問題はないでしょうね。
ちなみに替えのベルトは現在日本では入手ができないみたいようです。
海外では購入できるようなのですが、実はこれが意外と高いです。
日本円で大体5000~10000円くらい。たっけー。
安ければ何本か持っておいて、気分やアクティビティに合わせて切り替えたり出来るんですが…
ともあれまずは日本でも買えるようにしてください!お願いしますSuuntoさん!





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2.バッテリー交換
この頻度で使用していると、早ければ3年以内にかなりのバッテリーの劣化が現れるのかなと予想しています。
日本で正規版を購入した場合、バッテリー交換プログラムが用意されているようです。
お値段も割引して少しお安めにやってくれるらしいです。

が、私は並行輸入で購入したので、割引を受けることができないそうです。
かなり気に入っているものなので長いこと使い続けたいなぁとは思っているのですが、
時計を買えるような金額を請求されたらどうするか?と今から考えてしまっています。





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3.充電ケーブルが特殊

充電ケーブルが専用形状で特殊です。
文字盤裏に端子があり、クリップの要領ではさみこんで充電を行います。
また、PCとの同期時はこのケーブルを使用します。
これがどうも使いずらいです。普通のUSB端子だったらなぁと思ってしまいます。
ちなみにこのケーブルも約5000円くらい。外用に1本購入したいのですが値段から躊躇してしまってます。






総評


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商品を取り巻くオプションやアフターサービスの部分に心配や多少の不満がありますが、
商品自体は大変気に入っています。
見た目もシンプルでかっこよく、ミルスペックは日常でも活躍できます。
そしてロギング。やはり自分が体験したことを記憶以外にも記録できることはとても楽しく、
また、記録から細かく目標を立てることができるのでポジティブになった気になれます。
ともあれ購入してよかったです。

そして、Suunto Movieのニヤニヤさといったらもう…。

まだ1か月半ですが、すでに手放せない大切な相棒となっています。
これからも様々なことに挑戦していきたいと思います。